2021年12月21日(火)　
サラ系3歳以上　浦和1,400mゴールドカップ(S1)

祝S1昇格！「ゴールドカップ(S1)」！
2021年南関東スプリント戦線の総決算！
今年からグレードが「S1」に昇格され、今まで以上に見ごたえのあるレースが展開されることだろう。

▼データ分析のポイント
・浦和所属馬は小久保智厩舎に良績集中
・テレ玉杯オーバルスプリントの上位馬にチャンスあり
・浦和コース3着内の実績がある馬が好成績

【過去10年の優勝馬】

年の瀬だけにビッグネームの「引退レース」となるケースも少なくない。
近年では2019年＆2020年を連覇したブルドッグボスと2015年＆2017年優勝のソルテが該当する。

ブルドッグボスは2019年「JBCスプリント(Jpn1)」をはじめ、4つのタイトルを獲得した地方競馬史に残る1頭。
また、ソルテは南関重賞10勝を誇り、ゴールドカップでは3戦2勝、2着1回と一時代を築いている。

過去5年の成績はこちら
第1回からの歴代優勝馬はこちら

ブルドッグボスの成績はこちら
ソルテの成績はこちら

左海誠二騎手が好成績！

【騎手の傾向(敬称略)】

「左海誠二騎手」が1勝、2着2回、3着2回と好成績！

「左海誠二騎手」は2013年＆2014年に浦和リーディング(勝利数)を獲得、2015年～2019年も同リーディング3位以内と浦和を得意にしている。
今年は11月終了時点で7位だが、きっぷのいい「左海誠二騎手」にとっては絶好の舞台と言っていいだろう。
(3着内に好走した5回は、全て「小久保智厩舎」とのコンビで逃げ/先行)

2021年の浦和リーディング騎手はこちら

小久保厩舎が好成績！

【所属競馬場別の成績】

地元の「浦和所属馬」が4勝、2着4回、3着4回。
うち、3着1回を除いた4勝、2着4回、3着3回は小久保智厩舎によるものだ。

南関東4場間では「船橋所属馬」がやや分が悪いものの、それほど大きな差は出ていない。
近況では過去5年で2勝、2着2回の「大井所属馬」が好調と言えるだろう。

1番人気馬の連対率は80.0%！

【人気別成績】

過去10年で「1番人気馬」が5勝、2着3回、3着1回！
好走率で見ると凄さがさらに際立ち、勝率50.0%、連対率80.0%、3着内率に至っては90.0%と驚異的な数字を残している。

また、「2番人気馬」「3番人気馬」も好走率は高く、ともに連対率は40.0%。
上位3番人気以内だけで、9勝、2着7回を占めている状況だ。

S2昇格以降は堅い決着

【配当傾向】

2011年～2016年は「S3重賞」、2017年以降は「S2重賞」として実施されている。
S3当時は高配当となる年もあったが、S2に昇格してからの三連単は平均3,453円と低めの配当だ。

2021年からはさらにグレードが上がり「S1重賞」に。
これに伴い「別定戦 ⇒ 定量戦」に条件が変更され、今まで以上に実績馬は実力を発揮しやすくなるだろう。

浦和競馬は内枠有利！？

【枠番別の成績】

浦和競馬は1周1,200mの小回りコース。
となれば内枠勢(※)の成績が気になるところだが…「1～4枠」の4勝、2着4回に対して、「5～8枠」は6勝、2着6回。
「8枠」の成績はあまり振るわないものの、連対数は外枠の方が多くなっている。
(フルゲート12頭なので、フルゲートの際は「5枠」以降が2頭)

ゴールドカップは2017年から実施距離を「1,500m」⇒「1,400m」に変更。
変更初年度から1着「7枠」、2着「8枠」の決着となり、2019年は「8枠」が3着に滑り込んでいる。

ここで「浦和1,400m」の成績を見てみると(2020年10月1日～2021年9月30日の成績)…
やはり「1枠」「2枠」より外側の枠の方が成績が良くなっている。

1,400mで行われたゴールドカップは実績がまだ少ないものの、「浦和1,400m」の傾向には合致していると言えそうだ。

【牡馬牝馬別の成績】

南関東の冬期は牝馬重賞が盛んな時期でもあり、「牝馬」の出走頭数は少なくなっている。

ベテランが活躍！

【年齢別の成績】

「7歳以上」が5勝、2着7回、3着5回でトップの成績。
これが直近5年になると4勝、2着3回、3着4回とさらに成績は良く、3着内を独占した回数も3回ある。

ゴールドカップTRまがたま賞！

【まがたま賞の着順別の成績】

2014年から実施されているゴールドカップTR「まがたま賞」。

過去7回の優勝馬のうち、2019年及び2020年を除く5頭がゴールドカップに参戦して1勝、2着1回。
「A2以下」の条件馬で争われるトライアルなので、連対率40.0%は悪くない数字と言えそうだ。

ちなみに、連対した2頭はともに｢小久保厩舎＆左海誠二騎手｣のコンビだった。

2021年まがたま賞の結果

JRA勢相手に好走していればチャンスは十分！

【テレ玉杯オーバルスプリント(オーバルS）の着順別の成績】

浦和1,400mで行われているダートグレード競走。

過去10年で「オーバルスプリント出走組」は4勝、2着2回、3着2回。
優勝した4頭中、3頭は「オーバルスプリント」で5着以内に好走、残りの1頭は同6着のブルドッグボスだ。

JRA勢が相手の「オーバルスプリント」で上位争いをしてきた馬は要チェックと言えるだろう。

2021年テレ玉杯オーバルスプリントの結果

4着以下から巻き返す！

【マイルグランプリ＆サンタアニタトロフィー(M＆S)の着順別の成績】

大井1,600mで行われるマイル重賞。
開催時期の変更があり、2011年～2019年は「マイルグランプリ(S2)」、2020年以降は「サンタアニタトロフィー(S3)」のデータとする。

上位3着内の馬からはのべ8頭がゴールドカップに出走して1勝、2着2回。
連対した3頭はソルテ、ケイアイレオーネ、グレンツェントの3頭なので、いずれも大井所属のダートグレード競走ウイナーとなる。

一方、「マイルグランプリ」or「サンタアニタトロフィー」の4着以下から巻き返すケースも少なくない。
該当馬はのべ19頭となるが、2勝、2着2回、3着4回で3着内率42.1%は上々の成績と言えるだろう。

大井マイル重賞出走組は「4着以下」でも軽視は禁物。

2021年サンタアニタトロフィーの結果
2021年マイルグランプリの結果

浦和実績には要注目！！

【浦和コースの経験有無別の成績】

浦和コースの「経験あり/なし」別の成績はご覧の通り。
「経験あり」の9勝、2着7回、3着6回に対して、「経験なし」は1勝、2着3回、3着4回となる。

では、浦和コースの“成績別”ではどうだろう。
「経験あり」の馬から、さらに浦和コースで「3着内の経験がある/なし」を条件に抽出した数字は以下の通り。

「3着内経験あり」は9勝、2着5回、3着4回となり、勝った馬は全て浦和コースで3着内の実績があった。
対して、「3着内経験なし」は0勝、2着2回、3着2回。

小回りコースの浦和は経験の有無に加えて、“得手不得手”も重要な要素の1つとなりそうだ。

今回の「南関データ分析」はここまで！
次回は、12月30日(木)に大井競馬場で行われる「東京シンデレラマイル(S3)」です！

南関データ分析とは

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