2021年9月20日(月祝)　
サラ系2歳　大井1,200mゴールドジュニア(S3)

2歳重賞「ゴールドジュニア(S3)」
2020年から「S3重賞」に昇格したゴールドジュニア。
さらに今年は、距離を「1,400m ⇒ 1,200m」に改めて実施される。

余談だが、準重賞当時のレース名「ゴールドジュニアー」の末尾「－」は重賞昇格とともに無くなっている。
※本データ分析は準重賞当時のデータが主なので「ゴールドジュニアー」表記

【過去10年の優勝馬】

準重賞時(※)の「ゴールドジュニアー」優勝馬で、後に重賞を勝った馬はクリスタルシルバーのみ。
従来はなかなか重賞ウイナーを輩出できなかったが、重賞昇格とともにレースレベルは飛躍的に向上。
2020年の優勝馬アランバローズは、翌年の東京ダービー馬だ。
※2011年～2019年(本分析期間)

ただし、レースレベル自体は準重賞時から高く、「ゴールドジュニアー」で敗れた馬の中には原石が多数存在。
2014年2着ジャジャウマナラシ、2017年5着クレイジーアクセル、2019年3着ヴァケーションは後にダートグレード競走を勝利している。

過去の成績はこちら
第1回からの歴代優勝馬はこちら

笹川翼騎手が近況成績良し！

【騎手の傾向(敬称略)】

第1回ゴールドジュニアの優勝騎手に名を刻んだのは「左海誠二騎手」。
ちなみに「左海誠二騎手」のゴールドジュニアー優勝は、1996年セイントサブリナ(※)以来だった。
※同年末の「東京3歳優駿牝馬(当時の表記/鞍上は張田京現調教師)」優勝馬

直近3年では「笹川翼騎手」が2勝、3着1回、「矢野貴之騎手」が2着2回と好成績だ。

重賞昇格で傾向にも変化あり？

【所属競馬場別の成績】

地元の「大井所属馬」が6勝、2着7回、3着5回。
この時期の2歳戦なので地元勢の出走数自体が多くなる傾向にはあるが、地の利を生かしている結果とも言えそうだ。

ただし、重賞に昇格した2020年は1着から「船橋」⇒「船橋」⇒「浦和」の順で決着。
準重賞時から勝率、連対率が高い「船橋所属馬」だが、今年も将来性溢れる素質馬たちが参戦してくることだろう。

2番人気が5勝！

【人気別成績】

現在、3連覇中の「2番人気馬」が計5勝を挙げている。
一方、「1番人気馬」は勝率10.0%と分が悪いものの、連対率40.0%は「2番人気馬(50.0%)」とそん色ない。
昨年も「1着：2番人気馬」⇒「2着：1番人気馬」での決着だった。

これを3着内率にまで広げると「1番人気馬」～「4番人気馬」までが横一線。
過去10年で3着内に好走した「1番人気馬」～「4番人気馬」は全部で20頭を数える。

大荒れは少ない

【配当傾向】

上位人気馬が勝利しているので、「単勝」は平穏な決着が多い。

やや高配当となっている「馬複」は平均配当3,067円。
過去10年で4番人気以内の馬は14連対してるが、上位人気馬から広めに流してもプラスとなりそうな傾向だ。

なお、1・2番人気が両方とも連対しなかった年は3回。

2021年から距離変更！

【枠番別の成績】

「1枠」のみ3着内が1度も無い。
経験の浅い2歳馬にとっては“揉まれる枠”の克服は課題となりそうだ。

ただし、今年からは施行条件が「1,400m⇒1,200m」に変更となる。
大井1,400mは2コーナーポケットから、1,200mは向こう正面入り口からそれぞれスタートが切られる。

以下のデータは期間中に行われた大井「1,200m」と「1,400m」の枠番傾向。

▼大井1,200m
2020年4月1日～2021年3月31日の傾向

▼大井1,400m
2020年4月1日～2021年3月31日の傾向

1,400mは「1枠」の成績が良い傾向にあるのだが、ゴールドジュニアーでは真逆の結果に。
これが1,200mに条件が替わるとどうなるだろうか！？

牡馬/牝馬で同斤量

【牡馬牝馬別の成績】

斤量は「牡馬」「牝馬」ともに54kg。

近年は「牝馬」の出走が少なくなっているが、「牡馬」が9勝、2着8回、3着7回と大勢を占めている。
データ上では「牡馬有利」の傾向にあるようだ。

デビュー戦の敗戦を糧に！

【新馬戦の成績】

こちらのデータは、新馬戦に「勝利した馬」と「敗れた馬」に区分した「ゴールドジュニアー」での成績。

データを見ると明らかなように、新馬戦に「敗れた馬」が7勝と好成績。
「ゴールドジュニアー」を勝利する馬は、新馬戦での敗戦を糧にしていると言えそうだ。

なお、2020年は「新馬戦に勝利した馬」が上位3着内を独占。
出走13頭中、10頭が新馬戦に勝利していたわけだが、重賞に昇格したことで傾向も変わっていくのかもしれない。

今回の「南関データ分析」はここまで！
次回は10月13日(水)に川崎競馬場で行われる「鎌倉記念(S2)」です！

南関データ分析とは

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