~南関重賞を解く~ 南関データ分析

2021年8月5日(木) 
サラ系3歳以上 大井1,600m
マイルグランプリ(S2)

レース紹介

今年もサマーバトル!「マイルグランプリ(S2)」
地方馬限定の古馬マイル重賞としては最もグレードの高い一戦。
例年、秋の南関マイル王の座を争う重賞だが、2020年及び2021年は暑さ厳しい夏に行われる。

▼データ分析のポイント
・名字が「ま行」の騎手が好相性
・内枠を狙いたい
・マイルグランプリTR優勝馬に注目

【過去10年の優勝馬】

優勝馬 所属 種牡馬 人気
2020年 ミューチャリー 船橋 パイロ 2人気
2019年 ワークアンドラブ 大井 シニスターミニスター 5人気
2018年 クリスタルシルバー 大井 サムライハート 4人気
2017年 セイスコーピオン 川崎 デュランダル 5人気
2016年 セイスコーピオン 川崎 デュランダル 1人気
2015年 ソルテ 大井 タイムパラドックス 1人気
2014年 セイントメモリー 大井 アフリート 3人気
2013年 トーセンアドミラル 船橋 キングカメハメハ 1人気
2012年 ピエールタイガー 大井 カコイーシーズ 2人気
2011年(11月) ボク 大井 タヤスツヨシ 8人気

昨年のミューチャリーをはじめ、南関重賞10勝のソルテ、同6勝のセイントメモリー、
さらには、北海優駿馬ピエールタイガー、ボクなどのビッグネームが勝利を手にしている。

過去を遡ってもフジノウェーブ、アジュディミツオー、アブクマポーロ、コンサートボーイ…
南関東はもとより、地方競馬を代表する名馬たちが歴代優勝馬に名を連ねているのだ。

過去5年の成績はこちら
第1回からの歴代優勝馬はこちら

ま行の騎手!?

【騎手の傾向(敬称略)】

1着 2着 3着
2020年 御神本 訓史 本田 正重 本橋 孝太
2019年 笹川 翼 森 泰斗 御神本 訓史
2018年 岡部 誠 森 泰斗 本田 正重
2017年 赤岡 修次 真島 大輔 的場 文男
2016年 森 泰斗 柏木 健宏 矢野 貴之
2015年 吉原 寛人 笹川 翼 張田 昂
2014年 本橋 孝太 御神本 訓史 的場 文男
2013年 川島 正太郎 真島 大輔 和田 譲治
2012年 真島 大輔 有年 淳 坂井 英光
2011年(11月) A.ムンロ 御神本 訓史 町田 直希

名字が「ま行」の騎手に注目!
過去10回の優勝騎手のうち、名字が「ま行」は「真島大輔騎手」「本橋孝太騎手」「森泰斗騎手」「御神本訓史騎手」の4名。
(「A.ムンロ騎手?」も含めると5名)

この4名は2着 or 3着の経験もあり、その他の騎手では「町田直希騎手」「的場文男騎手」が3着内に好走している。
現在、南関東には9名の「ま行騎手」が在籍しているが、そのうちの6名に3着内の経験があるのは見逃せないところだろう。

地元の大井所属馬が強い!

【所属競馬場別の成績】

所属 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
浦和 0 1 1 15 0.0% 5.9%
船橋 2 2 1 29 5.9% 11.8%
大井 6 7 7 72 6.5% 14.1%
川崎 2 0 1 9 16.7% 16.7%

地元の「大井所属馬」が6勝、2着7回、3着7回。
連対を外した年は過去10年で2回のみという安定感だ。

大混戦!

【人気別成績】

人気別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1人気 3 1 2 4 30.0% 40.0%
2人気 2 2 1 5 20.0% 40.0%
3人気 1 1 2 6 10.0% 20.0%
4人気 1 1 0 8 10.0% 20.0%
5人気 2 2 2 4 20.0% 40.0%
6人気以下 1 3 3 98 1.0% 3.8%

「4番人気」を除く、全ての人気で1~3着の経験がある。
唯一、「4番人気馬」のみ3着が0回だが、優勝1回、2着1回と、他の「人気」と比較しても全く劣らない成績を残している。

信頼度は僅かに「1番人気馬」が高いものの、データ上では大混戦といっても良さそうだ。

上位人気馬2頭+人気薄?

【配当傾向】

単勝(円) 馬複(円) 三連単(円)
2020年 470 2,000 52,070
2019年 1,420 4,780 30,440
2018年 1,610 1,740 358,210
2017年 1,520 3,260 26,630
2016年 200 2,250 28,680
2015年 140 790 18,510
2014年 910 750 9,030
2013年 260 4,150 35,860
2012年 340 9,770 116,090
2011年 2,460 13,360 317,580
平均 933 4,285 99,310

前項「人気別成績」が混戦模様だったように、配当金は高配当が期待できる。
ただし、1~5番人気馬が上位に入ることが多く、超ビッグ配当はそれほど多くない。

ちなみに、1~5番人気馬が上位3着内を独占した回数は過去10年で3回。
残りの7回は「6番人気以下が1頭だけ3着内」に入っているので、上位人気馬2頭+人気薄の組み合わせに妙味がありそうだ。

内枠に注目!!

【枠番別の成績】

枠番 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1枠 1 1 4 12 5.6% 11.1%
2枠 0 4 1 13 0.0% 22.2%
3枠 1 0 2 16 5.3% 5.3%
4枠 4 2 1 13 20.0% 30.0%
5枠 0 2 1 17 0.0% 10.0%
6枠 4 0 0 16 20.0% 20.0%
7枠 0 1 1 18 0.0% 5.0%
8枠 0 0 0 20 0.0% 0.0%

直近5年の上位枠番は以下の通り。
(左から1着⇒2着⇒3着)

2020年:「6枠」⇒「5枠」⇒「1枠」
2019年:「4枠」⇒「2枠」⇒「3枠」
2018年:「1枠」⇒「4枠」⇒「3枠」
2017年:「3枠」⇒「2枠」⇒「4枠」
2016年:「4枠」⇒「2枠」⇒「1枠」

「7枠」「8枠」の実績が無く、上位は内枠勢に集中している。
昨年こそ「6枠」「5枠」のワンツーだったが、直近5年では唯一のフルゲート(16頭)割れだった(4枠以降が2頭)。

大井のマイル戦は直線の短い「内回りコース」が使用されることもあり、「内枠勢」がやや優勢となっているのかもしれない。

【牡馬牝馬別の成績】

性別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
牡馬 10 9 9 104 7.6% 14.4%
牝馬 0 1 0 8 0.0% 11.1%
セン馬 0 0 1 13 0.0% 0.0%

「牡馬」「セン馬」が合計10勝、2着9回、3着10回と準パーフェクト。
「牝馬」は出走頭数自体が少なく、2012年にラインジュエルが10番人気で2着に激走したのみ。

4歳馬は連覇中!

【年齢別の成績】

年齢 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
3歳 1 0 1 4 16.7% 16.7%
4歳 3 2 2 11 16.7% 27.8%
5歳 1 2 2 17 4.5% 13.6%
6歳 3 2 1 26 9.4% 15.6%
7歳以上 2 4 4 67 2.6% 7.8%

「4歳馬」の成績がすこぶる良い。

2019年、2020年の連覇を含め、直近5年だけで4連対(2着2回)を果たしている。
過去10年の勝率16.7%は「3歳馬」と並んで1位タイ、連対率27.8%は堂々の1位だ。

マイルグランプリに直結するトライアル!

【マイルグランプリトライアル(TR)の着順別の成績】

マイルグランプリTR着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
マイルグランプリTR1着 3 2 0 4 33.3% 55.6%
マイルグランプリTR2着 0 0 1 5 0.0% 0.0%
マイルグランプリTR3着 0 0 0 3 0.0% 0.0%
マイルグランプリTR4着以下 1 1 0 22 4.2% 8.3%

大井1,600mを舞台に行われるトライアルレース。
※2017年までのデータは、同条件の「ムーンライトカップ」

「トライアル」の優勝馬と“本番”となるマイルグランプリは相性抜群!
現在、9年連続でトライアル優勝馬がマイルグランプリに参戦しており、その連対率は55.6%にもなる(3勝、2着2回)。

なお、トライアル2着馬、3着馬はのべ9頭が参戦して、3着が1回のみ。
重賞で勝ち負けするにはトライアルを勝ち切る実力が欲しいところだろう。

2021年マイルグランプリトライアル競走の結果

【マイル重賞の着順別の成績】

春~夏にかけての地方馬限定の古馬マイル重賞は見どころの一つ。
昨年同様、今年もマイルグランプリの施行時期が例年と異なるため、以下の2レースの着順別成績を見てみよう。

京成盃グランドマイラーズ(京成盃GM)

京成盃GM着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
京成盃GM1着 1 0 0 2 33.3% 33.3%
京成盃GM2着 0 0 0 2 0.0% 0.0%
京成盃GM3着 1 1 0 5 14.3% 28.6%
京成盃GM4着以下 1 1 3 13 5.6% 11.1%

2021年から施行時期を4月に移し「かしわ記念トライアル」としての役割を担う。

例年だと3着馬の参戦が多い傾向にあり、過去10年ではのべ7頭が参戦して1勝、2着1回。
好走した2頭の共通点は「大井所属馬」ということだ。

2021年京成盃グランドマイラーズの結果

川崎マイラーズ(川崎M)

川崎M着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
川崎M1着 1 1 1 1 25.0% 50.0%
川崎M2着 0 1 0 5 0.0% 16.7%
川崎M3着 0 0 0 3 0.0% 0.0%
川崎M4着以下 1 0 0 10 9.1% 9.1%

川崎マイラーズ優勝馬は4頭が参戦して3着内率は75.0%。
2.3着馬の好走率は低いので、川崎マイラーズ組では優勝馬に注目となりそうだ。

2021年川崎マイラーズの結果


今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は8月18日(水)に大井競馬場で行われる「黒潮盃(S2)」です!

南関データ分析とは

南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
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(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
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