~南関重賞を解く~ 南関データ分析

2021年7月22日(木祝) 
サラ系3歳以上 浦和1,400m
プラチナカップ(S3)

レース紹介

夏の浦和重賞!「プラチナカップ(S3)」!
海の日に行われる1,400m戦。
昨年に引き続き、前日の「習志野きらっとスプリント(S1)」から2日連続の南関重賞となる。

※2017年までの“準重賞”を含めたデータ分析とする

▼データ分析のポイント
・人気馬が活躍する傾向
・重賞昇格で高齢馬が上昇中
・コース経験は重要

【過去10年の優勝馬】

優勝馬 所属 種牡馬 人気
2020年 ベストマッチョ 川崎 Macho Uno 1人気
2019年 ノブワイルド 浦和 ヴァーミリアン 3人気
2018年 キタサンミカヅキ 船橋 キングヘイロー 1人気
2017年 フォクスホール 浦和 ホールウォーカー 3人気
2016年 タマモホルン 浦和 ワイルドラッシュ 1人気
2015年 インフォーマー 川崎 タイムパラドックス 3人気
2014年 ファイヤープリンス 浦和 オンファイア 6人気
2013年 ミラーコロ 川崎 ゴールドアリュール 1人気
2012年 センゲンコスモ 川崎 トーホウエンペラー 2人気
2011年 クリムゾンクエスト 船橋 コロナドズクエスト 4人気

準重賞当時から「浦和1,400m」という条件は変わらないものの、出走できる格付け(クラス)はバラバラ。
2011年~2013年はA3以下、2014年~2017年はA2以下(※)だ。

重賞となった2018年からはもちろんオープン。
クラス別の別定となっており、「A1級58kg」「A2級56kg」「B級以下54kg」で3歳馬は1kg、牝馬は2kg減量される。
番組賞金額や重賞勝ち鞍による加増がないので、実績馬も出走しやすいレースと言えるだろう。

なお、重賞昇格以降の3年は斤量58kgの馬が3勝、2着2回、3着2回の成績だ。

※本分析の対象期間のみ記載
※2013年までは、A級が[A1~A3]の3クラスに分かれていた(現在のA級はA1とA2のみ)

過去の成績はこちら
第1回からの歴代優勝馬はこちら

2021年は橋本直哉騎手が好調

【騎手の傾向(敬称略)】

1着 2着 3着
2020年 森 泰斗 矢野 貴之 左海 誠二
2019年 橋本 直哉 森 泰斗 笹川 翼
2018年 森 泰斗 今野 忠成 張田 昂
2017年 笹川 翼 中野 省吾 左海 誠二
2016年 張田 昂 赤岡 修次 本田 正重
2015年 張田 昂 石崎 隆之 本田 正重
2014年 左海 誠二 張田 京 金子 正彦
2013年 御神本 訓史 町田 直希 山崎 誠士
2012年 的場 文男 御神本 訓史 川島 正太郎
2011年 澤田 龍哉 御神本 訓史 張田 京

カジノフォンテンの主戦を務める「張田昂(アキラ)騎手」が2勝、3着1回。
同馬とのコンビはもちろんのこと、2021年は上半期だけで重賞5勝を挙げる活躍ぶりだ。

なお、父の「張田京調教師」は、騎手時代にプラチナカップで2着1回、3着1回。
騎手としては2015年3月末をもって引退しており、同年9月のプラチナカップで「張田昂騎手」がリベンジしたことになる。

浦和所属の騎手では「橋本直哉騎手」。
小久保厩舎に所属している騎手で、ノブワイルドを優勝に導いた2019年のプラチナカップが、自身初の重賞タイトルだった。
今年はすでに昨年の勝ち星数を超えており、浦和リーディングでは7月2日終了時点で3位につけている。

2021年浦和リーディングジョッキーはこちら

浦和・船橋・川崎が互角

【所属競馬場別の成績】

所属 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
浦和 4 4 2 41 7.8% 15.7%
船橋 2 4 6 18 6.7% 20.0%
大井 0 1 0 9 0.0% 10.0%
川崎 4 1 2 10 23.5% 29.4%

地元の「浦和所属馬」が4勝、2着4回、3着2回の活躍。
勝ち星数が同じ「川崎所属馬」は勝率・連対率で頭一つ抜けている状態だ。

また、重賞昇格以降の3年では「浦和」「船橋」「川崎」の各所属馬が1勝、2着1回、3着1回と3着内を分け合っている。

上位人気馬が強い!

【人気別成績】

人気別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1人気 4 2 1 3 40.0% 60.0%
2人気 1 3 1 5 10.0% 40.0%
3人気 3 1 1 5 30.0% 40.0%
4人気 1 2 1 6 10.0% 30.0%
5人気 0 0 1 9 0.0% 0.0%
6人気以下 1 2 5 50 1.7% 5.2%

上位人気馬が順当に結果を出しているレース。
「1~3番人気馬」が全て3着内を外した回数は1回しかなく、逆に3着内に2頭以上来た回数は8回を数える。

ただし、上位3頭を「1~3番人気馬」が独占したことは1回もない。

近年は落ち着いた配当

【配当傾向】

単勝(円) 馬複(円) 三連単(円)
2020年 150 1,180 5,100
2019年 650 370 17,710
2018年 150 340 10,680
2017年 420 730 7,010
2016年 180 170 2,790
2015年 450 3,300 105,210
2014年 1,050 8,590 128,280
2013年 130 390 2,440
2012年 480 3,880 35,110
2011年 800 1,470 8,380
平均 446 2,042 32,271

「単勝」の平均配当は446円。
人気馬が順当に結果を残しているレースで、4桁配当は過去10年でも1回しかない。

「馬複」は高配当となるケースが多かったものの、近年は低配当の傾向に。
重賞に昇格した過去3年に限ると「馬複」の平均配当は630円だ。

内~外までチャンスあり!

【枠番別の成績】

枠番 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1枠 2 2 0 6 20.0% 40.0%
2枠 1 3 1 5 10.0% 40.0%
3枠 1 2 1 6 10.0% 30.0%
4枠 0 0 0 10 0.0% 0.0%
5枠 2 2 3 7 14.3% 28.6%
6枠 1 0 3 13 5.9% 5.9%
7枠 2 0 1 15 11.1% 11.1%
8枠 1 1 1 16 5.3% 10.5%

「内枠(※)」の連対率が高い傾向。
特に「1枠」は、勝率、連対率ともにNo.1の成績を残している。

一方、「5枠」~「8枠」も勝利実績があり、合計勝利数は「内枠」の合計より多い。
2020年4月1日~2021年3月31日に行われた「浦和1,400m」の枠番別成績を見てみると、
「外枠」の方が勝率、連対率ともに高い傾向にあるだけに、「外枠」だからといって軽視することは禁物となりそう。

※「1~4枠」を内枠、「5~8枠」を外枠とする

夏は牝馬?

【牡馬牝馬別の成績】

性別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
牡馬 7 6 4 51 10.3% 19.1%
牝馬 2 3 4 15 8.3% 20.8%
セン馬 1 1 2 12 6.3% 12.5%

勝利数、連対数では「牡馬」に分があるものの、勝率、連対率は「牝馬」も劣らない。
「牝馬」は過去10年でのべ24頭が参戦し、2勝、2着3回、3着4回だ。

重賞昇格以降は7歳以上が活躍

【年齢別の成績】

年齢 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
3歳 1 3 0 1 20.0% 80.0%
4歳 2 0 1 8 18.2% 18.2%
5歳 3 3 2 18 11.5% 23.1%
6歳 1 2 3 15 4.8% 14.3%
7歳以上 3 2 4 36 6.7% 11.1%

準重賞当時は若い馬が活躍していたものの、重賞に昇格してからは高齢馬が活躍する傾向。

重賞昇格以降の3年で見ると、「7歳以上」が3勝、2着2回、3着2回の成績を残している。
昨年は3歳馬が2着、4歳馬が3着に頑張っているが、実績馬が出走しやすい条件となったことで傾向も高齢馬向きとなりつつある。

経験は大事!

【浦和コースの経験有無別の成績】

1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
経験あり 10 8 7 65 11.1% 20.0%
経験なし 0 2 3 13 0.0% 11.1%

小回りの浦和コースは経験と適性が重要なファクター。

浦和コースの「経験あり/なし」別の成績は上記データの通り。
古馬戦なので浦和コースの経験がある馬は多いものの、「経験あり」の馬が全10勝と圧倒的に有利な状況。
また、勝利した10頭は全て浦和での連対実績(うち、7頭は勝ち星あり)があったことを付け加えておこう。

今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は8月5日(木)に大井競馬場で行われる「マイルグランプリ(S2)」です!

南関データ分析とは

南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
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(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
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