~南関重賞を解く~ 南関データ分析

2021年12月31日(金) 
サラ系2歳牝馬 大井1,600m
東京2歳優駿牝馬(S1)

レース紹介

大晦日に行われる2歳女王決戦!「東京2歳優駿牝馬(S1)」!
2歳女王の座を巡り全国各地から有力牝馬が参戦。
全国の競馬場を舞台とした世代別牝馬重賞シリーズ 「グランダム・ジャパン2021 2歳シーズン」の最終戦だ。

グランダム・ジャパン2021(KEIBA.GO.JP)

▼データ分析のポイント
・ホッカイドウ競馬デビュー馬が強い
・高配当続出!一筋縄ではいかない2歳牝馬戦
・ローレル賞の優勝馬に注目

【過去10年の優勝馬】

優勝馬 所属 種牡馬 人気
2020年 ケラススヴィア 浦和 サウスヴィグラス 2人気
2019年 レイチェルウーズ 船橋 ヘニーヒューズ 2人気
2018年 アークヴィグラス 大井 サウスヴィグラス 1人気
2017年 グラヴィオーラ 船橋 サウスヴィグラス 9人気
2016年 ピンクドッグウッド 愛知 サウスヴィグラス 6人気
2015年 モダンウーマン 川崎 サウスヴィグラス 1人気
2014年 ララベル 大井 ゴールドアリュール 2人気
2013年 ブルーセレブ 川崎 アサクサデンエン 8人気
2012年 カイカヨソウ 船橋 ティンバーカントリー 1人気
2011年 エンジェルツイート 大井 タイキシャトル 2人気

サウスヴィグラス産駒が最も得意としている南関東重賞。
過去6年で5勝を挙げ、ラストクロップとなった2020年もケラススヴィアが勝利している。

注目は次代を担う種牡馬たち。
2021年のリーディングサイアー(12/19時点・勝利数)は以下の通りだ。

▽1位:サウスヴィグラス
▽2位:パイロ
▽3位:フリオーソ
▽4位:シニスターミニスター
▽5位:エスポワールシチー

ちなみに、2021年の南関東2歳重賞を勝利した種牡馬は…
ホッコータルマエ、ワールドエース、ディープインパクト、マジェスティックウォリアー、トーセンブライト、シニスターミニスター。
全て異なる種牡馬の馬が勝利している。

過去5年の成績はこちら
第1回からの歴代優勝馬はこちら
2021年リーディングサイアー(勝利数)はこちら

年内最後の重賞はリーディング森泰斗騎手!

【騎手の傾向(敬称略)】

1着 2着 3着
2020年 森 泰斗 藤田 凌 本田 正重
2019年 本田 正重 森 泰斗 矢野 貴之
2018年 瀧川 寿希也 西 啓太 町田 直希
2017年 今野 忠成 阿部 龍 瀧川 寿希也
2016年 戸部 尚実 阿部 龍 森 泰斗
2015年 阿部 龍 桑村 真明 石崎 駿
2014年 真島 大輔 矢野 貴之 酒井 忍
2013年 森 泰斗 楢崎 功祐 山崎 誠士
2012年 戸崎 圭太 張田 京 坂井 英光
2011年 森 泰斗 戸崎 圭太 真島 大輔

南関東地区以外の所属騎手が5連対!
特に、ホッカイドウ競馬所属の「阿部龍騎手(※)」が好相性で、1勝、2着2回の成績を残している。
※2016年の2着時は南関東地区で期間限定騎乗(川崎所属)

南関東所属騎手では「森泰斗騎手」が3勝、2着1回、3着1回と大活躍。
ちなみに、「森泰斗騎手」の南関東S1競走初優勝は、2011年の東京2歳優駿牝馬(エンジェルツイート号)である。

連対数は横一線

【所属競馬場別の成績】

所属 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
浦和 1 0 1 6 12.5% 12.5%
船橋 3 2 1 26 9.4% 15.6%
大井 3 3 3 52 4.9% 9.8%
川崎 2 3 4 22 6.5% 16.1%
南関以外 1 2 1 23 3.7% 11.1%

過去10年で「船橋所属馬」と「大井所属馬」が3勝ずつ。
出走頭数の差はあるものの、勝率、連対率で見ると前者の「船橋所属馬」に分がある。

ただし、近年は「南関4場」及び「南関以外の競馬場」の連対数が均等になりつつある。
直近5年の連対数は「浦和1」「船橋2」「大井3」「川崎2」「南関以外2」だ。

レベルの高いホッカイドウ競馬デビュー馬

【デビューした地区別の成績】

デビュー地区 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
南関東 4 2 7 70 4.8% 7.2%
ホッカイドウ競馬 6 8 3 50 9.0% 20.9%
その他 0 0 0 9 0.0% 0.0%

続いて、デビューした競馬場別の成績。

「南関東」でデビューした馬の成績は4勝、2着2回、3着7回。
対して、「ホッカイドウ競馬」でデビューした馬は6勝、2着8回、3着3回となり、南関東でデビューした馬を圧倒している。
2019年、2020年と「南関東デビュー馬」が勝利を飾っているが、やはりレベルの高い地区のデビュー馬は侮れないといったところ。

ただし、「ホッカイドウ競馬所属馬」としては優勝馬がいない。
ホッカイドウ競馬のシーズン終了前後(11月)に南関東へと移籍し、活躍する馬が多いようだ。

1、2番人気が7勝も…!?

【人気別成績】

人気別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1人気 3 3 0 4 30.0% 60.0%
2人気 4 0 1 5 40.0% 40.0%
3人気 0 1 1 8 0.0% 10.0%
4人気 0 1 2 7 0.0% 10.0%
5人気 0 0 0 10 0.0% 0.0%
6人気以下 3 5 6 95 2.8% 7.3%

「1番人気馬」は過去10年で3勝、2着3回。
さらに「2番人気馬」は4勝を挙げており、「1、2番人気馬」を合計すると7勝、2着3回となる。
ただし、「1、2番人気馬」でのワンツーは2011年を最後に出ていない。

一方で「6番人気以下」も見逃せないところ。
該当馬は過去10年で3勝を挙げているが、連下に絡むケースも多く、2着は5回、3着も6回ある。

ここで直近3年の結果を振り返ってみると…。

▽2020年「2番人気」⇒「7番人気」⇒「4番人気」
▽2019年「2番人気」⇒「4番人気」⇒「12番人気」
▽2018年「1番人気」⇒「10番人気」⇒「11番人気」
※左から1着 ⇒ 2着 ⇒ 3着

データ通り、紐荒れの傾向が強くなっている。

高配当の傾向

【配当傾向】

単勝(円) 馬複(円) 三連単(円)
2020年 320 2,120 21,330
2019年 310 1,570 87,330
2018年 170 5,380 108,900
2017年 2,450 2,460 26,630
2016年 1,870 1,450 28,530
2015年 190 620 13,180
2014年 370 4,230 86,450
2013年 6,400 28,030 683,340
2012年 160 1,150 11,140
2011年 610 400 14,740
平均 1,285 4,741 108,157

前項「人気別成績」の通り、6番人気以下の台頭に伴い、配当も高くなっている。
「単勝」は落ち着いた配当も多いが、「馬複」「三連単」は高配当が期待できそうだ。

勝利数は外、連対数は内

【枠番別の成績】

枠番 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1枠 1 4 1 14 5.0% 25.0%
2枠 1 1 3 15 5.0% 10.0%
3枠 0 2 1 17 0.0% 10.0%
4枠 1 1 2 16 5.0% 10.0%
5枠 1 1 0 18 5.0% 10.0%
6枠 3 0 0 17 15.0% 15.0%
7枠 1 1 2 16 5.0% 10.0%
8枠 2 0 1 16 10.5% 10.5%

「1~4枠」が3勝に対して、「5~8枠」は7勝とやや外枠有利の傾向。
しかしながら、連対数では「1~4枠」11回、「5~8枠」9回と内枠勢に分がある。
特に「1枠」は1勝、2着4回の成績を残しており、連対率25.0%は他の枠を大きくリードしている。

ローレル賞優勝馬を狙え!

【ローレル賞の着順別の成績】

ローレル賞着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
ローレル賞1着 4 1 2 3 40.0% 50.0%
ローレル賞2着 0 1 1 6 0.0% 12.5%
ローレル賞3着 0 2 1 4 0.0% 28.6%
ローレル賞4着以下 1 1 2 30 2.9% 5.9%

東京2歳優駿牝馬のトライアルとして行われる川崎マイル重賞。
南関東の2歳牝馬重賞は「東京2歳優駿牝馬」と「ローレル賞」しかないため、必然的に有力馬が集まってくる。

過去10年の「ローレル賞」優勝馬は10頭全てが東京2歳優駿牝馬に出走。
結果は4勝、2着1回、3着2回となるが、これは2013年以降の8年間で出した成績だ(2019年5着以外は全て3着内)。

「ローレル賞」は2011年から地方交流となっており、年を追うごとにレースの質も向上しているのだろう。

2021年ローレル賞の結果

エーデルワイス賞上位馬は強い!

【エーデルワイス賞の着順別の成績】

エーデルワイス賞着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
エーデルワイス賞1着 1 1 0 3 20.0% 40.0%
エーデルワイス賞2着 2 1 0 2 40.0% 60.0%
エーデルワイス賞3着 1 0 0 3 25.0% 25.0%
エーデルワイス賞4着以下 0 1 2 14 0.0% 5.9%

ホッカイドウ競馬の2歳牝馬重賞戦線の頂点に位置する「エーデルワイス賞(Jpn3)」。
レベルの高いホッカイドウ競馬、さらにはJRA所属馬が出走してくるだけに、上位勢は実力馬揃いだ。

過去10年で「エーデルワイス賞」1~3着馬はのべ14頭が出走して4勝、2着2回。
エーデルワイス賞は6ハロン戦なので一長一短の成績ではあるが、距離の壁を克服できれば力量的に勝ち負け必至だろう。

2021年エーデルワイス賞の結果


今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は2022年1月3日(月)に川崎競馬場で行われる「報知オールスターカップ(S3)」です!
それでは、東京2歳優駿牝馬を当てて、良いお年をお迎え下さい♪

南関データ分析とは

南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
知って得するデータから豆知識まで、予想に役立つデータをご紹介いたします!

(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
競走除外馬及び出走取消馬はデータには含めておりません。
また、当コンテンツの内容においては、特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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