~南関重賞を解く~ 南関データ分析

2021年5月4日(火祝) 
サラ系3歳 船橋1,700m
東京湾カップ(S2)

レース紹介

東京ダービーTR「東京湾カップ(S2)」!
船橋ゴールデンウイーク開催を彩る東京ダービートライアル!
1、2着馬には南関東クラシック第2戦「東京ダービー(S1)」への優先出走権が付与される。

▼データ分析のポイント
・船橋所属馬が圧倒
・ブルーバードカップ組が上昇中
・クラウンカップ1~3着馬が5勝

【過去10年の優勝馬】

優勝馬 所属 種牡馬 人気
2020年 マンガン 川崎 アイルハヴアナザー 3人気
2019年 サクセッサー 船橋 アドマイヤオーラ 2人気
2018年 クレイジーアクセル 大井 ロージズインメイ 2人気
2017年 ソッサスブレイ 船橋 コンデュイット 5人気
2016年 ディーズプリモ 川崎 シニスターミニスター 6人気
2015年 ドライヴシャフト 大井 トワイニング 5人気
2014年 サーモピレー 船橋 クロフネ 1人気
2013年 アメイジア 船橋 イーグルカフェ 1人気
2012年 スカイインテンス 船橋 アメリカンボス 6人気
2011年 ジャクソンライヒ 川崎 トワイニング 3人気

過去10年の優勝馬から東京ダービー馬は出ていないものの、その後も重賞戦線で活躍する馬は多い。
昨年の優勝馬マンガンもその1頭で、今年2月の「金盃(S2)」を9馬身差で圧勝している。

ちなみに、1987年に行われた「第1回東京湾カップ」の優勝馬はイナリワン。
JRAでは1989年の「天皇賞(春)(G1)」「宝塚記念(G1)」「有馬記念(G1)」を制し、年度代表馬に輝いているが、
南関東所属時には、デビュー8連勝で東京湾カップのタイトルを手にしている。

過去5年の成績はこちら
第1回からの歴代優勝馬はこちら

山崎誠士騎手が過去5年で2勝

【騎手の傾向(敬称略)】

1着 2着 3着
2020年 山崎 誠士 山口 達弥 森 泰斗
2019年 石崎 駿 笹川 翼 真島 大輔
2018年 御神本 訓史 矢野 貴之 真島 大輔
2017年 柏木 健宏 石崎 駿 今野 忠成
2016年 山崎 誠士 的場 文男 左海 誠二
2015年 的場 文男 矢野 貴之 左海 誠二
2014年 吉原 寛人 的場 文男 左海 誠二
2013年 吉原 寛人 石崎 駿 山崎 誠士
2012年 真島 大輔 左海 誠二 石崎 駿
2011年 本橋 孝太 脇田 創 町田 直希

直近5年では「山崎誠士騎手」が2勝の活躍。
次いで、「石崎駿騎手」の1勝、2着1回、「真島大輔騎手」の3着2回が目立つところだ。

地元の船橋勢が強い!

【所属競馬場別の成績】

所属 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
浦和 0 0 1 14 0.0% 0.0%
船橋 5 9 3 53 7.1% 20.0%
大井 2 0 4 16 9.1% 9.1%
川崎 3 1 2 16 13.6% 18.2%

「船橋所属馬」が5勝、2着9回、3着3回。
過去10年でも5回のワンツーを決めるなど、地元勢強しを印象付けている。

また、「川崎所属馬」が過去5年で2勝の活躍。
2勝の鞍上はともに川崎のエース「山崎誠士騎手」だった点も見逃せない。

混戦模様

【人気別成績】

人気別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1人気 2 2 0 6 20.0% 40.0%
2人気 2 2 3 3 20.0% 40.0%
3人気 2 2 1 5 20.0% 40.0%
4人気 0 2 1 7 0.0% 20.0%
5人気 2 1 1 6 20.0% 30.0%
6人気以下 2 1 4 72 2.5% 3.8%

「1~3番人気馬」まで綺麗に勝率20.0%、連対率40.0%。
さらに、「5番人気馬」「6番人気以下」も2勝を挙げているように、上位人気馬に絶対的な信頼度はない。

その中で軸となりそうなのは「2番人気馬」。
過去10年の3着内率は70.0%で、過去5年に限ると2勝、2着1回、3着1回(3着内率80.0%)だ。

東京湾カップは南関東クラシック第1戦「羽田盃(S1)」の前後に行われる3歳重賞。
また、東京ダービーを狙う“上がり馬”や“出世が遅れた素質馬”が出走してくることもあり、結果として大混戦となることが多いのだろう。

高配当が期待できそう

【配当傾向】

単勝(円) 馬複(円) 三連単(円)
2020年 450 650 4,900
2019年 480 2,030 75,750
2018年 900 5,470 240,770
2017年 1,550 4,280 494,550
2016年 1,750 1,630 33,540
2015年 800 2,120 179,380
2014年 200 520 2,870
2013年 200 710 4,590
2012年 1,000 1,080 10,800
2011年 700 14,230 135,890
平均 803 3,272 118,304

昨年は1着から順に「3番人気」⇒「1番人気」⇒「2番人気」での決着。
ただし、これは稀なケースで、全体的に見ると高配当が期待できる重賞と言えるだろう。

全ての枠番が連対!

【枠番別の成績】

枠番 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1枠 0 1 2 7 0.0% 10.0%
2枠 2 0 1 7 20.0% 20.0%
3枠 1 3 1 9 7.1% 28.6%
4枠 2 0 1 13 12.5% 12.5%
5枠 1 1 0 17 5.3% 10.5%
6枠 1 2 1 16 5.0% 15.0%
7枠 1 0 4 15 5.0% 5.0%
8枠 2 3 0 15 10.0% 25.0%

東京湾カップが行われる「船橋1,700m」は、4コーナー出口、直線入り口からスタートするコース。
また、船橋は南関東4場で唯一「スパイラルカーブ」を採用している。
「コーナー入口は緩やかに、出口はきつく」設計されており、4コーナー出口で馬群がばらけやすい。
差し馬は緩やかな3コーナーから加速でき、直線でも馬群を捌きやすくなる為、各馬が力を発揮しやすいコース設定となっている。

直近1年の「船橋1,700m」の成績(要ログイン)を見てみると…サンプル数は少ないが「8枠」の成績が良い。
東京湾カップでも「8枠」の好走率は高いが、「1枠」~「8枠」まで、連対率では大きな差が出ているとは言えなさそうだ。

牝馬は狙い目!

【牡馬牝馬別の成績】

性別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
牡馬 8 10 10 91 6.7% 15.1%
牝馬 2 0 0 8 20.0% 20.0%
セン馬 0 0 0 0 - -

「牝馬」が過去5年で2勝を挙げている。
2016年ディーズプリモ、2018年クレイジーアクセル、2頭の共通点はスピードを生かした「逃げ切りV」ということだ。

ちなみに、ディーズプリモの母はプリモタイム。
2013年「桜花賞(S1)」覇者イチリュウ 、2016年「関東オークス(Jpn2)」覇者タイニーダンサーの姉にあたり、
プリモタイムの3つ下の弟ブンブイチドウは、2010年の東京湾カップ2着なので、姪が6年越しのリベンジを果たしたことになる。

準重賞格上げで風向きが変わった?

【ブルーバードカップの着順別の成績】

ブルーバードカップ着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
ブルーバードカップ1着 0 1 1 5 0.0% 14.3%
ブルーバードカップ2着 1 3 0 5 11.1% 44.4%
ブルーバードカップ3着 0 1 1 2 0.0% 25.0%
ブルーバードカップ4着以下 1 0 0 11 8.3% 8.3%

歴史の古い競走で、2005年以前は「重賞競走」、2006年~2016年は「特別競走」、
そして、2017年からは「準重賞競走」として行われている。
上表は過去10年分となるが、「東京湾カップトライアル」としては今年で8回目となるので、過去7年分のデータを以下に抽出してみよう。

【ブルーバードカップ(過去7年)の着順別の成績】

ブルーバードカップ着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
ブルーバードカップ1着 0 1 1 5 0.0% 14.3%
ブルーバードカップ2着 0 3 0 4 0.0% 42.9%
ブルーバードカップ3着 0 0 1 1 0.0% 0.0%
ブルーバードカップ4着以下 1 0 0 9 10.0% 10.0%

過去7年で1勝、2着4回、3着2回。
2014年~2016年の3年間は2着が1回あるのみだが、2017年に準重賞へと昇格して傾向も変わってきた。
準重賞元年の2017年にいきなり1、2着馬を輩出すると、2018年以降も毎年のように好走馬を送り出している。

準重賞昇格で賞金がアップしたこともあり、今年もレベルの高いトライアルとなることだろう。

2021年ブルーバードカップの結果

京浜盃での悔しさを東京湾カップで晴らせ!

【京浜盃の着順別の成績】

京浜盃着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
京浜盃1着 0 0 0 0 - -
京浜盃2着 0 0 0 0 - -
京浜盃3着 1 0 0 0 100.0% 100.0%
京浜盃4着以下 2 1 2 19 8.3% 12.5%

羽田盃トライアルの「京浜盃(S2)」。
例年、南関東クラシックを狙う有力馬が参戦しているレベルの高い一戦だ。

「京浜盃」の1~3着馬は羽田盃に優先出走できるため、羽田盃と施行時期が近い東京湾カップに参戦する馬は少ない。
となると、注目は「京浜盃」で4着以下に敗れた馬たちだ。

「京浜盃4着以下」からはのべ24頭が参戦し、2勝、2着1回、3着2回。
この5頭のうち、4頭は「京浜盃」で悔しい思いをした「5~7着馬」だった。

東京湾カップは1、2着馬に東京ダービーへの優先出走権が付与される。
「京浜盃での悔しさをバネに東京湾カップで結果を出し、東京ダービーへと向かう」
と、言ったところだろう。

2021年京浜盃の結果

クラウンカップ組が6勝!

【クラウンカップの着順別の成績】

クラウンカップ着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
クラウンカップ1着 1 1 0 2 25.0% 50.0%
クラウンカップ2着 3 0 2 3 37.5% 37.5%
クラウンカップ3着 1 2 0 2 20.0% 60.0%
クラウンカップ4着以下 1 2 2 32 2.7% 8.1%

例年、東京湾カップの約1か月前に行われる「クラウンカップ(S3)」。
東京ダービーを目指すローテーションとして、「クラウンカップ」⇒「東京湾カップ」⇒「東京ダービー」と歩む馬も多い。
昨年の東京ダービー1着エメリミット、同2着マンガンもこのローテーションだ。
※今年は「クラウンカップ」から中1週で「東京湾カップ」

過去10年で6頭の東京湾カップ覇者を輩出している「クラウンカップ」出走組。
とりわけ好成績は「クラウンカップ」1~3着馬で、のべ17頭が東京湾カップに出走し、5勝、2着3回、3着2回の成績を残している。

2021年クラウンカップの結果


今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は5月12日(水)に浦和競馬場で行われる「しらさぎ賞(S3)」です!

南関データ分析とは

南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
知って得するデータから豆知識まで、予想に役立つデータをご紹介いたします!

(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
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