
伝統の船橋重賞!「報知グランプリカップ(S3)」!
今年で58回目を迎える1,800m戦。
1964年(昭和39年)の第1回~第34回までは“オールカマー”、第35回以降は“サラ系”で行われている。
▼データ分析のポイント
・元JRA所属馬が活躍
・人気馬が好走も配当は高め
・トライアル(チバテレ盃)組は不振
年 | 優勝馬 | 所属 | 種牡馬 | 人気 |
---|---|---|---|---|
2021年 | ゴールドホイヤー | 川崎 | トランセンド | 6人気 |
2020年 | サルサディオーネ | 大井 | ゴールドアリュール | 5人気 |
2019年 | タービランス | 浦和 | パイロ | 1人気 | 2018年 | リッカルド | 船橋 | フサイチリシャール | 3人気 |
2017年 | エンパイアペガサス | 浦和 | エンパイアメーカー | 2人気 |
2016年 | タイムズアロー | 船橋 | タイムパラドックス | 4人気 |
2015年 | バトードール | 船橋 | クロフネ | 4人気 |
2014年 | オメガインベガス | 船橋 | スペシャルウィーク | 1人気 |
2013年 | スターシップ | 船橋 | クロフネ | 7人気 |
2012年 | ケイアイライジン | 船橋 | Came Home | 5人気 |
“移籍馬”の活躍が目立つレース。
過去10年中、9回は「JRA」もしくは「南関東以外」からの移籍馬が優勝しているが、特筆は“元JRA所属馬(太字)”の7頭。
(2021年のみ南関東生え抜きのゴールドホイヤーが優勝)
元JRA所属馬のうち、リッカルド、サルサディオーネ(後に)はダートグレード競走覇者、オメガインベガス、バトードールは同競走で連対実績がある。
南関東移籍で再ブレイクした馬、移籍を機に素質が開花した馬など、新天地で活躍する馬は少なくないようだ。
ちなみに、元JRA所属馬7頭のうち、スターシップを除く6頭は報知グランプリカップが“南関東重賞初制覇”だった。
報知グランプリカップは第34回まではオールカマーとして実施されていた競走。
その歴史の中で、アングロアラブ(アア)の優勝は5回(4頭)を数える。
不動の地位を築く森泰斗騎手!
年 | 1着 | 2着 | 3着 |
---|---|---|---|
2021年 | 山崎 誠士 | 酒井 忍 | 森 泰斗 |
2020年 | 岩田 康誠 | 森 泰斗 | 吉原 寛人 |
2019年 | 森 泰斗 | 本田 正重 | 矢野 貴之 |
2018年 | 矢野 貴之 | 真島 大輔 | 御神本 訓史 |
2017年 | 村上 忍 | 和田 譲治 | 矢野 貴之 |
2016年 | 真島 大輔 | 笹川 翼 | 的場 文男 |
2015年 | 今野 忠成 | 御神本 訓史 | 左海 誠二 |
2014年 | 戸崎 圭太 | 吉原 寛人 | 的場 文男 |
2013年 | 石崎 駿 | 戸崎 圭太 | 川島 正太郎 |
2012年 | 川島 正太郎 | 戸崎 圭太 | 石崎 駿 |
2021年に地方競馬で活躍した人馬、地方競馬の発展に功績のあった人馬等を顕彰する「NARグランプリ2021(※)」。
騎手部門の「最優秀勝利回数騎手賞」「同賞金収得騎手賞」は「森泰斗騎手」が受賞している(ダブル受賞は3年連続)。
※JRAで言う「JRA賞」
その「森泰斗騎手」は直近3年の報知グランプリカップで1勝、2着1回、3着1回。
2021年11月25日には地方通算3,500勝を達成しており、南関東では不動の中心騎手と言えるだろう。
今年も2月4日終了時点で南関東リーディング1位、連対率も40%を超えるハイアベレージだ。
復権目指す船橋所属馬
所属 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
浦和 | 2 | 2 | 0 | 15 | 10.5% | 21.1% |
船橋 | 6 | 5 | 7 | 56 | 8.1% | 14.9% |
大井 | 1 | 3 | 3 | 19 | 3.8% | 15.4% |
川崎 | 1 | 0 | 0 | 10 | 9.1% | 9.1% |
地元の「船橋所属馬」が6勝、2着5回、3着7回。
成績としては他の所属馬を大きくリードしているが、直近5年では1勝、2着2回、3着3回とやや劣勢に立たされている。
大混戦の様相!
人気別 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1人気 | 2 | 3 | 1 | 4 | 20.0% | 50.0% |
2人気 | 1 | 2 | 2 | 5 | 10.0% | 30.0% |
3人気 | 1 | 3 | 2 | 4 | 10.0% | 40.0% |
4人気 | 2 | 0 | 2 | 6 | 20.0% | 20.0% |
5人気 | 2 | 1 | 1 | 6 | 20.0% | 30.0% |
6人気以下 | 2 | 1 | 2 | 75 | 2.5% | 3.8% |
「1~5番人気馬」は勝率、連対率、さらには3着内率までほぼ横一線。
「6番人気以下」も上位人気馬と同等の連対数になっているが、好走率からは上位人気馬が結果を出していると言えそうだ。
人気サイドでも配当は!?
年 | 単勝(円) | 馬複(円) | 三連単(円) |
---|---|---|---|
2021年 | 2,200 | 11,180 | 115,280 |
2020年 | 830 | 1,330 | 13,220 |
2019年 | 310 | 11,230 | 210,590 |
2018年 | 430 | 760 | 19,390 |
2017年 | 580 | 1,840 | 20,040 |
2016年 | 1,060 | 1,810 | 20,850 |
2015年 | 860 | 1,370 | 106,120 |
2014年 | 270 | 600 | 4,880 |
2013年 | 1,470 | 1,770 | 24,510 |
2012年 | 1,990 | 4,680 | 46,700 |
平均 | 1,000 | 3,657 | 58,158 |
過去10年の上位3着内は5番人気以内の馬で8勝、2着9回、3着8回。
人気馬が活躍する傾向にあるが、1番人気が勝ち切れていないため、組み合わせ次第では高配当が期待できそうだ。
「1枠」「2枠」は優勝馬なし…!?
枠番 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1枠 | 0 | 2 | 0 | 7 | 0.0% | 22.2% |
2枠 | 0 | 0 | 1 | 8 | 0.0% | 0.0% |
3枠 | 2 | 2 | 0 | 13 | 11.8% | 23.5% |
4枠 | 1 | 1 | 2 | 13 | 5.9% | 11.8% |
5枠 | 0 | 0 | 3 | 16 | 0.0% | 0.0% |
6枠 | 3 | 0 | 3 | 13 | 15.8% | 15.8% |
7枠 | 1 | 2 | 0 | 17 | 5.0% | 15.0% |
8枠 | 3 | 3 | 1 | 13 | 15.0% | 30.0% |
「6枠」~「8枠」が総じて好成績。
この3つの枠だけで7勝、2着5回、3着4回を占めている。
一方、「1枠」と「2枠」は優勝歴がなく、3着内に好走した例も合計3回しかない。
連対率こそ「1枠」は全体3位の22.2%だが、過去のデータ傾向としてはやや苦戦気味と言えるだろう。
牝馬の2勝は逃走V
性別 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
牡馬 | 7 | 10 | 10 | 93 | 5.8% | 14.2% |
牝馬 | 2 | 0 | 0 | 4 | 33.3% | 33.3% |
セン馬 | 1 | 0 | 0 | 3 | 25.0% | 25.0% |
「牡馬」が7勝、2着10回、3着10回。
対する「牝馬」は2014年オメガインベガス、2020年サルサディオーネが優勝している。
この2頭はともに逃げ切りVだ。
若手の勢い!
年齢 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
4歳 | 3 | 0 | 2 | 8 | 23.1% | 23.1% |
5歳 | 0 | 1 | 2 | 10 | 0.0% | 7.7% |
6歳 | 3 | 2 | 2 | 16 | 13.0% | 21.7% |
7歳以上 | 4 | 7 | 4 | 66 | 4.9% | 13.6% |
ベテラン勢健在の中、「4歳馬」が3勝、3着2回と結果を出している。
出走頭数はのべ13頭と少ないものの、勝率23.1%、3着内率38.5%は立派な数字だ。
とはいえ、「7歳以上馬」のベテラン勢は4勝、2着7回、3着4回とさすがの強さ。
過去5年に限ると、2021年を除く全ての年で「7歳以上馬」が連対している。
トライアル組は苦戦中…
チバテレ盃着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
チバテレ盃1着 | 0 | 0 | 1 | 7 | 0.0% | 0.0% |
チバテレ盃2着 | 0 | 1 | 0 | 3 | 0.0% | 25.0% |
チバテレ盃3着 | 1 | 0 | 0 | 4 | 20.0% | 20.0% |
チバテレ盃4着以下 | 0 | 0 | 0 | 20 | 0.0% | 0.0% |
「チバテレ盃(準重賞)」は報知グランプリカップのトライアル競走。
2012年は「A2以下」、2013年からは「オープンクラス(※)」で行われている。
過去10年の「チバテレ盃」優勝馬は8頭が参戦して3着が1回のみ。
昨年は「チバテレ盃」2着のリンゾウチャネルが本番でも2着に好走したが、「チバテレ盃」組の成績はあまり良いとは言えない。
※2015年から準重賞に昇格
2022年チバテレ盃の結果
上位馬は活躍!?
報知ASC着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
報知ASC1着 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0.0% | 50.0% |
報知ASC2着 | 1 | 1 | 0 | 4 | 16.7% | 33.3% |
報知ASC3着 | 1 | 1 | 0 | 1 | 33.3% | 66.7% |
報知ASC4着以下 | 1 | 1 | 3 | 11 | 6.3% | 12.5% |
お正月の川崎2,100mで行われる「報知オールスターカップ(S3)」。
過去10年で「報知オールスターカップ」優勝馬は2頭が参戦して2着1回、3着1回。
さらに、同2着馬、3着馬はともに1勝、2着1回の成績を残している。
2022年報知オールスターカップの結果
勝島王冠組は実績馬重視?
勝島王冠着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
勝島王冠1着 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0.0% | 100.0% |
勝島王冠2着 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0.0% | 0.0% |
勝島王冠3着 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0.0% | 100.0% |
勝島王冠4着以下 | 2 | 2 | 1 | 19 | 8.3% | 16.7% |
前年の11月後半~12月前半に大井1,800mで行われる「勝島王冠(S2)」。
距離1,800mは報知グランプリカップと共通しているものの、勝島王冠上位組の出走は少ない。
過去10年で「勝島王冠」1着~3着馬はそれぞれ1頭ずつ出走して、2着2回、4着以下1回。
僅か3頭しか出走していないが、好走率は高くなっている。
「勝島王冠」4着以下からはのべ24頭が参戦し、2勝、2着2回、3着1回。
なかなか共通点を探すのは難しいが、連対している4頭は船橋コースの経験が1回 or 0回だった。
2021年勝島王冠の結果
今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は2月23日(水祝)に浦和競馬場で行われる桜花賞TR「ユングフラウ賞(S2)」です!
南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
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(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
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