
この道は帝王賞に続く…「ブリリアントカップ(S3)」!
2018年に「準重賞」から「S3」に昇格した重賞。
5月の「大井記念(S1)」、上半期のダート総決算「帝王賞(Jpn1)」へと続く、中長距離路線の重要な一戦だ。
※2019年から距離を「2,000m」⇒「1,800m」に変更
※2017年までの準重賞を含めた、過去10年のデータを使用
▼データ分析のポイント
・地元の大井所属馬が好相性
・1番人気馬は連対率60.0%
・トライアル組は苦戦
年 | 優勝馬 | 所属 | 種牡馬 | 人気 |
---|---|---|---|---|
2021年 | フィアットルクス | 大井 | ゴールドアリュール | 1人気 |
2020年 | ストライクイーグル | 大井 | キンシャサノキセキ | 8人気 |
2019年 | キャプテンキング | 大井 | ファスリエフ | 4人気 |
2018年 | リッカルド | 船橋 | フサイチリシャール | 1人気 |
2017年 | ムサシキングオー | 大井 | キングヘイロー | 3人気 |
2016年 | ケイアイレオーネ | 大井 | Henny Hughes | 1人気 |
2015年 | ドラゴンエアル | 川崎 | タイムパラドックス | 1人気 |
2014年 | サミットストーン | 船橋 | ロージズインメイ | 2人気 |
2013年 | フォーティファイド | 大井 | フォーティナイナー | 2人気 |
2012年 | ナムラブレット | 浦和 | エイシンサンディ | 8人気 |
準重賞当時を含め、そうそうたる馬たちが歴代優勝馬に名を連ねている。
2011年以降は「A1」格付馬(オープン)も出走できるようになり、出走馬とともに、レースの質もグンと上がっている印象だ。
※2010年までの出走条件は「A2以下」
森泰斗騎手が好成績も…
年 | 1着 | 2着 | 3着 |
---|---|---|---|
2021年 | 本橋 孝太 | 真島 大輔 | 酒井 忍 |
2020年 | 御神本 訓史 | 真島 大輔 | 笹川 翼 |
2019年 | 坂井 英光 | 赤岡 修次 | 的場 文男 |
2018年 | 矢野 貴之 | 森 泰斗 | 岡部 誠 |
2017年 | 和田 譲治 | 中野 省吾 | 森 泰斗 |
2016年 | 的場 文男 | 笹川 翼 | 森 泰斗 |
2015年 | 森 泰斗 | 笹川 翼 | 本橋 孝太 |
2014年 | 石崎 駿 | 柏木 健宏 | 戸崎 圭太 |
2013年 | 山崎 誠士 | 和田 譲治 | 高橋 利幸 |
2012年 | 和田 譲治 | 吉原 寛人 | 戸崎 圭太 |
「森泰斗騎手」が過去10年で1勝、2着1回、3着2回。
ただし、直近3年はG1/Jpn1馬2頭の手綱を含めて4着・5着・13着とやや苦戦を強いられている。
地元の大井所属馬が優勢!
所属 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
浦和 | 1 | 2 | 0 | 22 | 4.0% | 12.0% |
船橋 | 2 | 0 | 3 | 28 | 6.1% | 6.1% |
大井 | 6 | 8 | 7 | 57 | 7.7% | 17.9% |
川崎 | 1 | 0 | 0 | 10 | 9.1% | 9.1% |
地元の「大井所属馬」が6勝、2着8回、3着7回。
重賞昇格以降の4年間でも3勝、2着2回、3着3回の成績を残しており、2019年以降は「大井所属馬」が3連覇中(藤田厩舎が2連覇中)だ。
1番人気は連対率60.0%!
人気別 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1人気 | 4 | 2 | 1 | 3 | 40.0% | 60.0% |
2人気 | 2 | 1 | 2 | 5 | 20.0% | 30.0% |
3人気 | 1 | 2 | 0 | 7 | 10.0% | 30.0% |
4人気 | 1 | 0 | 4 | 5 | 10.0% | 10.0% |
5人気 | 0 | 1 | 1 | 8 | 0.0% | 10.0% |
6人気以下 | 2 | 4 | 2 | 89 | 2.1% | 6.2% |
「1番人気馬」が4勝、2着2回、3着1回。
重賞昇格以降の4年間でも2勝、2着1回となっており、連対率は準重賞当時から変わらず「高め」に推移していると言えそうだ。
その他では「6番人気以下」の2勝、2着4回、3着2回にも注目したい。
直近2年を振り返ってみると、2020年が1着から順に「8番人気⇒1番人気」、2021年が「1番人気⇒9番人気」での決着だった。
ちなみに、「1番人気馬」と「6番人気以下」の組み合わせは過去10年で4回もある。
高配当が期待できそう
年 | 単勝(円) | 馬複(円) | 三連単(円) |
---|---|---|---|
2021年 | 320 | 6,910 | 60,650 |
2020年 | 3,240 | 4,120 | 259,970 |
2019年 | 1,080 | 3,480 | 86,360 |
2018年 | 130 | 590 | 2,040 |
2017年 | 530 | 4,290 | 36,500 |
2016年 | 220 | 220 | 2,880 |
2015年 | 260 | 4,340 | 37,290 |
2014年 | 250 | 5,740 | 24,820 |
2013年 | 370 | 1,890 | 23,970 |
2012年 | 7,020 | 9,480 | 176,970 |
平均 | 1,342 | 4,106 | 71,145 |
「単勝」は落ち着いた配当が多い。
重賞に昇格した2018年以降では4桁配当が2回出ているものの、全体的には人気馬が勝利する傾向にある。
一方、「馬複」は準重賞当時から配当が高く、過去10年の平均は4,106円。
同様に「三連単」も過去10年の平均配当が71,145円と高めに推移している。
3枠の優勝が4回だが…!?
枠番 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1枠 | 2 | 0 | 2 | 11 | 13.3% | 13.3% |
2枠 | 0 | 1 | 0 | 16 | 0.0% | 5.9% |
3枠 | 4 | 0 | 0 | 13 | 23.5% | 23.5% |
4枠 | 1 | 1 | 1 | 16 | 5.3% | 10.5% |
5枠 | 0 | 0 | 4 | 16 | 0.0% | 0.0% |
6枠 | 0 | 3 | 1 | 16 | 0.0% | 15.0% |
7枠 | 2 | 2 | 1 | 14 | 10.5% | 21.1% |
8枠 | 1 | 3 | 1 | 15 | 5.0% | 20.0% |
過去10年の優勝馬のうち、4頭が「3枠」からスタートしている。
ブリリアントカップの距離は「~2012年:1,800m」「2013年~2018年:2,000m」「2019年~:1,800m」。
距離変更を跨いでもこの傾向は続いており、真っ赤な3枠はまさに「激熱」の枠なのである。
ただし、重賞に昇格した2018年からは「1枠」「1枠」「8枠」「7枠」が勝利している。
また、3着内に広げてみても、「3枠」は1頭も好走実績がない。
性別 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
牡馬 | 9 | 9 | 10 | 107 | 6.7% | 13.3% |
牝馬 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0.0% | 0.0% |
セン馬 | 1 | 1 | 0 | 7 | 11.1% | 22.2% |
「牡馬」と「セン馬」が3着内を独占。
一方、「牝馬」は同時期に牝馬重賞が行われることもあり、出走自体が非常に少なくなっている。
経験を積んだ馬が一歩リード
年齢 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
4歳 | 1 | 1 | 1 | 12 | 6.7% | 13.3% |
5歳 | 1 | 3 | 2 | 16 | 4.5% | 18.2% |
6歳 | 4 | 3 | 2 | 25 | 11.8% | 20.6% |
7歳以上 | 4 | 3 | 5 | 64 | 5.3% | 9.2% |
重賞昇格以降は「5歳馬」「6歳馬」が各1勝、「7歳馬」が2勝を挙げている。
準重賞当時から経験を積んだ馬が活躍する傾向にあり、勝率、連対率は「6歳馬」がトップの成績だ。
上がり馬は狙える?
TR着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
TR1着 | 1 | 0 | 0 | 5 | 16.7% | 16.7% |
TR2着 | 0 | 0 | 0 | 0 | - | - |
TR3着 | 0 | 0 | 0 | 0 | - | - |
TR4着以下 | 0 | 1 | 0 | 4 | 0.0% | 20.0% |
2019年から実施されている「ブリリアントカップトライアル競走」。
2018年以前は「アクアマリン賞」が該当し、出走条件は2014年~2016年が「B1B2」、2017年からは「A2以下」の格付馬となっている。
なお、2013年以前は非トライアルのため、2014年以降のデータとする。
2014年以降のトライアル優勝馬のうち、6頭がブリリアントカップに出走。
うち、2021年のフィアットルクスがブリリアントカップを制しているが、その他の5頭は3着内にも好走していない。
条件戦から重賞へとステップアップする“上がり馬”を追いかけるのも楽しみの1つだが、
過去の傾向からすると、険しい道のりと言わざるを得ないようだ。
2022年ブリリアントカップトライアル競走の結果
金盃組は侮れない?
金盃着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
金盃1着 | 0 | 0 | 1 | 3 | 0.0% | 0.0% |
金盃2着 | 2 | 0 | 0 | 4 | 33.3% | 33.3% |
金盃3着 | 0 | 0 | 1 | 2 | 0.0% | 0.0% |
金盃4着以下 | 1 | 1 | 3 | 37 | 2.4% | 4.8% |
2月に行われている長距離重賞「金盃(S2)」。
2012年~2014年(※)は2,000m、2015年以降は2,600mで行われているが、ブリリアントカップに転戦してくる傾向に変わりない。
※本分析の対象期間のみ記載
過去10年で「金盃」優勝馬は4頭が参戦して3着が1回。
また、「金盃」2着馬は6頭が参戦して2勝、4着1回、5着2回の成績を残している。
次にブリリアントカップが重賞に格上げされた2018年以降のデータ。
2018年~2021年の金盃1、2着馬はのべ6頭参戦しているが、3着内に好走した馬は1頭も出ていない。
ただし、2020年は金盃6着のストライクイーグルが優勝し、同8着のワークアンドラブが3着に好走。
過去の傾向を振り返っても、長距離の金盃で苦戦した馬が、ブリリアントカップで巻き返してくるシーンは少なくない。
2022年金盃の結果
今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は4月27日(水)に浦和競馬場で行われる「しらさぎ賞(S3)」です!
南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
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