~南関重賞を解く~ 南関データ分析

2022年10月26日(水) 
サラ系2歳 船橋1,600m
平和賞(S3)

レース紹介

2歳重賞「平和賞(S3)」
“名馬の宝庫”船橋競馬の未来を担う2歳重賞!
地元馬か?それとも遠征馬か?地方交流として行われる一戦を過去のデータから分析してみよう。

▼データ分析のポイント
・6番人気以下が4勝
・真ん中から外側の枠が好成績
・重賞好走馬は平和賞でも活躍

【過去10年の優勝馬】

優勝馬 所属 種牡馬 人気
2021年 ライアン 浦和 ディープインパクト 6人気
2020年 マカベウス 船橋 ゼンノロブロイ 1人気
2019年 ヴァケーション 川崎 エスポワールシチー 4人気
2018年 ヒカリオーソ 川崎 フリオーソ 6人気
2017年 リンノストーン 北海道 スマートロビン 5人気
2016年 スカイサーベル 船橋 ディープスカイ 7人気
2015年 アンサンブルライフ 浦和 アジュディケーティング 1人気
2014年 ストゥディウム 船橋 ルースリンド 8人気
2013年 ナイトバロン 船橋 Tiznow 2人気
2012年 インサイドザパーク 船橋 タイムパラドックス 1人気

非常にレベルの高い重賞!

歴代優勝馬からは、2013年の東京ダービー馬インサイドザパーク、2019年の同ヒカリオーソ。
さらに、2015年の「羽田盃(S1)」覇者ストゥディウム、2019年の「全日本2歳優駿(Jpn1)」覇者ヴァケーションなどを輩出している。

また、南関東ゆかりの血統馬も大活躍だ。

▽2014年優勝ストゥディウム:父ルースリンドは南関東の重賞を4勝
▽2018年優勝ヒカリオーソ:父フリオーソは南関東のJpn1競走を6勝
▽2020年優勝マカベウス:母ショウリダバンザイは南関東の重賞を2勝

その他、2021年覇者ライアンの父はディープインパクトだが、同馬の産駒が南関東の2歳重賞を勝利したのは初めての事だった。

過去5年の成績はこちら
第1回からの歴代優勝馬はこちら

どの騎手にもチャンスあり

【騎手の傾向(敬称略)】

1着 2着 3着
2021年 今野 忠成 御神本 訓史 石崎 駿
2020年 本田 正重 森 泰斗 今野 忠成
2019年 吉原 寛人 山崎 誠士 的場 文男
2018年 瀧川 寿希也 笹川 翼 井上 俊彦
2017年 真島 大輔 和田 譲治 御神本 訓史
2016年 矢野 貴之 中野 省吾 山口 達弥
2015年 左海 誠二 矢野 貴之 笹川 翼
2014年 石崎 駿 的場 文男 繁田 健一
2013年 本田 正重 張田 京 五十嵐 冬樹
2012年 左海 誠二 御神本 訓史 岩田 康誠

過去10年で複数回優勝している騎手は「左海誠二騎手」と「本田正重騎手」で2勝ずつ。
ただし、特定の騎手が活躍している傾向はなく、若手からベテランまでチャンスは十分だろう。

なお、「森泰斗騎手」と「本田正重騎手」は平和賞が南関東初タイトル。
それぞれエンジェルツイート、ナイトバロンで勝利している。

地元の船橋所属馬!

【所属競馬場別の成績】

所属 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
浦和 2 2 2 10 12.5% 25.0%
船橋 5 7 3 36 9.8% 23.5%
大井 0 0 1 7 0.0% 0.0%
川崎 2 1 0 14 11.8% 17.6%
南関以外 1 0 4 21 3.8% 3.8%

地元の「船橋所属馬」が5勝、2着7回、3着3回。
南関東4場では抜けた成績を残しているように、地元のタイトルをしっかりとキープしている。
※2020年優勝のマカベウスを管理する「米谷康秀厩舎(船橋)」は初タイトル

そんな船橋(南関)所属馬に挑戦する図式となる「南関以外」からの遠征馬。
過去10年で1勝、3着4回となるが、これは全て「ホッカイドウ競馬所属馬」が該当する。
レベルの高さには定評のある同地区だが、長旅を感じさせない力強い走りには今年も注目となるだろう。

南関生え抜きvsホッカイドウ競馬デビュー馬!

【デビューした地区別の成績】

デビュー地区 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
南関東 8 7 6 60 9.9% 18.5%
ホッカイドウ競馬 2 3 4 26 5.7% 14.3%
その他 0 0 0 2 0.0% 0.0%

続いて、「デビューした地区別」の成績。
勝利数は「南関東デビュー馬」が8勝と勝っているが、勝率・連対率では大きな差とはなっていない。

また、「南関東デビュー馬」が3着内を独占した回数は3回。
一方、「ホッカイドウ競馬デビュー馬」は3着内を独占したことはなく、3着内に2頭好走した回数は2回ある。

ちなみに、ホッカイドウ競馬から南関東移籍後に平和賞を勝利した馬は2013年のナイトバロンのみ。

人気薄は頭勝負!

【人気別成績】

人気別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1人気 3 3 1 3 30.0% 60.0%
2人気 1 3 1 5 10.0% 40.0%
3人気 0 1 2 7 0.0% 10.0%
4人気 1 2 0 7 10.0% 30.0%
5人気 1 0 1 8 10.0% 10.0%
6人気以下 4 1 5 58 5.9% 7.4%

人気薄の激走が目立つ競走。
過去10年の人気別勝利数では、なんと「6番人気以下」の馬が最多の4勝を挙げている。
昨年の優勝馬ライアンも6番人気の支持だ。

上位人気では「1番人気馬」の信頼度が高く、過去10年で3勝、2着3回、3着1回。
勝率30.0%はやや低く感じるが、連対率60.0%、3着内率70.0%の安定感は魅力だろう。

1番人気馬が軸だが、着順次第で高配当に!

【配当傾向】

単勝(円) 馬複(円) 三連単(円)
2021年 1,260 2,490 82,040
2020年 270 530 4,150
2019年 520 1,140 63,280
2018年 860 1,380 163,910
2017年 1,080 910 11,700
2016年 4,980 14,350 162,660
2015年 230 1,610 6,640
2014年 1,640 8,680 598,440
2013年 530 590 23,730
2012年 190 310 1,720
平均 1,156 3,199 111,827

「単勝」は4桁配当が4回。
経験の浅い2歳馬、ホッカイドウ競馬からの遠征馬など、不確定要素が多いだけに一筋縄ではいかない。
ただし、ビックリ配当は2016年の「4,980円」のみで、“人気割れの一戦”となっているようだ。

「馬複」「三連単」は両極端な結果に。
過去10年で1番人気馬が7回も3着内に好走していることを考えると、ボックス、マルチ馬券で“妙味あり”といったところだろうか。

真ん中の枠!

【枠番別の成績】

枠番 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1枠 2 0 0 7 22.2% 22.2%
2枠 0 0 1 8 0.0% 0.0%
3枠 1 0 2 10 7.7% 7.7%
4枠 2 2 0 10 14.3% 28.6%
5枠 2 2 1 11 12.5% 25.0%
6枠 2 1 1 14 11.1% 16.7%
7枠 1 2 3 13 5.3% 15.8%
8枠 0 3 2 15 0.0% 15.0%

「真ん中の枠」が好相性。
「3枠」~「6枠」だけで7勝、2着5回の成績を挙げ、勝率、連対率も総じて高い。
また、「7枠」「8枠」も3着内に好走するケースが多いように、真ん中~外側の枠が好成績を残す傾向にあるようだ。

牝馬の好走率が高い!

【牡馬牝馬別の成績】

性別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
牡馬 9 9 8 77 8.7% 17.5%
牝馬 1 1 2 11 6.7% 13.3%
セン馬 0 0 0 0 - -

出走頭数が少ない「牝馬」だが“好走率”は総じて高い。

過去10年で「牝馬」はのべ15頭が出走し、4頭が3着内に好走。
勝率6.7%、連対率13.3%、3着内率26.7%は、いずれも「牡馬」と遜色ない。

なお、3着内に好走した「牝馬4頭」の平均人気は4.5番人気。
1番人気に支持されていた馬は2018年のトーセンガーネットのみなので、人気薄でも軽視は禁物となりそうだ。

【鎌倉記念の着順別の成績】

鎌倉記念着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
鎌倉記念1着 1 0 0 0 100.0% 100.0%
鎌倉記念2着 1 0 0 0 100.0% 100.0%
鎌倉記念3着 0 1 0 2 0.0% 33.3%
鎌倉記念4着以下 1 1 2 15 5.3% 10.5%

川崎1,500mで争われる2歳重賞「鎌倉記念(S2)」。

鎌倉記念と平和賞はレース間隔が短い年も多く、上位馬の参戦は少ない傾向。
それでも、鎌倉記念上位3着内の馬はのべ5頭が参戦して2勝、2着1回の結果を残しているので要注目だ。
※2022年:鎌倉記念⇒平和賞は中1週

また、鎌倉記念で4着以下に敗れた馬は1勝、2着1回、3着2回。
レース間隔の短いローテーションとなるが、コース替わりで巻き返す馬も少なくない。

2022年鎌倉記念の結果

【ゴールドジュニアの着順別の成績】

ゴールドジュニア着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
ゴールドジュニア1着 0 0 0 0 - -
ゴールドジュニア2着 1 0 0 0 100.0% 100.0%
ゴールドジュニア3着 0 0 0 1 0.0% 0.0%
ゴールドジュニア4着以下 0 0 0 2 0.0% 0.0%

※2020年の重賞昇格後のデータを使用

2020年に重賞へと昇格した「ゴールドジュニア(S3)」。
準重賞当時から「大井1,400m」で行われていたが、2021年より「大井1,200m」に条件が変更されている。

重賞昇格元年の2020年は4頭のゴールドジュニア出走馬が平和賞に参戦。
うち、ゴールドジュニア2着のマカベウスが見事に戴冠している。
※2021年はゴールドジュニア組の出走はなし

2022年ゴールドジュニア記念の結果

【平和賞トライアル】

平和賞と同じ「船橋1,600m」で行われているトライアルレース。
結果のみのご紹介となるが、ぜひとも参考にしたいレースだろう。

2022年アローセプテンバー・メモリアル(平和賞TR)の結果


今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は11月2日(水)に大井競馬場で行われる「サンタアニタトロフィー(S3)」です!

南関データ分析とは

南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
知って得するデータから豆知識まで、予想に役立つデータをご紹介いたします!

(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
競走除外馬及び出走取消馬はデータには含めておりません。
また、当コンテンツの内容においては、特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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