
初夏のマイル重賞「川崎マイラーズ(S3)」!
春~夏にかけての南関東は「マイル重賞」が熱い!
3月、4月、5月と船橋の古馬マイル重賞が続き、舞台は川崎&大井ラウンドへと移っていく。
▼データ分析のポイント
・大井所属馬&騎手が好相性
・2枠と4枠が好成績
・格上挑戦馬ならトライアル優勝馬
年 | 優勝馬 | 所属 | 種牡馬 | 人気 |
---|---|---|---|---|
2021年 | モジアナフレイバー | 大井 | バトルプラン | 1人気 |
2020年 | グレンツェント | 大井 | ネオユニヴァース | 8人気 |
2019年 | キャプテンキング | 大井 | ファスリエフ | 1人気 | 2018年 | ウェイトアンドシー | 浦和 | オレハマッテルゼ | 1人気 |
2017年 | リアライズリンクス | 浦和 | ダイタクリーヴァ | 5人気 |
2016年 | モンサンカノープス | 船橋 | アグネスデジタル | 2人気 |
2015年 | ソルテ | 大井 | タイムパラドックス | 1人気 |
2014年 | サトノタイガー | 浦和 | キングカメハメハ | 4人気 |
2013年 | スマートジョーカー | 船橋 | サウスヴィグラス | 1人気 |
2012年 | カキツバタロイヤル | 船橋 | ロイヤルタッチ | 3人気 |
歴代優勝馬には実績馬がズラりと並ぶ。
重賞10勝のソルテを筆頭に、6勝のキャプテンキング、
4勝のモジアナフレイバー・グレンツェント・リアライズリンクス・カキツバタロイヤル(※)…
その他の4頭はいずれも川崎マイラーズが初タイトルだった馬たちだ。
※生涯成績及び2022年5月時点での成績(南関東&JRA)
大井所属騎手!
年 | 1着 | 2着 | 3着 |
---|---|---|---|
2021年 | 真島 大輔 | 笹川 翼 | 本田 正重 |
2020年 | 森 泰斗 | 矢野 貴之 | 和田 譲治 |
2019年 | 坂井 英光 | 矢野 貴之 | 的場 文男 |
2018年 | 今野 忠成 | 真島 大輔 | 本田 正重 |
2017年 | 的場 文男 | 吉原 寛人 | 山口 達弥 |
2016年 | 矢野 貴之 | 石崎 駿 | 森 泰斗 |
2015年 | 吉原 寛人 | 的場 文男 | 本田 正重 |
2014年 | 町田 直希 | 和田 譲治 | 真島 大輔 |
2013年 | 御神本 訓史 | 真島 大輔 | 今野 忠成 |
2012年 | 石崎 駿 | 吉田 稔 | 本橋 孝太 |
「大井所属騎手(太字)」が好成績。
過去10年では5勝、2着8回、3着3回となっており、必ず一人は「大井所属騎手」が連対している。
直近5年では「真島大輔騎手」の1勝、2着1回、「的場文男騎手」が1勝、3着1回。
2017年に勝利した「的場文男騎手」は、地方通算7,000勝目となるメモリアルVを川崎マイラーズで決めている!
※2012年の吉田稔騎手は、当時、期間限定騎乗で大井競馬場に所属
頑張れ地元川崎勢!
所属 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
浦和 | 3 | 1 | 0 | 16 | 15.0% | 20.0% |
船橋 | 3 | 2 | 3 | 31 | 7.7% | 12.8% |
大井 | 4 | 7 | 4 | 19 | 11.8% | 32.4% |
川崎 | 0 | 0 | 3 | 35 | 0.0% | 0.0% |
現在、3連覇を達成している「大井所属馬」。
過去10年では4勝、2着7回、3着4回となり、連対率32.4%、3着内率44.1%はNo.1の成績だ。
また、勝率では「浦和所属馬」の15.0%がトップ。
いずれも小久保智厩舎によるものなので、同厩舎の所属馬が出走してきた場合は要チェックとなりそう。
一方、苦戦を強いられているのが地元「川崎所属馬」。
過去10年でのべ38頭が参戦しているものの、3着が3回あるのみとなっている。
(今年で14回目を迎える川崎マイラーズだが、「川崎所属馬」による勝利は1度もない)
人気通り、順当な結果?
人気別 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1人気 | 5 | 1 | 0 | 4 | 50.0% | 60.0% |
2人気 | 1 | 2 | 1 | 6 | 10.0% | 30.0% |
3人気 | 1 | 2 | 2 | 5 | 10.0% | 30.0% |
4人気 | 1 | 0 | 1 | 8 | 10.0% | 10.0% |
5人気 | 1 | 1 | 2 | 6 | 10.0% | 20.0% |
6人気以下 | 1 | 4 | 4 | 72 | 1.2% | 6.2% |
「5番人気以内」が9勝と順当な結果が多い。
中でも、「1番人気馬」は5勝を挙げており、勝率50.0%、連対率60.0%は断然の成績だ。
連対率は上位人気馬が総じて高く、人気が落ちるにつれて連対率も低下傾向にある。
また、3着馬は「2番人気以下」のみとなっており、全体的に“人気に比例した結果”となっているようだ。
人気薄は人気薄を連れてくる…!?
年 | 単勝(円) | 馬複(円) | 三連単(円) |
---|---|---|---|
2021年 | 160 | 530 | 2,620 |
2020年 | 1,760 | 6,190 | 194,040 |
2019年 | 180 | 3,740 | 26,310 |
2018年 | 210 | 530 | 8,110 |
2017年 | 820 | 9,870 | 1,076,210 |
2016年 | 310 | 620 | 5,420 |
2015年 | 180 | 1,600 | 21,440 |
2014年 | 1,010 | 1,140 | 14,660 |
2013年 | 230 | 550 | 3,240 |
2012年 | 390 | 12,550 | 423,880 |
平均 | 525 | 3,732 | 177,593 |
落ち着いた配当が多い中、2012年、2017年及び2020年は高配当決着。
前項の「人気別成績」にて、「6番人気以下は1勝、2着4回、3着4回」というデータをご紹介したが、
上記の3年はいずれも「6番人気以下」が2頭激走。
いわゆる「人気薄は人気薄を連れてくる」という現象が起こっているのである。
高配当を狙うなら、「人気薄をセットで」が良さそうだ。
2枠は3着内率70%!4枠は5年連続連対中!
枠番 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1枠 | 1 | 0 | 0 | 9 | 10.0% | 10.0% |
2枠 | 2 | 2 | 3 | 3 | 20.0% | 40.0% |
3枠 | 1 | 0 | 0 | 15 | 6.3% | 6.3% |
4枠 | 3 | 2 | 1 | 11 | 17.6% | 29.4% |
5枠 | 0 | 2 | 4 | 12 | 0.0% | 11.1% |
6枠 | 1 | 1 | 0 | 18 | 5.0% | 10.0% |
7枠 | 0 | 2 | 2 | 16 | 0.0% | 10.0% |
8枠 | 2 | 1 | 0 | 17 | 10.0% | 15.0% |
川崎コースはフルゲート14頭。
したがって、同枠に複数頭収まるのは「3枠以降」となる。
フルゲートは過去10年で6回あるが、単独1頭の「2枠」が3着内率70.0%と抜けて高い。
また、「4枠」も5年連続連対中と成績が良く、「2枠」と「4枠」の組み合わせは3年連続で3着内に好走している。
その他では「5枠」が2着2回、3着4回と安定しており、「2枠」「4枠」「5枠」が揃って4着以下に敗れたことは1度もない。
性別 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
牡馬 | 9 | 8 | 9 | 87 | 8.0% | 15.0% |
牝馬 | 0 | 0 | 1 | 11 | 0.0% | 0.0% |
セン馬 | 1 | 2 | 0 | 3 | 16.7% | 50.0% |
「牝馬」の出走は少なく、例年、1頭出走するかしないかといったところ。
唯一の好走例は2013年3着のクラーベセクレタ。
6歳馬が中心!
年齢 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
3歳 | 0 | 0 | 0 | 0 | - | - |
4歳 | 0 | 3 | 2 | 14 | 0.0% | 15.8% |
5歳 | 3 | 2 | 3 | 14 | 13.6% | 22.7% |
6歳 | 4 | 2 | 2 | 12 | 20.0% | 30.0% |
7歳以上 | 3 | 3 | 3 | 61 | 4.3% | 8.6% |
勝率、連対率ともに「6歳馬」が一歩リード。
昨年の「6歳馬ワンツー」で率を上げたものの、過去10年で見ても4勝、2着2回、3着2回と好成績を残している。
また、「5歳馬」及び「7歳以上」も3勝ずつを挙げており、経験を積んでいる馬がやや優勢の傾向。
「4歳馬」は0勝、2着3回、3着2回と勝ち切れていないが、好走した5頭中、4頭は2歳 or 3歳時に重賞タイトルを獲得している実績馬だった。
オープン馬が強いが、格上挑戦馬もチャンスあり!
斤量 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
54kg以下 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0.0% | 0.0% |
55~56kg | 2 | 0 | 3 | 15 | 10.0% | 10.0% |
57kg以上 | 8 | 10 | 7 | 84 | 7.3% | 16.5% |
川崎マイラーズは格付別(クラス別)に斤量が異なる別定戦。
格付別の斤量は「A1級57kg」「A2級55kg」「B1級以下53kg」で、牝馬は「2kg」、3歳馬は「2kg」減量される。
加えて、今年の場合は2021年5月24日~2022年5月13日までの期間中に、ダートグレード競走・JRA重賞を勝っていれば「2kg」、
南関東S1・S2重賞を勝っていれば「1kg」加増される(2歳時の成績を除く)。
近年は「A1級」の出走頭数が多く、直近5年で格上挑戦してきた馬はわずかに3頭。
したがって、「57kg以上」を背負う「A1級」の馬、いわゆるオープン馬が8勝、2着10回、3着7回の成績を残している。
格上挑戦組はここ
スパーキングMC着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
スパーキングMC1着 | 1 | 0 | 1 | 1 | 33.3% | 33.3% |
スパーキングMC2着 | 0 | 0 | 0 | 0 | - | - |
スパーキングMC3着 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0.0% | 0.0% |
スパーキングMC4着以下 | 0 | 0 | 0 | 0 | - | - |
※川崎マイラーズTRとしては今年で5回目となるため、データは過去4年とする
※2020年までは「スパーキングナイトチャレンジ」の名称で実施
過去4年のトライアル優勝馬からは3頭が川崎マイラーズに出走。
いずれもオープン馬相手の格上挑戦という形だが、1勝、3着1回、5着1回という結果が示すように全く引けを取らない。
前項「斤量別の成績」にも通じるが、斤量の軽い格上挑戦馬を狙うならトライアル優勝馬だ。
2022年スパーキングマイラーズチャレンジの結果
マイル実績には注目したい!
フジノウェーブ記念着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
フジノウェーブ記念1着 | 1 | 0 | 0 | 0 | 100.0% | 100.0% |
フジノウェーブ記念2着 | 0 | 2 | 0 | 1 | 0.0% | 66.7% |
フジノウェーブ記念3着 | 0 | 1 | 1 | 2 | 0.0% | 25.0% |
フジノウェーブ記念4着以下 | 3 | 2 | 0 | 16 | 14.3% | 23.8% |
川崎マイラーズの直近で、かつ転戦馬が多い重賞となるのが「フジノウェーブ記念(大井1,400m・S3)」。
(2013年までは「東京スプリング盃」の名称で実施)
「フジノウェーブ記念」出走組からはのべ29頭が参戦。
うち、川崎マイラーズで連対したのは9頭だが、5頭(※)はマイル重賞を勝った経歴があった。
※2回連対のソルテは2頭分とする
2022年フジノウェーブ記念の結果
レースの格は関係ない?
前走 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
重賞 | 3 | 7 | 5 | 33 | 6.3% | 20.8% |
重賞以外 | 7 | 3 | 5 | 68 | 8.4% | 12.0% |
※南関東地区以外の重賞を含む
ビッグタイトルを狙う有力馬は同時期の「かしわ記念(Jpn1)」へと矛先を向ける。
一方、川崎マイラーズには「重賞常連馬」「トライアル優勝馬」「重賞初挑戦馬」など、バラエティーに富んだ馬たちが参戦してくる。
上表のデータは、川崎マイラーズの「前走」が「重賞」or「重賞以外」に分類した成績となる。
これを見ると明らかなように、川崎マイラーズへのステップは「重賞以外」の馬がとても多いことが分かる。
「重賞以外」をステップにした馬は7勝、2着3回、3着5回。
優勝した7頭のうち、6頭が「重賞以外」のレースで3着内に快走した好調馬だった。
今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は5月25日(水)に大井競馬場で行われる「大井記念(S1)」です!
南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
知って得するデータから豆知識まで、予想に役立つデータをご紹介いたします!
(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
競走除外馬及び出走取消馬はデータには含めておりません。
また、当コンテンツの内容においては、特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。
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