~南関重賞を解く~ 南関データ分析

2022年11月8日(火) 
サラ系2歳牝馬 川崎1,600m
ローレル賞(S2)

レース紹介

2歳牝馬重賞「ローレル賞(S2)」
南関東では最初の2歳牝馬重賞!
本競走の1~3着馬には、大晦日2歳女王決戦「東京2歳優駿牝馬(S1)」の優先出走権が付与される。

▼データ分析のポイント
・1~4番人気が合計9勝
・ホッカイドウ競馬でのデビュー馬が好成績
・エーデルワイス賞組が抜群の相性

【過去10年の優勝馬】

優勝馬 所属 種牡馬 人気
2021年 スティールルージュ 北海道 マジェスティックウォリアー 4人気
2020年 ケラススヴィア 浦和 サウスヴィグラス 3人気
2019年 ブロンディーヴァ 川崎 スマートファルコン 1人気
2018年 アークヴィグラス 川崎 サウスヴィグラス 2人気
2017年 ゴールドパテック 川崎 ゴールドアリュール 3人気
2016年 アップトゥユー 北海道 サウスヴィグラス 3人気
2015年 モダンウーマン 北海道 サウスヴィグラス 2人気
2014年 ララベル 大井 ゴールドアリュール 4人気
2013年 クライリング 北海道 ハーツクライ 1人気
2012年 デイジーギャル 大井 ブラックタイド 12人気

新時代のダート界を勝ち残る種牡馬は!?

2020年の2歳世代がラストクロップとなった「サウスヴィグラス」と「ゴールドアリュール」。
ローレル賞は両種牡馬の産駒が大活躍していたが、両馬(産駒)亡き2021年は「マジェスティックウォリアー産駒」が勝利した。

「マジェスティックウォリアー」は2022年南関東リーディングサイアー(勝利数)で20位前後。
これが収得賞金順となると15位前後にアップするように、ビッグレースでの勝負強さを見せている種牡馬だ。

南関東での代表産駒はライトウォーリア、セイカメテオポリス、スティールルージュ、リベイクフルシティ。
いずれも2021年~2022年にかけて重賞タイトルを獲得している。

さて、2022年も残すところ約2か月。
南関東リーディングサイアーの上位(※)はパイロ・エスポワールシチー・サウスヴィグラス・スマートファルコン・シニスターミニスター。
サウスヴィグラス以外は初の南関東リーディングサイアー獲得がかかっている。
※10月25日終了時点(収得賞金)

過去5年の成績はこちら
第1回からの歴代優勝馬はこちら
2022年リーディングサイアー(収得賞金)はこちら

南関東 vs 北海道

【騎手の傾向(敬称略)】

1着 2着 3着
2021年 桑村 真明 御神本 訓史 本橋 孝太
2020年 森 泰斗 石川 倭 矢野 貴之
2019年 御神本 訓史 笹川 翼 赤岡 修次
2018年 瀧川 寿希也 矢野 貴之 阿部 龍
2017年 瀧川 寿希也 森 泰斗 御神本 訓史
2016年 阿部 龍 赤岡 修次 森 泰斗
2015年 阿部 龍 本田 正重 井上 俊彦
2014年 真島 大輔 瀧川 寿希也 酒井 忍
2013年 御神本 訓史 山崎 誠士 真島 大輔
2012年 真島 大輔 張田 京 桑村 真明

南関東のトップジョッキー vs 北海道のトップジョッキー!

南関東所属では「御神本訓史騎手」「真島大輔騎手」「森泰斗騎手」が好成績。
対する北海道所属騎手は「阿部龍騎手」「桑村真明騎手」に加え、「石川倭騎手(※)」「井上俊彦騎手」の計4名に3着内実績がある。
※当時は佐賀所属(期間限定騎乗)として参戦

ここでは「阿部龍騎手」と「桑村真明騎手」をご紹介。
「阿部龍騎手」の代表馬は13個のタイトルを獲得しているスーパーステションだろう。
今年はオーマイグッネス[サンライズカップ(門別・H1)]、ドテライヤツ[瑞穂賞(門別・H2)]で重賞を勝利している(※)。

「桑村真明騎手」は2016年~2018年の北海道リーディングジョッキー。
今年も重賞8勝(※)と大活躍しており、とりわけ当地の注目2歳馬ベルピットとのコンビには大注目だろう。

※10月25日終了時点

川崎&ホッカイドウ競馬が好成績

【所属競馬場別の成績】

所属 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
浦和 1 1 2 11 6.7% 13.3%
船橋 0 4 0 28 0.0% 12.5%
大井 2 0 0 12 14.3% 14.3%
川崎 3 4 4 39 6.0% 14.0%
南関以外 4 1 4 16 16.0% 20.0%

ローレル賞は2011年から全国に門戸が開かれている。
そういった意味では、過去10年で4勝を挙げる「南関以外の所属馬」は要注目だが、これは全て「ホッカイドウ競馬」が該当。
2歳戦のレベルが高いホッカイドウ競馬からの遠征馬には要注目だろう。

また、地元「川崎所属馬」も3勝、2着4回、3着4回と好成績。
直近2年は連対馬を送り出せていないが、2017年~2019年にかけて3連覇を達成している。

質の高さには定評あり!

【デビューした地区別の成績】

デビュー地区 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
南関東 4 8 6 81 4.0% 12.1%
ホッカイドウ競馬 6 2 4 22 17.6% 23.5%
その他 0 0 0 3 0.0% 0.0%

「ホッカイドウ競馬デビュー馬」の質の高さが際立つ。
過去10年で6勝、2着2回、3着4回の成績を残しており、3着内を外した回数は1回、連対を外した回数も2回しかない。

なお、前項の「川崎所属馬による3連覇」のうち、2頭は「ホッカイドウ競馬」でデビューした馬だったことを付け加えておこう。

1~4番人気馬が合計9勝

【人気別成績】

人気別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1人気 2 1 2 5 20.0% 30.0%
2人気 2 0 3 5 20.0% 20.0%
3人気 3 1 1 5 30.0% 40.0%
4人気 2 1 0 7 20.0% 30.0%
5人気 0 3 1 6 0.0% 30.0%
6人気以下 1 4 3 78 1.2% 5.8%

上位人気馬が活躍する傾向。
各人気馬に絶対的な信頼とまではいかないものの、「1~3番人気馬」で7勝、2着2回、3着6回を占めている。
さらに、「4番人気馬」まで合計すると9勝、2着3回、3着6回だ。

2歳牝馬重賞は難しい?

【配当傾向】

単勝(円) 馬複(円) 三連単(円)
2021年 750 2,560 46,180
2020年 890 4,450 25,500
2019年 370 2,930 19,560
2018年 440 3,480 45,390
2017年 750 3,280 28,410
2016年 440 1,750 11,900
2015年 430 330 2,840
2014年 480 3,140 110,380
2013年 320 2,140 129,030
2012年 7,730 46,910 3,561,630
平均 1,260 7,097 398,082

「単勝」は平均1,260円。
2012年にビッグ配当が飛び出しているものの、2013年以降は上位人気馬が勝利しているので落ち着いた配当だ。
※2012年を除くと平均541円

一方、「馬複」「三連単」はやや荒れ気味。
大荒れの2012年を除いても、「馬複」の平均は2,673円、「三連単」は同46,577円と高配当を提供している。

経験の浅い牝馬同士、加えて南関以外からの遠征馬も参戦してくるだけに、馬券検討も難しくなっているようだ。

内枠は鬼門

【枠番別の成績】

枠番 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
1枠 0 1 0 9 0.0% 10.0% 10.0%
2枠 0 1 1 8 0.0% 10.0% 20.0%
3枠 3 2 3 11 15.8% 26.3% 42.1%
4枠 2 1 1 15 10.5% 15.8% 21.1%
5枠 0 2 1 17 0.0% 10.0% 15.0%
6枠 2 0 0 16 11.1% 11.1% 11.1%
7枠 2 1 2 15 10.0% 15.0% 25.0%
8枠 1 2 2 15 5.0% 15.0% 25.0%

「3枠」の成績が良く、勝率、連対率、3着内率は全てNo.1。
2018年~2020年は3着内が無かったものの、その他の7年間は全て馬券圏内に突入している。

一方、苦戦を強いられているのが「1枠」と「2枠」の内枠。
ともに優勝歴がなく、2着、3着が一杯の成績だ。

まだまだ経験値の浅い2歳牝馬だけに、内々で揉まれる枠は鬼門となっているのだろう。

ホッカイドウ競馬での重賞実績に注目!

【エーデルワイス賞の着順別の成績】

エーデルワイス賞着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
エーデルワイス賞1着 1 0 1 0 50.0% 50.0%
エーデルワイス賞2着 2 0 0 1 66.7% 66.7%
エーデルワイス賞3着 0 0 0 1 0.0% 0.0%
エーデルワイス賞4着以下 2 0 2 5 22.2% 22.2%

ホッカイドウ競馬の2歳牝馬にとっては大目標となるダートグレード競走。

「エーデルワイス賞出走組」はのべ15頭が参戦してなんと5勝、3着3回。
勝率は驚異の33.3%だが、3着内率も53.3%と安定感があり、エーデルワイス賞連対馬で見ると3着内率80.0%にまでなる。

ちなみに、「エーデルワイス賞出走組」で3着内に好走した全8頭を見てみると…
8頭全てが“ホッカイドウ競馬の重賞で3着内”に好走した実績があるのだ。

「エーデルワイス賞」で3着内に好走した馬はもちろん、4着以下に敗れた馬でも当地の“重賞実績”には注目したいところだ。

2022年エーデルワイス賞の結果

鎌倉記念3着馬が好相性!

【鎌倉記念の着順別の成績】

鎌倉記念着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
鎌倉記念1着 0 0 0 0 - -
鎌倉記念2着 0 0 0 2 0.0% 0.0%
鎌倉記念3着 1 0 1 0 50.0% 50.0%
鎌倉記念4着以下 0 0 1 11 0.0% 0.0%

川崎1,500mで行われる2歳重賞「鎌倉記念(S2)」。
この競走の1~3着の牝馬にはローレル賞への優先出走権が付与されている。

「鎌倉記念1~3着」の牝馬は過去10年でのべ4頭が参戦して1勝、3着1回の成績。
好走した2頭は「鎌倉記念3着」からのローテーションだ。

2022年鎌倉記念の結果


今回の「南関データ分析」はここまで!
次回はローレル賞の翌日、11月9日(水)に川崎競馬場で行われる「ロジータ記念(S1)」です!

南関データ分析とは

南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
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(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
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