2022年7月27日(水)　
サラ系3歳以上　大井1,600mマイルグランプリ(S2)

真夏のマイルキングは！？「マイルグランプリ(S2)」
南関東史に残る名馬が歴代優勝馬に名を連ねる。
地方馬限定の古馬マイル重賞としては最もグレードの高い一戦だ。

▼データ分析のポイント
・名字が「ま行」の騎手が好相性
・内枠を狙いたい
・マイルグランプリTR優勝馬に注目

【過去10年の優勝馬】

2021年「JBCクラシック(Jpn1・金沢)」覇者ミューチャリーをはじめ、
南関重賞で大活躍のソルテ、セイントメモリー、ティーズダンクなどのビッグネームが勝利を手にしている。

過去を遡ってもフジノウェーブ、アジュディミツオー、アブクマポーロ、コンサートボーイ…
南関東はもとより、地方競馬を代表する名馬たちが歴代優勝馬に名を連ねているのだ。

過去5年の成績はこちら
第1回からの歴代優勝馬はこちら

ま行の騎手！？

【騎手の傾向(敬称略)】

名字が「ま行」の騎手に注目！
過去10回の優勝騎手のうち、名字が「ま行」は「真島大輔騎手」「本橋孝太騎手」「森泰斗騎手」「御神本訓史騎手」の4名。

この4名は2着 or 3着の経験もあり、その他の騎手では「的場文男騎手」が3着内に好走している。
なお、南関東には現在10名の「ま行騎手」が在籍しているが、そのうちの5名に3着内の経験があることになる。

地元の大井所属馬が強いが…

【所属競馬場別の成績】

地元の「大井所属馬」が5勝、2着7回、3着7回。
連対を外した年は過去10年で2回のみという安定感だ。

ただし、直近5年は「大井所属馬」が2勝に留まり、他の3競馬場が1勝ずつを挙げている。

大混戦！

【人気別成績】

「4番人気」を除く、全ての人気馬が1～3着の経験がある。
唯一、「4番人気馬」のみ2着0回、3着0回だが、優勝1回なら他の「人気」と比較してもそれほど劣らない。

信頼度では3着内率70.0%の「1番人気馬」が僅かに高いものの、データ上では大混戦といっても良さそうだ。

上位人気馬2頭＋人気薄？

【配当傾向】

前項「人気別成績」が混戦模様だったように、配当金は高配当が期待できる。
ただし、1～5番人気馬が上位に入ることが多く、超ビッグ配当はそれほど多くない。

ちなみに、1～5番人気馬が上位3着内を独占した回数は過去10年で3回。
残りの7回は「6番人気以下が1頭だけ3着内」に入っているので、上位人気馬2頭＋人気薄の組み合わせに妙味がありそうだ。

内枠に注目！！

【枠番別の成績】

「6枠」の5勝が際立つが、2着、3着が0回なので“勝つか負けるか”。
さらに外の「7枠」「8枠」は好走実績が極端に少なく、全体的には外目の枠は苦戦する傾向にある。

となると、内枠勢に注目だ。
「1枠」～「5枠」で5勝、2着9回、3着9回を占めているように、マイルグランプリの好走条件は「内枠」にあると言っても良さそう。

大井のマイル戦は直線の短い「内回りコース」が使用されることもあり、「内枠勢」がやや優勢となっているのかもしれない。

【牡馬牝馬別の成績】

「牡馬」「セン馬」が合計10勝、2着9回、3着10回と準パーフェクト。
「牝馬」は出走頭数自体が少なく、2012年にラインジュエルが10番人気で2着に激走したのみ。

4歳馬が3連覇中！

【年齢別の成績】

「4歳馬」の成績がすこぶる良い。

2018年以降、4年連続で「4歳馬」が連対しており、目下のところ3連覇中！
いずれも2着馬は古豪グレンツェントなので、若さと勢いが実績馬を上回っていると言うことになる。

マイルグランプリに直結するトライアル！

【マイルグランプリトライアル(TR)の着順別の成績】

大井1,600mを舞台に行われるトライアルレース。
※2017年までのデータは、同条件の「ムーンライトカップ」

「トライアル」の優勝馬と“本番”となるマイルグランプリは相性抜群！
2021年こそトライアル優勝馬の出走は無かったが、その他の9年は全て出走して3勝、2着2回(連対率55.6%)だ。

なお、トライアル2着馬、3着馬はのべ10頭が参戦して、3着が1回のみ。
重賞で勝ち負けするにはトライアルを勝ち切る実力が欲しいところだろう。

2022年マイルグランプリトライアル競走の結果

【マイル重賞の着順別の成績】

春～夏にかけての地方馬限定の古馬マイル重賞は見どころの一つ。
以下のご紹介する2レースは、マイルグランプリ前に行われるマイル重賞だ。

京成盃グランドマイラーズ(京成盃GM)

2021年から施行時期を春シーズンの前半に移し「かしわ記念トライアル」としての役割を担う。

1、2着馬の参戦は少ないものの、3着馬からは優勝馬1頭、2着馬1頭を輩出。
また、4着馬も1勝、2着1回の成績を残しているように、上位馬はマイルグランプリでも好走するケースが多い。

2022年京成盃グランドマイラーズの結果

川崎マイラーズ(川崎M)

川崎マイラーズ優勝馬は4頭が参戦して1勝、2着1回、3着2回(3着内率100.0%)。
2、3着馬の好走率は低いので、川崎マイラーズ組では優勝馬に注目となりそうだ。

2022年川崎マイラーズの結果

今回の「南関データ分析」はここまで！
次回は8月17日(水)に大井競馬場で行われる「黒潮盃(S2)」です！

南関データ分析とは

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