~南関重賞を解く~ 南関データ分析

2022年7月26日(火) 
サラ系3歳以上 船橋1,000m
習志野きらっとスプリント(S1)

レース紹介

SSSファイナル!「習志野きらっとスプリント(S1)」!
極限のスピードを競い合う地方競馬「スーパースプリントシリーズ(SSS)」。
各地のトライアルを勝ち抜いた快速馬たちが、ファイナルとなる船橋1,000m戦に集結する。

▼データ分析のポイント
・若くて勢いのある前走勝ち馬
・牝馬も好成績
・必勝パターンは4角先頭

【過去10年の優勝馬】

優勝馬 所属 種牡馬 人気
2021年 コパノフィーリング 船橋 ヘニーヒューズ 2人気
2020年 ノブワイルド 浦和 ヴァーミリアン 1人気
2019年 ノブワイルド 浦和 ヴァーミリアン 3人気
2018年 アピア 大井 ファスリエフ 1人気
2017年 スアデラ 船橋 ゴールドアリュール 3人気
2016年 フラットライナーズ 船橋 シニスターミニスター 2人気
2015年 ルックスザットキル 大井 Wildcat Heir 1人気
2014年 ナイキマドリード 船橋 ワイルドラッシュ 3人気
2013年 ラブミーチャン 笠松 サウスヴィグラス 1人気
2012年 ラブミーチャン 笠松 サウスヴィグラス 1人気

SSS創設初年度(2011年)から3連覇の偉業を達成したラブミーチャン。
父サウスヴィグラスの代表産駒の1頭で、2歳馬としては史上初(※)の「NARグランプリ・年度代表馬(2009年)」を受賞している。
※2歳馬の年度代表馬受賞はラブミーチャンとハッピースプリント(2013年)

2014年以降は南関東きっての快速馬たちが歴代優勝馬に名を連ねている。
冬期の「船橋記念(S3)」とともに、船橋1,000m戦を目標としてきた馬たちには注目となるだろう。

過去5年の成績はこちら
第1回からの歴代優勝馬はこちら

スーパースプリントシリーズ2022特設サイト(KEIBA.GO.JP)

【騎手の傾向(敬称略)】

1着 2着 3着
2021年 森 泰斗 御神本 訓史 今野 忠成
2020年 左海 誠二 岡部 誠 本橋 孝太
2019年 左海 誠二 御神本 訓史 吉原 寛人
2018年 御神本 訓史 西 啓太 赤岡 修次
2017年 本田 正重 岩橋 勇二 戸崎 圭太
2016年 左海 誠二 森 泰斗 笹川 翼
2015年 早田 功駿 町田 直希 本田 正重
2014年 川島 正太郎 真島 大輔 脇田 創
2013年 森 泰斗 町田 直希 的場 文男
2012年 濱口 楠彦 坂井 英光 和田 譲治

「左海誠二騎手」が3勝、「森泰斗騎手」が2勝、2着1回の成績。

「左海誠二騎手」の代名詞と言えば逃げ・先行だが、優勝した3回もスピードを生かした走りで優勝している。
また、「森泰斗騎手」は2013年ラブミーチャン&2021年コパノフィーリングで勝利しているが、ともに同馬主での勝利だった。

近年は南関馬優勢!

【所属競馬場別の成績】

所属 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
浦和 2 1 4 12 10.5% 15.8%
船橋 4 4 4 28 10.0% 20.0%
大井 2 4 1 17 8.3% 25.0%
川崎 0 0 0 12 0.0% 0.0%
南関以外 2 1 1 34 5.3% 7.9%

各地のトライアルを勝ち抜いてきた韋駄天が集結する一戦。
勝ち星的には「南関東所属馬8勝」に対して、「南関東以外の所属馬2勝」と前者に分がある。

「南関東以外」の内訳を見てみると、優勝2回は2012年~2013年の「笠松所属」ラブミーチャン。
以降は、2017年タイセイバンデット(北海道)が2着、2018年サクラレグナム(高知)が3着に好走したのみとなっている。

優勝馬は全て1~3番人気馬!

【人気別成績】

人気別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1人気 5 2 1 2 50.0% 70.0%
2人気 2 2 2 4 20.0% 40.0%
3人気 3 1 0 6 30.0% 40.0%
4人気 0 4 1 5 0.0% 40.0%
5人気 0 0 1 9 0.0% 0.0%
6人気以下 0 1 5 77 0.0% 1.2%

人気馬が確実に結果を残している重賞。
過去10年の優勝馬は全て「1~3番人気馬」で、馬券圏内の30頭中、18頭を「1~3番人気馬」が占めている。
ただし、「1~3番人気馬」による上位3着内の独占は2011年を最後に出ていない。

配当金も低い

【配当傾向】

単勝(円) 馬複(円) 三連単(円)
2021年 370 490 32,300
2020年 290 450 7,610
2019年 590 730 13,250
2018年 160 850 23,130
2017年 400 2,020 10,420
2016年 380 1,200 14,350
2015年 250 700 5,590
2014年 570 2,460 18,070
2013年 110 500 1,840
2012年 140 200 1,830
平均 326 960 12,839

前項の「人気別成績」と同様、配当金も落ち着く傾向にある。
特に「単勝」はその傾向が顕著となっており、最高配当は590円、過去10年の平均配当は326円という低さだ。

6枠が好成績

【枠番別の成績】

枠番 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1枠 0 0 0 10 0.0% 0.0%
2枠 0 2 0 8 0.0% 20.0%
3枠 2 0 1 15 11.1% 11.1%
4枠 2 0 3 13 11.1% 11.1%
5枠 1 1 2 14 5.6% 11.1%
6枠 3 3 2 11 15.8% 31.6%
7枠 2 3 1 14 10.0% 25.0%
8枠 0 1 1 18 0.0% 5.0%

「6枠」が3勝、2着3回、3着2回。
勝率15.8%、連対率31.6%は「6枠」がNo.1で、3着内に好走しなかった年は過去10年で2回しかない。

一方、3着内率0.0%と大苦戦しているのは「1枠」。
同様に「2枠」も2着が2回あるのみとなっているように、やや内枠は苦戦する傾向にあるようだ。

スピード比べなら性別は関係ない!

【牡馬牝馬別の成績】

性別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
牡馬 5 8 7 69 5.6% 14.6%
牝馬 4 1 2 27 11.8% 14.7%
セン馬 1 1 1 7 10.0% 20.0%

「牝馬」が4勝、2着1回、3着2回と好成績!
2012年、2013年とラブミーチャンが2勝したほか、2017年スアデラ、2021年コパノフィーリングと全く引けを取らない。

“夏は牝馬”という格言はあるが、スピード勝負に性別など関係ない!ということだろう。

若さと勢い!

【年齢別の成績】

年齢 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
3歳 1 1 0 2 25.0% 50.0%
4歳 3 0 2 12 17.6% 17.6%
5歳 1 2 2 17 4.5% 13.6%
6歳 1 3 3 22 3.4% 13.8%
7歳以上 4 4 3 50 6.6% 13.1%

「年齢」は若い方が有利な傾向!

連対率50.0%の「3歳馬」は、2015年の優勝馬ルックスザットキルと、2018年の2着馬クルセイズスピリツ。
斤量面の恩恵はあるものの、古馬の壁を感じさせない走りを見せている。

また、「4歳馬」の成績も良く、過去10年で3勝、3着2回。
「3歳馬」と「4歳馬」のワンツー決着は1回も無いものの、若い馬の勢いには注目したいところだ。

ちなみに、ラブミーチャンは「4~6歳時」に3連覇を達成。
「7歳以上」の優勝馬はナイキマドリード、アピア、ノブワイルド(2勝)の3頭だが、偶然にもこの3頭のみ、前走敗戦からの巻き返しだった。

※3歳~6歳の優勝馬6頭は前走も勝利していた

SSSトライアル in 南関東

【川崎スパーキングスプリント(川崎SS)の成績】

川崎SS着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
川崎SS1着 1 0 2 7 10.0% 10.0%
川崎SS2着 0 1 1 6 0.0% 12.5%
川崎SS3着 1 0 0 5 16.7% 16.7%
川崎SS4着以下 0 0 2 15 0.0% 0.0%

2021年から重賞に昇格した南関東地区のSSSトライアル。
ファイナルである「習志野きらっとスプリント」に出走してくる馬も多く、最も重要なトライアルと言えよう。

過去10年の優勝馬は、2021年を除く全ての年で出走(1着同着があるため全10頭)。
結果は1勝、3着2回と抜群の成績ではないものの、10頭中7頭が掲示板を確保しているように堅実さは魅力だろう。

2022年川崎スパーキングスプリントの結果

スピードは古馬に劣らない

【優駿スプリントの成績】

優駿スプリント着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
優駿スプリント1着 1 1 0 0 50.0% 100.0%
優駿スプリント2着 0 0 0 0 - -
優駿スプリント3着 0 0 0 1 0.0% 0.0%
優駿スプリント4着以下 0 0 0 0 - -

南関東3歳スプリント王を決する「優駿スプリント(S2)」。

この時期に3歳馬が古馬重賞に挑戦する例は少ないが、過去には2頭の優勝馬が参戦して1勝、2着1回。
「年齢別の成績」でご紹介した「3歳馬の連対2頭」はここに該当する。

2022年優駿スプリントの結果

同条件のトライアル

【閃光スプリントの成績(過去5回)】

閃光スプリント着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
閃光スプリント1着 2 0 1 2 40.0% 40.0%
閃光スプリント2着 0 0 1 2 0.0% 0.0%
閃光スプリント3着 0 0 0 0 - -
閃光スプリント4着以下 0 0 1 1 0.0% 0.0%

習志野きらっとスプリントと同じ「船橋1,000m」で争われるトライアル競走。
※2017年、2019年は「船橋1,200m」で実施
※トライアルとして実施されている2017年以降のデータ

下級条件のトライアルとなるため、習志野きらっとスプリントには格上挑戦となる馬も少なくない。
いわゆる「夏の上がり馬」という存在になるが、過去5回のトライアル優勝馬で2勝、3着1回、4着2回なら出色と言えそうだ。

2022年閃光スプリントの結果

先手必勝!

【1~3着馬の4コーナー通過順】

1着 2着 3着
1番手 6 1 1
2~5番手 4 7 3
6~10番手 0 2 6
11番手以降 0 0 0

向こう正面からスタートし、3・4コーナーから直線へ。
終い一手では厳しく、4コーナーを5番手以内では通過したいところだろう。

特に好成績を挙げているのは「4コーナー先頭」の馬(※)。
過去10年で6頭が優勝し、3着内を外したのは僅かに2回のみだ。
※4コーナー先頭≠単独先頭

ちなみに、優勝馬10頭のうち、4コーナーで最も後ろにいたのは、「5番手」のナイキマドリード(2014年)とアピア(2018年)。
ともに、船橋1,000mの重賞を複数回優勝しているスペシャリストだ。


今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は7月27日(水)に大井競馬場で行われる「マイルグランプリ(S2)」!習志野きらっとスプリントの翌日です!

南関データ分析とは

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