~南関重賞を解く~ 南関データ分析

2022年8月25日(木) 
サラ系3歳以上 川崎1,600m
スパーキングサマーカップ(S3)

レース紹介

春夏マイル重賞戦線のクライマックス「スパーキングサマーカップ(S3)」!
春シーズンから続くマイル重賞戦線は「スパーキングサマーカップ」でひと段落。
激戦のマイル重賞戦線を戦ってきた馬が強いのか?それとも…!?

▼データ分析のポイント
・夏は牝馬
・「1番人気馬」は連対率80.0%
・マイル重賞好走馬は見逃せない

【過去10年の優勝馬】

優勝馬 所属 種牡馬 人気
2021年 サルサディオーネ 大井 ゴールドアリュール 1人気
2020年 グレンツェント 大井 ネオユニヴァース 1人気
2019年 トキノパイレーツ 川崎 モンテロッソ 4人気
2018年 ウェイトアンドシー 浦和 オレハマッテルゼ 1人気
2017年 ケイアイレオーネ 大井 Henny Hughes 1人気
2016年 ブルーチッパー 大井 ボーナスフィーバー 2人気
2015年 ブルーチッパー 大井 ボーナスフィーバー 2人気
2014年 トーセンアレス 浦和 アドマイヤドン 6人気
2013年 トーセンアドミラル 船橋 キングカメハメハ 3人気
2012年 クラーベセクレタ 船橋 ワイルドラッシュ 1人気

“元”JRA所属馬が好成績を残している重賞。
該当馬はクラーベセクレタを除く9頭で、うち7頭(※)はJRAオープンにまで出世している。
※ウェイトアンドシー、トキノパイレーツ以外の7頭(2、3歳時を除く)

過去5年の成績はこちら
第1回からの歴代優勝馬はこちら

地元ジョッキーズの活躍!

【騎手の傾向(敬称略)】

1着 2着 3着
2021年 矢野 貴之 和田 譲治 森 泰斗
2020年 伊藤 裕人 笠野 雄大 町田 直希
2019年 町田 直希 的場 文男 川島 正太郎
2018年 今野 忠成 御神本 訓史 森 泰斗
2017年 的場 文男 岡部 誠 和田 譲治
2016年 森 泰斗 笹川 翼 山崎 誠士
2015年 真島 大輔 的場 文男 本田 正重
2014年 張田 京 左海 誠二 御神本 訓史
2013年 川島 正太郎 見澤 譲治 森 泰斗
2012年 戸崎 圭太 張田 京 石崎 駿

近年は地元ジョッキーズが活躍。

過去10年で川崎所属騎手は3勝、2着0回、3着2回の成績ではあるが、
直近4年だけで「伊藤裕人騎手」「町田直希騎手」「今野忠成騎手」の3名が勝利を手にしている。

※2020年は新型コロナウイルスの影響により開催取り止めとなり、後日、「限られた騎手」にて代替開催を実施

好調の大井所属馬!

【所属競馬場別の成績】

所属 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
浦和 2 4 1 20 7.4% 22.2%
船橋 2 2 3 19 7.7% 15.4%
大井 5 3 5 15 17.9% 28.6%
川崎 1 1 1 29 3.1% 6.3%
南関以外 0 0 0 17 0.0% 0.0%

近況は「大井所属馬」の成績が抜群。
過去10年で5勝、2着3回、3着5回の成績だが、その全てが直近7年で占められている。

一方、地元の「川崎所属馬」は過去10年で1勝、2着1回、3着1回。
2019年に「川崎所属」のトキノパイレーツ&町田直希騎手が勝利しているものの、他の南関3場と比較するとやや劣勢は否めない。

また、「南関以外の所属馬」は2009年マルヨフェニックス(笠松)の優勝を最後に3着内の実績がない。
南関東で行われている古馬マイル重賞(※)では唯一の“地方交流”となっているが、近況は苦戦を強いられている。
※ダートグレード競走、牝馬限定戦を除く

1番人気を軸に!?

【人気別成績】

人気別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1人気 5 3 0 2 50.0% 80.0%
2人気 2 0 3 5 20.0% 20.0%
3人気 1 2 1 6 10.0% 30.0%
4人気 1 0 1 8 10.0% 10.0%
5人気 0 1 4 5 0.0% 10.0%
6人気以下 1 4 1 74 1.3% 6.3%

過去10年で「1番人気馬」は5勝、2着3回と堅軸を誇る。
同人気馬は2020年、2021年と連勝しているほか、直近5年で4勝の固め打ちだ。

一方、「2番人気馬」は2勝、3着3回となっており、1・2番人気でのワンツー決着は僅かに1回のみ。
となると、1勝、2着4回、3着1回の「6番人気以下」の馬たちにも注目となるだろう。

大荒れは少ない傾向

【配当傾向】

単勝(円) 馬複(円) 三連単(円)
2021年 160 400 1,280
2020年 360 1,480 6,970
2019年 660 2,360 147,820
2018年 290 910 4,580
2017年 190 1,330 11,410
2016年 350 4,370 33,020
2015年 540 470 8,830
2014年 2,060 2,420 37,550
2013年 510 770 9,810
2012年 130 2,290 28,470
平均 525 1,680 28,974

「単勝」は低配当、「馬複」は高配当となることが多い。
前項の「人気別成績」の通り、1~4番人気馬の計9勝、6番人気以下の1勝、2着4回が影響しているのだろう。

また、「三連単」は10万円オーバーが1回出ているが、その他の年は比較的低めの配当。
「馬複」の配当からするとやや低めに感じるが、これは1番人気馬の連対率80.0%によるところが大きそうだ。

ちなみに、1番人気馬が馬券に絡まなかった年は2016年、2019年の2回。

連対率は互角

【枠番別の成績】

枠番 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1枠 1 0 1 8 10.0% 10.0%
2枠 1 1 0 8 10.0% 20.0%
3枠 2 1 0 13 12.5% 18.8%
4枠 2 1 3 13 10.5% 15.8%
5枠 0 3 1 15 0.0% 15.8%
6枠 1 1 3 15 5.0% 10.0%
7枠 1 2 2 14 5.3% 15.8%
8枠 2 1 0 14 11.8% 17.6%

川崎コースはフルゲート14頭。
フルゲートの場合は「3枠以降」が複数頭となるが、連対率は内~外までほぼ互角となっている。

夏は牝馬?強い牝馬に注目!

【牡馬牝馬別の成績】

性別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
牡馬 5 9 9 86 4.6% 12.8%
牝馬 4 0 0 12 25.0% 25.0%
セン馬 1 1 1 2 20.0% 40.0%

「牝馬」が4勝を挙げている。
出走数はのべ16頭と少ないものの、勝率25.0%はなかなか凄い数字ではないだろうか。

牝馬で勝利した馬は「クラーベセクレタ」「ブルーチッパー(2勝)」「サルサディオーネ」の3頭。
クラーベセクレタは南関東牡馬クラシック二冠、ブルーチッパーはダートグレード競走で勝ち負け、サルサディオーネは南関東の現役最強牝馬だ。

若い牝馬に注目!

【年齢別の成績】

年齢 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
3歳 0 0 0 1 0.0% 0.0%
4歳 2 1 0 9 16.7% 25.0%
5歳 1 2 0 17 5.0% 15.0%
6歳 2 2 2 19 8.0% 16.0%
7歳以上 5 5 8 54 6.9% 13.9%

傾向的には経験豊富な馬が結果を残している。
出走頭数自体も年齢を重ねるほど多くなっており、「7歳以上馬」の計72頭は年齢別では最多だ。

「4歳馬」の優勝は2012年クラーベセクレタと2019年トキノパイレーツ。
「5歳馬」は2015年ブルーチッパーのみ。
牝馬の競走年齢は若い傾向にあるが、クラーベセクレタとブルーチッパーが年長馬相手に奮起したことになる。

ちなみに、サルサディオーネは7歳時に勝利している。

同舞台のトライアル

【スパーキングサマーチャレンジ(SSチャレンジ)の着順別の成績】

SSチャレンジ着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
SSチャレンジ1着 0 0 0 7 0.0% 0.0%
SSチャレンジ2着 0 0 0 3 0.0% 0.0%
SSチャレンジ3着 1 0 0 0 100.0% 100.0%
SSチャレンジ4着以下 0 0 0 0 - -

スパーキングサマーカップと同じ「川崎1,600m」で行われるトライアルレース。
出走できる馬は「A2以下」の格付馬となるので、重賞への挑戦権をかけた争いとなっている。

「スパーキングサマーチャレンジ」出走組からは、のべ11頭が出走して1勝を挙げたのみ。
やや分が悪い成績だが、2019年のトキノパイレーツはトライアル3着から重賞初制覇へと繋げている。

2022年スパーキングサマーチャレンジの結果

上位馬の好走率は高い!

【マイルグランプリ&サンタアニタトロフィー(M&S)の着順別の成績】

M&S着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
M&S1着 0 1 0 1 0.0% 50.0%
M&S2着 1 2 1 2 16.7% 50.0%
M&S3着 0 2 0 1 0.0% 66.7%
M&S4着以下 0 3 3 20 0.0% 11.5%

7月下旬~8月上旬に大井で行われているマイル重賞「マイルグランプリ(S2)」。
2019年以前は同時期に「サンタアニタトロフィー(S3)」が行われていたため、2019年以前は同レースのデータを組み込んでいる。

スパーキングサマーカップの約3~4週間前に行われる重賞だが、優勝馬の参戦は2頭のみ。
となると、注目は「マイルグランプリ(サンタアニタトロフィー)」で惜敗した各馬。

「マイルグランプリ(同)」2着馬は6頭が参戦して1勝、2着2回、3着1回。
さらに、「マイルグランプリ(同)」3着馬は3頭が参戦して2着2回と、重賞好走馬がその実力を十分に発揮しているといえそうだ。

ちなみに、昨年は「マイルグランプリ」の1・2着馬が揃って参戦。
結果は「マイルグランプリ」優勝馬が2着、同2着馬も3着に好走しているように、是非とも参考にしたいレースだろう。

2022年マイルグランプリの結果

上位勢は苦戦…

【京成盃グランドマイラーズ(京成盃GM)の着順別の成績】

京成盃GM着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
京成盃GM1着 0 0 0 2 0.0% 0.0%
京成盃GM2着 0 0 2 2 0.0% 0.0%
京成盃GM3着 1 0 2 2 20.0% 20.0%
京成盃GM4着以下 2 3 1 10 12.5% 31.3%

船橋で行われるマイル重賞「京成盃グランドマイラーズ(S2)」。

過去10年の「京成盃グランドマイラーズ」1~3着馬は、のべ11頭が参戦して1勝、3着4回。
2020年の該当馬グレンツェントこそ勝利を手にしているが、その他は3着が一杯という成績だ。

2022年京成盃グランドマイラーズの結果

同条件の重賞

【川崎マイラーズの着順別の成績】

川崎マイラーズ着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
川崎マイラーズ1着 2 0 0 1 66.7% 66.7%
川崎マイラーズ2着 0 2 1 4 0.0% 28.6%
川崎マイラーズ3着 0 1 1 0 0.0% 50.0%
川崎マイラーズ4着以下 2 2 0 13 11.8% 23.5%

川崎のマイル重賞「川崎マイラーズ(S3)」。
スパーキングサマーカップと同舞台で行われるだけに、関連性が非常に気になるレースだ。

過去10年の「川崎マイラーズ」1~3着馬は12頭が出走して、2勝、2着3回、3着2回。
2017年以前はあまり芳しくなかったが、2018年以降の3年間で2勝、2着2回、3着1回と急上昇している。

近年の傾向からすると「関連性あり」と言えるだろう。

2022年川崎マイラーズの結果

今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は9月7日(水)に大井競馬場で行われる「東京記念(S1)」です!

南関データ分析とは

南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
知って得するデータから豆知識まで、予想に役立つデータをご紹介いたします!

(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
競走除外馬及び出走取消馬はデータには含めておりません。
また、当コンテンツの内容においては、特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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