~南関重賞を解く~ 南関データ分析

2022年12月31日(土) 
サラ系2歳牝馬 大井1,600m
東京2歳優駿牝馬(S1)

レース紹介

大晦日に行われる2歳女王決戦!「東京2歳優駿牝馬(S1)」!
2歳女王の座を巡り全国各地から有力牝馬が集結。
全国の競馬場を舞台とした世代別牝馬重賞シリーズ「グランダム・ジャパン2022 2歳シーズン」の最終戦だ。

グランダム・ジャパン2022(KEIBA.GO.JP)

▼データ分析のポイント
・ホッカイドウ競馬デビュー馬が強い
・高配当続出!一筋縄ではいかない2歳牝馬戦
・ローレル賞の優勝馬に注目

【過去10年の優勝馬】

優勝馬 所属 種牡馬 人気
2021年 スピーディキック 浦和 タイセイレジェンド 5人気
2020年 ケラススヴィア 浦和 サウスヴィグラス 2人気
2019年 レイチェルウーズ 船橋 ヘニーヒューズ 2人気
2018年 アークヴィグラス 大井 サウスヴィグラス 1人気
2017年 グラヴィオーラ 船橋 サウスヴィグラス 9人気
2016年 ピンクドッグウッド 愛知 サウスヴィグラス 6人気
2015年 モダンウーマン 川崎 サウスヴィグラス 1人気
2014年 ララベル 大井 ゴールドアリュール 2人気
2013年 ブルーセレブ 川崎 アサクサデンエン 8人気
2012年 カイカヨソウ 船橋 ティンバーカントリー 1人気

サウスヴィグラス産駒が最も得意としていた南関東重賞。
ラストクロップの2020年ケラススヴィアも勝利したが、今後は次代を担う種牡馬たちに注目だろう。

2022年のリーディングサイアー(12/14時点・収得賞金)は以下の通りだ。

▽1位:パイロ
▽2位:エスポワールシチー
▽3位:サウスヴィグラス
▽4位:スマートファルコン
▽5位:シニスターミニスター

ちなみに、2021年の優勝馬スピーディキックはタイセイレジェンド産駒(「JBCスプリント(Jpn1)」覇者)。
12/14現在、同産駒は南関東で14頭と大変希少な血統ではあるが、スピーディキック&ティーズハクアが活躍しリーディング21位につけている。

過去5年の成績はこちら
第1回からの歴代優勝馬はこちら
2022年リーディングサイアー(収得賞金)はこちら

年内最後の重賞はリーディング森泰斗騎手!

【騎手の傾向(敬称略)】

1着 2着 3着
2021年 本橋 孝太 矢野 貴之 山崎 誠士
2020年 森 泰斗 藤田 凌 本田 正重
2019年 本田 正重 森 泰斗 矢野 貴之
2018年 瀧川 寿希也 西 啓太 町田 直希
2017年 今野 忠成 阿部 龍 瀧川 寿希也
2016年 戸部 尚実 阿部 龍 森 泰斗
2015年 阿部 龍 桑村 真明 石崎 駿
2014年 真島 大輔 矢野 貴之 酒井 忍
2013年 森 泰斗 楢崎 功祐 山崎 誠士
2012年 戸崎 圭太 張田 京 坂井 英光

南関東地区以外に所属している騎手が5連対!
特に、ホッカイドウ競馬所属の「阿部龍騎手(※)」が好相性で、1勝、2着2回の成績を残している。
※2016年の2着時は南関東地区で期間限定騎乗(川崎所属)

南関東所属騎手では「森泰斗騎手」が2勝、2着1回、3着1回と活躍。
データ分析の集計期間外とはなるものの、南関東最高グレードの「S1重賞」初勝利は、2011年の東京2歳優駿牝馬(エンジェルツイート)である。

連対数は横一線

【所属競馬場別の成績】

所属 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
浦和 2 0 1 6 22.2% 22.2%
船橋 3 1 1 29 8.8% 11.8%
大井 2 4 3 53 3.2% 9.7%
川崎 2 3 4 19 7.1% 17.9%
南関以外 1 2 1 22 3.8% 11.5%

「南関東4場」、さらには「南関以外(愛知)」に優勝実績がある。
勝率・連対率は出走頭数の少ない「浦和所属馬」に分があるが、ほぼほぼ横一線と見ていいだろう。

なお、直近2年はともに「浦和所属馬」⇒「大井所属馬」の順で決着している。

レベルの高いホッカイドウ競馬デビュー馬

【デビューした地区別の成績】

デビュー地区 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
南関東 4 2 7 73 4.7% 7.0%
ホッカイドウ競馬 6 7 3 50 9.1% 19.7%
その他 0 1 0 6 0.0% 14.3%

続いて、デビューした競馬場別の成績。

「南関東」でデビューした馬の成績は4勝、2着2回、3着7回。
対して、「ホッカイドウ競馬」でデビューした馬は6勝、2着7回、3着3回となり、南関東でデビューした馬を圧倒している。
昨年の優勝馬スピーディキックのデビューは「ホッカイドウ競馬」、同2着馬ヒストリックノヴァは「その他(JRA)」だった。

ただし、「ホッカイドウ競馬所属」としては優勝馬がいない。
ホッカイドウ競馬のシーズン終了前後(11月)に南関東へと移籍し、活躍する馬が多いようだ。

人気薄の激走に注意

【人気別成績】

人気別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1人気 3 2 0 5 30.0% 50.0%
2人気 3 1 1 5 30.0% 40.0%
3人気 0 1 1 8 0.0% 10.0%
4人気 0 1 2 7 0.0% 10.0%
5人気 1 0 0 9 10.0% 10.0%
6人気以下 3 5 6 95 2.8% 7.3%

「1番人気馬」は過去10年で3勝、2着2回。
さらに「2番人気馬」は3勝、2着1回の成績を挙げており、「1、2番人気馬」を合計すると6勝、2着3回となる。

ただし、直近3年の成績に限定すると「1番人気馬」は連対数0、「2番人気馬」は3年連続連対中(2勝)。
「1、2番人気馬」でのワンツーは2011年を最後に出ていない。

一方、「6番人気以下」も見逃せないところ。
該当馬は過去10年で3勝を挙げているが、連下に絡むケースも多く、2着は5回、3着も6回ある。

ここで直近5年の結果を振り返ってみると…。

▽2021年「5番人気」⇒「2番人気」⇒「7番人気」
▽2020年「2番人気」⇒「7番人気」⇒「4番人気」
▽2019年「2番人気」⇒「4番人気」⇒「12番人気」
▽2018年「1番人気」⇒「10番人気」⇒「11番人気」
▽2017年「9番人気」⇒「1番人気」⇒「2番人気」
※左から1着 ⇒ 2着 ⇒ 3着

データ通り、紐荒れの傾向が強くなっている。

高配当の傾向

【配当傾向】

単勝(円) 馬複(円) 三連単(円)
2021年 620 2,180 55,050
2020年 320 2,120 21,330
2019年 310 1,570 87,330
2018年 170 5,380 108,900
2017年 2,450 2,460 26,630
2016年 1,870 1,450 28,530
2015年 190 620 13,180
2014年 370 4,230 86,450
2013年 6,400 28,030 683,340
2012年 160 1,150 11,140
平均 1,286 4,919 112,188

前項「人気別成績」の通り、6番人気以下の台頭に伴い、配当も高くなっている。
「単勝」は落ち着いた配当も多いが、「馬複」は3桁配当が僅かに1回、「三連単」は全て万馬券となり、平均配当は「112,188円」だ。

勝利数は外、連対数は互角

【枠番別の成績】

枠番 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1枠 0 4 0 16 0.0% 20.0%
2枠 1 1 3 15 5.0% 10.0%
3枠 0 3 1 16 0.0% 15.0%
4枠 1 0 3 16 5.0% 5.0%
5枠 1 1 0 18 5.0% 10.0%
6枠 4 0 0 16 20.0% 20.0%
7枠 1 1 2 16 5.0% 10.0%
8枠 2 0 1 16 10.5% 10.5%

「1~4枠」が2勝に対して、「5~8枠」は8勝と外枠有利の傾向。
しかしながら、連対数では「1~4枠」10回、「5~8枠」10回と五分の成績となる。

「優勝馬は外枠、2着馬は満遍なく」が「枠番」のデータ傾向だ。

ローレル賞優勝馬を狙え!

【ローレル賞の着順別の成績】

ローレル賞着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
ローレル賞1着 4 1 2 3 40.0% 50.0%
ローレル賞2着 0 1 0 7 0.0% 12.5%
ローレル賞3着 0 2 1 3 0.0% 33.3%
ローレル賞4着以下 1 1 2 30 2.9% 5.9%

東京2歳優駿牝馬のトライアルとして行われる川崎マイル重賞。
南関東の2歳牝馬重賞は「東京2歳優駿牝馬」と「ローレル賞」しかないため、必然的に有力馬が集まってくる。

過去10年の「ローレル賞」優勝馬は10頭全てが東京2歳優駿牝馬に出走。
結果は4勝、2着1回、3着2回となり、実に7割の馬が東京2歳優駿牝馬でも上位争いに加わっているのだ。

「川崎1,600m(左)」と「大井1,600m(右)」ではコース形態が全く異なるものの、「ローレル賞」で勝利した馬の素質は素直に評価したいところ。

2022年ローレル賞の結果

エーデルワイス賞上位馬は強い!

【エーデルワイス賞の着順別の成績】

エーデルワイス賞着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
エーデルワイス賞1着 2 1 0 3 33.3% 50.0%
エーデルワイス賞2着 2 2 0 2 33.3% 66.7%
エーデルワイス賞3着 1 0 0 2 33.3% 33.3%
エーデルワイス賞4着以下 0 1 2 15 0.0% 5.6%

ホッカイドウ競馬の2歳牝馬重賞戦線の頂点に位置する「エーデルワイス賞(Jpn3)」。
レベルの高いホッカイドウ競馬、さらにはJRA所属馬が出走してくるだけに、上位勢は実力馬揃いだ。

過去10年で「エーデルワイス賞」1~3着馬はのべ15頭が出走して5勝、2着3回。
昨年の「エーデルワイス賞」1、2着馬はそのまま東京2歳優駿牝馬でもワンツーとなっている。

エーデルワイス賞は6ハロン戦なので一長一短の成績ではあるが、距離の壁を克服できれば力量的に勝ち負け必至だろう。

2022年エーデルワイス賞の結果


今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は2023年1月3日(火)に川崎競馬場で行われる「報知オールスターカップ(S3)」です!
それでは、東京2歳優駿牝馬を当てて、良いお年をお迎え下さい♪

南関データ分析とは

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