~南関重賞を解く~ 南関データ分析

2023年3月22日(水) 
サラ系3歳牝馬 浦和1,500m
桜花賞(S1)

レース紹介

桜の女王決定戦「桜花賞(S1)」
南関東牝馬クラシック開幕!
第1戦は2023年から浦和1,500mに条件が変更される桜花賞だ!

なお、南関東牝馬クラシックの日程は以下の通り。

▽3/22【浦和1,500m】桜花賞(S1)
▽5/11【大井1,800m】東京プリンセス賞(S1)
▽6/14【川崎2,100m】関東オークス(Jpn2)

「東京プリンセス賞」「関東オークス」はナイターで行われるため、
距離、コース、開催時間と全て異なる条件で争われるタフなクラシックロードだ。

▼データ分析のポイント
・上位人気馬が連対
・買い方は流すなボックス
・ユングフラウ賞2着馬と2歳女王が好成績

【過去10回の優勝馬】

優勝馬 所属 種牡馬 人気
2022年 スピーディキック 浦和 タイセイレジェンド 1人気
2021年 ケラススヴィア 浦和 サウスヴィグラス 1人気
2020年 アクアリーブル 船橋 パイロ 3人気
2019年 トーセンガーネット 浦和 アグネスデジタル 1人気
2018年 プロミストリープ 大井 ヘニーヒューズ 1人気
2017年 スターインパルス 浦和 サウスヴィグラス 3人気
2016年 モダンウーマン 川崎 サウスヴィグラス 1人気
2015年 ララベル 大井 ゴールドアリュール 3人気
2014年 シャークファング 大井 パイロ 5人気
2013年 イチリュウ 川崎 キングヘイロー 2人気

好相性だったサウスヴィグラス産駒が不在となった2022年の桜花賞。
優勝したのはタイセイレジェンド産駒のスピーディキックだ。

3/8現在、タイセイレジェンド産駒は南関東で14頭のみと希少な存在。
そのうちの2頭スピーディキックとティーズハクアが昨年の桜花賞でワンツーを決めている。

ちなみに、タイセイレジェンドは2022年南関東リーディングサイアーランキングで第20位。
のべ出走頭数は75頭と少なかったので大健闘の成績だった(第1位のパイロはのべ569頭)。

群雄割拠のダート種牡馬界だが、新時代のダート路線を勝ち抜いていくのはどの種牡馬となるか!?

過去5年の成績はこちら
第1回からの歴代優勝馬はこちら

大井所属ジョッキーに注目!

【騎手の傾向(敬称略)】

1着 2着 3着
2022年 御神本 訓史 達城 龍次 笹川 翼
2021年 森 泰斗 矢野 貴之 伊藤 裕人
2020年 山本 聡哉 森 泰斗 笹川 翼
2019年 左海 誠二 山崎 誠士 瀧川 寿希也
2018年 御神本 訓史 笹川 翼 今野 忠成
2017年 石崎 駿 今野 忠成 矢野 貴之
2016年 山崎 誠士 真島 大輔 笹川 翼
2015年 真島 大輔 田中 学 森 泰斗
2014年 矢野 貴之 森 泰斗 真島 大輔
2013年 的場 文男 石崎 隆之 今野 忠成

大井所属のジョッキーが好成績。
「御神本訓史騎手」が2勝、「矢野貴之騎手」と「真島大輔騎手」が1勝、2着1回、3着1回、「笹川翼騎手」が2着1回、3着3回。
この3名に加え、南関東リーディング常連の「森泰斗騎手(船橋)」が1勝、2着2回、3着1回だ。

ちなみに、「矢野貴之騎手」は2014年シャークファングでの勝利が南関東初タイトルだった。

地元勢の好走率が高い

【所属競馬場別の成績】

所属 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
浦和 4 1 0 9 28.6% 35.7%
船橋 1 2 3 21 3.7% 11.1%
大井 3 3 4 22 9.4% 18.8%
川崎 2 3 3 18 7.7% 19.2%
南関以外 0 1 0 6 0.0% 14.3%

地元の「浦和所属馬」が4勝、2着1回。
出走頭数が少ないのもあるが、勝率、連対率ともに頭一つ抜けている。

なお、「浦和所属馬」の3勝、2着1回は小久保智厩舎、残りの1勝はスピーディキックの藤原智行厩舎だ。

また、桜花賞は2010年から地方交流となり、2015年には兵庫のトーコーヴィーナスが2着に好走している。

上位人気馬が好成績!

【人気別成績】

人気別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1人気 5 0 2 3 50.0% 50.0%
2人気 1 3 2 4 10.0% 40.0%
3人気 3 1 1 5 30.0% 40.0%
4人気 0 1 1 8 0.0% 10.0%
5人気 1 2 0 7 10.0% 30.0%
6人気以下 0 3 4 49 0.0% 5.4%

「1番人気馬」が5勝、3着2回と信頼度は高い。
特に近年は「1番人気馬」が勝利するケースが多く、直近5年だけで4勝を挙げている。

次いで、「3番人気馬」の3勝、2着1回、3着1回、「2番人気馬」の1勝、2着3回、3着2回。
上位人気馬が結果を残す傾向にあり、「1~3番人気馬」のみで9勝、2着4回、3着5回の成績だ。

また、「5番人気以内」の馬が17連対、さらに3着内には23頭が好走。
「6番人気以下」の馬が同時に2頭以上、3着内に好走した例は過去10年で1度もない。

流すなボックス!?

【配当傾向】

単勝(円) 馬複(円) 三連単(円)
2022年 250 5,660 25,750
2021年 130 270 4,040
2020年 1,080 6,880 115,730
2019年 170 1,450 7,250
2018年 130 1,430 6,170
2017年 530 3,270 37,410
2016年 110 260 3,410
2015年 410 940 19,570
2014年 1,110 1,400 11,380
2013年 830 5,360 25,550
平均 475 2,692 25,626

前項の「人気別成績」のとおり、上位人気馬が順当に勝利を手にしている。
それゆえ、「単勝配当」は4桁配当が2度あるのみで、その他は全て3桁配当での決着となっている。

「馬複」は組み合わせで妙味有。
連対馬17頭が「1~5番人気」ではあるものの、「馬複平均配当」は2,692円と低くない。
平均配当で見れば「5頭BOX(組み合わせ数10通り)」でもプラスになる計算だ。

今年の桜花賞は1,500m

【枠番別の成績】

枠番 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1枠 2 1 1 5 22.2% 33.3%
2枠 1 3 3 3 10.0% 40.0%
3枠 4 1 0 5 40.0% 50.0%
4枠 0 1 1 8 0.0% 10.0%
5枠 2 2 1 5 20.0% 40.0%
6枠 0 1 3 14 0.0% 5.6%
7枠 0 1 0 19 0.0% 5.0%
8枠 1 0 1 17 5.3% 5.3%

今年から舞台は「浦和1,500m」!

2022年までは南関東屈指の難コース「浦和1,600m」だったが、2023年からは従来よりもフラットな条件「1,500m」に変更となった。
これによりフルゲートが「11頭」⇒「12頭」となり、桜花賞に出走するチャンスも「1枠」だが広がったことになる。

こちらの図は浦和のコース形態。
青丸が1,600mのスタート地点、赤丸が1,500mのスタート地点だが、直線を目一杯使っての先行争いが可能となったのだ。
コース図

続いては、浦和1,500mの傾向。
人気&枠番別の成績(直近1年)はこちら(要ログイン)よりご確認頂きたい。

枠番別の成績は、内~外まで横一線の成績となっているのがお分かり頂けるだろう。
「1,600m」での桜花賞は「1~5枠」が上位を占める傾向にあったが、「1,500m」となった今年はどうなるか!?

ちなみに、2022年は8枠11番のスピーディキックが勝利。
大外枠からの優勝は2010年ショウリダバンザイ以来だったので、スピーディキックの強さが“歴史的”というのが良く分かる。
(その前に8枠から勝利した馬は1997年8枠10番のシルバーアクト)

大注目のユングフラウ賞組!

【ユングフラウ賞の着順別の成績】

ユングフラウ賞着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
ユングフラウ賞1着 1 0 1 6 12.5% 12.5%
ユングフラウ賞2着 5 0 1 3 55.6% 55.6%
ユングフラウ賞3着 0 4 0 4 0.0% 50.0%
ユングフラウ賞4着以下 1 2 4 29 2.8% 8.3%
合計 7 6 6 42 11.5% 21.3%

桜花賞トライアルの「ユングフラウ賞(S2)」。
過去10年の「ユングフラウ賞」出走組から7頭の桜花賞馬を輩出している最重要トライアルだ。

「ユングフラウ賞」優勝馬は8頭が桜花賞に参戦して1勝、3着1回。
“最有力馬の1頭”としては物足りない成績だが、4着以下に敗れた6頭中、5頭が「6枠」より外側のゲートだった。

逆に、注目したいのは「ユングフラウ賞」の2着馬。
該当馬はのべ9頭が出走して、なんと5勝、3着1回の成績を残している。

2023年ユングフラウ賞の結果

それでは、「ユングフラウ賞」に“未出走”だった馬の成績はどうだろう。

【ユングフラウ賞未出走組の成績】

1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
ユングフラウ賞未出走組 3 4 4 34 6.7% 15.6%

※ユングフラウ賞除外馬を含む

「ユングフラウ賞」には有力馬が多く参戦していることもあり、「未出走組」の勝率、連対率は「出走組」に劣る結果となっている。

なお、「未出走組の優勝馬」はララベル、プロミストリープ、スピーディキックの3頭。
ララベル&スピーディキックは前年末の「東京2歳優駿牝馬(S1)」を制した2歳女王。
プロミストリープはJRA2戦全勝の素質馬だった。

桜花賞には直結しない!?

【桃花賞の着順別の成績】

桃花賞着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
桃花賞1着 0 1 2 4 0.0% 14.3%
桃花賞2着 0 0 1 4 0.0% 0.0%
桃花賞3着 1 0 0 2 33.3% 33.3%
桃花賞4着以下 1 1 0 6 12.5% 25.0%

※2018年は走路コンディション不良の為、競走取止

大井1,600mで行われる「桃花賞(とうかしょう)」。
3歳牝馬限定の準重賞競走で、1着馬には桜花賞への優先出走権が付与されている。

「桃花賞」1~3着馬は、のべ15頭が参戦して1勝、2着1回、3着3回。
同4着以下からは1勝、2着1回となっており、抜群の成績を残しているわけではないものの、軽視は禁物というデータだ。

2023年桃花賞の結果

2歳女王の貫禄!

【東京2歳優駿牝馬の着順別の成績】

東京2歳優駿牝馬着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
東京2歳優駿牝馬1着 4 1 3 1 44.4% 55.6%
東京2歳優駿牝馬2着 0 2 0 7 0.0% 22.2%
東京2歳優駿牝馬3着 0 0 1 5 0.0% 0.0%
東京2歳優駿牝馬4着以下 2 1 2 28 6.1% 9.1%

前年末に行われる2歳女王決戦「東京2歳優駿牝馬(S1)」。

過去10年で9頭の2歳女王が桜花賞に出走して4勝、2着1回、3着3回。
2020年のレイチェルウーズが5着に敗れた以外は、全て馬券圏内に入っているのだ。
「桜花賞」と「東京2歳優駿牝馬」ではコース設定が全く異なるものの、2歳女王がその実力を遺憾なく発揮している。

また、「東京2歳優駿牝馬」で4着以下に敗れた馬も2勝、2着1回、3着2回と侮れない。
優勝した2頭は2014年シャークファング&2017年スターインパルスだが、桜花賞ではともに3枠3番からの逃げ切りVだった。

2022年東京2歳優駿牝馬の結果


今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は3月29日(水)に大井競馬場で行われる「京浜盃(S2)」です♪

南関データ分析とは

南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
知って得するデータから豆知識まで、予想に役立つデータをご紹介いたします!

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