2023年8月2日(水)　
サラ系3歳以上　大井1,600mサンタアニタトロフィー(S3)

真夏のマイル重賞第1弾「サンタアニタトロフィー(S3)」！
TCK(大井)とアメリカのサンタアニタパーク競馬場との友好交流提携を記念した重賞。
南関東重賞では珍しい"ハンデキャップ競走"として実施される一戦だ。

なお、2023年より「秋」⇒「夏」に開催時期を変更して実施される。
※2020年～2022年は秋、2019年以前は夏開催

▼データ分析のポイント
・快進撃の笹川翼騎手
・トライアル組は厳しい
・重賞をステップにした馬が好成績

【過去10年の優勝馬】

激戦必至のハンデ重賞。
若手から古豪、さらには連覇、サラ系(ゴーディー)の勝利とオールスター感もある一戦だ。

また、ダートグレード競走覇者も優勝馬に名を連ねる傾向にある。
G1級のタイトルホルダーではヒガシウィルウィン、ノンコノユメの2頭。
さらに、セイントメモリー、ソルテも南関東のダートグレード競走を勝利している。

過去5年の成績はこちら
第1回からの歴代優勝馬はこちら

リーディング争いを繰り広げている2名！

【騎手の傾向(敬称略)】

南関東リーディング争いの真っ只中にいる「笹川翼騎手」が抜群の成績。
2020年ワークアンドラブ、2021年トロヴァオで連覇を決めるなど、直近7年で2勝、2着3回、3着1回(3着内率85.7%)の成績を残している。

「笹川翼騎手」は2021年に自身初となる大井リーディングを獲得！
2023年は7月20日現在で南関東リーディング首位、大井の騎乗に限定した大井リーディングでも2位につけているトップジョッキーだ。

また、熾烈なリーディング争いをしている「矢野貴之騎手」も直近3年で1勝、3着1回と相性が良い。

2023年南関東リーディングはこちら
2023年大井リーディングはこちら

地元勢強し！

【所属競馬場別の成績】

地元の「大井所属馬」が7勝、2着5回、3着6回と好成績。
なかでも「荒山勝徳厩舎」は、2019年～2021年に3連覇を達成している。

また、2022年は「船橋所属」のスマイルウィが勝利。
管理する「張田京調教師」は“調教師”としてはサンタアニタトロフィー初制覇だが、騎手時代に4勝を挙げていた得意な重賞だった。

なお、データ分析の対象期間外だが、2011年のみ「国際招待競走」として実施され、アメリカからレッドアラートデイが参戦している。
ちなみに、レッドアラートデイの半兄コーラスマスターは2006年の「ニューイヤーカップ(旧G3)」覇者。

1番人気と人気薄の組み合わせ

【人気別成績】

「1番人気馬」が5勝、2着3回、連対率80.0%と信頼度は抜群。
次いで「2番人気馬」が連対率30.0%で続くが、2着3回なので勝利は手にしていない状況だ。

そして、見逃せないのが「6番人気以下」の馬たち。
過去10年で1勝、2着4回、3着5回なので、単純計算すると、毎年1頭は馬券に絡んでいることになる。
※実際は5番人気以内の馬が3着内を独占した回数は2回

2022年は「1番人気」のスマイルウィが勝利し、「6番人気」のアランバローズが2着だった。

人気薄を絡めて高配当！

【配当傾向】

激戦必至のハンデキャップ。
1、2番人気の好走率は高いものの、「馬複」「三連単」は高配当となるケースも少なくない。

過去10年で1、2番人気が揃って4着以下となった年は2017年と2021年の2回のみ。
となれば、人気上位馬を軸にして高配当を狙っても良さそうだ。

どの枠でもチャンスあり？

【枠番別の成績】

サンタアニタトロフィーは大井の内回りコースを使用するマイル戦。
したがって、内枠勢が有利のイメージとなるが果たしてどうだろう？

枠順別の勝率は「1枠」～「3枠」が上位3位の独占。
「1枠」と「3枠」が3勝ずつ、「2枠」が1勝、合計で7勝を占めている。

次に連対率だが、こちらも「1枠」～「3枠」が相対的に高く、「4枠」以降は連対率10%前後。
これを、3着内率まで広げてみると…内から外まで大きな差はなく20%前後で推移している。

勝ち切るのは「内枠」が有利な傾向にあるが、連対率、さらには3着内率となると横一線と言えそうだ。

【牡馬牝馬別の成績】

「牝馬」で唯一、3着に好走したのは2018年のニシノラピート。
その他は全て「牡馬(セン馬)」が上位を占めている。

5歳馬が好成績！

【年齢別の成績】

成長曲線の差はあるものの、競走馬として充実期を迎える「5歳馬」が好成績。
2022年はスマイルウィが勝利するなど、過去10年で3勝、2着4回、3着2回となっている。

また、「4歳馬」も連対率が高くなっており、現在、6年連続で「4歳馬」もしくは「5歳馬」が連対中。
2022年は1着「5歳馬」、2着「4歳馬」での決着だった。

重ハンデを克服する実力馬！

【斤量別の成績】

南関東所属馬限定の重賞では唯一の“ハンデキャップ競走(※)”となる。

過去10回で斤量「57.5kg以上」のハンデを課せられた馬はのべ17頭。
「重ハンデ＝実力馬」ではあるが、この17頭で5勝、2着3回(連対率47.1%)ならば「一定の成績を残している」と言えるかもしれない。

直近5年を見てみても、斤量58.0kg以上の馬が3勝、2着2回(5年連続連対中)。
該当馬は2018年からヒガシウィルウィン(59.0kg)、ノンコノユメ(58.5kg)、グレンツェント(58.0kg)、ゴールドホイヤー(58.0kg)。
さらに、2022年はスマイルウィ(58.0kg)、アランバローズ(57.5kg)によるワンツーだった。
※南関東重賞におけるハンデキャップ競走は他に船橋の「クイーン賞(Jpn3)」がある

トライアル組は？

【サンタアニタトロフィートライアル(TR)】

2018年より実施されている「サンタアニタトロフィートライアル競走」。
「A2以下」の格付馬で争われており、1着馬にはサンタアニタトロフィーへの優先出走権が付与される。

2018年以降、過去5年のトライアル優勝馬は全て参戦して3着1回、4着以下4回。
実質、格上挑戦という形になるが、データ的には重賞の壁に跳ね返されていると言えそうだ。

2023年サンタアニタトロフィートライアルの結果

重賞からの転戦馬vs上がり馬

【前走レース別の着順別の成績】

※南関東地区以外の重賞を含む

こちらは、サンタアニタトロフィーの「前走」が「重賞か否か」に分類した成績。

「重賞転戦組」が9勝、2着4回、3着4回とさすがの貫禄。
一方、前走が「重賞以外」のレースで、サンタアニタトロフィーを制した1回はゴーディーが該当する。

また、前走が「重賞以外」の2着馬6頭のうち4頭、3着馬6頭のうち3頭は“前走で勝利”している馬たちだった。
傾向的には「前走：重賞組」が勝利し、「前走：非重賞を勝った馬」が相手候補。

今回の「南関データ分析」はここまで！
次回は新設重賞！8月9日(水)に船橋競馬場で行われる「フリオーソレジェンドカップ(S3)」です！

南関データ分析とは

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