~南関重賞を解く~ 南関データ分析

2023年4月5日(水) 
サラ系3歳 川崎1,600m
クラウンカップ(S3)

レース紹介

羽田盃トライアル「クラウンカップ(S3)」!
南関東クラシックへの道!
1着馬に「羽田盃(S1)」の優先出走権が付与される3歳重賞だ。

※2013年、2014年、2021年は「東京ダービートライアル」として実施

▼データ分析のポイント
・地方競馬らしい血統が活躍
・同舞台の椿賞優勝馬が4連覇中
・雲取賞4着馬に注目

【過去10年の優勝馬】

優勝馬 所属 種牡馬 人気
2022年 フレールフィーユ 浦和 エスポワールシチー 5人気
2021年 ジョエル 船橋 トーセンブライト 2人気
2020年 ウタマロ 船橋 アイルハヴアナザー 3人気
2019年 ホールドユアハンド 浦和 エスポワールシチー 2人気
2018年 スプリングマン 浦和 ローズキングダム 7人気
2017年 ローズジュレップ 浦和 ロージズインメイ 1人気
2016年 ガーニーフラップ 船橋 タイキシャトル 4人気
2015年 ウインバローラス 川崎 スターリングローズ 11人気
2014年 ワタリキングオー 川崎 キングヘイロー 4人気
2013年 アメイジア 船橋 イーグルカフェ 5人気

ダートで活躍した馬を父に持つ産駒が活躍している。

過去10年の優勝馬のうち、日本国内でダート重賞を制している種牡馬は…
イーグルカフェ、スターリングローズ、タイキシャトル、エスポワールシチー、トーセンブライトの5頭となる。

さらに、「ドバイワールドカップ(UAE・G1)」覇者ロージズインメイ、アメリカ二冠馬アイルハヴアナザーだ。

過去5年の成績はこちら
第1回からの歴代優勝馬はこちら

山崎誠士騎手の安定感

【騎手の傾向(敬称略)】

1着 2着 3着
2022年 和田 譲治 森 泰斗 矢野 貴之
2021年 張田 昂 和田 譲治 左海 誠二
2020年 酒井 忍 山崎 誠士 笹川 翼
2019年 戸崎 圭太 石崎 駿 山崎 誠士
2018年 左海 誠二 石崎 駿 山崎 誠士
2017年 吉原 寛人 本田 正重 楢崎 功祐
2016年 的場 文男 左海 誠二 山崎 誠士
2015年 柴田 大知 真島 大輔 矢野 貴之
2014年 的場 文男 御神本 訓史 矢野 貴之
2013年 吉原 寛人 張田 京 石崎 駿

地元川崎所属の「山崎誠士騎手」が2着1回、3着3回。
クラウンカップのタイトルこそ獲得していないが、地の利を生かして好成績を残している。

近況好調なのは大井所属の「和田譲治騎手」。
2022年はクラウンカップを含めて5つのタイトルを獲得したほか、年間勝利数227勝と大ブレイクの1年だった。

また、2022年11月30日付でムチを置いた「酒井忍現調教師」は、2020年のクラウンカップ(ウタマロ)が最後の重賞タイトルだ。

船橋所属馬&小久保厩舎!

【所属競馬場別の成績】

所属 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
浦和 4 0 2 23 13.8% 13.8%
船橋 4 7 1 23 11.4% 31.4%
大井 0 1 3 20 0.0% 4.2%
川崎 2 2 4 37 4.4% 8.9%

「船橋所属馬」が4勝、2着7回、3着1回の活躍。
連対率31.4%も群を抜いて高く、毎年のように連対馬を送り出している。

また、注目は小久保厩舎(浦和)の所属馬。
過去10年で22頭の管理馬を送り出し、3勝、3着2回の成績を残しているのだ。

ちなみに、「浦和所属馬」は全4勝を挙げているが、残りの1勝は2022年の「野口寛仁厩舎」によるもの。

人気薄が台頭する重賞!

【人気別成績】

人気別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1人気 1 2 1 6 10.0% 30.0%
2人気 2 1 0 7 20.0% 30.0%
3人気 1 1 2 6 10.0% 20.0%
4人気 2 0 1 7 20.0% 20.0%
5人気 2 1 1 6 20.0% 30.0%
6人気以下 2 5 5 71 2.4% 8.4%

「1番人気馬」は過去10年で1勝、2着2回、3着1回。
年を追うごとに信頼度が低下しており、直近5年では2着が1回あるのみ。

一方、「6番人気以下」の馬たちは2勝、2着5回、3着5回。
のべ頭数の関係で勝率はそれほど目立たないが、連対率8.4%、3着内率14.5%は驚異的な数字と言えるだろう。

超ビッグ配当の期待も!?

【配当傾向】

単勝(円) 馬複(円) 三連単(円)
2022年 720 2,160 48,580
2021年 390 680 5,400
2020年 750 4,800 55,990
2019年 590 1,560 17,900
2018年 1,650 5,540 92,600
2017年 140 4,150 76,220
2016年 680 4,010 32,920
2015年 4,140 68,900 6,183,360
2014年 1,070 970 37,800
2013年 990 14,860 215,380
平均 1,112 10,763 676,615

各賭式で高配当を連発。
過去10年の平均配当は「単勝1,112円」「馬複10,763円」「三連単676,615円」。
2015年の超ビッグ配当が平均値を押し上げてはいるが、全体的に見ても荒れ気味というのが分かる。

南関東クラシックの王道路線「京浜盃(S2)」&「羽田盃(S1)」に挟まれることもあり、クラウンカップには力が拮抗したメンバーが揃う。
クラシックの権利取りがかかる一戦でもあり、例年、激しい争いが展開されているのだろう。

枠番による偏りは少ない!?

【枠番別の成績】

枠番 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1枠 0 2 1 7 0.0% 20.0%
2枠 1 1 1 6 11.1% 22.2%
3枠 2 1 1 13 11.8% 17.6%
4枠 2 2 1 14 10.5% 21.1%
5枠 1 0 1 17 5.3% 5.3%
6枠 3 1 3 12 15.8% 21.1%
7枠 1 0 1 18 5.0% 5.0%
8枠 0 3 1 16 0.0% 15.0%

最内と大外枠は勝ち星が無いものの、枠番による偏りは少ないと言えそうだ。

牡馬が強さを見せる!

【牡馬牝馬別の成績】

性別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
牡馬 10 10 9 94 8.1% 16.3%
牝馬 0 0 1 9 0.0% 0.0%
セン馬 0 0 0 0 - -

「牡馬」が10勝、2着10回、3着9回。
京浜盃と同様、牡馬クラシックを狙う馬たちが参戦しているだけに「牝馬」は少し分が悪い。

大注目!4連覇中のトライアル

【椿(つばき)賞の着順別の成績】

椿賞着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
椿賞1着 4 0 0 1 80.0% 80.0%
椿賞2着 0 2 0 3 0.0% 40.0%
椿賞3着 0 0 0 3 0.0% 0.0%
椿賞4着以下 0 0 0 3 0.0% 0.0%

2018年より実施されているクラウンカップのトライアルレース。
クラウンカップと同じ「川崎1,600m」で争われる一戦で、1~3着馬には優先出走権が付与される。

実施初年度こそクラウンカップに直結しなかったが、2019年以降は4年連続でクラウンカップ覇者を輩出中。
2019年から「準重賞」に昇格したこともあり、レースレベルが一段階上がった可能性は十分にありそうだ。

ちなみに、優勝した4頭のクラウンカップでの人気は、2019年から順に「2」「3」「2」「5」となっている。

2023年椿賞の結果

京浜盃からの巻き返しに期待!

【京浜盃の着順別の成績】

京浜盃着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
京浜盃1着 0 0 0 0 - -
京浜盃2着 0 0 0 0 - -
京浜盃3着 0 1 0 0 0.0% 100.0%
京浜盃4着以下 3 0 5 19 11.1% 11.1%

羽田盃トライアルの「京浜盃(S2)」。
開催日程の関係上、年によって「京浜盃」と「クラウンカップ」の間隔はまちまちだが、今年は“連闘”となっている。

「京浜盃」と「クラウンカップ」のレース間隔は比較的短いため、京浜盃上位馬の参戦は少ない。
逆に、京浜盃から出走してくる馬の多くは“京浜盃でクラシックに出走する権利が取れなかった”馬たちだ。

過去10年、「京浜盃4着以下」の馬はのべ27頭が出走して3勝、3着5回。
2ケタ着順から巻き返す例もあり、京浜盃で惨敗した馬でも侮れないだろう。

2023年京浜盃の結果

高配当を狙うならココ

【ニューイヤーカップの着順別の成績】

ニューイヤーカップ着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
ニューイヤーカップ1着 0 0 0 3 0.0% 0.0%
ニューイヤーカップ2着 1 2 1 0 25.0% 75.0%
ニューイヤーカップ3着 0 0 0 1 0.0% 0.0%
ニューイヤーカップ4着以下 2 2 1 16 9.5% 19.0%

浦和1,500mで行われている年始恒例の3歳重賞「ニューイヤーカップ(S3)」。
※2021年までは浦和1,600m

上位馬の出走は少ないが、「ニューイヤーカップ」1~3着馬はのべ8頭が参戦して1勝、2着2回、3着1回。
好成績を残しているのは全て「ニューイヤーカップ」2着馬で、のべ4頭が出走して3着内率は100%だ。

また、「ニューイヤーカップ」4着以下の馬は2勝、2着2回、3着1回。
連対した4頭中、3頭はクラウンカップで二桁人気、残りの1頭は5番人気だった。

2023年ニューイヤーカップの結果

4着馬が狙い目?

【雲取賞の着順別の成績】

雲取賞着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
雲取賞1着 0 0 0 0 - -
雲取賞2着 0 0 0 1 0.0% 0.0%
雲取賞3着 0 0 1 2 0.0% 0.0%
雲取賞4着以下 1 6 3 24 2.9% 20.6%

2019年から「重賞」に昇格した「雲取賞(S3)」。
※本項目では2018年までの「準重賞」のデータを含む

「雲取賞」上位馬が転戦してくるケースは少ない。
逆に、好成績を残しているのは「雲取賞」で4着以下に敗れた馬たち。

とりわけ、「雲取賞4着馬」は過去10年で8頭が参戦して2着3回、3着2回、掲示板率は87.5%と大注目だ。

2023年雲取賞の結果


今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は4月20日(木)に大井競馬場で行われる「ブリリアントカップ(S3)」です!

南関データ分析とは

南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
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(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
競走除外馬及び出走取消馬はデータには含めておりません。
また、当コンテンツの内容においては、特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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