~南関重賞を解く~ 南関データ分析

2023年9月21日(木) 
サラ系2歳 大井1,200m
ゴールドジュニア(S3)

レース紹介

2歳重賞「ゴールドジュニア(S3)」
今年から2歳重賞がより一層充実した南関東競馬。
とりわけ、2024年にダート三冠が行われる大井コースでの重賞は要注目だろう。

余談だが、準重賞当時のレース名「ゴールドジュニアー」の末尾「-」は重賞昇格とともに無くなっている。

▼データ分析のポイント
・素質馬が多数参戦
・1,2番人気が好成績
・デビュー勝ちの素質馬が上位独占

【過去10年の優勝馬】

優勝馬 所属 種牡馬 人気
2022年 リベイクフルシティ 大井 マジェスティックウォリアー 3人気
2021年 ママママカロニ 大井 ホッコータルマエ 2人気
2020年 アランバローズ 船橋 ヘニーヒューズ 2人気
2019年 ストーミーデイ 大井 サウスヴィグラス 2人気
2018年 シビックヴァーゴ 大井 バゴ 2人気
2017年 クリスタルシルバー 大井 サムライハート 6人気
2016年 セイントバトラー 大井 サマーバード 5人気
2015年 ラクテ 大井 ワイルドラッシュ 2人気
2014年 ブルーマイスキー 川崎 フサイチコンコルド 4人気
2013年 モデールノ 船橋 ゼンノロブロイ 1人気

準重賞時(※)の「ゴールドジュニア」優勝馬で、後に重賞を勝った馬はクリスタルシルバーのみ。
従来はなかなか重賞ウイナーを輩出できなかったが、重賞昇格とともにレースレベルは飛躍的に向上。
2020年の優勝馬アランバローズは、翌年の東京ダービー馬だ。
※2013年~2019年(本分析期間)

ただし、レースレベル自体は準重賞時から高く、「ゴールドジュニア」で敗れた馬の中には原石が多数存在。
2014年2着ジャジャウマナラシ、2017年5着クレイジーアクセル、2019年3着ヴァケーションは後にダートグレード競走を勝利している。

過去の成績はこちら
第1回からの歴代優勝馬はこちら

笹川翼騎手と矢野貴之騎手が近況成績良し!

【騎手の傾向(敬称略)】

1着 2着 3着
2022年 和田 譲治 左海 誠二 山崎 誠士
2021年 矢野 貴之 笹川 翼 張田 昂
2020年 左海 誠二 森 泰斗 笹川 翼
2019年 笹川 翼 矢野 貴之 真島 大輔
2018年 笹川 翼 矢野 貴之 張田 昂
2017年 坂井 英光 真島 大輔 加藤 和博
2016年 森 泰斗 石崎 駿 柏木 健宏
2015年 上田 健人 的場 文男 繁田 健一
2014年 山崎 誠士 左海 誠二 矢野 貴之
2013年 石崎 駿 真島 大輔 御神本 訓史

今年の南関東リーディング首位(9/8時点)を走る「笹川翼騎手」が直近5年で2勝、2着1回、3着1回の活躍。
重賞に昇格した2020年以降は勝ち星がないものの、有力馬に騎乗するケースが多いので今年も要注目となりそう。

また、「矢野貴之騎手」も直近5年で1勝、2着2回と大井所属のトップジョッキー2名が好調だ。

地元勢強し

【所属競馬場別の成績】

所属 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
浦和 0 2 3 8 0.0% 15.4%
船橋 2 2 0 14 11.1% 22.2%
大井 7 6 5 57 9.3% 17.3%
川崎 1 0 2 10 7.7% 7.7%

地元の「大井所属馬」が7勝、2着6回、3着5回。
この時期の2歳戦なので地元勢の出走数は多くなる傾向にあるが、地の利を生かしている結果とも言えそうだ。

なお、重賞昇格以降の3年間では以下の通り。

▼浦和所属馬:0勝、2着1回、3着2回
▼大井所属馬:2勝、2着1回、3着1回
▼船橋所属馬:1勝、2着1回、3着0回
▼川崎所属馬:0勝、2着0回、3着0回

「大井所属馬」が優勢ではあるものの、独占状態とはなっていない。

上位人気馬が順当に

【人気別成績】

人気別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1人気 1 5 0 4 10.0% 60.0%
2人気 5 0 1 4 50.0% 50.0%
3人気 1 2 2 5 10.0% 30.0%
4人気 1 1 3 5 10.0% 20.0%
5人気 1 1 0 8 10.0% 20.0%
6人気以下 1 1 4 63 1.4% 2.9%

過去5年で「2番人気馬」が5勝の活躍。
一方、「1番人気馬」は2013年に1勝を挙げたのみだが、2着5回、連対率60.0%と安定感はNo.1だ。

これを3着内率にまで広げると「1番人気馬」~「4番人気馬」までが横一線。
過去10年で3着内に好走した30頭中、「1番人気馬」~「4番人気馬」はのべ22頭を占めている。

大荒れは少ない

【配当傾向】

単勝(円) 馬複(円) 三連単(円)
2022年 460 430 10,110
2021年 230 260 2,910
2020年 380 760 8,470
2019年 500 1,440 16,760
2018年 380 370 10,150
2017年 2,680 2,120 41,190
2016年 690 5,380 42,950
2015年 400 1,620 193,130
2014年 860 2,340 38,860
2013年 170 2,100 10,690
平均 675 1,682 37,522

重賞に昇格してからは落ち着いた配当が続いている。
直近3年の平均配当は「単勝357円」「馬複483円」「三連単7,163円」だ。

準重賞当時の2019年以前は高配当となるケースも多かったが、重賞昇格とともに配当傾向も変わってきてる。

2021年から距離変更!

【枠番別の成績】

枠番 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1枠 0 1 1 8 0.0% 10.0%
2枠 2 2 1 6 18.2% 36.4%
3枠 2 1 0 8 18.2% 27.3%
4枠 3 0 2 10 20.0% 20.0%
5枠 0 3 2 13 0.0% 16.7%
6枠 1 1 0 15 5.9% 11.8%
7枠 1 1 3 14 5.3% 10.5%
8枠 1 1 1 15 5.6% 11.1%

2021年から施行条件が「1,400m⇒1,200m」に変更。
大井1,400mは2コーナーポケットから、1,200mは向こう正面入り口からそれぞれスタートが切られる。
コース形態的には1,200mの方が力を出しやすい条件と言えるだろう。

以下のデータは期間中に行われた大井「1,200m」と「1,400m」の枠番傾向。

▼大井1,200m
2022年4月1日~2023年3月31日の傾向

▼大井1,400m
2022年4月1日~2023年3月31日の傾向

従来の「1,400m」に関しては内枠有利の傾向はあるものの、「1,200m」は内/外で大きな差は出ていないようだ。

牝馬には厳しい条件

【牡馬牝馬別の成績】

性別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
牡馬 9 9 7 61 10.5% 20.9%
牝馬 0 1 3 27 0.0% 3.2%
セン馬 1 0 0 1 50.0% 50.0%

斤量は「牡馬」「牝馬」ともに54kg。
前週に行われる「若武者賞(S3)」は「牡馬55kg」「牝馬54kg」だったので、ゴールドジュニアの条件は「牝馬」に少し厳しい。

という条件の中で、「牡馬」と「セン馬」を合計すると10勝、2着9回、3着7回。
データ上では「牡馬」有利の傾向と言えるだろう。

デビュー戦の敗戦を糧に!

【新馬戦の成績】

新馬戦成績 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
新馬戦1着 4 9 8 51 5.6% 18.1%
新馬戦2着以下 6 1 2 38 12.8% 14.9%

こちらのデータは、新馬戦に「勝利した馬」と「敗れた馬」に区分した「ゴールドジュニア」での成績。

勝ち星数では新馬戦に「敗れた馬」がやや優勢で計6勝を挙げている。
新馬戦での敗戦を糧にして「ゴールドジュニア」を勝利していると言えそうだ。

ただし、2020年以降の3年間は新馬戦に「勝利した馬」が上位3着内を独占。
重賞昇格とともにレース傾向はガラッと変わってきている印象だ。


今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は10月11日(水)に川崎競馬場で行われる「鎌倉記念(S2)」です!

南関データ分析とは

南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
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