~南関重賞を解く~ 南関データ分析

2023年8月23日(水) 
サラ系3歳以上 川崎1,600m
スパーキングサマーカップ(S3)

レース紹介

春夏マイル重賞戦線のクライマックス「スパーキングサマーカップ(S3)」!
春シーズンから続くマイル重賞戦線は「スパーキングサマーカップ」でひと段落。
激戦のマイル重賞戦線を戦ってきた馬が強いのか?それともトライアル組か!?

▼データ分析のポイント
・「1番人気馬」は連対率80.0%
・条件が変わるトライアル組の一変は?
・マイル重賞好走馬は見逃せない

【過去10年の優勝馬】

優勝馬 所属 種牡馬 人気
2022年 フィールドセンス 船橋 ストリートセンス 8人気
2021年 サルサディオーネ 大井 ゴールドアリュール 1人気
2020年 グレンツェント 大井 ネオユニヴァース 1人気
2019年 トキノパイレーツ 川崎 モンテロッソ 4人気
2018年 ウェイトアンドシー 浦和 オレハマッテルゼ 1人気
2017年 ケイアイレオーネ 大井 Henny Hughes 1人気
2016年 ブルーチッパー 大井 ボーナスフィーバー 2人気
2015年 ブルーチッパー 大井 ボーナスフィーバー 2人気
2014年 トーセンアレス 浦和 アドマイヤドン 6人気
2013年 トーセンアドミラル 船橋 キングカメハメハ 3人気

“元”JRA所属馬が好成績を残している重賞。
実は過去10年の優勝馬全てが該当し、うち8頭(※)はJRAオープンにまで出世している。
※ウェイトアンドシー、トキノパイレーツ以外の8頭(2、3歳時を除く)

ちなみに、直近2年の優勝馬サルサディオーネとフィールドセンスは、次走の「日本テレビ盃(Jpn2)」も勝利している。

過去5年の成績はこちら
第1回からの歴代優勝馬はこちら

地元ジョッキーズの活躍!

【騎手の傾向(敬称略)】

1着 2着 3着
2022年 本橋 孝太 張田 昂 御神本 訓史
2021年 矢野 貴之 和田 譲治 森 泰斗
2020年 伊藤 裕人 笠野 雄大 町田 直希
2019年 町田 直希 的場 文男 川島 正太郎
2018年 今野 忠成 御神本 訓史 森 泰斗
2017年 的場 文男 岡部 誠 和田 譲治
2016年 森 泰斗 笹川 翼 山崎 誠士
2015年 真島 大輔 的場 文男 本田 正重
2014年 張田 京 左海 誠二 御神本 訓史
2013年 川島 正太郎 見澤 譲治 森 泰斗

近年は地元ジョッキーズが活躍。

過去10年で川崎所属騎手は3勝、2着0回、3着2回の成績ではあるが、
直近5年だけで「伊藤裕人騎手」「町田直希騎手」「今野忠成騎手」の3名が勝利を手にしている。

2021年、2022年と3着内実績はないが、川崎コースを熟知する地元ジョッキーには注目だ。

※2020年は新型コロナウイルスの影響により開催取り止めとなり、後日、「限られた騎手」にて代替開催を実施

好調の大井所属馬!

【所属競馬場別の成績】

所属 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
浦和 2 4 1 21 7.1% 21.4%
船橋 2 2 2 19 8.0% 16.0%
大井 5 3 6 14 17.9% 28.6%
川崎 1 1 1 30 3.0% 6.1%
南関以外 0 0 0 16 0.0% 0.0%

「大井所属馬」が5勝、2着3回、3着6回と抜群の成績。
2015年以降の8年間は全て「大井所属馬」が3着内に好走しており、3着内率50.0%となれば軽視は禁物だ。

一方、地元の「川崎所属馬」は過去10年で1勝、2着1回、3着1回。
2019年に「川崎所属」のトキノパイレーツ&町田直希騎手が勝利しているものの、他の南関3場と比較するとやや劣勢は否めない。

また、「南関以外の所属馬」は2009年マルヨフェニックス(笠松)の優勝を最後に3着内の実績がない。
南関東で行われている古馬マイル重賞(※)では唯一の“地方交流”となっているが、近況は苦戦を強いられている。
※ダートグレード競走、牝馬限定戦を除く

1番人気を軸に!?

【人気別成績】

人気別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1人気 4 4 0 2 40.0% 80.0%
2人気 2 0 3 5 20.0% 20.0%
3人気 1 2 2 5 10.0% 30.0%
4人気 1 0 1 8 10.0% 10.0%
5人気 0 1 3 6 0.0% 10.0%
6人気以下 2 3 1 74 2.5% 6.3%

過去10年で「1番人気馬」は4勝、2着4回と堅軸を誇る。
連対率は80.0%とハイアベレージで、2020年以降は3年連続連対中(2勝)だ。

一方、「2番人気馬」は2勝、3着3回となっており、1・2番人気でのワンツー決着は僅かに1回のみ。
となると、2勝、2着3回、3着1回の「6番人気以下」の馬たちにも注目となるだろう。

ちなみに、3年連続連対中の「1番人気馬」だが、「6番人気以下」とのワンツーは3年間で2回もある。

大荒れは少ない傾向

【配当傾向】

単勝(円) 馬複(円) 三連単(円)
2022年 2,200 2,410 75,090
2021年 160 400 1,280
2020年 360 1,480 6,970
2019年 660 2,360 147,820
2018年 290 910 4,580
2017年 190 1,330 11,410
2016年 350 4,370 33,020
2015年 540 470 8,830
2014年 2,060 2,420 37,550
2013年 510 770 9,810
平均 732 1,692 33,636

「単勝」は低配当、「馬複」は高配当となることが多い。
前項の「人気別成績」の通り、1~4番人気馬の計8勝、6番人気以下の2勝、2着3回が影響しているのだろう。

また、「三連単」は7万円と14万円オーバーが出ているが、その他の年は比較的低めの配当。
「馬複」の配当からするとやや低めに感じるが、これは1番人気馬の連対率80.0%によるところが大きそうだ。

ちなみに、1番人気馬が馬券に絡まなかった年は2016年、2019年の2回。

連対率は互角

【枠番別の成績】

枠番 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1枠 1 0 1 8 10.0% 10.0%
2枠 1 1 0 8 10.0% 20.0%
3枠 1 1 0 14 6.3% 12.5%
4枠 2 0 3 14 10.5% 10.5%
5枠 1 3 0 15 5.3% 21.1%
6枠 1 2 3 14 5.0% 15.0%
7枠 1 2 2 14 5.3% 15.8%
8枠 2 1 1 13 11.8% 17.6%

川崎コースはフルゲート14頭。
フルゲートの場合は「3枠以降」が複数頭となるが、連対率は内~外までほぼ互角となっている。

夏は牝馬?強い牝馬に注目!

【牡馬牝馬別の成績】

性別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
牡馬 6 9 9 85 5.5% 13.8%
牝馬 3 0 0 13 18.8% 18.8%
セン馬 1 1 1 2 20.0% 40.0%

「牝馬」が3勝を挙げている。
出走数はのべ16頭と少ないものの、勝率18.8%はなかなか凄い数字ではないだろうか。

牝馬で勝利した馬は「ブルーチッパー(2勝)」「サルサディオーネ」の2頭。
ブルーチッパーはダートグレード競走で勝ち負け、サルサディオーネは前述もした「日本テレビ盃」などを制した名牝だ。

7歳以上馬の貫禄

【年齢別の成績】

年齢 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
3歳 0 0 0 1 0.0% 0.0%
4歳 1 1 0 8 10.0% 20.0%
5歳 1 3 0 21 4.0% 16.0%
6歳 2 2 3 21 7.1% 14.3%
7歳以上 6 4 7 49 9.1% 15.2%

傾向的には経験豊富な馬が結果を残している。
出走頭数自体も年齢を重ねるほど多くなっており、「7歳以上馬」の計66頭は年齢別では最多。
直近5年の優勝馬も「7歳馬」が3頭、「8歳馬」が1頭となっている。

ちなみに、「4歳馬」の優勝は2019年トキノパイレーツ、「5歳馬」は2015年ブルーチッパーだ。

今年から傾向も変わる!?

【スパーキングサマーチャレンジ(SSチャレンジ)の着順別の成績】

SSチャレンジ着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
SSチャレンジ1着 0 0 0 7 0.0% 0.0%
SSチャレンジ2着 0 0 0 3 0.0% 0.0%
SSチャレンジ3着 1 0 0 0 100.0% 100.0%
SSチャレンジ4着以下 0 0 0 0 - -

スパーキングサマーカップと同じ「川崎1,600m」で行われるトライアルレース。
2022年までは「A2以下」の格付馬によるレースだったが、2023年よりオープン競走として実施されている。

「スパーキングサマーチャレンジ」出走組からは、のべ11頭が出走して1勝を挙げたのみ。
なかなか成績は上がらなかったわけだが、今年からはレースの質がグンと上がったので傾向も変わってくるだろう。

2023年スパーキングサマーチャレンジの結果

上位馬の好走率は高い!

【マイルグランプリ&サンタアニタトロフィー(M&S)の着順別の成績】

M&S着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
M&S1着 0 1 0 1 0.0% 50.0%
M&S2着 1 3 1 1 16.7% 66.7%
M&S3着 0 2 0 1 0.0% 66.7%
M&S4着以下 0 3 4 18 0.0% 12.0%

7月下旬~8月上旬に大井で行われているマイル重賞。
2019年以前は「サンタアニタトロフィー(S3)」、2020年~2022年は「マイルグランプリ(S2)」のデータを採用している。
※両レースは開催時期が入れ替わっており、2023年8月は「サンタアニタトロフィー」の実施

スパーキングサマーカップの約3~4週間前に行われる重賞だが、優勝馬の参戦は2頭のみ。
となると、注目は「サンタアニタトロフィー(マイルグランプリ)」で惜敗した各馬。

「サンタアニタトロフィー(同)」2着馬は6頭が参戦して1勝、2着3回、3着1回。
さらに、「サンタアニタトロフィー(同)」3着馬は3頭が参戦して2着2回と、重賞好走馬がその実力を十分に発揮しているといえそうだ。

2023年サンタアニタトロフィーの結果

同条件の重賞

【川崎マイラーズの着順別の成績】

川崎マイラーズ着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
川崎マイラーズ1着 2 0 0 2 50.0% 50.0%
川崎マイラーズ2着 0 2 1 3 0.0% 33.3%
川崎マイラーズ3着 0 1 1 0 0.0% 50.0%
川崎マイラーズ4着以下 2 1 0 11 14.3% 21.4%

川崎のマイル重賞「川崎マイラーズ(S3)」。
スパーキングサマーカップと同舞台で行われるだけに、関連性が非常に気になるレースだ。

過去10年の「川崎マイラーズ」1~3着馬は12頭が出走して、2勝、2着3回、3着2回。
2017年以前はあまり芳しくなかったが、2018年以降の3年間で2勝、2着2回、3着1回と上昇している。
※2021年は1~3着馬の出走無し、2022年は1着馬が参戦して7着

また、「川崎マイラーズ」で4着以下だった馬の好走もあるので、傾向的には「関連性あり」と言えるだろう。

2023年川崎マイラーズの結果

今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は8月30日(水)に浦和競馬場で行われる新設2歳重賞「ルーキーズサマーカップ(S3)」です!

南関データ分析とは

南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
知って得するデータから豆知識まで、予想に役立つデータをご紹介いたします!

(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
競走除外馬及び出走取消馬はデータには含めておりません。
また、当コンテンツの内容においては、特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

データ満載!南関東4競馬場の情報は「nankankeiba.com」をチェック!

南関東4競馬場公式ウェブサイト nankankeiba.com

>重賞一覧