~南関重賞を解く~ 南関データ分析

2023年5月3日(水祝) 
サラ系3歳 船橋1,700m
東京湾カップ(S2)

レース紹介

東京ダービーTR「東京湾カップ(S2)」!
船橋ゴールデンウイーク開催を彩る東京ダービートライアル!
1、2着馬には南関東クラシック第2戦「東京ダービー(S1)」への優先出走権が付与される。

▼データ分析のポイント
・船橋所属騎手が苦戦
・船橋所属馬は好成績
・クラウンカップ組がなんと8勝

【過去10年の優勝馬】

優勝馬 所属 種牡馬 人気
2022年 タツノエクスプレス 川崎 アジアエクスプレス 3人気
2021年 ギガキング 船橋 キングヘイロー 1人気
2020年 マンガン 川崎 アイルハヴアナザー 3人気
2019年 サクセッサー 船橋 アドマイヤオーラ 2人気
2018年 クレイジーアクセル 大井 ロージズインメイ 2人気
2017年 ソッサスブレイ 船橋 コンデュイット 5人気
2016年 ディーズプリモ 川崎 シニスターミニスター 6人気
2015年 ドライヴシャフト 大井 トワイニング 5人気
2014年 サーモピレー 船橋 クロフネ 1人気
2013年 アメイジア 船橋 イーグルカフェ 1人気

過去10年の優勝馬から東京ダービー馬は出ていないものの、その後も重賞戦線で活躍する馬は多い。

2021年の優勝馬ギガキングもその1頭で、同年秋の「ダービーグランプリ(盛岡)」や今年2月の「報知グランプリカップ(S3)」(連覇)を制している。
また、2023年3月31日付で引退した柏木健宏元騎手が騎乗していたソッサスブレイは2017年の東京湾カップ優勝馬だ。

ちなみに、1987年に行われた「第1回東京湾カップ」の優勝馬はイナリワン。
JRAでは1989年の「天皇賞(春)(G1)」「宝塚記念(G1)」「有馬記念(G1)」を制し、年度代表馬に輝いているが、
南関東所属時には、デビュー8連勝で東京湾カップのタイトルを手にしている。

過去5年の成績はこちら
第1回からの歴代優勝馬はこちら

船橋所属騎手が苦戦!?

【騎手の傾向(敬称略)】

1着 2着 3着
2022年 和田 譲治 左海 誠二 矢野 貴之
2021年 和田 譲治 御神本 訓史 今野 忠成
2020年 山崎 誠士 山口 達弥 森 泰斗
2019年 石崎 駿 笹川 翼 真島 大輔
2018年 御神本 訓史 矢野 貴之 真島 大輔
2017年 柏木 健宏 石崎 駿 今野 忠成
2016年 山崎 誠士 的場 文男 左海 誠二
2015年 的場 文男 矢野 貴之 左海 誠二
2014年 吉原 寛人 的場 文男 左海 誠二
2013年 吉原 寛人 石崎 駿 山崎 誠士

直近5年で3着内に複数回好走している騎手は以下の4名。
「和田譲治騎手」が2勝、「御神本訓史騎手」が1勝、2着1回、「矢野貴之騎手」が2着1回、3着1回、「真島大輔元騎手」が3着2回だ。

地元の「船橋所属騎手」は劣勢に立たされており、過去10年では「石崎駿騎手」の1勝のみとなっている。

馬は地元の船橋勢が強い!

【所属競馬場別の成績】

所属 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
浦和 0 0 1 16 0.0% 0.0%
船橋 5 9 3 50 7.5% 20.9%
大井 2 0 4 14 10.0% 10.0%
川崎 3 1 2 18 12.5% 16.7%

「船橋所属馬」が5勝、2着9回、3着3回。
過去10年で「船橋所属馬」によるワンツーは5回あり、うち2回は3着内を独占している。

2番人気が安定

【人気別成績】

人気別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1人気 3 2 0 5 30.0% 50.0%
2人気 2 3 3 2 20.0% 50.0%
3人気 2 2 0 6 20.0% 40.0%
4人気 0 2 0 8 0.0% 20.0%
5人気 2 1 2 5 20.0% 30.0%
6人気以下 1 0 5 72 1.3% 1.3%

「1番人気馬」及び「2番人気馬」が連対率50.0%でトップ。
ただし、「3~5番人気馬」も連対率20.0%~40.0%となるため混戦模様と言えそうだ。

東京湾カップは南関東クラシック第1戦「羽田盃(S1)」の前後に行われる3歳重賞。
また、東京ダービーを狙う“上がり馬”や“出世が遅れた素質馬”が出走してくることもあり、結果として大混戦となることが多いのだろう。

その中で軸として最適なのが「2番人気馬」。
過去10年で2勝、2着3回、3着3回の数字を残しており、3着内率は80.0%にもなる。

高配当も期待できそう

【配当傾向】

単勝(円) 馬複(円) 三連単(円)
2022年 1,120 770 25,720
2021年 290 580 5,970
2020年 450 650 4,900
2019年 480 2,030 75,750
2018年 900 5,470 240,770
2017年 1,550 4,280 494,550
2016年 1,750 1,630 33,540
2015年 800 2,120 179,380
2014年 200 520 2,870
2013年 200 710 4,590
平均 774 1,876 106,804

過去10年で「三連単」が4桁配当だった年は4回。
一方、10万円オーバーの配当は3回ある。

両極端な結果ではあるが、混戦模様のレースだけに高配当も大いに期待できるだろう。

全ての枠番が連対!

【枠番別の成績】

枠番 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1枠 0 1 2 7 0.0% 10.0%
2枠 2 0 1 7 20.0% 20.0%
3枠 1 2 1 10 7.1% 21.4%
4枠 1 1 1 14 5.9% 11.8%
5枠 1 1 1 16 5.3% 10.5%
6枠 1 2 1 15 5.3% 15.8%
7枠 1 0 3 15 5.3% 5.3%
8枠 3 3 0 14 15.0% 30.0%

東京湾カップが行われる「船橋1,700m」は、4コーナー出口、直線入り口からスタートするコース。
また、船橋は南関東4場で唯一「スパイラルカーブ」を採用している。
「コーナー入口は緩やかに、出口はきつく」設計されており、4コーナー出口で馬群がばらけやすい。
差し馬は緩やかな3コーナーから加速でき、直線でも馬群を捌きやすくなる為、各馬が力を発揮しやすいコース設定となっている。

直近1年の「船橋1,700m」の成績(要ログイン)を見てみると…
サンプル数が少ないので多少のバラつきはあるものの、全体的にみると内~外まで大きな差は出ていない。

東京湾カップでも「全ての枠」に連対実績、「1枠以外」は勝利実績があるように枠順による有利不利は少ないと言えそうだ。

牝馬は狙い目!

【牡馬牝馬別の成績】

性別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
牡馬 8 10 10 92 6.7% 15.0%
牝馬 2 0 0 6 25.0% 25.0%
セン馬 0 0 0 0 - -

「牝馬」が2勝を挙げている。
2016年ディーズプリモ、2018年クレイジーアクセル、2頭の共通点はスピードを生かした「逃げ切りV」ということだ。

ちなみに、ディーズプリモの母はプリモタイム。
2013年「桜花賞(S1)」覇者イチリュウ 、2016年「関東オークス(Jpn2)」覇者タイニーダンサーの姉にあたり、
プリモタイムの3つ下の弟ブンブイチドウは、2010年の東京湾カップ2着なので、姪が6年越しのリベンジを果たしたことになる。

今年はダイヤモンドカップ

【ブルーバードカップの着順別の成績】

ブルーバードカップ着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
ブルーバードカップ1着 0 2 1 6 0.0% 22.2%
ブルーバードカップ2着 0 4 0 4 0.0% 50.0%
ブルーバードカップ3着 0 0 2 3 0.0% 0.0%
ブルーバードカップ4着以下 1 0 0 12 7.7% 7.7%

東京湾カップトライアルとして行われる船橋1,700m戦。

歴史の古い競走で、2005年以前は「重賞」、2006年~2016年は「特別」、そして、2017年からは「準重賞」として行われている。
2023年はレースが実施されていないが、2024年にはダート路線の整備に伴いダートグレード競走として生まれ変わる予定だ。

なお、今年は東京湾カップトライアルとして「ダイヤモンドカップ」という名のレースが実施されている。

さて、ブルーバードカップ出走組の成績は過去10年で1勝、2着6回、3着3回。
2017年に準重賞へと昇格以降、2020年を除く全ての年で東京湾カップの連対馬を送り出している。

今年の「ダイヤモンドカップ」は特別競走として実施されているが、本番と同舞台のトライアルだけに見逃せない一戦だ。

2023年ダイヤモンドカップの結果

京浜盃での悔しさを東京湾カップで晴らせ!

【京浜盃の着順別の成績】

京浜盃着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
京浜盃1着 0 0 0 0 - -
京浜盃2着 0 0 0 0 - -
京浜盃3着 1 0 0 0 100.0% 100.0%
京浜盃4着以下 2 1 3 20 7.7% 11.5%

羽田盃トライアルの「京浜盃(S2)」。
例年、南関東クラシックを狙う有力馬が参戦しているレベルの高い一戦だ。

「京浜盃」の1~3着馬は羽田盃に優先出走できるため、羽田盃と施行時期が近い東京湾カップに参戦する馬は少ない。
となると、注目は「京浜盃」で4着以下に敗れた馬たちだ。

「京浜盃4着以下」からはのべ26頭が参戦して2勝、2着1回、3着3回。
東京湾カップで3着内に好走した計6頭のうち、5頭は「京浜盃」の「5~7着馬」だった。

東京湾カップは1、2着馬に東京ダービーへの優先出走権が付与される。
「京浜盃での悔しさをバネに東京湾カップで結果を出し、東京ダービーへと向かう」
と、言ったところだろう。

2023年京浜盃の結果

必勝ローテはここ!

【クラウンカップの着順別の成績】

クラウンカップ着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
クラウンカップ1着 1 1 0 2 25.0% 50.0%
クラウンカップ2着 4 0 1 3 50.0% 50.0%
クラウンカップ3着 1 2 0 2 20.0% 60.0%
クラウンカップ4着以下 2 1 2 28 6.1% 9.1%

例年、東京湾カップの約1か月前に行われる「クラウンカップ(S3)」。
東京ダービーを目指すローテーションとして、「クラウンカップ」⇒「東京湾カップ」⇒「東京ダービー」と歩む馬も多い。
2020年の東京ダービー1着エメリミット、同2着マンガンもこのローテーションだ。

過去10年で8頭の東京湾カップ覇者を輩出している「クラウンカップ」出走組。
とりわけ好成績は「クラウンカップ」1~3着馬で、のべ17頭が東京湾カップに出走して6勝、2着3回、3着1回の成績を残している。

2023年クラウンカップの結果


今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は南関東クラシック第1戦!5月10日(水)に大井競馬場で行われる「羽田盃(S1)」です!

南関データ分析とは

南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
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(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
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