
南関東牝馬クラシック第2戦「東京プリンセス賞(S1)」 !
南関東牝馬クラシックはJRAとは異なり、春シーズンに三冠競走全てが行われる。
第1戦「桜花賞(S1)」から「東京プリンセス賞」の変更条件は以下の通りだ。
▽コース【浦和(左回り)⇒大井(右回り)】
▽距離【1,500m⇒1,800m】
▽開催時間【昼間⇒ナイター】
※第3戦「関東オークス(Jpn2)」は「川崎2,100m(左・ナイター)」
▼データ分析のポイント
・4年連続で二冠馬が誕生
・1番人気馬は3着内率80%!
・2歳女王の3着内率70%、桜花賞馬の3着内率88.9%
年 | 優勝馬 | 所属 | 種牡馬 | 人気 |
---|---|---|---|---|
2022年 | スピーディキック | 浦和 | タイセイレジェンド | 1人気 |
2021年 | ケラススヴィア | 浦和 | サウスヴィグラス | 1人気 |
2020年 | アクアリーブル | 船橋 | パイロ | 3人気 |
2019年 | トーセンガーネット | 浦和 | アグネスデジタル | 1人気 |
2018年 | グラヴィオーラ | 船橋 | サウスヴィグラス | 2人気 |
2017年 | アンジュジョリー | 浦和 | タートルボウル | 5人気 |
2016年 | リンダリンダ | 大井 | フレンチデピュティ | 2人気 |
2015年 | ティーズアライズ | 大井 | ワイルドラッシュ | 7人気 |
2014年 | スマートバベル | 船橋 | サウスヴィグラス | 7人気 |
2013年 | カイカヨソウ | 船橋 | ティンバーカントリー | 1人気 |
近年のトレンドは“二冠馬”!
現在、4年連続で「桜花賞」&「東京プリンセス賞」の二冠馬が誕生している。
長い歴史の中で上記クラシックの二冠馬は7頭しか出ていないが、そのうちの4頭が直近4年に集中している。
※三冠馬は1頭のみ(チャームアスリープ)
冒頭に記載した通り、3歳牝馬にとっては険しい道のりだが、近年に限っては桜花賞馬が盤石な競馬を披露しているのだ。
今年の主役は?
年 | 1着 | 2着 | 3着 |
---|---|---|---|
2022年 | 御神本 訓史 | 和田 譲治 | 酒井 忍 |
2021年 | 森 泰斗 | 本田 正重 | 達城 龍次 |
2020年 | 矢野 貴之 | 水野 翔 | 笹川 翼 |
2019年 | 左海 誠二 | 森 泰斗 | 吉原 寛人 |
2018年 | 今野 忠成 | 御神本 訓史 | 山崎 誠士 |
2017年 | 笹川 翼 | 真島 大輔 | 森 泰斗 |
2016年 | 桑村 真明 | 本田 正重 | 山崎 誠士 |
2015年 | 矢野 貴之 | 山崎 誠士 | 真島 大輔 |
2014年 | 澤田 龍哉 | 石崎 駿 | 山田 信大 |
2013年 | 今野 忠成 | 的場 文男 | 石崎 駿 |
特定の騎手に偏る傾向にはない。
前述の通り、南関東牝馬クラシックは4年連続で二冠馬が誕生しているが、主戦を務めていた騎手も馬ごとに異なっている。
なお、2023年の桜花賞馬メイドイットマムの主戦は本橋孝太騎手が務めている。
1番人気馬の信頼度が高い
人気別 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1人気 | 4 | 2 | 2 | 2 | 40.0% | 60.0% |
2人気 | 2 | 3 | 1 | 4 | 20.0% | 50.0% |
3人気 | 1 | 2 | 0 | 7 | 10.0% | 30.0% |
4人気 | 0 | 0 | 1 | 9 | 0.0% | 0.0% |
5人気 | 1 | 2 | 0 | 7 | 10.0% | 30.0% |
6人気以下 | 2 | 1 | 6 | 86 | 2.1% | 3.2% |
「1番人気馬」は4勝、2着2回、3着2回。
直近4年の二冠馬のうち、3頭が「1番人気」というのもあるが、勝率、連対率、3着内率はNo.1の信頼度だ。
また、「2番人気馬」も好走率は高く、2勝、2着3回、3着1回。
直近5年で「1・2番人気馬」によるワンツー決着は3回を数える。
そして注目したいのが「6番人気以下」の2勝、2着1回、3着6回。
上記の「1・2番人気馬」がワンツーだった時の「3着馬」は、全て「6番人気以下」の馬だ。
堅いか荒れるか
年 | 単勝(円) | 馬複(円) | 三連単(円) |
---|---|---|---|
2022年 | 140 | 1,570 | 11,290 |
2021年 | 150 | 400 | 8,870 |
2020年 | 490 | 28,680 | 457,230 |
2019年 | 140 | 190 | 4,350 |
2018年 | 750 | 280 | 10,890 |
2017年 | 1,310 | 4,940 | 82,550 |
2016年 | 490 | 3,370 | 11,490 |
2015年 | 2,630 | 11,480 | 71,620 |
2014年 | 2,560 | 4,970 | 163,230 |
2013年 | 180 | 320 | 21,390 |
平均 | 884 | 5,620 | 84,291 |
1番人気馬が活躍しているものの、配当的には高めといえそう。
ただし、非常に堅い配当の年と、高配当の年との差が大きくなっているようだ。
浦和所属馬が高勝率
所属 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
浦和 | 4 | 0 | 0 | 9 | 30.8% | 30.8% |
船橋 | 4 | 5 | 2 | 31 | 9.5% | 21.4% |
大井 | 2 | 3 | 4 | 47 | 3.6% | 8.9% |
川崎 | 0 | 2 | 4 | 28 | 0.0% | 5.9% |
「浦和所属馬」が勝率30.8%で4勝の活躍。
うち3勝は「小久保智厩舎」、1勝は「藤原智行厩舎」が挙げている。
次いで、「船橋所属馬」の4勝、2着5回、3着2回、「大井所属馬」の2勝、2着3回、3着4回が続く。
「川崎所属馬」は0勝、2着2回、3着4回とやや苦戦気味だ。
後入れの偶数番?
枠番 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1枠 | 1 | 0 | 0 | 14 | 6.7% | 6.7% |
2枠 | 1 | 2 | 3 | 11 | 5.9% | 17.6% |
3枠 | 0 | 0 | 1 | 16 | 0.0% | 0.0% |
4枠 | 2 | 3 | 1 | 12 | 11.1% | 27.8% |
5枠 | 0 | 0 | 2 | 17 | 0.0% | 0.0% |
6枠 | 3 | 0 | 3 | 13 | 15.8% | 15.8% |
7枠 | 1 | 3 | 0 | 16 | 5.0% | 20.0% |
8枠 | 2 | 2 | 0 | 16 | 10.0% | 20.0% |
「偶数枠」の成績が良い。
過去10年で「偶数枠」は8勝を挙げており、連対率も「偶数枠」が総じて高くなっている。
ちなみに、「偶数枠」の8勝中、6勝は「偶数番」からのスタート。
まだまだ経験の浅い3歳牝馬だけに、後入れの「偶数番」はプラスに作用しているのかもしれない。
※「奇数枠」は「1枠1番」「7枠13番」が勝利
桜花賞で敗れた馬でもチャンスあり!
桜花賞着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
桜花賞1着 | 4 | 2 | 2 | 1 | 44.4% | 66.7% |
桜花賞2着 | 1 | 0 | 0 | 6 | 14.3% | 14.3% |
桜花賞3着 | 2 | 1 | 1 | 6 | 20.0% | 30.0% |
桜花賞4着以下 | 2 | 3 | 4 | 31 | 5.0% | 12.5% |
南関東牝馬クラシック第1戦「桜花賞」。
過去10年で「桜花賞馬」は9頭が参戦して4勝、2着2回、3着2回。
ここまでの項目でも取り上げてきたが、「桜花賞」&「東京プリンセス賞」を勝った“二冠馬”は4頭ということになる。
それでは、「桜花賞」で敗れた馬たちはどうだろう。
「桜花賞」2着馬はのべ7頭が参戦して1勝のみ。
一方、「桜花賞」3着馬は成績が良く、該当馬は10頭全てが出走して2勝、2着1回、3着1回。
「桜花賞」からの逆転、巻き返しを狙うなら「3着馬」だ。
さらに、「桜花賞」で4着以下に敗れた馬も巻き返しが期待できる。
該当馬はのべ40頭が出走して2勝、2着3回、3着4回の成績を残している。
小回りコースの「浦和1,500m」で行われる「桜花賞」。
そして、「大井1,800m」の外回りコースで行われる「東京プリンセス賞」。
開催時間も昼から夜に変わるだけに、条件の「合う/合わない」は重要な要素となりそうだ。
2023年桜花賞の結果
2歳女王決戦の連対馬に注目
東京2歳優駿牝馬着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
東京2歳優駿牝馬1着 | 4 | 1 | 2 | 3 | 40.0% | 50.0% |
東京2歳優駿牝馬2着 | 2 | 1 | 0 | 5 | 25.0% | 37.5% |
東京2歳優駿牝馬3着 | 1 | 1 | 1 | 5 | 12.5% | 25.0% |
東京2歳優駿牝馬4着以下 | 0 | 3 | 1 | 27 | 0.0% | 9.7% |
「大井1,600m」で行われる2歳女王決戦「東京2歳優駿牝馬(S1)」。
東京プリンセス賞には、過去10年の2歳女王が全て出走して4勝、2着1回、3着2回。
さらに、東京2歳優駿牝馬2着馬は8頭が出走して2勝、2着1回となっており、2歳女王決戦の連対馬からは6頭のプリンセスが誕生している。
この6頭の成績を抜き出してみると…
東京2歳優駿牝馬着順 | 桜花賞着順 | |
---|---|---|
2022年スピーディキック | 1着 | 1着 |
2021年ケラススヴィア | 1着 | 1着 |
2018年グラヴィオーラ | 1着 | 3着 |
2016年リンダリンダ | 2着 | 2着 |
2015年ティーズアライズ | 2着 | 8着 |
2013年カイカヨソウ | 1着 | 3着 |
上表で明らかなように、桜花賞で振るわなかった馬でも、東京プリンセス賞で巻き返すパターンがある。
「東京2歳優駿牝馬」1、2着馬が出走してきたら、要チェックとなるだろう。
2022年東京2歳優駿牝馬の結果
今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は5月17日(水)に川崎競馬場で行われる「川崎マイラーズ(S3)」です!
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(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
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