~南関重賞を解く~ 南関データ分析

2023年9月13日(水) 
サラ系2歳 川崎1,500m
若武者賞(S3)

レース紹介

新設2歳重賞「若武者賞(S3)」
2022年までは準重賞(※)として行われてきたレースが重賞に昇格!
「鎌倉記念(S2)」「全日本2歳優駿(Jpn1)」に繋がるレースを過去10年のデータを用いて分析してみよう。
※2017年以前は特別競走、2018年から準重賞競走

▼データ分析のポイント
・上位人気馬が順当に活躍
・外枠が有利な傾向
・前走を勝利した素質馬に期待

【過去10年の優勝馬】

優勝馬 所属 種牡馬 人気
2022年 ヒーローコール 浦和 ホッコータルマエ 2人気
2021年 ノブレスノア 浦和 トーセンブライト 1人気
2020年 ピースフラッグ 川崎 アーネストリー 2人気
2019年 インペリシャブル 川崎 エスポワールシチー 1人気
2018年 カネトシテッキン 川崎 スマートボーイ 5人気
2017年 ゴールドパテック 川崎 ゴールドアリュール 3人気
2016年 ラペルドゥリデュ 船橋 カリズマティック 2人気
2015年 アンサンブルライフ 浦和 アジュディケーティング 1人気
2014年 ノースノース 船橋 カネヒキリ 1人気
2013年 ブルーセレブ 川崎 アサクサデンエン 2人気

ここ1,2年で南関東の2歳戦は番組が充実。
それ以前は若武者賞が世代最初の目標となっていたため、準重賞とはいえ好メンバーが集結していた。

上表の太字の馬は後の重賞ウイナー。
昨年の優勝馬ヒーローコールの大活躍は記憶に新しいが、歴代優勝馬も若武者賞が飛躍のレースになっていたと言えそうだ。

地元の山崎誠士騎手に注目

【騎手の傾向(敬称略)】

1着 2着 3着
2022年 左海 誠二 笹川 翼 森 泰斗
2021年 森 泰斗 和田 譲治 山崎 誠士
2020年 山崎 誠士 櫻井 光輔 岡村 健司
2019年 矢野 貴之 左海 誠二 御神本 訓史
2018年 増田 充宏 左海 誠二 今野 忠成
2017年 山崎 誠士 増田 充宏 和田 譲治
2016年 石崎 駿 矢野 貴之 今野 忠成
2015年 的場 文男 森 泰斗 楢崎 功祐
2014年 左海 誠二 御神本 訓史 杉村 一樹
2013年 山崎 誠士 張田 京 吉本 隆記

地元の「山崎誠士騎手」が3勝、3着1回の活躍。
この4頭中、3頭はデビュー当初から騎乗していた馬なので、「山崎誠士騎手」の“お手馬”には是非とも注目したい。

また、8月20日にご逝去された「左海誠二元騎手」が得意にしていたレース。
過去10年で2勝、2着2回の成績だが、小久保智厩舎、林正人厩舎のゴールデンコンビで1勝、2着1回ずつを手にしている。

南関4場横一線

【所属競馬場別の成績】

所属 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
浦和 3 3 1 13 15.0% 30.0%
船橋 2 3 2 14 9.5% 23.8%
大井 0 1 2 1 0.0% 25.0%
川崎 5 3 5 47 8.3% 13.3%

川崎で行われるレースということもあり、「川崎所属馬」が5勝、2着3回、3着5回の活躍。
うち、3勝、3着1回は山崎誠士騎手によるものなので、前項「騎手の傾向」と合わせて注目だろう。

好走率では3勝(勝率15.0%)、2着3回(連対率30.0%)の「浦和所属馬」に注目。
こちらは有力馬を毎年送り込んでくる小久保智厩舎の成績が良く、現在2連覇中を含めて3勝、2着1回だ。

さらに、「船橋所属馬」も好走馬が多く、「大井所属馬」ものべ4頭出走で2着1回、3着2回と侮れないところ。

1・2番人気の好走率が高い

【人気別成績】

人気別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1人気 4 3 0 3 40.0% 70.0%
2人気 4 1 2 3 40.0% 50.0%
3人気 1 0 1 8 10.0% 10.0%
4人気 0 3 4 3 0.0% 30.0%
5人気 1 2 1 6 10.0% 30.0%
6人気以下 0 1 2 52 0.0% 1.8%

「1番人気馬」&「2番人気馬」の信頼度が高い。
過去10年では4勝ずつを挙げており、勝率、連対率、さらには3着内率まで「1・2番人気馬」が高くなっている。

一方で「6番人気以下」は勝ち星がなく、2着1回、3着2回があるのみ。
経験の浅い2歳馬ではあるものの、若武者賞に限れば人気馬が順当に力を発揮していると言えそうだ。

10年に一度の高配当!?

【配当傾向】

単勝(円) 馬複(円) 三連単(円)
2022年 270 360 4,770
2021年 200 1,240 6,990
2020年 350 390 4,610
2019年 240 850 8,390
2018年 2,480 740 24,630
2017年 650 11,370 94,990
2016年 510 1,800 27,700
2015年 250 810 4,420
2014年 220 360 2,860
2013年 300 2,020 80,900
平均 547 1,994 26,026

上位人気馬が活躍しているため、配当金も落ち着いている。
過去の傾向的に見ると、高配当となるのは「10年に一度」と言ってもいいだろう。

外枠が有利の傾向

【枠番別の成績】

枠番 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1枠 1 0 1 8 10.0% 10.0%
2枠 1 3 1 5 10.0% 40.0%
3枠 0 1 2 7 0.0% 10.0%
4枠 0 1 0 11 0.0% 8.3%
5枠 2 2 0 8 16.7% 33.3%
6枠 1 0 1 12 7.1% 7.1%
7枠 3 1 4 9 17.6% 23.5%
8枠 2 2 1 15 10.0% 20.0%

3着内に好走した回数では「7枠」の8回が最多。
出走頭数の関係上、連対率は他より劣るが、過去10年で「7枠」が3着内を外した回数は3回しかないという堅実ぶり。
さらに、「5枠」「8枠」の成績も良く、「5枠」~「8枠」を合計すると8勝、2着5回、3着6回となる。

揉まれる経験が少ない2歳馬にとっては「内枠」より「外枠」の方がスムーズにレースが出来るのかもしれない。

牝馬も負けてない

【牡馬牝馬別の成績】

性別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
牡馬 8 8 8 41 12.3% 24.6%
牝馬 2 2 2 34 5.0% 10.0%
セン馬 0 0 0 0 - -

過去10年で「牝馬」が2勝、2着2回、3着2回。
重賞に昇格する2023年からは負担重量が「牡馬55kg」「牝馬54kg」となるが、例年の傾向では「牝馬」でも好勝負できる。

ちなみに、「牝馬」で勝利したのはブルーセレブとゴールドパテック。
2頭とも重賞ウイナーに輝く逸材だったが、ゴールドパテックに至ってはメンバー中唯一、斤量55kg(他は54kg)を背負っての勝利だった。

レース経験?それとも素質?

【レース経験数別の成績】

1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
2戦以内 5 5 6 31 10.6% 21.3%
3戦以上 5 5 4 44 8.6% 17.2%

こちらは「レース経験数」を「2戦以内」と「3戦以上」に分けたデータとなる。

結果的には「2戦以内」と「3戦以上」は全く五分の成績。
経験豊富な馬はレース経験を活かし、素質あふれる馬はそのまま好走しているというイメージだろうか。

ちなみに、デビュー戦しか経験のない馬(1戦のみ)は全出走馬105頭中、8頭しかいない。

前走を勝利している素質馬は?

【前走勝利or敗戦別の成績】

1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
前走勝利 7 6 5 28 15.2% 28.3%
前走2着以下 3 4 5 47 5.1% 11.9%

前走が「勝利だったか」or「2着以下だったか」に分けたデータ。

こちらは「前走勝利」の馬が7勝、2着6回、3着5回と好成績。
逆に「前走の敗戦」を糧に好走した馬は3勝、2着4回、3着5回という結果となった。

若武者賞のデータ傾向的には、「上位人気に推された勢いのある素質馬には逆らわない方が良い」ということになりそう。


今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は若武者賞の翌日!9月14日(木)に川崎競馬場で行われる秋の3歳チャンピオン決定戦「戸塚記念(S1)」です!

南関データ分析とは

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(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
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また、当コンテンツの内容においては、特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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