~南関重賞を解く~ 南関データ分析

2023年5月2日(火) 
サラ系3歳 船橋1,200m
若潮スプリント(S3)

レース紹介

3歳スプリント重賞「若潮スプリント(S3)」!
今年で3回目を迎える3歳スプリント重賞。
3歳世代のスプリント王を決する「優駿スプリント(S2)」に向けても見逃せない一戦だ。

なお、今回の分析はオープン特別当時(2019/20年)のデータも使用する。
※2019年は1,000m、2020年は1,200mでの実施

【過去の優勝馬】

優勝馬 所属 種牡馬 人気
2022年 スティールルージュ 船橋 マジェスティックウォリアー 2人気
2021年 ファイナルキング 船橋 サウスヴィグラス 1人気
2020年 カプリフレイバー 船橋 サウスヴィグラス 3人気
2019年 カンゲキ 大井 ヨハネスブルグ 5人気

船橋の3歳スプリンターにとっては目標となる重賞。
と同時に、南関東の3歳スプリント王を決する「優駿スプリント(S2)」のトライアルという役目も担っている。

2020年の優勝馬カプリフレイバーは優駿スプリントも制して世代No.1スプリンターに。
その他の年は優駿スプリント覇者を輩出していないものの、同レース3着圏内には若潮スプリントの上位馬が名を連ねている。

オープン特別当時から優駿スプリントとの結び付きは強いレースだが、重賞昇格とともに出走馬のレベルは一段と向上してくることだろう。

過去の成績はこちら
第1回からの歴代優勝馬はこちら

【騎手の傾向(敬称略)】

1着 2着 3着
2022年 本橋 孝太 森 泰斗 笹川 翼
2021年 左海 誠二 川島 正太郎 御神本 訓史
2020年 真島 大輔 笹川 翼 本田 正重
2019年 森 泰斗 石崎 駿 笹川 翼

重賞に昇格した2021年の第1回若潮スプリントを制したのは「左海誠二元騎手(現調教師)」。
2021年の3歳世代ではアランバローズとのコンビが有名だが、同厩舎のファイナルキングでスプリント重賞も奪取している。

2019年以降の全4回で見ると「森泰斗騎手」が1勝、2着1回、「笹川翼騎手」が2着1回、3着2回の活躍だ。

地元勢強し

【所属競馬場別の成績】

所属 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
浦和 0 0 0 4 0.0% 0.0%
船橋 3 3 3 16 12.0% 24.0%
大井 1 1 1 7 10.0% 20.0%
川崎 0 0 0 10 0.0% 0.0%

地元の「船橋所属馬」が過去4年で3勝、2着3回、3着3回。
2019年は「大井所属馬」が勝利しているが、基本的には地元の馬が優勢と言えそうだ。

ちなみに、「船橋所属馬」以外で3着内に好走しているのは「大井所属馬」のみとなる。

上位人気馬が活躍

【人気別成績】

人気別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1人気 1 0 2 1 25.0% 25.0%
2人気 1 1 0 2 25.0% 50.0%
3人気 1 1 1 1 25.0% 50.0%
4人気 0 1 1 2 0.0% 25.0%
5人気 1 0 0 3 25.0% 25.0%
6人気以下 0 1 0 28 0.0% 3.4%

上位人気馬が好走する傾向。
重賞初年度に「9番人気馬」が2着に好走しているものの、その他は全て「5番人気以内」の馬が3着内を占めている。

配当は低くない!

【配当傾向】

単勝(円) 馬複(円) 三連単(円)
2022年 310 620 4,240
2021年 190 3,110 19,260
2020年 610 1,750 11,550
2019年 800 2,570 35,790
平均 478 2,013 17,710

2022年こそ低い配当となったが、「馬複」の平均配当は2,013円、「三連単」は17,710円。
上位人気馬の取り捨て、組み合わせは難しいが、比較的高配当が期待できそう。

真ん中の枠が良さそう

【枠番別の成績】

枠番 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1枠 0 0 1 3 0.0% 0.0%
2枠 0 0 0 4 0.0% 0.0%
3枠 0 0 0 5 0.0% 0.0%
4枠 1 0 1 3 20.0% 20.0%
5枠 3 1 0 3 42.9% 57.1%
6枠 0 0 2 6 0.0% 0.0%
7枠 0 2 0 6 0.0% 25.0%
8枠 0 1 0 7 0.0% 12.5%

2019年は1,000m、2020年からは1,200mでの実施。
サンプル数が少なく、距離も異なるため参考程度ではあるが「4枠」と「5枠」の中間枠が全4勝を独占している。

それでは、直近1年に行われた「船橋1,200m」の傾向はどうだろう。
同条件での「枠番別の成績」は以下の通りとなる。

外枠有利?

【直近1年の船橋1,200mの成績】

枠番 勝率 連対率 3着内率
1枠 3.6% 11.8% 19.7%
2枠 5.2% 13.7% 24.5%
3枠 7.9% 14.8% 21.7%
4枠 10.5% 19.6% 27.8%
5枠 9.8% 17.8% 26.3%
6枠 10.1% 22.1% 33.0%
7枠 13.2% 24.0% 35.9%
8枠 11.4% 22.1% 31.6%

全体的には「6枠」~「8枠」の外枠勢が有利な傾向。
船橋1,200mは2コーナーポケットからのスタートとなるため、内枠の馬は馬群に包まれて力を発揮できないケースがあるのかもしれない。

船橋コース

また、直近は外枠有利の傾向が強くなっているので、当日の馬場傾向にも注意したいところ。
ちなみに、以下のリンクは【過去1年】と【過去3か月】の船橋1,200mの成績だ。

2022年11月開催よりオーストラリア産の砂でレースが施行されているが、外枠有利の傾向は【過去3か月】の方が顕著といえそう。

【過去1年】船橋1,200mの成績はこちら(要ログイン)
【過去3か月】船橋1,200mの成績はこちら(要ログイン)

牝馬も速い

【牡馬牝馬別の成績】

性別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
牡馬 3 3 3 24 9.1% 18.2%
牝馬 1 1 1 13 6.3% 12.5%
セン馬 0 0 0 0 - -

他の牡牝混合重賞と比較すると「牝馬」の出走数は多い。
対戦成績は「牡馬」の3勝、2着3回、3着3回に対して、「牝馬」は1勝、2着1回、3着1回だ。

2022年は「牝馬」が1・2着を独占したように、スピード勝負なら「牡馬」と互角以上の争いを展開できそう。

コース経験は重要なファクター!?

【当該条件の経験有無別の成績】

1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
経験あり 2 3 3 18 7.7% 19.2%
経験なし 2 1 1 19 8.7% 13.0%

若潮スプリントの条件を経験しているか否かの成績。
※2019年は「船橋1,000m」、2020年以降は「船橋1,200m」

「経験あり」の2勝、2着3回、3着3回は全て船橋所属馬。
「所属別成績」の項目にも通じるが、当該距離の経験が豊富な地元勢が活躍する傾向にあるようだ。
ちなみに、3着内に好走した船橋所属馬8頭のうち、6頭が当該距離に勝ち星があり、2頭は連対実績があった。
(2022年の優勝馬スティールルージュのみ初コース)

スペシャリスト or 条件替わり

【前走の距離別の成績】

1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1,000m未満 0 0 0 4 0.0% 0.0%
1,000m~1,200m 2 3 2 17 8.3% 20.8%
1,201m以上 2 1 2 16 9.5% 14.3%

こちらは前走の距離別の成績。
前走「1,000m~1,200m」組の成績が良いのは当然だが、「1,000m未満」からの距離延長は分が悪くなっている。

一方、見逃せないのが「1,201m以上」からの距離短縮組の成績。
3歳世代の大目標である中距離のクラシック戦線に挑戦した馬などが、適距離に戻って巻き返すシーンがあるようだ。

ちなみに、2022年は距離短縮組が1・3着だった。


今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は若潮スプリントの翌日!5月3日(水祝)に船橋競馬場で行われる「東京湾カップ(S2)」です!

南関データ分析とは

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(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
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