
3歳スプリント王決定戦「優駿スプリント(S2)」!
帝王賞前日に行われる3歳スプリント路線の頂上決戦!
生粋のスプリンター vs クラシックからの路線変更組に注目だ。
▼データ分析のポイント
・1・2番人気と6番人気以下の組み合わせが多い
・優駿スプリントTRの優勝馬は連対率77.8%
・1着は逃げ/先行、2着は先行、3着は追い込み
年 | 優勝馬 | 所属 | 種牡馬 | 人気 |
---|---|---|---|---|
2022年 | プライルード | 大井 | ラブリーデイ | 2人気 |
2021年 | ワールドリング | 船橋 | トゥザワールド | 5人気 |
2020年 | カプリフレイバー | 船橋 | サウスヴィグラス | 1人気 |
2019年 | ナガタブラック | 川崎 | クロフネ | 6人気 |
2018年 | クルセイズスピリツ | 大井 | サウスヴィグラス | 11人気 |
2017年 | バンドオンザラン | 川崎 | スズカコーズウェイ | 8人気 |
2016年 | エイシンヒート | 大井 | Street Sense | 2人気 |
2015年 | ルックスザットキル | 大井 | Wildcat Heir | 1人気 |
2014年 | アピア | 大井 | ファスリエフ | 1人気 |
2013年 | ハードデイズナイト | 川崎 | サウスヴィグラス | 2人気 |
プライルード、ワールドリング、カプリフレイバー、ルックスザットキル、アピア、ハードデイズナイト…
歴代優勝馬からは南関東の短距離重賞を複数回勝利している“スピードスター”が誕生している。
また、スピードの指標でもある「タイム」。
過去10年の平均勝ちタイムは「1:12.52」となっており、レースレコードは2011年にミヤサンキューティが叩き出した「1:11.6」だ。
参考までに…2023年は大井1,200m戦が186レース実施(※)されているが、1分11秒台での決着は8回、1分10秒台は2回。
基本的には上位クラスのレースで好タイムが出ているが、B2・B3クラスで4回も11秒台を叩き出しているリコージーンはただただ速い。
※6/9終了時点
また、3歳の1,200m戦に限定すると、最速タイムはシロイトイキが走破した1:12.3。
次点は「優駿スプリントトライアル」の1:12.6となるが、これもシロイトイキが勝利したので、この馬のスピード指数も高そうだ。
若手騎手が活躍!
年 | 1着 | 2着 | 3着 |
---|---|---|---|
2022年 | 本田 正重 | 岡村 健司 | 笹川 翼 |
2021年 | 張田 昂 | 今野 忠成 | 左海 誠二 |
2020年 | 繁田 健一 | 御神本 訓史 | 本橋 孝太 |
2019年 | 伊藤 裕人 | 森 泰斗 | 川島 正太郎 |
2018年 | 西 啓太 | 赤岡 修次 | 本田 正重 |
2017年 | 赤岡 修次 | 的場 文男 | 左海 誠二 |
2016年 | 矢野 貴之 | 上田 健人 | 笹川 翼 |
2015年 | 早田 功駿 | 赤嶺 亮 | 的場 文男 |
2014年 | 御神本 訓史 | 本橋 孝太 | 瀧川 寿希也 |
2013年 | 山崎 誠士 | 見澤 譲治 | 森 泰斗 |
若手騎手の活躍に注目!
1990年生まれの「早田功駿元騎手」は、2015年の優駿スプリントが初の重賞タイトル!
主戦を務めたルックスザットキルとのコンビでは、合計3つのタイトルを獲得している。
1994年生まれの「西啓太騎手」も、2018年の優駿スプリントが初タイトル。
手綱を取ったクルセイズスピリツとのコンビでは、2020年8月に「大井1,000m」のレコードタイム(58.8)をマークしている。
さらに、1990年生まれの「伊藤裕人騎手」。
デビュー11年目となった2019年の優駿スプリントをナガタブラックで制し、嬉しい初タイトルを獲得。
また、1987年生まれではあるものの、2013年にデビューした「張田昂騎手」は2021年にワールドリングで優勝している。
昨年は1988年生まれの「本田正重騎手」が勝利したが、2着には1996年生まれの「岡村健司騎手」が好走した。
ちなみに、「早田功駿元騎手」「西啓太騎手」「張田昂騎手」は“父も騎手”という共通点がある。
「早田功駿元騎手」の父は大井の「早田秀治元騎手」、「西啓太騎手」の父は岩手で活躍していた「西康志元騎手」、
「張田昂騎手」の父は「張田京調教師」だ。
堅実な大井、近年の勝ち星は船橋、大井、川崎で互角
所属 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
浦和 | 0 | 0 | 3 | 14 | 0.0% | 0.0% |
船橋 | 2 | 0 | 3 | 27 | 6.3% | 6.3% |
大井 | 5 | 7 | 3 | 65 | 6.3% | 15.0% |
川崎 | 3 | 3 | 1 | 22 | 10.3% | 20.7% |
地元の「大井所属馬」は5勝、2着7回、3着3回。
過去10年で連対を外したのは2回という堅実ぶり。
ただし、近年の勝ち馬に関しては「船橋」「大井」「川崎」が直近6年で2勝ずつと勝ち星を分け合っている。
軸は人気馬だが…
人気別 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1人気 | 3 | 3 | 0 | 4 | 30.0% | 60.0% |
2人気 | 3 | 2 | 0 | 5 | 30.0% | 50.0% |
3人気 | 0 | 1 | 1 | 8 | 0.0% | 10.0% |
4人気 | 0 | 0 | 2 | 8 | 0.0% | 0.0% |
5人気 | 1 | 0 | 0 | 9 | 10.0% | 10.0% |
6人気以下 | 3 | 4 | 7 | 94 | 2.8% | 6.5% |
「1番人気馬」及び「2番人気馬」が順当に結果を残している。
過去10年のうち、9回は「1番人気馬」or「2番人気馬」が連対しており、この2頭によるワンツー決着も2回ある。
ただし、両人気馬とも「3着0回」なので、揃って馬券圏内に好走した回数もワンツーとなった2回しかないのだ。
となると、人気薄の激走に注意したい。
「6番人気以下」の成績は3勝、2着4回、3着7回だが、そのうち、3勝、2着3回、3着5回は過去6年でのもの。
この間、「3~5番人気馬」は1勝、3着1回のみなので、データ上では「1・2番人気馬」を軸に「6番人気以下」に流したいところ。
高配当の傾向
年 | 単勝(円) | 馬複(円) | 三連単(円) |
---|---|---|---|
2022年 | 560 | 13,480 | 138,150 |
2021年 | 820 | 2,100 | 55,480 |
2020年 | 170 | 4,110 | 105,230 |
2019年 | 1,590 | 3,110 | 299,330 |
2018年 | 4,780 | 31,940 | 1,389,700 |
2017年 | 2,890 | 1,050 | 76,140 |
2016年 | 450 | 1,060 | 71,690 |
2015年 | 270 | 690 | 16,580 |
2014年 | 110 | 5,820 | 41,700 |
2013年 | 240 | 1,630 | 23,280 |
平均 | 1,188 | 6,499 | 221,728 |
「単勝」の平均配当は「1,188円」。
2017年~2019年は高配当だったものの、全体的には低めの配当が多い。
一方、「馬複」は4桁配当が7回、万馬券が2回。
同様に「三連単」も高めの配当が期待できそうで、過去10年の三連単最低配当は16,580円となっている。
真ん中の枠が安定!
枠番 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1枠 | 2 | 0 | 0 | 18 | 10.0% | 10.0% |
2枠 | 1 | 1 | 1 | 17 | 5.0% | 10.0% |
3枠 | 2 | 3 | 0 | 13 | 11.1% | 27.8% |
4枠 | 2 | 2 | 2 | 14 | 10.0% | 20.0% |
5枠 | 0 | 2 | 2 | 16 | 0.0% | 10.0% |
6枠 | 2 | 2 | 3 | 13 | 10.0% | 20.0% |
7枠 | 0 | 0 | 1 | 19 | 0.0% | 0.0% |
8枠 | 1 | 0 | 1 | 18 | 5.0% | 5.0% |
枠番別の成績は「内枠有利」の傾向。
連対馬20頭中、19頭が「6枠以内」となっており、とりわけ「3枠」「4枠」「6枠」の中間枠が良さそう。
直近3年を1着から順に抜き出すと…
2022年「8枠」⇒「5枠」⇒「7枠」
2021年「3枠」⇒「2枠」⇒「6枠」
2020年「4枠」⇒「3枠」⇒「6枠」
昨年こそデータに合致しなかったが、その他の年は傾向通りの結果に。
優駿スプリントは多頭数(※)となることが多いだけに、枠順の違いも重要なファクターとなりそうだ。
※2017年(除外2頭)以外は全てフルゲート16頭立て
ちなみに、全12回のレース史上、「8枠」が連対したのは2022年が初めての出来事だった。
牝馬だって速い!
性別 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
牡馬 | 9 | 5 | 9 | 90 | 8.0% | 12.4% |
牝馬 | 1 | 5 | 1 | 38 | 2.2% | 13.3% |
セン馬 | 0 | 0 | 0 | 0 | - | - |
「牡馬」が9勝、2着5回に対して、「牝馬」は1勝、2着5回。
3歳スプリント路線は牡馬/牝馬ともに「優駿スプリント」が大目標のレース。
“スピードスター”には性別など関係ない!ということだろう。
トライアル優勝馬に注目
優駿STR着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
優駿STR1着 | 3 | 4 | 0 | 2 | 33.3% | 77.8% |
優駿STR2着 | 0 | 0 | 3 | 7 | 0.0% | 0.0% |
優駿STR3着 | 0 | 1 | 1 | 6 | 0.0% | 12.5% |
優駿STR4着以下 | 2 | 0 | 0 | 43 | 4.4% | 4.4% |
「優駿スプリント」と「同コース」「同距離」で行われる最重要トライアル。
過去10年のトライアル優勝馬のうち、9頭が優駿スプリントに参戦して3勝、2着4回(連対率77.8%!)。
上表を見ても明らかなように、トライアル敗戦から巻き返すケースはほとんど無いのが現状だ。
2023年優駿スプリントトライアルの結果
重賞昇格でレベルアップ?
若潮スプリント着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
若潮スプリント1着 | 1 | 0 | 0 | 2 | 33.3% | 33.3% |
若潮スプリント2着 | 0 | 0 | 1 | 3 | 0.0% | 0.0% |
若潮スプリント3着 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0.0% | 0.0% |
若潮スプリント4着以下 | 0 | 2 | 1 | 8 | 0.0% | 18.2% |
「若潮スプリント」は2019年から実施されている優駿スプリントのトライアル競走。
2021年からは重賞に昇格した注目の一戦だ。
「若潮スプリント」出走組はのべ21頭が参戦して1勝、2着2回、3着2回。
抜群の成績というわけではないが、2019年の第1回から4年連続で3着内馬を送り出している。
なお、「若潮スプリント」4着以下の馬は2着2回、3着1回だが、3頭全てが「若潮スプリント」の4着馬だった。
またまだデータは少ないものの、重賞上位馬には是非とも注目したいところだろう。
2023年若潮スプリントの結果
コース経験は重要なファクター!?
1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | |
---|---|---|---|---|---|---|
経験あり | 7 | 7 | 5 | 91 | 6.4% | 12.7% |
経験なし | 3 | 3 | 5 | 37 | 6.3% | 12.5% |
優駿スプリントの舞台である「大井1,200m」の経験があるか否か。
「経験あり」が7勝、2着7回、3着5回と大方を占めている。
出走頭数の関係上、連対率には大きな差はないものの“経験が生きている”ということが言えそうだ。
さらに、細かく見てみよう。
「大井1,200m」を3勝以上している馬の成績は以下の通り。
1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | |
---|---|---|---|---|---|---|
3勝以上馬 | 2 | 2 | 0 | 14 | 11.1% | 22.2% |
「大井1,200m」を3勝以上している馬は2勝、2着2回。
連対率は22.2%となっており、前述の大井1,200mの「経験あり(連対率12.7%)」よりも高くなっている。
大井1,200mが得意な馬は要チェックとなりそうだ。
優勝は逃げ先行、2着は先行、3着は追い込み
1着 | 2着 | 3着 | |
---|---|---|---|
1番手 | 3 | 0 | 2 |
2~5番手 | 5 | 7 | 0 |
6~10番手 | 2 | 3 | 4 |
11番手以降 | 0 | 0 | 4 |
「1~3着馬」の「4コーナーでの位置取り」はご覧の通り。
着順別に綺麗な傾向が出ている。
「1着馬」の位置取りは「1番手」の3回と「2~5番手」の5回。
「2着馬」は「2~5番手」の7回、「3着馬」は「6~10番手」の4回、「11番手以降」の4回が目立つところ。
終い一手では勝ち切れていないものの、「差し・追い込み馬」の活躍には是非とも注目したい。
今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は7月19日(水)に浦和競馬場で行われる「プラチナカップ(S3)」です!
南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
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(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
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