3歳ダート三冠ロード「ブルーバードカップ(Jpn3)」!
2024年、日本のダート競馬が変わる。
全国統一となる3歳ダート三冠ロードの創設、その先陣を切るのが新設重賞「ブルーバードカップ」だ。
なお、本分析は準重賞当時(2017年~2022年)のデータを採用する。
年 | 優勝馬 | 所属 | 種牡馬 | 人気 |
---|---|---|---|---|
2022年 | ロマンスグレー | 船橋 | エスポワールシチー | 1人気 |
2021年 | オークハンプトン | 大井 | ネオユニヴァース | 5人気 |
2020年 | デスティネ | 大井 | リアルインパクト | 2人気 |
2019年 | レオズハウライト | 船橋 | バトルプラン | 2人気 |
2018年 | デイジーカーニバル | 船橋 | ヘニーヒューズ | 1人気 |
2017年 | グランウブロ | 船橋 | ハイアーゲーム | 1人気 |
2017年~2022年は準重賞競走として実施。
レースの性質としてはクラシックの王道路線ではなく、5月に行われる「東京湾カップ(S2)」の前哨戦としての役割を担っていた。
過去6年の優勝馬から重賞ウイナーは誕生していないものの、レースレベルは低くはなく、優勝馬の多くがその後Aクラスで活躍。
惜しくも勝利を逃した馬からもギャルダル、キャンドルグラスなどが大成している。
2024年からは実施時期を4月⇒1月に移行。
そして、最も大きい変更はダートグレード競走への昇格とクラシック路線の王道となることだ。
大きく様変わりする今年のブルーバードカップ。
全国から注目を集めるこのレースから羽ばたいていく優駿はどの馬に!?
トップジョッキーが活躍
年 | 1着 | 2着 | 3着 |
---|---|---|---|
2022年 | 左海 誠二 | 笹川 翼 | 矢野 貴之 |
2021年 | 森 泰斗 | 御神本 訓史 | 真島 大輔 |
2020年 | 森 泰斗 | 矢野 貴之 | 左海 誠二 |
2019年 | 本田 正重 | 真島 大輔 | 本橋 孝太 |
2018年 | 石崎 駿 | 矢野 貴之 | 真島 大輔 |
2017年 | 矢野 貴之 | 石崎 駿 | 笹川 翼 |
南関東リーディングTOP3「笹川翼騎手」「森泰斗騎手」「矢野貴之騎手」が活躍。
過去6年で上記の3騎手が合計3勝、2着3回、3着2回を占めている。
なお、2023年の南関東リーディングは以下の通り。
▽1位:笹川翼騎手(初)
▽2位:森泰斗騎手
▽3位:矢野貴之騎手
2019年以降、上位3傑をこの3名が独占し続けているが、ついに「笹川翼騎手」が自身初の南関東リーディングを獲得。
勢いのある「笹川翼騎手」を筆頭に、南関東競馬を熟知する3名が強豪JRA勢を迎え撃つ。
2023年南関東リーディングはこちら
船橋 vs 大井
所属 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
浦和 | 0 | 0 | 0 | 5 | 0.0% | 0.0% |
船橋 | 4 | 4 | 2 | 26 | 11.1% | 22.2% |
大井 | 2 | 2 | 2 | 3 | 22.2% | 44.4% |
川崎 | 0 | 0 | 2 | 9 | 0.0% | 0.0% |
船橋競馬で実施されていた準重賞ということで、必然的に「船橋所属馬」の出走数は多い。
結果も4勝、2着4回、3着2回なので上々といったところだろう。
対するは2勝、2着2回、3着2回の「大井所属馬」だ。
地元の大井コースではなく船橋コースに参戦してくるあたりに勝負気配を感じ、それはデータ的にも出ていると言えそう。
データ傾向としては地元「船橋所属馬」vs素質秘める「大井所属馬」。
今年はこれにJRA所属馬やホッカイドウ競馬所属馬などが加わり、激戦必至となることは間違いない。
人気馬が強い
人気別 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1人気 | 3 | 2 | 0 | 1 | 50.0% | 83.3% |
2人気 | 2 | 1 | 2 | 1 | 33.3% | 50.0% |
3人気 | 0 | 2 | 1 | 3 | 0.0% | 33.3% |
4人気 | 0 | 0 | 0 | 6 | 0.0% | 0.0% |
5人気 | 1 | 1 | 0 | 4 | 16.7% | 33.3% |
6人気以下 | 0 | 0 | 3 | 28 | 0.0% | 0.0% |
「1~3番人気馬」が合計5勝、2着5回、3着3回と好成績を残す。
過去6年の出走頭数は「61頭」。
少頭数となるケースが多く、実力を評価された馬が順当に力を発揮しているレースと言えそう。
ちなみに、船橋1,800mのフルゲートは14頭。
地方所属馬とJRA所属馬の出走可能頭数は…「地方:11頭」に対して「JRA:3頭」だ。
平穏な決着
年 | 単勝(円) | 馬複(円) | 三連単(円) |
---|---|---|---|
2022年 | 180 | 170 | 7,460 |
2021年 | 1,070 | 950 | 11,290 |
2020年 | 440 | 1,700 | 41,470 |
2019年 | 380 | 390 | 2,660 |
2018年 | 140 | 510 | 2,360 |
2017年 | 320 | 1,970 | 30,940 |
平均 | 422 | 948 | 16,030 |
人気馬が活躍しているので配当も低め。
手広く流すよりは、軸を固定して紐荒れを狙いたいところだ。
今年から1,800mが舞台
枠番 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1枠 | 0 | 1 | 0 | 5 | 0.0% | 16.7% |
2枠 | 0 | 1 | 2 | 3 | 0.0% | 16.7% |
3枠 | 0 | 0 | 1 | 5 | 0.0% | 0.0% |
4枠 | 1 | 1 | 0 | 5 | 14.3% | 28.6% |
5枠 | 0 | 0 | 3 | 4 | 0.0% | 0.0% |
6枠 | 2 | 0 | 0 | 7 | 22.2% | 22.2% |
7枠 | 1 | 1 | 0 | 7 | 11.1% | 22.2% |
8枠 | 2 | 2 | 0 | 7 | 18.2% | 36.4% |
過去6回は「船橋1,700m」での成績となる。
全体的には外枠有利の傾向だが、「人気別成績」でも記載した通り、少頭数でのレースが多かった。
そして、ダートグレード競走に昇格する2024年からは「船橋1,800m」が舞台。
同条件は「日本テレビ盃(Jpn2)」などが行われるコースで、船橋のチャンピオンディスタンスと言っても良い。
ここで船橋のコース形態を見てみよう。
船橋1,800mは4コーナーのポケットからスタートし、直線を目一杯使っての先行争いが見もの。
さらに、コースの特徴としては「スパイラルカーブ」が挙げられ、脚質を問わず実力を発揮できる、と言われる。
また、力を必要とするオーストラリア産の“白砂”を採用しており、砂厚は12cmと深い(大井は10cm)。
開催毎の馬場傾向は把握したいところだが、以下のデータは直近3か月に行われた「船橋1,600m~1,800m」のデータだ。
枠番 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1枠 | 3 | 4 | 2 | 27 | 8.3% | 19.4% |
2枠 | 1 | 4 | 1 | 29 | 2.9% | 14.3% |
3枠 | 6 | 4 | 5 | 24 | 15.4% | 25.6% |
4枠 | 4 | 3 | 3 | 32 | 9.5% | 16.7% |
5枠 | 5 | 3 | 8 | 34 | 10.0% | 16.0% |
6枠 | 2 | 8 | 7 | 40 | 3.5% | 17.5% |
7枠 | 8 | 6 | 6 | 42 | 12.9% | 22.6% |
8枠 | 7 | 4 | 4 | 50 | 10.8% | 16.9% |
「内枠」~「外枠」まで満遍なくという表現が合っている。
今年の出走頭数は現時点で不明だが、直近の船橋競馬に限ると枠番による偏りは少ないと見て良さそうだ。
性別 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
牡馬 | 6 | 6 | 6 | 36 | 11.1% | 22.2% |
牝馬 | 0 | 0 | 0 | 6 | 0.0% | 0.0% |
セン馬 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0.0% | 0.0% |
3歳の上級クラスは「牡馬」「牝馬」それぞれの路線が明確に分かれている。
ブルーバードカップは牡牝混合戦ではあるものの、結果としては「牡馬」がパーフェクトの成績だ。
距離経験は大切
前走距離 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1,600m未満 | 0 | 2 | 1 | 18 | 0.0% | 9.5% |
1,600m | 3 | 2 | 3 | 9 | 17.6% | 29.4% |
1,700m以上 | 3 | 2 | 2 | 16 | 13.0% | 21.7% |
最後に「前走の距離別の成績」をまとめてみよう。
好走馬は前走「1,600m」と「1,700m以上」に集中。
両条件で6勝、2着4回、3着5回となり、「1,600m未満」からの大幅な距離延長は苦戦する傾向にある。
特に今年は「1,700m」から「1,800m」に延長、さらにはタフな馬場となっているだけに“距離適性”は重視したいところかもしれない。
今回の「南関データ分析」はここまで!
次回はブルーバードカップの翌日!1月18日(木)に船橋競馬場で行われる「報知グランプリカップ(S3)」です!
南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
知って得するデータから豆知識まで、予想に役立つデータをご紹介いたします!
(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
競走除外馬及び出走取消馬はデータには含めておりません。
また、当コンテンツの内容においては、特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。
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