~南関重賞を解く~ 南関データ分析

2024年4月9日(火) 
サラ系4歳以上 大井1,800m
ブリリアントカップ(S3)

レース紹介

この道は帝王賞に続く…「ブリリアントカップ(S3)」!
2018年に「準重賞」から「S3」に昇格。
5月の「大井記念(S1)」、上半期のダート総決算「帝王賞(Jpn1)」へと続く、中長距離路線の重要な一戦だ。

※2019年から距離を「2,000m」⇒「1,800m」に変更
※2017年までの準重賞を含めた、過去10年のデータを使用

▼データ分析のポイント
・人気薄のトップジョッキーを狙いたい
・トライアル組は苦戦
・金盃苦戦 ⇒ 距離短縮で巻き返す

【過去10年の優勝馬】

優勝馬 所属 種牡馬 人気
2023年 ランリョウオー 浦和 パイロ 2人気
2022年 ロードゴラッソ 川崎 ハーツクライ 9人気
2021年 フィアットルクス 大井 ゴールドアリュール 1人気
2020年 ストライクイーグル 大井 キンシャサノキセキ 8人気
2019年 キャプテンキング 大井 ファスリエフ 4人気
2018年 リッカルド 船橋 フサイチリシャール 1人気
2017年 ムサシキングオー 大井 キングヘイロー 3人気
2016年 ケイアイレオーネ 大井 Henny Hughes 1人気
2015年 ドラゴンエアル 川崎 タイムパラドックス 1人気
2014年 サミットストーン 船橋 ロージズインメイ 2人気

準重賞当時を含め、そうそうたる馬たちが歴代優勝馬に名を連ねている。
2011年以降は「A1」格付馬(オープン)も出走できるようになり、出走馬とともに、レースの質もグンと上がっている印象だ。
※2010年までの出走条件は「A2以下」

なお、重賞に昇格した2018年以降の優勝馬のうち、5頭がダートグレード競走または南関東最高グレード「S1重賞」を勝利している。

過去の成績はこちら
第1回からの歴代優勝馬はこちら

御神本訓史騎手が人気薄?

【騎手の傾向(敬称略)】

1着 2着 3着
2023年 本橋 孝太 今野 忠成 森 泰斗
2022年 御神本 訓史 矢野 貴之 真島 大輔
2021年 本橋 孝太 真島 大輔 酒井 忍
2020年 御神本 訓史 真島 大輔 笹川 翼
2019年 坂井 英光 赤岡 修次 的場 文男
2018年 矢野 貴之 森 泰斗 岡部 誠
2017年 和田 譲治 中野 省吾 森 泰斗
2016年 的場 文男 笹川 翼 森 泰斗
2015年 森 泰斗 笹川 翼 本橋 孝太
2014年 石崎 駿 柏木 健宏 戸崎 圭太

「本橋孝太騎手」と「御神本訓史騎手」が直近4年で2勝ずつ。

「本橋孝太騎手」は1番人気フィアットルクス、2番人気ランリョウオーで勝利しているのに対し、
「御神本訓史騎手」は8番人気ストライクイーグル、9番人気ロードゴラッソで波乱を演出している。

また、近年は「真島大輔元騎手」が好相性だった。
いよいよ2024年4月1日付けで小林牧場分きゅう舎に厩舎を開業(12馬房)する「真島大輔調教師」の活躍にもご期待頂きたい。
ちなみに、騎手時代のタイトル数はララベルでの「JBCレディスクラシック(Jpn1)」を含めて28個だ。

地元の大井所属馬が優勢!

【所属競馬場別の成績】

所属 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
浦和 1 2 0 20 4.3% 13.0%
船橋 2 0 2 26 6.7% 6.7%
大井 5 8 8 60 6.2% 16.0%
川崎 2 0 0 11 15.4% 15.4%

地元の「大井所属馬」が5勝、2着8回、3着8回。
重賞昇格以降の6年間でも3勝、2着4回、3着5回の成績を残している。

なお、2023年に「浦和所属」のランリョウオーが制し、南関東4場全ての馬が重賞・ブリリアントカップの優勝馬に名を連ねたことになる。

4年連続で人気薄が連対中!

【人気別成績】

人気別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1人気 4 1 1 4 40.0% 50.0%
2人気 2 2 2 4 20.0% 40.0%
3人気 1 2 1 6 10.0% 30.0%
4人気 1 0 2 7 10.0% 10.0%
5人気 0 0 1 9 0.0% 0.0%
6人気以下 2 5 3 87 2.1% 7.2%

最も成績が良いのは「1番人気馬」の4勝、2着1回、3着1回。
重賞昇格以降の6年間でも2勝、2着1回となっており、連対率は準重賞当時から変わらず50%となっている。

その他では「6番人気以下」の2勝、2着5回、3着3回にも注目したい。
直近4年を振り返ると、2020年「8番人気⇒1番人気」、2021年「1番人気⇒9番人気」、2022年「9番人気⇒2番人気」、
2023年「2番人気⇒6番人気」。

上記「6番人気以下」で連対した騎手は「御神本訓史騎手:2回」「真島大輔元騎手」「今野忠成騎手」の3名。
トップジョッキーが騎乗した馬が人気を落としていればマークしたいところだろう。

高配当が期待できそう

【配当傾向】

単勝(円) 馬複(円) 三連単(円)
2023年 420 2,690 45,160
2022年 2,550 6,490 125,080
2021年 320 6,910 60,650
2020年 3,240 4,120 259,970
2019年 1,080 3,480 86,360
2018年 130 590 2,040
2017年 530 4,290 36,500
2016年 220 220 2,880
2015年 260 4,340 37,290
2014年 250 5,740 24,820
平均 900 3,887 68,075

準重賞当時から高配当となる傾向にあったが、重賞に昇格して以降、その傾向はより強くなっている。
各賭式の平均配当を重賞昇格前、重賞昇格後で比較してみても、重賞昇格後の方が上回っている状況だ。

前項「人気別成績」でも触れたが、「6番人気以下」の好走には注意したい。

外枠が好成績

【枠番別の成績】

枠番 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1枠 2 1 3 9 13.3% 20.0%
2枠 0 0 0 17 0.0% 0.0%
3枠 2 0 0 15 11.8% 11.8%
4枠 1 0 2 16 5.3% 5.3%
5枠 0 1 2 17 0.0% 5.0%
6枠 1 3 1 15 5.0% 20.0%
7枠 2 2 1 14 10.5% 21.1%
8枠 2 3 1 14 10.0% 25.0%

ブリリアントカップの距離は「2014年~2018年:2,000m」「2019年~:1,800m」。

2019年以降の特徴は「外枠」の活躍で、「7枠」「8枠」を合わせると3勝、2着3回。
2023年は初めて「7枠」「8枠」の両枠が連対しなかったが、「6枠」と「5枠」のワンツーだった。

【牡馬牝馬別の成績】

性別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
牡馬 9 9 9 105 6.8% 13.6%
牝馬 0 0 0 5 0.0% 0.0%
セン馬 1 1 1 7 10.0% 20.0%

「牡馬」と「セン馬」が3着内を独占。
一方、「牝馬」は同時期に牝馬重賞が行われることもあり、出走数自体が非常に少なくなっている。

好走率は「5歳馬」と「6歳馬」がリード

【年齢別の成績】

年齢 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
4歳 1 1 1 17 5.0% 10.0%
5歳 2 3 2 17 8.3% 20.8%
6歳 3 2 2 22 10.3% 17.2%
7歳以上 4 4 5 61 5.4% 10.8%

重賞昇格以降は「5歳馬」が2勝、「6歳馬」が1勝、「7歳馬」が3勝を挙げている。
また、「8歳馬」が2着2回、3着1回、「10歳馬」が3着1回と経験を重ねた馬の活躍も目立つところだ。

過去10年の好走率では「5歳馬」「6歳馬」がリードしているが、出走頭数の多い「7歳以上馬」も軽視できないだろう。

上がり馬は狙える?

【ブリリアントカップトライアル(TR)の着順別の成績】

TR着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
TR1着 1 0 0 7 12.5% 12.5%
TR2着 0 0 0 0 - -
TR3着 0 0 0 0 - -
TR4着以下 0 1 0 5 0.0% 16.7%

2019年から実施されている「ブリリアントカップトライアル競走」。
2018年以前は「アクアマリン賞」が該当し、出走条件は2014年~2016年が「B1B2」、2017年からは「A2以下」の格付馬となっている。
(2024年はA2一組)

過去10年のトライアル優勝馬のうち、8頭がブリリアントカップに出走。
うち、2021年のフィアットルクスがブリリアントカップを制しているが、その他の7頭は3着内にも好走していない。

条件戦から重賞へとステップアップする“上がり馬”を追いかけるのも楽しみの1つだが、
過去の傾向からすると、険しい道のりと言わざるを得ないようだ。

2024年ブリリアントカップトライアル競走の結果

距離短縮で巻き返す

【金盃の着順別の成績】

金盃着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
金盃1着 0 0 1 3 0.0% 0.0%
金盃2着 1 1 0 4 16.7% 33.3%
金盃3着 0 0 1 1 0.0% 0.0%
金盃4着以下 2 1 3 33 5.1% 7.7%

2月から1月に開催時期が変更となった長距離重賞「金盃(S2)」。
2014年は2,000m、2015年以降は2,600mで行われている。

過去10年で「金盃」優勝馬は4頭が参戦して3着が1回。
また、「金盃」2着馬は6頭が参戦して1勝、2着1回の成績を残している。

次にブリリアントカップが重賞に格上げされた2018年以降のデータ。
2018年~2023年の金盃1、2着馬はのべ7頭参戦しているが、2022年のセイカメテオポリスが2着に好走したのみ(金盃も2着)。

ただし、2020年は金盃6着のストライクイーグル、2023年は同じく金盃6着のランリョウオーがブリリアントカップを制覇。
過去の傾向を振り返っても、長距離の金盃で苦戦した馬が、ブリリアントカップで巻き返してくるシーンは少なくない。

2024年金盃の結果


今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は4月18日(木)に浦和競馬場で行われる「しらさぎ賞(S3)」です!

南関データ分析とは

南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
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(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
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また、当コンテンツの内容においては、特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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