~南関重賞を解く~ 南関データ分析

2024年8月28日(水) 
サラ系4歳以上 船橋1,800m
フリオーソレジェンドカップ(S3)

レース紹介

名馬を冠した「フリオーソレジェンドカップ(S3)」!
2023年に新設された古馬重賞。
秋に控えるビッグレースを見据えた実力馬たちが顔を合わせることになる。

なお、本データ分析は2016年~2022年の準重賞時のデータも採用する。
※2016年~2021年は1,600m、2022年は1,800mで実施(2020年は開催取止)

【過去8年の優勝馬】

優勝馬 所属 種牡馬 人気
2023年 ギガキング 船橋 キングヘイロー 1人気
2022年 リッカルド 船橋 フサイチリシャール 6人気
2021年 ファルコンビーク 川崎 スマートファルコン 2人気
2020年 開催取止 - - -
2019年 パルトネルラーフ 船橋 ヴァーミリアン 1人気
2018年 マルヒロナッツオー 船橋 パイロ 1人気
2017年 フミノインパルス 船橋 タニノギムレット 1人気
2016年 コンドルダンス 船橋 アドマイヤオーラ 1人気

船橋出身の名馬フリオーソ。
2006年にデビューすると同年の「全日本2歳優駿(Jpn1)」、翌年には「ジャパンダートダービー(Jpn1)」を勝利した。
古馬となってからも「帝王賞(Jpn1)」「川崎記念(Jpn1)」を制し、自身最後の勝利は地元のビッグタイトル「かしわ記念(Jpn1)」だ。

南関東でレジェンドホースを冠した重賞はフジノウェーブ、ダイオライト、ハイセイコー、ロジータに次いで5競走目。
2010年にフリオーソ自身が勝利した「日本テレビ盃(Jpn2)」の前哨戦という重要な位置付けとして後世に語り継がれることになる。

重賞初年度の2023年はギガキングが勝利。
その後、日本テレビ盃には出走していないものの、船橋1,800mの条件で8戦6勝というマイスターが初代王者に輝いた。

フリオーソ号の成績はこちら
過去の成績はこちら

トップジョッキーが活躍!

【騎手の傾向(敬称略)】

1着 2着 3着
2023年 和田 譲治 吉原 寛人 今野 忠成
2022年 矢野 貴之 笹川 翼 真島 大輔
2021年 御神本 訓史 町田 直希 左海 誠二
2020年 開催取止 - -
2019年 森 泰斗 本橋 孝太 岡部 誠
2018年 左海 誠二 繁田 健一 御神本 訓史
2017年 的場 文男 本田 正重 笹川 翼
2016年 森 泰斗 石崎 駿 真島 大輔

準重賞当時からトップジョッキーが活躍。

2024年の船橋リーディングを見てみると…
「1位:森泰斗騎手」「2位:本田正重騎手」「3位:笹川翼騎手」「4位タイ:和田譲治騎手&笠野雄大騎手」。
※7月22日終了時点

上記5名のうち、「森泰斗騎手」「和田譲治騎手」が勝利実績、「本田正重騎手」「笹川翼騎手」に連対実績がある。
また、4位タイの「笠野雄大(タケヒロ)騎手」にも注目したい。

2023年は年間11勝の成績だったが、2024年は8月16日時点で32勝と大躍進している。
4月30日には地方通算200勝のメモリアルを決めており、船橋の若手・中堅ジョッキーでは勢いのある一人と言って良いだろう。
まだ重賞タイトルを手にしていないだけに、騎乗するチャンスがあれば生かしたいところだ。

さて、フリオーソ号に騎乗経験のある南関東現役ジョッキーは「今野忠成騎手」と「川島正太郎騎手」の2名。
第1回「フリオーソレジェンドカップ」では「今野忠成騎手」が3着に好走している。

2024年船橋リーディングはこちら

船橋所属馬の独壇場

【所属競馬場別の成績】

所属 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
浦和 0 0 1 3 0.0% 0.0%
船橋 6 7 3 44 10.0% 21.7%
大井 0 0 3 5 0.0% 0.0%
川崎 1 0 0 2 33.3% 33.3%

船橋の準重賞(2022年まで)ということもあり、準重賞当時の成績は「船橋所属馬」の5勝、2着6回、3着3回。
唯一、他場で勝利しているのが「川崎所属」の2021年ファルコンビークだ。

また、重賞に昇格した2023年も「船橋所属馬」がワンツーを決めている。
その結果、過去7回の成績は「船橋所属馬」の6勝、2着7回で準パーフェクトとなった。

1番人気が強い

【人気別成績】

人気別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1人気 5 0 1 1 71.4% 71.4%
2人気 1 1 2 3 14.3% 28.6%
3人気 0 2 0 5 0.0% 28.6%
4人気 0 0 2 5 0.0% 0.0%
5人気 0 3 1 3 0.0% 42.9%
6人気以下 1 1 1 37 2.5% 5.0%

過去7回で「1番人気馬」が5勝、3着1回と抜群の信頼度。
重賞に昇格した2023年も「1番人気」に支持されたギガキングが快勝している。

また、2着・3着にも上位人気馬が好走する傾向にあるようだ。

配当は高め

【配当傾向】

単勝(円) 馬複(円) 三連単(円)
2023年 290 1,490 7,610
2022年 1,610 3,190 61,800
2021年 260 1,830 5,930
2020年 開催取止 - -
2019年 180 1,500 35,050
2018年 200 9,350 78,360
2017年 120 340 1,740
2016年 270 650 5,370
平均 419 2,621 27,980

上位人気馬が活躍する傾向にはあるが、配当はガチガチの低配当ということはない。

「単勝」こそ平均419円だが、「馬複」は平均2,621円、「三連単」は同27,980円。
人気別の傾向からすると高めの配当と言っても良さそうだ。

スパイラルカーブを採用

【枠番別の成績】

枠番 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1枠 1 1 0 4 16.7% 33.3%
2枠 0 0 1 6 0.0% 0.0%
3枠 0 3 0 6 0.0% 33.3%
4枠 1 0 2 6 11.1% 11.1%
5枠 1 0 2 7 10.0% 10.0%
6枠 0 1 1 8 0.0% 10.0%
7枠 1 2 1 7 9.1% 27.3%
8枠 3 0 0 10 23.1% 23.1%

2016年~2021年は1,600m、2022年以降は1,800mで実施(2020年は開催取止)。
1,600mは正面スタンド前の4コーナー出口、1,800mは4コーナー引き込み線からぐるっと1周するのでコース形態としては近いものがある。

傾向としては内~外まで満遍なく。
船橋競馬はコーナー入口は緩やかに、出口はきついスパイラルカーブを採用しており、脚質問わず、力を出しやすいコース設定と言われる。
各馬が実力を存分に発揮し、迫力の攻防となるフリオーソレジェンドカップにぜひご期待頂きたい。

船橋コース


こちらは直近3か月に行われた「船橋1,800m」の成績となる。
サンプル数は少ないが「1番人気」が強く、内~外まで枠番による成績の偏りは少ないと見てよさそうだ。
(1枠の連対率0.0%は気になるが…)

セン馬が活躍

【牡馬牝馬別の成績】

性別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
牡馬 6 4 7 37 11.1% 18.5%
牝馬 0 0 0 4 0.0% 0.0%
セン馬 1 3 0 13 5.9% 23.5%

「牡馬」ではあるが「セン馬」の活躍が目立つ。
2022年にはリッカルドが優勝したほか、2017年~2019年は3年連続で2着に好走している。

“夏は牝馬”という競馬の格言はあるが、「セン馬」になることでホルモンバランスに変化が!?
なお、重賞初年度は「牡馬」が3着内を独占した。

4歳馬が好成績!

【年齢別の成績】

年齢 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
3歳 0 0 0 1 0.0% 0.0%
4歳 3 1 0 3 42.9% 57.1%
5歳 2 2 1 13 11.1% 22.2%
6歳 1 0 2 8 9.1% 9.1%
7歳以上 1 4 4 29 2.6% 13.2%

「4歳馬」の活躍が目立つ。
過去7回でのべ7頭が出走して3勝(勝率42.9%)、2着1回(連対率57.1%)とハイアベレージだ。
2023年は「4歳馬」の出走が無かったが、充実期を迎える4歳秋シーズンには注目したいところだろう。

ちなみに、「7歳以上」の連対馬のうち、1勝、2着3回は「セン馬」が該当。
経験を重ねた「セン馬」が出走してきたら要チェックかもしれない。

なお、準重賞当時は「3歳以上」だが、重賞昇格とともに「4歳以上」に出走条件が変更されている。

今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は9月4日(水)に川崎競馬場で行われる「戸塚記念(S1)」です!

南関データ分析とは

南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
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(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
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また、当コンテンツの内容においては、特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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