2024年12月24日(火)　
サラ系3歳以上　浦和1,400mゴールドカップ(S1)

スプリントを締める！「ゴールドカップ(S1)」！
2024年南関東スプリント路線の総決算！
南関東を代表する短距離ホースが集結し、見ごたえのあるレースが展開されることだろう。

▼データ分析のポイント
・1番人気馬の3着内率は100%
・テレ玉杯オーバルスプリントの上位馬にチャンスあり
・浦和コースで3着内実績のある馬を狙え

【過去10年の優勝馬】

2021年より「S1」に昇格。
従来から好メンバーが揃う重賞ではあったが、よりハイレベルなレースが展開されている。
なお、初代S1覇者は4つ目のタイトル奪取となったティーズダンク、2代目・3代目覇者は現役最強マイラーのスマイルウィだ。

また、年の瀬だけにビッグネームの「引退レース」となるケースも少なくない。
近年では2019年＆2020年を連覇したブルドッグボスと2015年＆2017年優勝のソルテが該当する。

ブルドッグボスは2019年「JBCスプリント(Jpn1)」をはじめ、4つのタイトルを獲得した地方競馬史に残る1頭。
ソルテも同様に後世に語り継がれる名馬で、南関重賞は10勝、ゴールドカップでは3戦2勝、2着1回と一時代を築いている。

なお、今年はスマイルウィが出走してくるようであれば“3連覇”を狙う一戦となる。
同じく、12/29(日)「東京大賞典(G1)」はウシュバテソーロ、12/30(月)「東京シンデレラマイル(S3)」は
スピーディキックが3連覇を狙って参戦予定だ。
※予備登録馬の情報に基づくもので出走するとは限らない

過去10年の成績はこちら
第1回からの歴代優勝馬はこちら

ブルドッグボスの成績はこちら
ソルテの成績はこちら

御神本訓史騎手が好相性

【騎手の傾向(敬称略)】

「御神本訓史騎手」が直近6年で2勝、2着1回、3着2回と好相性。
2019年＆2020年に連覇を達成したブルドッグボスとのコンビでは、同舞台の「JBCスプリント(Jpn1)」も勝利している。

さて、2024年の浦和競馬はゴールドカップ開催週が最後となる。
気になるリーディング争いは11月開催終了時点で「1位：森泰斗騎手」「2位：笹川翼騎手」、3位は地元浦和の「福原杏騎手」だ。

「福原杏騎手」は2019年デビューの若手ホープ。
浦和所属騎手としては浦和リーディング上位の常連となっており、2024年10月23日には地方通算300勝を達成している。

11月開催終了時点で「2位：笹川翼騎手」には1勝差と迫っており、自身初のリーディング2位も視野に入るところだろう。

2024年の浦和リーディング騎手はこちら

浦和 vs 大井

【所属競馬場別の成績】

地元の「浦和所属馬」が4勝、2着3回、3着5回。
うち、3勝、2着3回、3着4回は小久保智厩舎によるもので、2023年も2着及び3着馬は同厩舎だった。

ちなみに、残りの好走例は水野貴史厩舎(ティーズダンク)の1勝、3着1回となっている。

好走率では3勝、2着5回、3着1回の「大井所属馬」も互角以上。
ソルテ、ケイアイレオーネ、キャプテンキング、グレンツェント、モジアナフレイバーとそうそうたる面々が好走している。

1番人気馬の3着内率は100.0%！

【人気別成績】

過去10年で「1番人気馬」が4勝、2着4回、3着2回！
勝率40.0%、連対率80.0%、そして3着内率は100.0%と驚異的な数字を残している。

また、「2・3番人気馬」も好走率は高く、3番人気以内の馬だけで9勝、2着8回、3着5回だ。

石より堅い！？

【配当傾向】

レース格は「2014年～2016年：S3」、「2017年～2020年：S2」、2021年からは「S1重賞」として実施されている。
S3当時は高配当となる年もあったが、S2に昇格して以降の三連単は平均3,946円とかなり低めの配当だ。

また、S1昇格に伴い、負担重量は「別定戦 ⇒ 定量戦」に変更。
実績馬が実力を発揮しやすい条件となり、今まで以上に波乱となる要素は少なくなったのかもしれない。

浦和競馬は内枠有利！？

【枠番別の成績】

浦和競馬は1周1,200mの小回りコース。
となれば内枠勢の成績が気になるところだが…「1～4枠」の4勝、2着5回に対して、「5～8枠」は6勝、2着5回。

互角の成績には見えるが、とりわけ「2枠」～「5枠」のセンター枠の連対率が高く、最内と大外はやや低い傾向にある。
(フルゲート12頭なので、フルゲートの際は「5枠」以降が2頭)

ここで「浦和1,400m」の成績を見てみよう(2023年10月1日～2024年9月30日の成績)。
意外なことに「8枠」が勝率、連対率、3着内率の全てで全体1位の成績。
一方、「1枠」は明らかに好走率が低く、“内枠の浦和”という考えはデータ上では危険かもしれない。

なお、この傾向は昨年の同時期と全く一緒だ。

【牡馬牝馬別の成績】

南関東の冬期は牝馬重賞が盛んな時期でもあり、「牝馬」の出走頭数は3頭と少ない。
それでも、2022年はまさに牡馬勝りのサルサディオーネが2着に好走している。

ベテラン or 4・5歳馬

【年齢別の成績】

「7歳以上馬」が4勝、2着5回、3着5回でトップの成績。
南関東重賞は総じて経験値の高い馬が活躍する傾向にあるが、ゴールドカップもその例に漏れない。
2024年こそ「5歳馬」と「6歳馬」が上位を独占したが、直近5年で見ると「7歳以上馬」の上位独占は2回ある。

ベテラン勢に対抗しているのは「4歳馬」の3勝、2着2回、3着1回と「5歳馬」の2勝、2着1回、3着2回。
歴戦の古馬 vs 充実期を迎えた「4・5歳馬」という図式となっている。

ゴールドカップTRまがたま賞！

【まがたま賞の着順別の成績】

過去10回の優勝馬のうち、2019年及び2020年を除く8頭がゴールドカップに参戦。
結果は1勝、2着2回と決して好走率が高いと言えないものの、2023年はブラックパンサーが2着に好走している。

「まがたま賞」は「A2以下」で争われるトライアルなので“上がり馬の勢い”は買いたいところではあるが、データ上ではやや割引だろうか。

2024年まがたま賞の結果

JRA勢相手に好走していればチャンスは十分！

【テレ玉杯オーバルスプリント(オーバルS)の着順別の成績】

浦和1,400mで行われているダートグレード競走。

過去10年で「オーバルスプリント出走組」は4勝、2着1回、3着4回。
優勝した4頭中、2頭は「オーバルスプリント」で連対、残りの2頭は同レースで5着と6着に好走していた。

JRA勢が相手の「オーバルスプリント」で上位争いをしてきた馬は要チェックだ。

2024年テレ玉杯オーバルスプリントの結果

4着以下から巻き返す！

【大井マイル重賞の着順別の成績】

大井1,600mで行われるマイル重賞。
開催時期の変更があり、2014年～19年及び23年は「マイルグランプリ(S2)」、2020年～22年は「サンタアニタトロフィー(S3)」のデータとする。

上位3着内の馬からはのべ9頭がゴールドカップに出走して3勝、2着2回。
連対した5頭全てがダートグレード競走ウイナーという実力派揃いだ。
※2022年＆23年を連覇中のスマイルウィが2勝分

一方、「マイルグランプリ」or「サンタアニタトロフィー」の4着以下から巻き返すケースも少なくない。
該当馬はのべ18頭で2勝、2着2回、3着2回となっており、3着内率は33.3%にもなる。

2024年マイルグランプリの結果

浦和実績には要注目！！

【浦和コースの経験有無別の成績】

浦和コースの「経験あり/なし」別の成績はご覧の通り。
「経験あり」の9勝、2着7回、3着7回に対して、「経験なし」は1勝、2着3回、3着3回となる。

では、浦和コースの“成績別”ではどうだろう。
「経験あり」の馬から、さらに浦和コースで「勝利実績あり/なし」を条件に抽出した数字は以下の通り。

「勝利実績あり」が9勝、2着5回、3着6回。
すなわち、浦和コースの経験がある「ゴールドカップ」優勝馬は、全て同コースでの勝利実績があったことになる。

小回りコースの浦和は経験の有無に加えて“得手不得手”も重要なファクターの1つとなりそうだ。

今回の「南関データ分析」はここまで！
次回は、12月30日(月)に大井競馬場で行われる「東京シンデレラマイル(S3)」です！

南関データ分析とは

＞重賞一覧