~南関重賞を解く~ 南関データ分析

2024年10月30日(水) 
サラ系2歳 船橋1,600m
平和賞(S2)

レース紹介

2歳重賞「平和賞(S2)」
“名馬の宝庫”船橋競馬の未来を担う2歳重賞!
地元馬か?それとも遠征馬か?地方交流として行われる一戦を過去のデータから分析してみよう。

▼データ分析のポイント
・クラシックホースを輩出
・ホッカイドウ競馬所属馬が連覇中
・6番人気以下が4勝

【過去10年の優勝馬】

優勝馬 所属 種牡馬 人気
2023年 カプセル 北海道 マジェスティックウォリアー 1人気
2022年 プルタオルネ 北海道 リアルインパクト 5人気
2021年 ライアン 浦和 ディープインパクト 6人気
2020年 マカベウス 船橋 ゼンノロブロイ 1人気
2019年 ヴァケーション 川崎 エスポワールシチー 4人気
2018年 ヒカリオーソ 川崎 フリオーソ 6人気
2017年 リンノストーン 北海道 スマートロビン 5人気
2016年 スカイサーベル 船橋 ディープスカイ 7人気
2015年 アンサンブルライフ 浦和 アジュディケーティング 1人気
2014年 ストゥディウム 船橋 ルースリンド 8人気

非常にレベルの高い重賞!

過去10年の優勝馬からは2019年の東京ダービー馬ヒカリオーソ。
さらに、2015年の「羽田盃(旧S1)」覇者ストゥディウム、2019年の「全日本2歳優駿(Jpn1)」覇者ヴァケーションなどを輩出している。

また、南関東ゆかりの血統馬も大活躍だ。

▽2014年優勝ストゥディウム:父ルースリンドは南関東の重賞を4勝
▽2018年優勝ヒカリオーソ:父フリオーソは南関東のJpn1競走を6勝
▽2020年優勝マカベウス:母ショウリダバンザイは南関東の重賞を2勝

過去10年の成績はこちら
第1回からの歴代優勝馬はこちら

どの騎手にもチャンスあり

【騎手の傾向(敬称略)】

1着 2着 3着
2023年 笹川 翼 吉原 寛人 本橋 孝太
2022年 本橋 孝太 和田 譲治 臼井 健太郎
2021年 今野 忠成 御神本 訓史 石崎 駿
2020年 本田 正重 森 泰斗 今野 忠成
2019年 吉原 寛人 山崎 誠士 的場 文男
2018年 瀧川 寿希也 笹川 翼 井上 俊彦
2017年 真島 大輔 和田 譲治 御神本 訓史
2016年 矢野 貴之 中野 省吾 山口 達弥
2015年 左海 誠二 矢野 貴之 笹川 翼
2014年 石崎 駿 的場 文男 繁田 健一

過去10年の優勝騎手は全て異なる。
さらに、3着内に好走した騎手も若手からベテランまで千差万別となっている。

ちなみに、「森泰斗騎手」と「本田正重騎手」は南関東での初タイトルが平和賞。
「森泰斗騎手」は2011年エンジェルツイート、「本田正重騎手」は2013年ナイトバロンでそれぞれ勝利している。

地の利は!?

【所属競馬場別の成績】

所属 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
浦和 2 2 2 8 14.3% 28.6%
船橋 3 5 3 41 5.8% 15.4%
大井 0 0 1 6 0.0% 0.0%
川崎 2 1 0 13 12.5% 18.8%
南関以外 3 2 4 16 12.0% 20.0%

地元の「船橋所属馬」は3勝、2着5回、3着3回の成績。
同所属馬は直近5年で1勝、2着1回、3着2回となっており、近年は他場の勢いに押されている状況だ。

他場で注目は「南関以外」の3勝、2着2回、3着4回。
この成績は全て「ホッカイドウ競馬所属馬」が該当し、2022年は1・2着、2023年は上位3着内を独占している。

仕上がりの早さ、レベルの高さで知られるホッカイドウ競馬所属馬には是非とも注目したい。

南関生え抜きvsホッカイドウ競馬デビュー馬!

【デビューした地区別の成績】

デビュー地区 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
南関東 7 5 6 61 8.9% 15.2%
ホッカイドウ競馬 3 5 4 22 8.8% 23.5%
その他 0 0 0 1 0.0% 0.0%

続いて、「デビューした地区別」の成績。
勝利数は「南関東デビュー馬」が7勝と圧倒しているが、勝率は互角、連対率は「ホッカイドウ競馬デビュー馬」に分がある。

また、「南関東デビュー馬」が3着内を独占した回数は2回。
一方、「ホッカイドウ競馬デビュー馬」が3着内を独占した回数は1回、3着内に2頭好走した回数は3回ある。

出走頭数を考慮すると「ホッカイドウ競馬デビュー馬」の質の高さが良く分かる数字だ。

人気薄は頭勝負!

【人気別成績】

人気別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1人気 3 3 1 3 30.0% 60.0%
2人気 0 2 1 7 0.0% 20.0%
3人気 0 2 1 7 0.0% 20.0%
4人気 1 2 0 7 10.0% 30.0%
5人気 2 0 1 7 20.0% 20.0%
6人気以下 4 1 6 53 6.3% 7.8%

人気薄の激走が目立つ。
過去10年の人気別勝利数では、なんと「6番人気以下」の馬が最多の4勝を挙げている。

上位人気では「1番人気馬」の信頼度が高く、過去10年で3勝、2着3回、3着1回。
勝率30.0%と勝ち切れていないが、連対率60.0%、3着内率70.0%の安定感は魅力だろう。

ちなみに、「1番人気馬」が2着だった時の1着馬3頭は、それぞれ「5・6・5」番人気だった。

1番人気馬が軸だが、着順次第で高配当に!

【配当傾向】

単勝(円) 馬複(円) 三連単(円)
2023年 230 570 7,370
2022年 990 1,390 34,560
2021年 1,260 2,490 82,040
2020年 270 530 4,150
2019年 520 1,140 63,280
2018年 860 1,380 163,910
2017年 1,080 910 11,700
2016年 4,980 14,350 162,660
2015年 230 1,610 6,640
2014年 1,640 8,680 598,440
平均 1,206 3,305 113,475

「単勝」の平均配当は1,206円。
経験の浅い2歳馬、ホッカイドウ競馬からの遠征馬など、不確定要素が多いだけに一筋縄ではいかない。
ただし、ビックリ配当は2016年の「4,980円」のみで“人気割れの一戦”となっているようだ。

また、「馬複」「三連単」も堅い決着は少ない。
過去10年で1番人気馬が7回も3着内に好走していることを考えると、ボックス、マルチ馬券で“妙味あり”といったところか。

連対数は内外互角!?

【枠番別の成績】

枠番 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1枠 3 0 0 6 33.3% 33.3%
2枠 0 1 1 8 0.0% 10.0%
3枠 1 0 1 10 8.3% 8.3%
4枠 2 1 0 10 15.4% 23.1%
5枠 1 2 2 9 7.1% 21.4%
6枠 3 0 1 13 17.6% 17.6%
7枠 0 2 2 15 0.0% 10.5%
8枠 0 4 3 13 0.0% 20.0%

「1枠」と「6枠」が3勝ずつ。
残りの勝ち星は「3枠」~「5枠」となるので、「7枠」「8枠」の外枠勢はやや厳しい傾向。
ただし、2着数は「5枠」~「8枠」が8回を占めるので、連対数となると内外で大きな差は出ていない。

ちなみに、「1枠」の3勝中、2勝は先手を奪った逃げ馬。
まだまだ経験の少ない2歳馬だけに、内々で揉まれるよりは、外からスムーズに競馬を進めたいところだ。

牝馬の好走率が高い!

【牡馬牝馬別の成績】

性別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
牡馬 9 9 8 77 8.7% 17.5%
牝馬 1 1 2 7 9.1% 18.2%
セン馬 0 0 0 0 - -

出走頭数が少ない「牝馬」だが“好走率”は総じて高い。

過去10年で「牝馬」はのべ11頭が出走し、4頭が3着内に好走。
勝率9.1%、連対率18.2%、3着内率36.4%は、いずれも「牡馬」を上回っている。

なお、3着内に好走した「牝馬4頭」の平均人気は4.5番人気。
1番人気に支持されていた馬は2018年のトーセンガーネットのみなので、人気薄でも軽視は禁物となりそうだ。

【2歳重賞】

南関東の2歳重賞は牝馬限定戦を含めて10レース。
平和賞より前に実施される2歳重賞は4レースあるが、転戦実績は少ないので今年のレース結果をご紹介しよう。

【ルーキーズサマーカップ】

浦和1,400mで争われる「ルーキーズサマーカップ(S3)」。
南関東では最初に行われる2歳重賞として2023年に新設された。

2023年はルーキーズサマーカップ2着のビッグショータイムが平和賞で4着に好走。

2024年ルーキーズサマーカップの結果

【若武者賞】

2022年までは準重賞として行われてきた川崎1,500m戦が「S3重賞」に昇格。
「鎌倉記念(S2)」⇒「全日本2歳優駿(Jpn1)」へと繋がるローテーションが確立した形だ。

なお、2023年は若武者賞からの参戦はなかった。

2024年若武者賞の結果

【ゴールドジュニア】

2020年に重賞へと昇格した「ゴールドジュニア(S3)」。
重賞昇格元年は4頭のゴールドジュニア出走馬が平和賞に参戦し、2着のマカベウスが見事に平和賞を制している。

ゴールドジュニア組も2023年は参戦がなかった。

2024年ゴールドジュニア記念の結果

【鎌倉記念】

川崎1,600mで争われる「鎌倉記念(S2)」。
2022年までは平和賞に転戦してくる馬が一定数いたが、レース間隔が短い年も多く、上位馬の参戦は少ない傾向にある。

以下は過去10年の鎌倉記念出走組の平和賞での成績だ。
※2023年は鎌倉記念11着のメイプルケンジが7着

鎌倉記念着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
鎌倉記念1着 0 0 0 0 - -
鎌倉記念2着 1 0 0 0 100.0% 100.0%
鎌倉記念3着 0 1 0 1 0.0% 50.0%
鎌倉記念4着以下 1 1 2 11 6.7% 13.3%

2024年鎌倉記念の結果

【平和賞トライアル】

平和賞と同じ「船橋1,600m」で行われているトライアルレース。

2024年トーシンブリザード・メモリアル(平和賞TR)の結果


今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は11月6日(水)に大井競馬場で行われる「ハイセイコー記念(S1)」です!

南関データ分析とは

南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
知って得するデータから豆知識まで、予想に役立つデータをご紹介いたします!

(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
競走除外馬及び出走取消馬はデータには含めておりません。
また、当コンテンツの内容においては、特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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