~南関重賞を解く~ 南関データ分析

2024年1月18日(木) 
サラ系4歳以上 船橋1,800m
報知グランプリカップ(S3)

レース紹介

伝統の船橋重賞!「報知グランプリカップ(S3)」!
今年で60回目を迎える1,800m戦。
1964年(昭和39年)の第1回~第34回までは“オールカマー”、第35回以降は“サラ系”で行われている。

▼データ分析のポイント
・オールカマーだ!
・「8枠」が好成績
・「船橋1,800m」が得意な馬を探せ

【過去10年の優勝馬】

優勝馬 所属 種牡馬 人気
2023年 ギガキング 船橋 キングヘイロー 1人気
2022年 ギガキング 船橋 キングヘイロー 3人気
2021年 ゴールドホイヤー 川崎 トランセンド 6人気
2020年 サルサディオーネ 大井 ゴールドアリュール 5人気
2019年 タービランス 浦和 パイロ 1人気
2018年 リッカルド 船橋 フサイチリシャール 3人気
2017年 エンパイアペガサス 浦和 エンパイアメーカー 2人気
2016年 タイムズアロー 船橋 タイムパラドックス 4人気
2015年 バトードール 船橋 クロフネ 4人気
2014年 オメガインベガス 船橋 スペシャルウィーク 1人気

報知グランプリカップは第34回まで「オールカマー」として実施されていた。
その歴史の中で、アングロアラブ(アア)の優勝は5回(4頭)を数える。

現在は「サラ系」、実質的には「サラブレッド」で争われているが、“オールカマー”の名残があるような優勝馬たちが名を連ねる。

まずは元JRA所属馬。
表中の太字が該当馬となり、リッカルド、サルサディオーネ(後に)はダートグレード競走の覇者である。
南関東移籍で再ブレイクした馬、移籍を機に素質が開花した馬など、新天地で活躍する馬は少なくないようだ。

地方生え抜きでは、南関東のクラシックを制したゴールドホイヤーとタービランス。
さらに、岩手ダービー馬エンパイアペガサス、連覇中のギガキングなど、馬齢・性別を問わず、様々な経歴を持つ馬が活躍している。

過去5年の成績はこちら
第1回からの歴代優勝馬はこちら

和田譲治騎手が連覇中!

【騎手の傾向(敬称略)】

1着 2着 3着
2023年 和田 譲治 森 泰斗 本田 正重
2022年 和田 譲治 張田 昂 山崎 誠士
2021年 山崎 誠士 酒井 忍 森 泰斗
2020年 岩田 康誠 森 泰斗 吉原 寛人
2019年 森 泰斗 本田 正重 矢野 貴之
2018年 矢野 貴之 真島 大輔 御神本 訓史
2017年 村上 忍 和田 譲治 矢野 貴之
2016年 真島 大輔 笹川 翼 的場 文男
2015年 今野 忠成 御神本 訓史 左海 誠二
2014年 戸崎 圭太 吉原 寛人 的場 文男

大井所属の「和田譲治騎手」がギガキングとともに連覇中。
2023年は南関東のみならず、全国各地の重賞で計7勝を挙げ、自身の地方通算勝利数は1月12日終了時点で1,490勝に達している。

また、地元船橋所属の「森泰斗騎手」も相性が良く、直近5年で1勝、2着2回、3着1回。
2023年は南関東リーディング2位だったが、年が明けて2024年は「ニューイヤーカップ(S3)」勝ちなど好調モードだ。

地元の船橋勢が強い

【所属競馬場別の成績】

所属 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
浦和 2 2 0 13 11.8% 23.5%
船橋 6 5 5 52 8.8% 16.2%
大井 1 3 3 18 4.0% 16.0%
川崎 1 0 2 8 9.1% 9.1%

地元の「船橋所属馬」が6勝、2着5回、3着5回。
出走頭数が他の3競馬場の合計より多くなっているものの、現在、2年連続で「船橋所属馬」がワンツーを決めている。

大混戦の様相!

【人気別成績】

人気別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1人気 3 2 0 5 30.0% 50.0%
2人気 1 4 2 3 10.0% 50.0%
3人気 2 2 2 4 20.0% 40.0%
4人気 2 0 1 7 20.0% 20.0%
5人気 1 1 2 6 10.0% 20.0%
6人気以下 1 1 3 66 1.4% 2.8%

上位人気馬が好走する傾向。
「1~5番人気馬」で9勝、2着9回、3着7回とほぼほぼ独占状態だ。

一方、「6番人気以下」の馬たちは1勝、2着1回、3着3回で好走率は低く、基本的には人気馬同士の決着が多い。

人気サイドでも配当は!?

【配当傾向】

単勝(円) 馬複(円) 三連単(円)
2023年 160 230 2,040
2022年 420 720 8,880
2021年 2,200 11,180 115,280
2020年 830 1,330 13,220
2019年 310 11,230 210,590
2018年 430 760 19,390
2017年 580 1,840 20,040
2016年 1,060 1,810 20,850
2015年 860 1,370 106,120
2014年 270 600 4,880
平均 712 3,107 52,129

前項の通り、5番人気以内の馬が9勝、2着9回、3着7回を占める。
人気馬が活躍する傾向にあるが、1番人気が敗れるケースも少なくないため、組み合わせ次第では高配当が期待できそうだ。

ちなみに、「馬複」が万馬券だった2019年は1着から順に「1番人気」⇒「9番人気」、2021年は「6番人気」⇒「5番人気」だった。

「8枠」の成績が良い

【枠番別の成績】

枠番 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1枠 0 2 1 6 0.0% 22.2%
2枠 0 0 1 8 0.0% 0.0%
3枠 2 2 0 11 13.3% 26.7%
4枠 1 2 1 11 6.7% 20.0%
5枠 1 0 2 14 5.9% 5.9%
6枠 3 0 3 12 16.7% 16.7%
7枠 0 2 0 17 0.0% 10.5%
8枠 3 2 2 12 15.8% 26.3%

「3枠」以降が好成績。
特に「8枠」の成績が良く、連対率26.3%は全体2位、3着内率36.8%は全体トップの成績。
2023年も「1着:8枠」⇒「2着:4枠」⇒「3着:8枠」とピンク帽が躍動した。

【1,600m~1,800mの枠番別の成績(直近3か月)】

枠番 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1枠 3 4 2 27 8.3% 19.4%
2枠 1 4 1 29 2.9% 14.3%
3枠 6 4 5 24 15.4% 25.6%
4枠 4 3 3 32 9.5% 16.7%
5枠 5 3 8 34 10.0% 16.0%
6枠 2 8 7 40 3.5% 17.5%
7枠 8 6 6 42 12.9% 22.6%
8枠 7 4 4 50 10.8% 16.9%

「船橋1,800m」という舞台設定は前日の「ブルーバードカップ(3歳・Jpn3)」と同じ。
同レースのデータ分析でも記載した「1,600m~1,800mの枠番別の成績」を参考までにご紹介しておこう。

牝馬の2勝はJRAジョッキーを背に逃走V

【牡馬牝馬別の成績】

性別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
牡馬 7 9 10 83 6.4% 14.7%
牝馬 2 0 0 5 28.6% 28.6%
セン馬 1 1 0 3 20.0% 40.0%

「牡馬」が7勝、2着9回、3着10回。

対する「牝馬」は2014年オメガインベガス(戸崎圭太騎手)、2020年サルサディオーネ(岩田康誠騎手)が優勝している。
この2頭はともに逃げ切りVで、元地方所属のJRAジョッキーという共通点があった。

若手の勢い!

【年齢別の成績】

年齢 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
4歳 4 0 2 9 26.7% 26.7%
5歳 1 2 3 10 6.3% 18.8%
6歳 2 1 2 17 9.1% 13.6%
7歳以上 3 7 3 55 4.4% 14.7%

明け「4歳馬」が4勝、3着2回と結果を出している。
出走頭数はのべ15頭と少ないものの、勝率及び連対率26.7%は立派な数字だろう。

勝島王冠組は実績馬重視?

【勝島王冠の着順別の成績】

勝島王冠着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
勝島王冠1着 0 1 0 1 0.0% 50.0%
勝島王冠2着 0 0 0 2 0.0% 0.0%
勝島王冠3着 0 1 0 0 0.0% 100.0%
勝島王冠4着以下 3 1 2 16 13.6% 18.2%

前年の11月後半~12月前半に大井1,800mで行われる「勝島王冠(S2)」。

距離1,800mは報知グランプリカップと共通しているものの、勝島王冠上位組の出走は少ない。
過去10年で「勝島王冠」1着~3着馬はのべ5頭が参戦して2着2回、4着以下3回となっている。

また、「勝島王冠」4着以下からは22頭が参戦して3勝、2着1回、3着2回。
2023年は「勝島王冠」4着のギガキングが得意条件の船橋コースに変わって結果を残している。

2023年勝島王冠の結果

コース経験は重要?

【船橋1,800mの経験有無別の成績】

1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
経験あり 4 5 4 42 7.3% 16.4%
経験なし 6 5 6 49 9.1% 16.7%

「船橋1,800m」の経験有無別の成績。
「経験あり」の4勝、2着5回、3着4回に対して、「経験なし」は6勝、2着5回、3着6回と大きな差は出ていない。

続いては、「経験あり」の中から「3着内実績があったか否か」の成績だ。

【船橋1,800mの3着内経験有無別の成績】

1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
3着内経験あり 4 4 2 27 10.8% 21.6%
3着内経験なし 0 1 2 15 0.0% 5.6%

こちらは明確にデータの傾向が見られる。
前項の「船橋1,800m」の経験があった好走馬のうち、実に7割以上が「3着内」の経験もあったのだ。

ちなみに、連覇中のギガキングは「船橋1,800m」を得意条件としており、1月12日時点で7戦6勝(重賞3勝)と抜群の相性を誇る。
「船橋1,800m」を得意としている馬たちには是非とも注目したい。

今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は1月24日(水)に大井競馬場で行われる「金盃(S2)」です!

南関データ分析とは

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