~南関重賞を解く~ 南関データ分析

2024年1月3日(水) 
サラ系4歳以上 川崎1,600m
川崎マイラーズ(S3)

レース紹介

お正月は川崎!新春重賞「川崎マイラーズ(S3)」!
お正月の川崎開催を彩る古馬マイル重賞!
2024年から開催時期が5月 ⇒ 1月に変わり、今までの傾向も変わってくることだろう。

▼データ分析のポイント
・内枠好成績
・5番人気以内が9勝
・オープン馬(A1)が強い

【過去10年の優勝馬】

優勝馬 所属 種牡馬 人気
2023年 アイウォール 浦和 エスポワールシチー 5人気
2022年 ファルコンビーク 川崎 スマートファルコン 4人気
2021年 モジアナフレイバー 大井 バトルプラン 1人気
2020年 グレンツェント 大井 ネオユニヴァース 8人気
2019年 キャプテンキング 大井 ファスリエフ 1人気
2018年 ウェイトアンドシー 浦和 オレハマッテルゼ 1人気
2017年 リアライズリンクス 浦和 ダイタクリーヴァ 5人気
2016年 モンサンカノープス 船橋 アグネスデジタル 2人気
2015年 ソルテ 大井 タイムパラドックス 1人気
2014年 サトノタイガー 浦和 キングカメハメハ 4人気

歴代優勝馬には実績馬がズラりと並ぶ。

重賞10勝のソルテを筆頭に、6勝のキャプテンキング、
4勝のモジアナフレイバー・グレンツェント・リアライズリンクス(※)…

一方で、その他の5頭はいずれも川崎マイラーズが初タイトルだった馬たちだ。

※生涯成績(南関東&JRA)

過去5年の成績はこちら
第1回からの歴代優勝馬はこちら

森泰斗騎手が好相性

【騎手の傾向(敬称略)】

1着 2着 3着
2023年 森 泰斗 今野 忠成 御神本 訓史
2022年 本田 正重 山崎 誠士 森 泰斗
2021年 真島 大輔 笹川 翼 本田 正重
2020年 森 泰斗 矢野 貴之 和田 譲治
2019年 坂井 英光 矢野 貴之 的場 文男
2018年 今野 忠成 真島 大輔 本田 正重
2017年 的場 文男 吉原 寛人 山口 達弥
2016年 矢野 貴之 石崎 駿 森 泰斗
2015年 吉原 寛人 的場 文男 本田 正重
2014年 町田 直希 和田 譲治 真島 大輔

新年最初の南関東重賞を勝利するのは!?

初夏に行われていた川崎マイラーズでは「森泰斗騎手」が好相性。
過去10年で2勝、3着2回、とりわけ好成績は近年に集中しており、直近4年で2勝、3着1回だ。

ちなみに、2023年までのお正月には「報知オールスターカップ(S3)」が実施されていた。
ここでも「森泰斗騎手」は過去10年で2勝、2着2回の成績を残しているので、新年を飾るに相応しい運気を持ち合わせている。

なお、2019年~2022年まで川崎リーディングを獲得していた「森泰斗騎手」だが、2023年は「山崎誠士騎手」が2017年以来のリーディングに。
「山崎誠士騎手」は川崎マイラーズのタイトルこそ手にしていないが、リーディングを獲得した勢いは見逃せないところだろう。

2023年の川崎リーディングはこちら

頑張れ地元川崎勢!

【所属競馬場別の成績】

所属 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
浦和 4 1 0 21 15.4% 19.2%
船橋 1 2 2 21 3.8% 11.5%
大井 4 6 5 19 11.8% 29.4%
川崎 1 1 3 36 2.4% 4.9%

「大井所属馬」が過去10年で4勝、2着6回、3着5回。
2023年も「大井所属馬」は3頭が出走して2着と3着に好走したように、連対率、3着内率は抜群の安定感と言えるだろう。

勝率トップは少数精鋭の「浦和所属馬」。
勝利数「4」のうち、3勝は南関東リーディングの「小久保智厩舎」、残りの1勝は2023年の優勝馬アイウォールを管理する「水野貴史厩舎」だ。

一方、苦戦を強いられているのは地元の「川崎所属馬」。
過去15回の歴史の中で2022年のファルコンビークが勝利したのみで、勝率を始めとした好走率も総じて低くなっている。

2024年からお正月開催となるだけに、地元馬の活躍には期待したいところ。

5番人気馬が好調

【人気別成績】

人気別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1人気 4 1 1 4 40.0% 50.0%
2人気 1 1 1 7 10.0% 20.0%
3人気 0 3 1 6 0.0% 30.0%
4人気 2 0 1 7 20.0% 20.0%
5人気 2 1 3 4 20.0% 30.0%
6人気以下 1 4 3 69 1.3% 6.5%

「5番人気以内」が9勝と順当な結果が多い。
中でも、「1番人気馬」は4勝を挙げており、勝率40.0%、連対率50.0%、3着内率60.0%と軸には最適かもしれない。

その他、目立つところでは「5番人気馬」の3着内率60.0%。
実は直近5回のうち、4回は「5番人気馬」が3着内に好走、さらに3回は重賞ウイナーが該当している。

やや人気を落とした実績馬には要注目となりそうだ。

人気薄は人気薄を連れてくる…!?

【配当傾向】

単勝(円) 馬複(円) 三連単(円)
2023年 710 1,820 9,240
2022年 730 6,050 64,050
2021年 160 530 2,620
2020年 1,760 6,190 194,040
2019年 180 3,740 26,310
2018年 210 530 8,110
2017年 820 9,870 1,076,210
2016年 310 620 5,420
2015年 180 1,600 21,440
2014年 1,010 1,140 14,660
平均 607 3,209 142,210

落ち着いた配当が多い中、2017年及び2020年は高配当決着。

前項の「人気別成績」にて、「6番人気以下は1勝、2着4回、3着3回」というデータをご紹介したが、
上記の2年はいずれも3着内に「6番人気以下」が2頭激走。
いわゆる「人気薄は人気薄を連れてくる」という現象が起こっているのである。

高配当を狙うなら、「人気薄をセットで」が良さそう。

内枠が有利な傾向

【枠番別の成績】

枠番 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1枠 2 0 1 7 20.0% 20.0%
2枠 2 4 2 2 20.0% 60.0%
3枠 1 0 0 14 6.7% 6.7%
4枠 3 2 2 9 18.8% 31.3%
5枠 0 0 3 14 0.0% 0.0%
6枠 1 1 0 17 5.3% 10.5%
7枠 0 2 2 16 0.0% 10.0%
8枠 1 1 0 18 5.0% 10.0%

川崎コースはフルゲート14頭。
したがって、同枠に複数頭収まるのは「3枠以降」となるが、過去10年でフルゲートとなった回数は5回だ。

過去10年で「1~4枠」の8勝、2着6回、3着5回に対して、「5~8枠」は2勝、2着4回、3着5回。
明らかに内枠の成績が良く、「8枠」が2着内に好走した2回はともにフルゲート割れした年だった。

【牡馬牝馬別の成績】

性別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
牡馬 9 8 10 84 8.1% 15.3%
牝馬 0 0 0 10 0.0% 0.0%
セン馬 1 2 0 3 16.7% 50.0%

「牝馬」の出走は少なく、例年、1頭出走するかしないかといったところ。
2024年からは年末の「東京シンデレラマイル(S3)」の直後となるので傾向としては大きく変わらないかもしれない。

開催時期が半年も違う!

【年齢別の成績】

年齢 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
3歳 0 0 0 0 - -
4歳 1 3 2 16 4.5% 18.2%
5歳 4 2 2 15 17.4% 26.1%
6歳 2 2 2 15 9.5% 19.0%
7歳以上 3 3 4 51 4.9% 9.8%

「5月」から「1月」に実施時期が移行。
従来は「3歳以上」という条件だったが、2024年からは「4歳以上」に変更となる。

過去10年で「3歳馬」の出走はなかったわけだが、「明け4歳」となる2024年はどのような結果が待っているか。

オープン馬が強いが、格上挑戦馬もチャンスあり!

【斤量別の成績】

斤量 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
54kg以下 0 0 0 2 0.0% 0.0%
55~56kg 2 0 3 17 9.1% 9.1%
57kg以上 8 10 7 78 7.8% 17.5%

川崎マイラーズは格付別(クラス別)に斤量が異なる別定戦。
格付別の斤量は「A1級57kg」「A2級55kg」「B1級以下53kg」で、牝馬は「2kg」減量される。
加えて、2024年の場合は2023年1月1日~12月30日までの期間中に、ダートグレード競走・JRA重賞を勝っていれば「2kg」、
南関東S1・S2重賞を勝っていれば「1kg」加増される(2歳時の成績を除く)。

近年は「A1級」の出走頭数が多く、直近5年で格上挑戦してきた馬はわずかに5頭。
したがって、「57kg以上」を背負う「A1級」の馬、いわゆるオープン馬が8勝、2着10回、3着7回の成績を残している。

ちなみに、格上挑戦した5頭の成績は1勝、3着1回、5着2回、9着1回。
3着内に好走した2頭はトライアルを勝ち上がってきているので、勢いのある格上挑戦馬には注意したいところ。

2023年は未実施…

【スパーキングマイラーズチャレンジ(スパーキングMC)の着順別の成績】

スパーキングMC着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
スパーキングMC1着 3 0 1 1 60.0% 60.0%
スパーキングMC2着 0 0 0 0 - -
スパーキングMC3着 0 0 0 1 0.0% 0.0%
スパーキングMC4着以下 0 0 0 0 - -

川崎マイラーズのトライアルとして、6回の実績を積み重ねてきた(※)。
過去6回の優勝馬は5頭が出走して3勝、3着1回と抜群の相性を誇っていたのだが…

2024年の川崎マイラーズはトライアルレースの実施はなし。
近しい条件としてはA2B1による「フロイデ特別」というレースが該当するだろうか。

※2020年までは「スパーキングナイトチャレンジ」の名称で実施

2023年フロイデ特別の結果

コース経験は問わず?

【川崎コースの経験有無別の成績】

1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
経験あり 7 8 9 83 6.5% 14.0%
経験なし 3 2 1 14 15.0% 25.0%

南関東でも最もトリッキーと言われる川崎コース。
1周距離は浦和と同じ「1,200m」だが、直線の長さが浦和より100m長い「400m」なので、それだけコーナーが急ということだ。

こちらのデータは川崎コースの「経験あり/なし」別の成績。
「経験あり」の馬が圧倒的に多く7勝、2着8回、3着9回を占めるが、好走率では「経験なし」の方が上回っている。

なお、「経験なし」の3勝はモジアナフレイバー、キャプテンキング、サトノタイガー。
“実力が違った”という見方もできるが、「経験なし」の馬でもチャンスは十分とみて良さそう。

今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は1月10日(水)に浦和競馬場で行われる「ニューイヤーカップ(S3)」です!

南関データ分析とは

南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
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(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
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また、当コンテンツの内容においては、特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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