2024年3月27日(水)　
サラ系3歳牝馬　浦和1,500m桜花賞(S1)

桜の女王決定戦「桜花賞(S1)」
南関東牝馬クラシック開幕！
第1戦は浦和1,500mで争われる桜花賞だ！

なお、2024年の南関東牝馬クラシックは以下の日程で行われる。

▽3/27【浦和1,500m】桜花賞(S1)
▽4/25【大井1,800m】東京プリンセス賞(S1)
▽6/12【川崎2,100m】関東オークス(Jpn2)

「東京プリンセス賞」「関東オークス」はナイターで行われるため、
距離、コース、開催時間と全て異なる条件で争われるタフなクラシックロードだ。

▼データ分析のポイント
・上位人気馬が連対
・買い方は流すなボックス
・ユングフラウ賞組と2歳女王が好成績

【過去10回の優勝馬】

桜花賞と抜群の相性を誇ったサウスヴィグラス産駒が不在となって2年。
2022年はタイセイレジェンド産駒のスピーディキック、2023年はノヴェリスト産駒のメイドイットマムが勝利を飾った。

両種牡馬の南関東での産駒は10～15頭前後。
一時代を築いたサウスヴィグラスとは異なり、貴重な産駒からクラシックホースを誕生させたことになる。

2024年のリーディングサイアーは「1位：マジェスティックウォリアー」「2位：ヘニーヒューズ」「3位：ホッコータルマエ」。
現在トレンドの産駒が勝利するのか、それとも地方競馬らしい希少な血統馬が勝利するのか。

群雄割拠のダート種牡馬界の中、新時代のダート路線を勝ち抜いていくのは！？

※3/19時点のデータ

過去5年の成績はこちら
第1回からの歴代優勝馬はこちら
2024年南関東リーディングサイアーはこちら

今年は勝ち切る？

【騎手の傾向(敬称略)】

大井所属のジョッキーが好成績。
「御神本訓史騎手」が2勝、2着1回、「矢野貴之騎手」が1勝、2着1回、3着1回、「笹川翼騎手」が2着1回、3着4回だ。

特に「御神本訓史騎手」と「笹川翼騎手」は2年連続で3着内に好走中。
なかなか桜花賞のタイトルに手が届かない「笹川翼騎手」ではあるが、リーディングとして迎えた2024年は桜花賞のタイトルを手にドバイへ！？

ちなみに、「矢野貴之騎手」は2014年シャークファングでの勝利が南関東初タイトルだった。

地元勢の好走率が高い

【所属競馬場別の成績】

地元の「浦和所属馬」が4勝、2着1回。
出走頭数が少ないのもあるが、勝率、連対率ともに頭一つ抜けている。

なお、「浦和所属馬」の3勝、2着1回は小久保智厩舎、残りの1勝はスピーディキックの藤原智行厩舎だ。

上位人気馬が好成績！

【人気別成績】

「1番人気馬」が6勝、3着1回という信頼度。
近年は特に「1番人気馬」が勝利するケースが多く、直近5年だけで4勝を挙げている(直近6年でも5勝)。

次いで、「3番人気馬」の3勝、2着1回、3着1回、「2番人気馬」の2着4回、3着2回。
上位人気馬が結果を残す傾向にあり、「1～3番人気馬」のみで9勝、2着5回、3着4回の成績だ。

これを「5番人気以内」の馬に広げると…17連対、さらに3着内には22頭が好走。
「6番人気以下」の馬が同時に2頭以上、3着内に好走した例は過去10年で1度もない。

流すなボックス！？

【配当傾向】

前項の「人気別成績」のとおり、上位人気馬が順当に勝利を手にしている。
それゆえ、「単勝配当」は4桁配当が2度あるのみで、その他は全て3桁配当での決着となっている。

「馬複」は組み合わせで妙味有。
連対馬17頭が「1～5番人気」ではあるものの、「馬複平均配当」は2,195円と低くない。
平均配当で見れば「5頭BOX(組み合わせ数10通り)」でもプラスになる計算だ。

2023年から桜花賞は1,500m！

【枠番別の成績】

桜花賞の舞台は「浦和1,500m」！

2022年までは南関東屈指の難コース「浦和1,600m」だったが、2023年からは従来よりもフラットな条件「1,500m」に変更となった。
これによりフルゲートが「11頭」⇒「12頭」となり、桜花賞に出走するチャンスも「一枠」だが広がったことになる。

こちらの図は浦和のコース形態。
青丸が1,600mのスタート地点、赤丸が1,500mのスタート地点だが、直線を目一杯使っての先行争いが可能となったのだ。


続いては、浦和1,500mの傾向。
人気＆枠番別の成績(直近3か月)はこちら(要ログイン)よりご確認頂きたい。

枠番別の成績は内側より外側の方が好成績の傾向。
勝率こそ内～外まで大きな差は出ていないが、それでも「8枠」が勝率・連対率で1位。3着内率も2位となっている。

確かに2022年以前は「内枠」が圧倒的に有利な傾向だったが、1,500mとして迎えた2023年は「1着：5枠」「2着：8枠」「3着：4枠」での決着だ。

大注目のユングフラウ賞組！

【ユングフラウ賞の着順別の成績】

桜花賞トライアルの「ユングフラウ賞(S2)」。
過去10年の「ユングフラウ賞」出走組から6頭の桜花賞馬を輩出している最重要トライアルだ。

「ユングフラウ賞」優勝馬は8頭が桜花賞に参戦して1勝、2着1回。
“最有力馬の1頭”としては物足りない成績だが、4着以下に敗れた6頭中、5頭が「6枠」より外側のゲートだった。
(1,500mとなった2023年はサーフズアップが桜花賞[8枠]2着)

逆に、注目したいのは「ユングフラウ賞」の2着馬。
該当馬はのべ9頭が出走して4勝、3着1回の成績を残している。

2024年ユングフラウ賞の結果

それでは、「ユングフラウ賞」に“未出走”だった馬の成績はどうだろう。

【ユングフラウ賞未出走組の成績】

※ユングフラウ賞除外馬を含む

「ユングフラウ賞」には有力馬が多く参戦していることもあり、「未出走組」の勝率、連対率は「出走組」に少し劣る結果となっている。

ただし、「未出走組の優勝馬」はララベル、プロミストリープ、スピーディキック、メイドイットマムの4頭。
ララベル・スピーディキック・メイドイットマムの3頭は前年末の「東京2歳優駿牝馬(S1)」を制した2歳女王。
プロミストリープはJRA2戦全勝の素質馬だった。

すなわち、ユングフラウ賞組 or 絶対的な女王というのがデータ上からは読み解ける。

桜花賞には直結しない！？

【桃花賞の着順別の成績】

※2018年は走路コンディション不良の為、競走取止

大井1,600mで行われる「桃花賞(とうかしょう)」。
3歳牝馬限定の準重賞競走で、1着馬には桜花賞への優先出走権が付与されている。

「桃花賞」1～3着馬は、のべ16頭が参戦して1勝、2着1回、3着3回。
同4着以下からは1勝、2着1回となっており、抜群の成績を残しているわけではないものの、軽視は禁物というデータだ。

2024年桃花賞の結果

2歳女王の貫禄！

【東京2歳優駿牝馬の着順別の成績】

前年末に行われる2歳女王決戦「東京2歳優駿牝馬(S1)」。

過去10年で9頭の2歳女王が桜花賞に出走して5勝、2着1回、3着2回。
2020年のレイチェルウーズが5着に敗れた以外は、全て馬券圏内に入っているのだ。
「桜花賞」と「東京2歳優駿牝馬」ではコース設定が全く異なるものの、2歳女王がその実力を遺憾なく発揮している。

また、「東京2歳優駿牝馬」で4着以下に敗れた馬も2勝、2着1回、3着2回と侮れない。
優勝した2頭は2014年シャークファング＆2017年スターインパルスだが、桜花賞ではともに3枠3番からの逃げ切りVだった。

2023年東京2歳優駿牝馬の結果

今回の「南関データ分析」はここまで！
次回は4月2日(火)に川崎競馬場で行われる「クラウンカップ(S3)」です♪

南関データ分析とは

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