南関東牝馬クラシック第2戦「東京プリンセス賞(S1)」 !
南関東牝馬クラシックは牡馬のダート三冠とは異なり、春シーズンに三冠競走全てが行われる。
第1戦「桜花賞(S1)」から「東京プリンセス賞」の変更条件は以下の通りだ。
▽コース【浦和(左回り)⇒大井(右回り)】
▽距離【1,500m⇒1,800m】
▽開催時間【昼間⇒ナイター】
※第3戦「関東オークス(Jpn2)」は「川崎2,100m(左・ナイター)」
▼データ分析のポイント
・直近5年で4頭の二冠馬が誕生
・1番人気馬は3着内率80%!
・2歳女王の3着内率70%、桜花賞馬の3着内率88.9%
年 | 優勝馬 | 所属 | 種牡馬 | 人気 |
---|---|---|---|---|
2023年 | サーフズアップ | 船橋 | ドレフォン | 2人気 |
2022年 | スピーディキック | 浦和 | タイセイレジェンド | 1人気 |
2021年 | ケラススヴィア | 浦和 | サウスヴィグラス | 1人気 |
2020年 | アクアリーブル | 船橋 | パイロ | 3人気 |
2019年 | トーセンガーネット | 浦和 | アグネスデジタル | 1人気 |
2018年 | グラヴィオーラ | 船橋 | サウスヴィグラス | 2人気 |
2017年 | アンジュジョリー | 浦和 | タートルボウル | 5人気 |
2016年 | リンダリンダ | 大井 | フレンチデピュティ | 2人気 |
2015年 | ティーズアライズ | 大井 | ワイルドラッシュ | 7人気 |
2014年 | スマートバベル | 船橋 | サウスヴィグラス | 7人気 |
近年のトレンドは“二冠馬”!
2019年~2022年まで4年連続で「桜花賞」&「東京プリンセス賞」の二冠馬が誕生した。
長い歴史の中で上記クラシックの二冠馬は7頭しか出ていないが、そのうちの4頭が集中しているのだ。
※三冠馬は1頭のみ(チャームアスリープ)
2023年の桜花賞馬メイドイットマムは二冠の夢が叶わなかったが、東京プリンセス賞でも3着と力のあるところを見せた。
3歳牝馬にとって三冠ロードは険しい道のりだが、近年に限っては桜花賞馬が実力を発揮していると言えるだろう。
御神本騎手が連勝中
年 | 1着 | 2着 | 3着 |
---|---|---|---|
2023年 | 御神本 訓史 | 笹川 翼 | 本橋 孝太 |
2022年 | 御神本 訓史 | 和田 譲治 | 酒井 忍 |
2021年 | 森 泰斗 | 本田 正重 | 達城 龍次 |
2020年 | 矢野 貴之 | 水野 翔 | 笹川 翼 |
2019年 | 左海 誠二 | 森 泰斗 | 吉原 寛人 |
2018年 | 今野 忠成 | 御神本 訓史 | 山崎 誠士 |
2017年 | 笹川 翼 | 真島 大輔 | 森 泰斗 |
2016年 | 桑村 真明 | 本田 正重 | 山崎 誠士 |
2015年 | 矢野 貴之 | 山崎 誠士 | 真島 大輔 |
2014年 | 澤田 龍哉 | 石崎 駿 | 山田 信大 |
「御神本訓史騎手」が2勝、2着1回の成績。
現在、2022年スピーディキック、2023年サーフズアップと2連勝中である。
その他、「矢野貴之騎手」が2勝、「森泰斗騎手」が1勝、2着1回、3着1回とリーディング上位騎手の成績が良い。
1番人気馬の信頼度が高い
人気別 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1人気 | 3 | 2 | 3 | 2 | 30.0% | 50.0% |
2人気 | 3 | 2 | 1 | 4 | 30.0% | 50.0% |
3人気 | 1 | 3 | 0 | 6 | 10.0% | 40.0% |
4人気 | 0 | 0 | 1 | 9 | 0.0% | 0.0% |
5人気 | 1 | 2 | 0 | 7 | 10.0% | 30.0% |
6人気以下 | 2 | 1 | 5 | 83 | 2.2% | 3.3% |
「1番人気馬」は3勝、2着2回、3着3回。
これに続くのが「2番人気馬」の3勝、2着2回、3着1回で、勝率・連対率は「1・2番人気馬」の同率1位だ。
その他、目立つところでは「6番人気以下」の2勝、2着1回、3着5回。
過去10年で「1・2番人気馬」がワンツーだった年は3回あるが、3着馬はいずれも「6番人気以下」だった。
配当は低くない
年 | 単勝(円) | 馬複(円) | 三連単(円) |
---|---|---|---|
2023年 | 490 | 2,020 | 8,080 |
2022年 | 140 | 1,570 | 11,290 |
2021年 | 150 | 400 | 8,870 |
2020年 | 490 | 28,680 | 457,230 |
2019年 | 140 | 190 | 4,350 |
2018年 | 750 | 280 | 10,890 |
2017年 | 1,310 | 4,940 | 82,550 |
2016年 | 490 | 3,370 | 11,490 |
2015年 | 2,630 | 11,480 | 71,620 |
2014年 | 2,560 | 4,970 | 163,230 |
平均 | 915 | 5,790 | 82,960 |
1・2番人気馬が活躍しているものの、配当的には高めといえそう。
2023年も上位人気3頭が1~3着を独占したものの、2番人気 ⇒ 3番人気 ⇒ 1番人気の順でゴールして「馬複」「三連単」は高配当だ。
浦和所属馬が高勝率
所属 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
浦和 | 4 | 0 | 0 | 9 | 30.8% | 30.8% |
船橋 | 4 | 5 | 3 | 32 | 9.1% | 20.5% |
大井 | 2 | 4 | 3 | 40 | 4.1% | 12.2% |
川崎 | 0 | 1 | 4 | 30 | 0.0% | 2.9% |
「浦和所属馬」が勝率30.8%で4勝の活躍。
うち3勝は「小久保智厩舎」、1勝は「藤原智行厩舎」が挙げている。
次いで、2023年の1着&3着馬を送り出した「船橋所属馬」が4勝、2着5回、3着3回で続く。
一方、「川崎所属馬」は2007年アグネスターフを最後に勝ち星から遠ざかっている現状だ。
内枠が苦戦気味
枠番 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1枠 | 1 | 0 | 1 | 12 | 7.1% | 7.1% |
2枠 | 0 | 2 | 3 | 11 | 0.0% | 12.5% |
3枠 | 0 | 0 | 1 | 15 | 0.0% | 0.0% |
4枠 | 2 | 3 | 1 | 11 | 11.8% | 29.4% |
5枠 | 0 | 0 | 2 | 17 | 0.0% | 0.0% |
6枠 | 3 | 1 | 2 | 13 | 15.8% | 21.1% |
7枠 | 2 | 3 | 0 | 15 | 10.0% | 25.0% |
8枠 | 2 | 1 | 0 | 17 | 10.0% | 15.0% |
近年は「6枠」~「8枠」の外枠が好成績。
直近5年は「6枠:2勝、2着1回」「7枠:2勝、2着2回」「8枠:1勝、2着1回」。
「6枠」~「8枠」を合計すると5勝、2着4回となり、残りの2着1回は「2枠」によるものだ。
桜花賞で敗れた馬でもチャンスあり!
桜花賞着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
桜花賞1着 | 4 | 1 | 3 | 1 | 44.4% | 55.6% |
桜花賞2着 | 2 | 0 | 0 | 5 | 28.6% | 28.6% |
桜花賞3着 | 1 | 1 | 1 | 7 | 10.0% | 20.0% |
桜花賞4着以下 | 2 | 3 | 4 | 30 | 5.1% | 12.8% |
南関東牝馬クラシック第1戦「桜花賞」。
過去10年で「桜花賞馬」は9頭が参戦して4勝、2着1回、3着3回。
ここまでの項目でも取り上げてきたが、「桜花賞」&「東京プリンセス賞」を勝った“二冠馬”は4頭ということになる。
それでは、「桜花賞」で敗れた馬たちはどうだろう。
「桜花賞」2着馬はのべ7頭が参戦して2勝、同様に3着馬は10頭全てが参戦して1勝、2着1回、3着1回。
2023年の東京プリンセス賞馬サーフズアップにも該当するが、勝利した3頭はいずれも桜花賞馬を逆転している。
さらに、「桜花賞」で4着以下に敗れた馬も巻き返しが期待できる。
該当馬はのべ39頭が出走して2勝、2着3回、3着4回の成績だ。
小回りコースの「浦和1,500m」で行われる「桜花賞」。
そして、「大井1,800m」の外回りコースで行われる「東京プリンセス賞」。
確かに桜花賞馬の好走率は高いが、データ上では条件替わりで逆転するケースの方が多い。
2024年桜花賞の結果
2歳女王決戦の連対馬に注目
東京2歳優駿牝馬着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
東京2歳優駿牝馬1着 | 3 | 1 | 3 | 3 | 30.0% | 40.0% |
東京2歳優駿牝馬2着 | 2 | 2 | 0 | 4 | 25.0% | 50.0% |
東京2歳優駿牝馬3着 | 2 | 1 | 1 | 4 | 25.0% | 37.5% |
東京2歳優駿牝馬4着以下 | 0 | 3 | 1 | 25 | 0.0% | 10.3% |
「大井1,600m」で行われる2歳女王決戦「東京2歳優駿牝馬(S1)」。
東京プリンセス賞には、過去10年の2歳女王が全て出走して3勝、2着1回、3着3回。
さらに、東京2歳優駿牝馬2着馬は2勝、2着2回、同3着馬は2勝、2着1回、3着1回となり、
同レース1~3着馬からは7頭のプリンセスが誕生している。
この7頭の成績を抜き出してみると…
東京2歳優駿牝馬着順 | 桜花賞着順 | |
---|---|---|
2023年サーフズアップ | 3着 | 2着 |
2022年スピーディキック | 1着 | 1着 |
2021年ケラススヴィア | 1着 | 1着 |
2018年グラヴィオーラ | 1着 | 3着 |
2017年アンジュジョリー | 3着 | 6着 |
2016年リンダリンダ | 2着 | 2着 |
2015年ティーズアライズ | 2着 | 8着 |
上表で明らかなように、桜花賞で振るわなかった馬でも、東京プリンセス賞で巻き返すパターンがある。
「東京2歳優駿牝馬」の上位馬が出走してきたら、要チェックとなるだろう。
2023年東京2歳優駿牝馬の結果
今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は5月2日(木)に船橋競馬場で行われる「東京湾カップ(S2)」です!
南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
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