~南関重賞を解く~ 南関データ分析

2025年9月4日(木)
サラ系2歳 大井1,400m
ゴールドジュニア(S3)

レース紹介

2歳重賞「ゴールドジュニア(S3)」
大井でも2歳重賞がスタート。
11月の「ハイセイコー記念(S1)」、12月の「ジェムストーン賞(S3)」、さらにその先の大舞台へと繋がるレースだ。

余談だが、準重賞当時のレース名「ゴールドジュニアー」の末尾「-」は重賞昇格とともに無くなっている。
※2019年以前は準重賞として実施

▼データ分析のポイント
・笹川翼騎手が凄い
・1,2番人気が好成績
・デビュー勝ちの素質馬が上位独占

【過去10年の優勝馬】

優勝馬 所属 種牡馬 人気
2024年 ランベリー 大井 モーニン 8人気
2023年 クルマトラサン 船橋 ベストウォーリア 1人気
2022年 リベイクフルシティ 大井 マジェスティックウォリアー 3人気
2021年 ママママカロニ 大井 ホッコータルマエ 2人気
2020年 アランバローズ 船橋 ヘニーヒューズ 2人気
2019年 ストーミーデイ 大井 サウスヴィグラス 2人気
2018年 シビックヴァーゴ 大井 バゴ 2人気
2017年 クリスタルシルバー 大井 サムライハート 6人気
2016年 セイントバトラー 大井 サマーバード 5人気
2015年 ラクテ 大井 ワイルドラッシュ 2人気

準重賞時(2019年以前)の「ゴールドジュニア」優勝馬で、後に重賞を勝った馬はクリスタルシルバーのみ。
従来はなかなか重賞ウイナーを輩出できなかったが、重賞昇格とともにレースレベルは飛躍的に向上。
2020年の優勝馬アランバローズは、翌年の東京ダービー馬だ。

ただし、レースレベル自体は準重賞時から高く、「ゴールドジュニア」で敗れた馬の中には原石が多数存在。
2017年5着クレイジーアクセル、2019年3着ヴァケーションは後にダートグレード競走を勝利している。

過去の成績はこちら
第1回からの歴代優勝馬はこちら

笹川翼騎手が好成績

【騎手の傾向(敬称略)】

1着 2着 3着
2024年 矢野 貴之 笹川 翼 安藤 洋一
2023年 張田 昂 野畑 凌 笹川 翼
2022年 和田 譲治 左海 誠二 山崎 誠士
2021年 矢野 貴之 笹川 翼 張田 昂
2020年 左海 誠二 森 泰斗 笹川 翼
2019年 笹川 翼 矢野 貴之 真島 大輔
2018年 笹川 翼 矢野 貴之 張田 昂
2017年 坂井 英光 真島 大輔 加藤 和博
2016年 森 泰斗 石崎 駿 柏木 健宏
2015年 上田 健人 的場 文男 繁田 健一

「笹川翼騎手」が過去10年で2勝、2着2回、3着2回と大活躍。
さらに強調すると、2018年以降の7年間で上記の成績を残しているのだ。

2024年7月16日には2,000勝の大台に到達したが、2025年8月21日時点で既に2,365勝を挙げており2,500勝も視野に入るところ。

地元勢強しだが?

【所属競馬場別の成績】

所属 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
浦和 0 1 3 9 0.0% 7.7%
船橋 2 2 0 12 12.5% 25.0%
大井 8 6 5 54 11.0% 19.2%
川崎 0 1 2 12 0.0% 6.7%

地元の「大井所属馬」が8勝、2着6回、3着5回。
この時期の2歳戦なので地元勢の出走数は多くなる傾向にあるが、地の利を生かしている結果とも言えそうだ。

なお、重賞昇格以降の5年間では以下の通り。

▼浦和所属馬:0勝、2着1回、3着2回
▼船橋所属馬:2勝、2着1回、3着0回
▼大井所属馬:3勝、2着2回、3着3回
▼川崎所属馬:0勝、2着1回、3着0回

2024年は「大井所属馬」が上位3着内を独占したが、重賞昇格以降の傾向としては「大井」vs「船橋」となっている。

上位人気馬が順当に

【人気別成績】

人気別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1人気 1 5 0 4 10.0% 60.0%
2人気 5 1 1 3 50.0% 60.0%
3人気 1 1 2 6 10.0% 20.0%
4人気 0 1 3 6 0.0% 10.0%
5人気 1 0 0 9 10.0% 10.0%
6人気以下 2 2 4 59 3.0% 6.0%

「1番人気馬」が1勝、2着5回。
対する「2番人気馬」が5勝、2着1回、3着1回となっており、連対率は互角だが正反対の成績と言って良さそう。
ちなみに、「1・2番人気馬」によるワンツーは3回あり、全て「2番人気馬」が勝利している。

また、過去10年の連対馬20頭中、16頭を「5番人気以内」の馬が占めているように、総じて上位人気馬が好走する傾向にある。

大荒れは少ない

【配当傾向】

単勝(円) 馬複(円) 三連単(円)
2024年 4,740 7,700 322,010
2023年 230 2,720 13,770
2022年 460 430 10,110
2021年 230 260 2,910
2020年 380 760 8,470
2019年 500 1,440 16,760
2018年 380 370 10,150
2017年 2,680 2,120 41,190
2016年 690 5,380 42,950
2015年 400 1,620 193,130
平均 1,069 2,280 66,145

全体的には落ち着いた配当が多い。
重賞に昇格した2020年以降も同じような傾向にあり、2024年のビッグ配当は稀と言っていいだろう。

難コースは内枠有利?

【枠番別の成績】

枠番 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1枠 0 1 1 8 0.0% 10.0%
2枠 1 1 1 8 9.1% 18.2%
3枠 2 1 0 8 18.2% 27.3%
4枠 3 0 2 8 23.1% 23.1%
5枠 0 3 1 13 0.0% 17.6%
6枠 1 2 0 15 5.6% 16.7%
7枠 1 1 3 14 5.3% 10.5%
8枠 2 1 2 13 11.1% 16.7%

2021年から施行条件が「1,400m ⇒ 1,200m」に変更。
そして、2024年からは再び「1,400m」に戻り実施されている。
※上表のデータは「1,400m:7回」「1,200m:3回」の合算

大井1,400mは2コーナーポケットから、1,200mは向こう正面入り口からそれぞれスタートが切られる。
コース形態的には1,200mの方が力を出しやすい条件と言えるだろう。

大井コース

以下のデータは直近3か月の「大井1,400m」の枠番傾向となる。

枠番 勝率(回数) 連対率(回数) 3着内率(回数) 合計
1枠 7.9% (5) 19.0% (12) 27.0% (17) 63
2枠 4.6% (3) 13.8% (9) 24.6% (16) 65
3枠 4.9% (4) 11.1% (9) 21.0% (17) 81
4枠 8.1% (7) 12.8% (11) 20.9% (18) 86
5枠 7.0% (7) 13.0% (13) 18.0% (18) 100
6枠 5.8% (6) 18.3% (19) 22.1% (23) 104
7枠 13.6% (15) 23.6% (26) 40.0% (44) 110
8枠 13.6% (15) 22.7% (25) 30.0% (33) 110

※8/20時点

距離ロスの少ない内枠か、スムーズに走れる外枠か…
データ上では「7枠」「8枠」の外側が勝率、連対率ともに頭一つ以上抜けた成績を残しているようだ。

直近3か月の「大井1,400m」の詳細データは以下のページでもご覧頂ける。
「大井1,400m」が得意な騎手なども是非とも参考にして頂きたい。

大井1,400mの人気・枠番別の成績(直近3か月)

牝馬には厳しい条件

【牡馬牝馬別の成績】

性別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
牡馬 8 10 7 57 9.8% 22.0%
牝馬 1 0 3 29 3.0% 3.0%
セン馬 1 0 0 1 50.0% 50.0%

斤量は「牡馬」「牝馬」ともに54kg。
2歳後期に行われる重賞は「牡馬55kg」「牝馬54kg」となるので、ゴールドジュニアは「牝馬」には少し厳しい条件と言える。

という条件下、「牡馬」と「セン馬」を合計すると9勝、2着10回、3着7回。
2024年に「牝馬」が勝利しているが、データ上では「牡馬」有利の傾向と言えるだろう。

デビュー戦の敗戦を糧に!

【新馬戦の成績】

新馬戦成績 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
新馬戦1着 5 9 7 50 7.0% 19.7%
新馬戦2着以下 5 1 3 37 10.9% 13.0%

こちらのデータは、新馬戦に「勝利した馬」と「敗れた馬」に区分した「ゴールドジュニア」での成績。

勝ち星数では新馬戦に「勝利した馬」と「敗れた馬」は互角の成績。
絶対的な能力・素質で勝利を挙げた馬がいる一方、新馬戦での敗戦を糧にしている馬も少ないということだろう。

ただし、重賞昇格以降、2023年までの4年間は新馬戦を「勝利した馬」が上位3着内を独占。
2024年こそ新馬戦で敗れた馬が1・3着だったが、重賞昇格とともにレース傾向はガラッと変わってきている印象だ。


今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は9月10日(水)に川崎競馬場で行われる「戸塚記念(S1)」です!

南関データ分析とは

南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
知って得するデータから豆知識まで、予想に役立つデータをご紹介いたします!

(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
競走除外馬及び出走取消馬はデータには含めておりません。
また、当コンテンツの内容においては、特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

データ満載!南関東4競馬場の情報は「nankankeiba.com」をチェック!

南関東4競馬場公式ウェブサイト nankankeiba.com

>重賞一覧