
2歳重賞「ゴールドジュニア(S3)」
大井でも2歳重賞がスタート。
11月の「ハイセイコー記念(S1)」、12月の「ジェムストーン賞(S3)」、さらにその先の大舞台へと繋がるレースだ。
余談だが、準重賞当時のレース名「ゴールドジュニアー」の末尾「-」は重賞昇格とともに無くなっている。
※2019年以前は準重賞として実施
▼データ分析のポイント
・笹川翼騎手が凄い
・1,2番人気が好成績
・デビュー勝ちの素質馬が上位独占
年 | 優勝馬 | 所属 | 種牡馬 | 人気 |
---|---|---|---|---|
2024年 | ランベリー | 大井 | モーニン | 8人気 |
2023年 | クルマトラサン | 船橋 | ベストウォーリア | 1人気 |
2022年 | リベイクフルシティ | 大井 | マジェスティックウォリアー | 3人気 |
2021年 | ママママカロニ | 大井 | ホッコータルマエ | 2人気 |
2020年 | アランバローズ | 船橋 | ヘニーヒューズ | 2人気 |
2019年 | ストーミーデイ | 大井 | サウスヴィグラス | 2人気 |
2018年 | シビックヴァーゴ | 大井 | バゴ | 2人気 |
2017年 | クリスタルシルバー | 大井 | サムライハート | 6人気 |
2016年 | セイントバトラー | 大井 | サマーバード | 5人気 |
2015年 | ラクテ | 大井 | ワイルドラッシュ | 2人気 |
準重賞時(2019年以前)の「ゴールドジュニア」優勝馬で、後に重賞を勝った馬はクリスタルシルバーのみ。
従来はなかなか重賞ウイナーを輩出できなかったが、重賞昇格とともにレースレベルは飛躍的に向上。
2020年の優勝馬アランバローズは、翌年の東京ダービー馬だ。
ただし、レースレベル自体は準重賞時から高く、「ゴールドジュニア」で敗れた馬の中には原石が多数存在。
2017年5着クレイジーアクセル、2019年3着ヴァケーションは後にダートグレード競走を勝利している。
笹川翼騎手が好成績
年 | 1着 | 2着 | 3着 |
---|---|---|---|
2024年 | 矢野 貴之 | 笹川 翼 | 安藤 洋一 |
2023年 | 張田 昂 | 野畑 凌 | 笹川 翼 |
2022年 | 和田 譲治 | 左海 誠二 | 山崎 誠士 |
2021年 | 矢野 貴之 | 笹川 翼 | 張田 昂 |
2020年 | 左海 誠二 | 森 泰斗 | 笹川 翼 |
2019年 | 笹川 翼 | 矢野 貴之 | 真島 大輔 |
2018年 | 笹川 翼 | 矢野 貴之 | 張田 昂 |
2017年 | 坂井 英光 | 真島 大輔 | 加藤 和博 |
2016年 | 森 泰斗 | 石崎 駿 | 柏木 健宏 |
2015年 | 上田 健人 | 的場 文男 | 繁田 健一 |
「笹川翼騎手」が過去10年で2勝、2着2回、3着2回と大活躍。
さらに強調すると、2018年以降の7年間で上記の成績を残しているのだ。
2024年7月16日には2,000勝の大台に到達したが、2025年8月21日時点で既に2,365勝を挙げており2,500勝も視野に入るところ。
地元勢強しだが?
所属 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
浦和 | 0 | 1 | 3 | 9 | 0.0% | 7.7% |
船橋 | 2 | 2 | 0 | 12 | 12.5% | 25.0% |
大井 | 8 | 6 | 5 | 54 | 11.0% | 19.2% |
川崎 | 0 | 1 | 2 | 12 | 0.0% | 6.7% |
地元の「大井所属馬」が8勝、2着6回、3着5回。
この時期の2歳戦なので地元勢の出走数は多くなる傾向にあるが、地の利を生かしている結果とも言えそうだ。
なお、重賞昇格以降の5年間では以下の通り。
▼浦和所属馬:0勝、2着1回、3着2回
▼船橋所属馬:2勝、2着1回、3着0回
▼大井所属馬:3勝、2着2回、3着3回
▼川崎所属馬:0勝、2着1回、3着0回
2024年は「大井所属馬」が上位3着内を独占したが、重賞昇格以降の傾向としては「大井」vs「船橋」となっている。
上位人気馬が順当に
人気別 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1人気 | 1 | 5 | 0 | 4 | 10.0% | 60.0% |
2人気 | 5 | 1 | 1 | 3 | 50.0% | 60.0% |
3人気 | 1 | 1 | 2 | 6 | 10.0% | 20.0% |
4人気 | 0 | 1 | 3 | 6 | 0.0% | 10.0% |
5人気 | 1 | 0 | 0 | 9 | 10.0% | 10.0% |
6人気以下 | 2 | 2 | 4 | 59 | 3.0% | 6.0% |
「1番人気馬」が1勝、2着5回。
対する「2番人気馬」が5勝、2着1回、3着1回となっており、連対率は互角だが正反対の成績と言って良さそう。
ちなみに、「1・2番人気馬」によるワンツーは3回あり、全て「2番人気馬」が勝利している。
また、過去10年の連対馬20頭中、16頭を「5番人気以内」の馬が占めているように、総じて上位人気馬が好走する傾向にある。
大荒れは少ない
年 | 単勝(円) | 馬複(円) | 三連単(円) |
---|---|---|---|
2024年 | 4,740 | 7,700 | 322,010 |
2023年 | 230 | 2,720 | 13,770 |
2022年 | 460 | 430 | 10,110 |
2021年 | 230 | 260 | 2,910 |
2020年 | 380 | 760 | 8,470 |
2019年 | 500 | 1,440 | 16,760 |
2018年 | 380 | 370 | 10,150 |
2017年 | 2,680 | 2,120 | 41,190 |
2016年 | 690 | 5,380 | 42,950 |
2015年 | 400 | 1,620 | 193,130 |
平均 | 1,069 | 2,280 | 66,145 |
全体的には落ち着いた配当が多い。
重賞に昇格した2020年以降も同じような傾向にあり、2024年のビッグ配当は稀と言っていいだろう。
難コースは内枠有利?
枠番 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1枠 | 0 | 1 | 1 | 8 | 0.0% | 10.0% |
2枠 | 1 | 1 | 1 | 8 | 9.1% | 18.2% |
3枠 | 2 | 1 | 0 | 8 | 18.2% | 27.3% |
4枠 | 3 | 0 | 2 | 8 | 23.1% | 23.1% |
5枠 | 0 | 3 | 1 | 13 | 0.0% | 17.6% |
6枠 | 1 | 2 | 0 | 15 | 5.6% | 16.7% |
7枠 | 1 | 1 | 3 | 14 | 5.3% | 10.5% |
8枠 | 2 | 1 | 2 | 13 | 11.1% | 16.7% |
2021年から施行条件が「1,400m ⇒ 1,200m」に変更。
そして、2024年からは再び「1,400m」に戻り実施されている。
※上表のデータは「1,400m:7回」「1,200m:3回」の合算
大井1,400mは2コーナーポケットから、1,200mは向こう正面入り口からそれぞれスタートが切られる。
コース形態的には1,200mの方が力を出しやすい条件と言えるだろう。
以下のデータは直近3か月の「大井1,400m」の枠番傾向となる。
枠番 | 勝率(回数) | 連対率(回数) | 3着内率(回数) | 合計 |
---|---|---|---|---|
1枠 | 7.9% (5) | 19.0% (12) | 27.0% (17) | 63 |
2枠 | 4.6% (3) | 13.8% (9) | 24.6% (16) | 65 |
3枠 | 4.9% (4) | 11.1% (9) | 21.0% (17) | 81 |
4枠 | 8.1% (7) | 12.8% (11) | 20.9% (18) | 86 |
5枠 | 7.0% (7) | 13.0% (13) | 18.0% (18) | 100 |
6枠 | 5.8% (6) | 18.3% (19) | 22.1% (23) | 104 |
7枠 | 13.6% (15) | 23.6% (26) | 40.0% (44) | 110 |
8枠 | 13.6% (15) | 22.7% (25) | 30.0% (33) | 110 |
※8/20時点
距離ロスの少ない内枠か、スムーズに走れる外枠か…
データ上では「7枠」「8枠」の外側が勝率、連対率ともに頭一つ以上抜けた成績を残しているようだ。
直近3か月の「大井1,400m」の詳細データは以下のページでもご覧頂ける。
「大井1,400m」が得意な騎手なども是非とも参考にして頂きたい。
大井1,400mの人気・枠番別の成績(直近3か月)
牝馬には厳しい条件
性別 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
牡馬 | 8 | 10 | 7 | 57 | 9.8% | 22.0% |
牝馬 | 1 | 0 | 3 | 29 | 3.0% | 3.0% |
セン馬 | 1 | 0 | 0 | 1 | 50.0% | 50.0% |
斤量は「牡馬」「牝馬」ともに54kg。
2歳後期に行われる重賞は「牡馬55kg」「牝馬54kg」となるので、ゴールドジュニアは「牝馬」には少し厳しい条件と言える。
という条件下、「牡馬」と「セン馬」を合計すると9勝、2着10回、3着7回。
2024年に「牝馬」が勝利しているが、データ上では「牡馬」有利の傾向と言えるだろう。
デビュー戦の敗戦を糧に!
新馬戦成績 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
新馬戦1着 | 5 | 9 | 7 | 50 | 7.0% | 19.7% |
新馬戦2着以下 | 5 | 1 | 3 | 37 | 10.9% | 13.0% |
こちらのデータは、新馬戦に「勝利した馬」と「敗れた馬」に区分した「ゴールドジュニア」での成績。
勝ち星数では新馬戦に「勝利した馬」と「敗れた馬」は互角の成績。
絶対的な能力・素質で勝利を挙げた馬がいる一方、新馬戦での敗戦を糧にしている馬も少ないということだろう。
ただし、重賞昇格以降、2023年までの4年間は新馬戦を「勝利した馬」が上位3着内を独占。
2024年こそ新馬戦で敗れた馬が1・3着だったが、重賞昇格とともにレース傾向はガラッと変わってきている印象だ。
今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は9月10日(水)に川崎競馬場で行われる「戸塚記念(S1)」です!
南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
知って得するデータから豆知識まで、予想に役立つデータをご紹介いたします!
(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
競走除外馬及び出走取消馬はデータには含めておりません。
また、当コンテンツの内容においては、特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。
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