
3歳路線を占う「ニューイヤーカップ(S3)」!
1着馬には「ネクストスター東日本(浦和1,400m・S3)」の優先出走権を付与。
従来はクラシックの登竜門だったが、2024年より短距離のNEXTスターを送り出す役割に様変わりしている。
とはいえ、過去10年で5頭の東京ダービー馬を輩出している出世レース。
条件的にも以前と変更はなく、レース傾向としては大きく変わることはないだろう。
▼データ分析のポイント
・名馬への登竜門
・過去10年の連対馬20頭中、18頭は「4番人気以内」
・平和賞&ハイセイコー記念組が好成績
年 | 優勝馬 | 所属 | 種牡馬 | 人気 |
---|---|---|---|---|
2024年 | ギガース | 船橋 | マジェスティックウォリアー | 2人気 |
2023年 | ポリゴンウェイヴ | 浦和 | ヘニーヒューズ | 1人気 |
2022年 | ミゲル | 船橋 | ディープブリランテ | 2人気 |
2021年 | トランセンデンス | 浦和 | トランセンド | 2人気 |
2020年 | グリーンロード | 川崎 | パイロ | 1人気 |
2019年 | トーセンガーネット | 浦和 | アグネスデジタル | 3人気 |
2018年 | ヤマノファイト | 船橋 | エスポワールシチー | 3人気 |
2017年 | ヒガシウィルウィン | 船橋 | サウスヴィグラス | 1人気 |
2016年 | モリデンルンバ | 船橋 | マーベラスサンデー | 3人気 |
2015年 | ラッキープリンス | 浦和 | サイレントディール | 4人気 |
南関東クラシックに繋がるハイレベルな重賞!
過去10年の優勝馬からは5頭のクラシックホース(太字)を輩出!
さらに、敗れた馬からもハセノパイロ、ヒカリオーソ、カイルといった東京ダービー馬が誕生している。
レース体系が生まれ変わった2024年はギガースが優勝。
その後、まさにパイオニア的な活躍を見せており、「ネクストスター東日本(S3)」優勝 ⇒
「兵庫チャンピオンシップ(園田・Jpn2)」5着 ⇒ 「若潮スプリント(S3)」優勝と駒を進めている。
また、3歳ダート三冠路線との繋がりもあり、2024年の5着馬フロインフォッサルは「羽田盃(Jpn1)」で3着に好走した。
森泰斗騎手が得意としていた重賞
年 | 1着 | 2着 | 3着 |
---|---|---|---|
2024年 | 森 泰斗 | 張田 昂 | 桑村 真明 |
2023年 | 笹川 翼 | 内田 利雄 | 矢野 貴之 |
2022年 | 本田 正重 | 本橋 孝太 | 矢野 貴之 |
2021年 | 森 泰斗 | 吉原 寛人 | 町田 直希 |
2020年 | 森 泰斗 | 山崎 誠士 | 左海 誠二 |
2019年 | 五十嵐 冬樹 | 瀧川 寿希也 | 今野 忠成 |
2018年 | 本橋 孝太 | 柏木 健宏 | 中野 省吾 |
2017年 | 森 泰斗 | 的場 文男 | 吉原 寛人 |
2016年 | 矢野 貴之 | 森 泰斗 | 真島 大輔 |
2015年 | 吉原 寛人 | 繁田 健一 | 左海 誠二 |
引退を発表した「森泰斗騎手」が過去10年で4勝、2着1回の活躍。
結果的に騎手人生ラストイヤーとなった2024年は、ニューイヤーカップを皮切りに8つのタイトルを獲得したことになる。
その他、活躍が際立つ騎手はいないものの、「矢野貴之騎手」が直近3年で3着が2回ある。
意外にも「矢野貴之騎手」は浦和競馬での騎乗数が少なく、2024年の浦和リーディングでは10位タイ。
「森泰斗騎手」が不在となれば今まで以上の活躍が期待できるジョッキーと言えるだろう。
2024年浦和リーディングはこちら
1・2着馬は同じ競馬場所属
所属 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
浦和 | 4 | 3 | 4 | 35 | 8.7% | 15.2% |
船橋 | 5 | 3 | 3 | 17 | 17.9% | 28.6% |
大井 | 0 | 2 | 2 | 8 | 0.0% | 16.7% |
川崎 | 1 | 2 | 1 | 14 | 5.6% | 16.7% |
地元の「浦和所属馬」が4勝、2着3回、3着4回。
それを上回る成績を残しているのが「船橋所属馬」の5勝、2着3回、3着3回だ。
「船橋所属馬」は勝率・連対率も頭一つ以上抜けており、2024年も同所属馬によるワンツー決着だった。
なお、近年は以下の通り、1・2着馬の所属場が偏る傾向にある。
▽2020年:川崎所属馬
▽2021年:浦和所属馬
▽2022年:船橋所属馬
▽2023年:浦和所属馬
▽2024年:船橋所属馬
さて今年は!?
上位拮抗
人気別 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1人気 | 3 | 3 | 1 | 3 | 30.0% | 60.0% |
2人気 | 3 | 2 | 1 | 4 | 30.0% | 50.0% |
3人気 | 3 | 0 | 2 | 5 | 30.0% | 30.0% |
4人気 | 1 | 4 | 2 | 3 | 10.0% | 50.0% |
5人気 | 0 | 1 | 1 | 8 | 0.0% | 10.0% |
6人気以下 | 0 | 0 | 3 | 51 | 0.0% | 0.0% |
「1~4番人気馬」で10勝、2着9回、3着6回を占めている。
特に近年は上位人気馬が活躍しており、直近5年で「5番人気以下」が3着内に好走したケースは1回しかない(3着)。
また、2016年以降の連対馬は全て「1~4番人気馬」だ。
堅い決着が多い
年 | 単勝(円) | 馬複(円) | 三連単(円) |
---|---|---|---|
2024年 | 360 | 690 | 4,430 |
2023年 | 180 | 520 | 9,440 |
2022年 | 430 | 2,480 | 26,390 |
2021年 | 270 | 340 | 2,570 |
2020年 | 150 | 900 | 3,570 |
2019年 | 470 | 520 | 9,920 |
2018年 | 720 | 2,720 | 41,680 |
2017年 | 260 | 480 | 3,510 |
2016年 | 450 | 1,100 | 21,760 |
2015年 | 560 | 3,000 | 20,170 |
平均 | 385 | 1,275 | 14,344 |
4番人気以内の馬が10勝、5番人気以内の馬が2着10回。
上位人気馬の着順次第で配当は高くなるものの、基本的には堅い配当で収まる重賞といえるだろう。
距離変更で傾向は?
枠番 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1枠 | 2 | 1 | 1 | 6 | 20.0% | 30.0% | 40.0% |
2枠 | 2 | 2 | 0 | 6 | 20.0% | 40.0% | 40.0% |
3枠 | 0 | 4 | 2 | 4 | 0.0% | 40.0% | 60.0% |
4枠 | 0 | 1 | 0 | 9 | 0.0% | 10.0% | 10.0% |
5枠 | 2 | 1 | 0 | 8 | 18.2% | 27.3% | 27.3% |
6枠 | 2 | 0 | 1 | 13 | 12.5% | 12.5% | 18.8% |
7枠 | 2 | 1 | 2 | 14 | 10.5% | 15.8% | 26.3% |
8枠 | 0 | 0 | 4 | 14 | 0.0% | 0.0% | 22.2% |
2022年より実施条件が「浦和1,500m」に変更。
データとしては2015年~2021年が「浦和1,600m」、2022年以降が「浦和1,500m」となる。
過去10年の傾向は「勝率:内~外枠がほぼ横一線」「連対率・3着内率:内枠が高水準」。
内~外枠まで好走馬を送り出してはいるが、全体的には内枠が好成績を残している傾向にある。
「浦和1,500m」に条件が変わった2022年以降の成績は以下の通り(1着から順)。
▽2022年:「5枠」⇒「3枠」⇒「8枠」
▽2023年:「7枠」⇒「5枠」⇒「3枠」
▽2024年:「6枠」⇒「3枠」⇒「8枠」
「浦和1,500m」のデータ傾向としてはサンプル数が少ないので、
2023年10月1日~2024年9月30日の期間中に行われた「浦和1,500m」の枠番別成績を見てみよう。
「浦和1,500m」の枠番別成績
極端な差は出ていないものの、センターから外枠の好走率が少し高いように見える。
性別 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
牡馬 | 9 | 10 | 10 | 64 | 9.7% | 20.4% |
牝馬 | 1 | 0 | 0 | 9 | 10.0% | 10.0% |
セン馬 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0.0% | 0.0% |
「牡馬」が優勢のレース。
唯一、「牝馬」で勝利したのは2019年のトーセンガーネットだ。
2024年度に南関東で行われた2歳重賞は10レース。
そのうち、10月以降で牡馬が出走可能なマイル前後のレースをピックアップしてみよう。
鎌倉記念(川崎1,500m・S2)※2024年から1,600mに変更
鎌倉記念着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
鎌倉記念1着 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0.0% | 0.0% |
鎌倉記念2着 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0.0% | 0.0% |
鎌倉記念3着 | 1 | 1 | 0 | 1 | 33.3% | 66.7% |
鎌倉記念4着以下 | 0 | 1 | 0 | 14 | 0.0% | 6.7% |
平和賞(船橋1,600m・S3)※2024年から「S2」に昇格
平和賞着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
平和賞1着 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0.0% | 50.0% |
平和賞2着 | 2 | 2 | 0 | 1 | 40.0% | 80.0% |
平和賞3着 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0.0% | 0.0% |
平和賞4着以下 | 1 | 1 | 0 | 9 | 9.1% | 18.2% |
ハイセイコー記念(大井1,600m・S1)
ハイセイコー記念着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ハイセイコー記念1着 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0.0% | 0.0% |
ハイセイコー記念2着 | 2 | 0 | 2 | 0 | 50.0% | 50.0% |
ハイセイコー記念3着 | 0 | 3 | 1 | 4 | 0.0% | 37.5% |
ハイセイコー記念4着以下 | 1 | 2 | 0 | 11 | 7.1% | 21.4% |
全日本2歳優駿(川崎1,600m・Jpn1)
全日本2歳優駿着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
全日本2歳優駿1着 | 0 | 0 | 0 | 0 | - | - |
全日本2歳優駿2着 | 0 | 0 | 0 | 0 | - | - |
全日本2歳優駿3着 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0.0% | 0.0% |
全日本2歳優駿4着以下 | 3 | 1 | 1 | 9 | 21.4% | 28.6% |
2024年全日本2歳優駿の結果
2歳重賞で注目は「平和賞(S2)」と「ハイセイコー記念(S1)」。
まずは「平和賞」組。
ニューイヤーカップではのべ3勝、2着4回の成績を残しており、特に「平和賞」2着馬が連対率80.0%と好相性だ。
なお、連対した計7頭中、「平和賞」から「ニューイヤーカップ」に直行した馬は1頭のみ。
続いて南関東所属馬の2歳馬にとっては最高峰に位置する「ハイセイコー記念」。
現在、5年連続で連対馬を送り出しており、この5年間を合計すると2勝、2着4回、3着1回と抜群の相性を誇っている。
ただし、ハイセイコー記念優勝馬は2頭が出走して4着1回、6着1回と勝利はない。
今回の「南関データ分析」はここまで!
次回はダート三冠路線の始動戦!1月22日(水)に船橋競馬場で行われる「ブルーバードカップ(Jpn3)」を特別公開します!
南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
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(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
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