~南関重賞を解く~ 南関データ分析

2025年1月8日(水) 
サラ系3歳 浦和1,500m
ニューイヤーカップ(S3)

レース紹介

3歳路線を占う「ニューイヤーカップ(S3)」!
1着馬には「ネクストスター東日本(浦和1,400m・S3)」の優先出走権を付与。
従来はクラシックの登竜門だったが、2024年より短距離のNEXTスターを送り出す役割に様変わりしている。

とはいえ、過去10年で5頭の東京ダービー馬を輩出している出世レース。
条件的にも以前と変更はなく、レース傾向としては大きく変わることはないだろう。

▼データ分析のポイント
・名馬への登竜門
・過去10年の連対馬20頭中、18頭は「4番人気以内」
・平和賞&ハイセイコー記念組が好成績

【過去10年の優勝馬】

優勝馬 所属 種牡馬 人気
2024年 ギガース 船橋 マジェスティックウォリアー 2人気
2023年 ポリゴンウェイヴ 浦和 ヘニーヒューズ 1人気
2022年 ミゲル 船橋 ディープブリランテ 2人気
2021年 トランセンデンス 浦和 トランセンド 2人気
2020年 グリーンロード 川崎 パイロ 1人気
2019年 トーセンガーネット 浦和 アグネスデジタル 3人気
2018年 ヤマノファイト 船橋 エスポワールシチー 3人気
2017年 ヒガシウィルウィン 船橋 サウスヴィグラス 1人気
2016年 モリデンルンバ 船橋 マーベラスサンデー 3人気
2015年 ラッキープリンス 浦和 サイレントディール 4人気

南関東クラシックに繋がるハイレベルな重賞!

過去10年の優勝馬からは5頭のクラシックホース(太字)を輩出!
さらに、敗れた馬からもハセノパイロ、ヒカリオーソ、カイルといった東京ダービー馬が誕生している。

レース体系が生まれ変わった2024年はギガースが優勝。
その後、まさにパイオニア的な活躍を見せており、「ネクストスター東日本(S3)」優勝 ⇒
「兵庫チャンピオンシップ(園田・Jpn2)」5着 ⇒ 「若潮スプリント(S3)」優勝と駒を進めている。

また、3歳ダート三冠路線との繋がりもあり、2024年の5着馬フロインフォッサルは「羽田盃(Jpn1)」で3着に好走した。

過去10年の成績はこちら
第1回からの歴代優勝馬はこちら

森泰斗騎手が得意としていた重賞

【騎手の傾向(敬称略)】

1着 2着 3着
2024年 森 泰斗 張田 昂 桑村 真明
2023年 笹川 翼 内田 利雄 矢野 貴之
2022年 本田 正重 本橋 孝太 矢野 貴之
2021年 森 泰斗 吉原 寛人 町田 直希
2020年 森 泰斗 山崎 誠士 左海 誠二
2019年 五十嵐 冬樹 瀧川 寿希也 今野 忠成
2018年 本橋 孝太 柏木 健宏 中野 省吾
2017年 森 泰斗 的場 文男 吉原 寛人
2016年 矢野 貴之 森 泰斗 真島 大輔
2015年 吉原 寛人 繁田 健一 左海 誠二

引退を発表した「森泰斗騎手」が過去10年で4勝、2着1回の活躍。
結果的に騎手人生ラストイヤーとなった2024年は、ニューイヤーカップを皮切りに8つのタイトルを獲得したことになる。

その他、活躍が際立つ騎手はいないものの、「矢野貴之騎手」が直近3年で3着が2回ある。
意外にも「矢野貴之騎手」は浦和競馬での騎乗数が少なく、2024年の浦和リーディングでは10位タイ。
「森泰斗騎手」が不在となれば今まで以上の活躍が期待できるジョッキーと言えるだろう。

2024年浦和リーディングはこちら

1・2着馬は同じ競馬場所属

【所属競馬場別の成績】

所属 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
浦和 4 3 4 35 8.7% 15.2%
船橋 5 3 3 17 17.9% 28.6%
大井 0 2 2 8 0.0% 16.7%
川崎 1 2 1 14 5.6% 16.7%

地元の「浦和所属馬」が4勝、2着3回、3着4回。
それを上回る成績を残しているのが「船橋所属馬」の5勝、2着3回、3着3回だ。
「船橋所属馬」は勝率・連対率も頭一つ以上抜けており、2024年も同所属馬によるワンツー決着だった。

なお、近年は以下の通り、1・2着馬の所属場が偏る傾向にある。

▽2020年:川崎所属馬
▽2021年:浦和所属馬
▽2022年:船橋所属馬
▽2023年:浦和所属馬
▽2024年:船橋所属馬

さて今年は!?

上位拮抗

【人気別成績】

人気別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1人気 3 3 1 3 30.0% 60.0%
2人気 3 2 1 4 30.0% 50.0%
3人気 3 0 2 5 30.0% 30.0%
4人気 1 4 2 3 10.0% 50.0%
5人気 0 1 1 8 0.0% 10.0%
6人気以下 0 0 3 51 0.0% 0.0%

「1~4番人気馬」で10勝、2着9回、3着6回を占めている。
特に近年は上位人気馬が活躍しており、直近5年で「5番人気以下」が3着内に好走したケースは1回しかない(3着)。

また、2016年以降の連対馬は全て「1~4番人気馬」だ。

堅い決着が多い

【配当傾向】

単勝(円) 馬複(円) 三連単(円)
2024年 360 690 4,430
2023年 180 520 9,440
2022年 430 2,480 26,390
2021年 270 340 2,570
2020年 150 900 3,570
2019年 470 520 9,920
2018年 720 2,720 41,680
2017年 260 480 3,510
2016年 450 1,100 21,760
2015年 560 3,000 20,170
平均 385 1,275 14,344

4番人気以内の馬が10勝、5番人気以内の馬が2着10回。
上位人気馬の着順次第で配当は高くなるものの、基本的には堅い配当で収まる重賞といえるだろう。

距離変更で傾向は?

【枠番別の成績】

枠番 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率 3着内率
1枠 2 1 1 6 20.0% 30.0% 40.0%
2枠 2 2 0 6 20.0% 40.0% 40.0%
3枠 0 4 2 4 0.0% 40.0% 60.0%
4枠 0 1 0 9 0.0% 10.0% 10.0%
5枠 2 1 0 8 18.2% 27.3% 27.3%
6枠 2 0 1 13 12.5% 12.5% 18.8%
7枠 2 1 2 14 10.5% 15.8% 26.3%
8枠 0 0 4 14 0.0% 0.0% 22.2%

2022年より実施条件が「浦和1,500m」に変更。
データとしては2015年~2021年が「浦和1,600m」、2022年以降が「浦和1,500m」となる。

コース図

過去10年の傾向は「勝率:内~外枠がほぼ横一線」「連対率・3着内率:内枠が高水準」。
内~外枠まで好走馬を送り出してはいるが、全体的には内枠が好成績を残している傾向にある。

「浦和1,500m」に条件が変わった2022年以降の成績は以下の通り(1着から順)。

▽2022年:「5枠」⇒「3枠」⇒「8枠」
▽2023年:「7枠」⇒「5枠」⇒「3枠」
▽2024年:「6枠」⇒「3枠」⇒「8枠」

「浦和1,500m」のデータ傾向としてはサンプル数が少ないので、
2023年10月1日~2024年9月30日の期間中に行われた「浦和1,500m」の枠番別成績を見てみよう。

「浦和1,500m」の枠番別成績

極端な差は出ていないものの、センターから外枠の好走率が少し高いように見える。

【牡馬牝馬別の成績】

性別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
牡馬 9 10 10 64 9.7% 20.4%
牝馬 1 0 0 9 10.0% 10.0%
セン馬 0 0 0 1 0.0% 0.0%

「牡馬」が優勢のレース。
唯一、「牝馬」で勝利したのは2019年のトーセンガーネットだ。

【2歳重賞の着順別の成績】

2024年度に南関東で行われた2歳重賞は10レース。
そのうち、10月以降で牡馬が出走可能なマイル前後のレースをピックアップしてみよう。

鎌倉記念(川崎1,500m・S2)※2024年から1,600mに変更

鎌倉記念着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
鎌倉記念1着 0 0 1 0 0.0% 0.0%
鎌倉記念2着 0 0 1 1 0.0% 0.0%
鎌倉記念3着 1 1 0 1 33.3% 66.7%
鎌倉記念4着以下 0 1 0 14 0.0% 6.7%

2024年鎌倉記念の結果

平和賞(船橋1,600m・S3)※2024年から「S2」に昇格

平和賞着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
平和賞1着 0 1 0 1 0.0% 50.0%
平和賞2着 2 2 0 1 40.0% 80.0%
平和賞3着 0 0 0 3 0.0% 0.0%
平和賞4着以下 1 1 0 9 9.1% 18.2%

2024年平和賞の結果

ハイセイコー記念(大井1,600m・S1)

ハイセイコー記念着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
ハイセイコー記念1着 0 0 0 2 0.0% 0.0%
ハイセイコー記念2着 2 0 2 0 50.0% 50.0%
ハイセイコー記念3着 0 3 1 4 0.0% 37.5%
ハイセイコー記念4着以下 1 2 0 11 7.1% 21.4%

2024年ハイセイコー記念の結果

全日本2歳優駿(川崎1,600m・Jpn1)

全日本2歳優駿着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
全日本2歳優駿1着 0 0 0 0 - -
全日本2歳優駿2着 0 0 0 0 - -
全日本2歳優駿3着 0 0 0 2 0.0% 0.0%
全日本2歳優駿4着以下 3 1 1 9 21.4% 28.6%

2024年全日本2歳優駿の結果

2歳重賞で注目は「平和賞(S2)」と「ハイセイコー記念(S1)」。

まずは「平和賞」組。
ニューイヤーカップではのべ3勝、2着4回の成績を残しており、特に「平和賞」2着馬が連対率80.0%と好相性だ。
なお、連対した計7頭中、「平和賞」から「ニューイヤーカップ」に直行した馬は1頭のみ。

続いて南関東所属馬の2歳馬にとっては最高峰に位置する「ハイセイコー記念」。
現在、5年連続で連対馬を送り出しており、この5年間を合計すると2勝、2着4回、3着1回と抜群の相性を誇っている。
ただし、ハイセイコー記念優勝馬は2頭が出走して4着1回、6着1回と勝利はない。


今回の「南関データ分析」はここまで!
次回はダート三冠路線の始動戦!1月22日(水)に船橋競馬場で行われる「ブルーバードカップ(Jpn3)」を特別公開します!

南関データ分析とは

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(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
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