
目指せさきたま杯!「プラチナカップ(S3)」!
2018年に準重賞から重賞に昇格した1,400m戦。
昨年より春の大一番「さきたま杯(Jpn1)」のトライアルレースとして夏から春開催に移設となった。
※2017年までの準重賞を含めたデータ分析とする
▼データ分析のポイント
・人気馬が活躍する傾向
・浦和1,400mは「8枠」が好成績だが!?
・コース経験は重要
年 | 優勝馬 | 所属 | 種牡馬 | 人気 |
---|---|---|---|---|
2024年 | アマネラクーン | 浦和 | パイロ | 3人気 |
2023年 | サヨノグローリー | 浦和 | トゥザグローリー | 2人気 |
2022年 | ティーズダンク | 浦和 | スマートファルコン | 1人気 |
2021年 | アンティノウス | 大井 | クロフネ | 5人気 |
2020年 | ベストマッチョ | 川崎 | Macho Uno | 1人気 |
2019年 | ノブワイルド | 浦和 | ヴァーミリアン | 3人気 |
2018年 | キタサンミカヅキ | 船橋 | キングヘイロー | 1人気 |
2017年 | フォクスホール | 浦和 | ホールウォーカー | 3人気 |
2016年 | タマモホルン | 浦和 | ワイルドラッシュ | 1人気 |
2015年 | インフォーマー | 川崎 | タイムパラドックス | 3人気 |
2023年⇒2024年の大きな変更点は実施時期の変更(7月⇒5月)。
ただし、出走条件にある「3歳以上」は変わらないため、南関東で最初の「3歳以上」で争われる重賞だ。
斤量面も3歳馬は優遇されることになる。
重賞に昇格した2018年~2023年の斤量は「A1級58kg」「A2級56kg」「B級以下54kg」で3歳馬及び牝馬は2kg減量。
これが2024年からは「A1級56kg」「A2級以下54kg」で3歳馬は4kg、牝馬は2kg減量される。
加えて、2023年5月28日~2025年5月16日までのG1/Jpn1馬は4kg、G2/Jpn2及びS1馬は2kg、G3/Jpn3及びS2馬は1kg加増されることになる。
この加増条件は2歳・3歳限定競走が除かれるので、3歳馬の最高斤量は52kg、最軽量は3歳牝馬の48kgだ。
条件が変更となった2024年は1着から順に「56kg」⇒「54kg(牝馬)」⇒「56kg」。
唯一、加増されていたのは同年の「東京スプリント(Jpn3)」覇者ジャスティン(57kg)だったが10着という結果に。
また、3歳馬の出走がなかったため、斤量的には54kg~57kgでの争いだった。
5月重賞に3歳馬が参戦となれば非常に興味深いところではあるが果たして…
山中悠希騎手に注目?
年 | 1着 | 2着 | 3着 |
---|---|---|---|
2024年 | 森 泰斗 | 和田 譲治 | 笹川 翼 |
2023年 | 澤田 龍哉 | 森 泰斗 | 和田 譲治 |
2022年 | 和田 譲治 | 張田 昂 | 本橋 孝太 |
2021年 | 矢野 貴之 | 本橋 孝太 | 本田 正重 |
2020年 | 森 泰斗 | 矢野 貴之 | 左海 誠二 |
2019年 | 橋本 直哉 | 森 泰斗 | 笹川 翼 |
2018年 | 森 泰斗 | 今野 忠成 | 張田 昂 |
2017年 | 笹川 翼 | 中野 省吾 | 左海 誠二 |
2016年 | 張田 昂 | 赤岡 修次 | 本田 正重 |
2015年 | 張田 昂 | 石崎 隆之 | 本田 正重 |
抜群の相性を誇った「森泰斗元騎手」が現役を引退。
また、直近3年で1勝、2着1回、3着1回の「和田譲治騎手」も浦和で騎乗できないとなると…
直近5年で比較的成績が良いのは「矢野貴之騎手」の1勝、2着1回、「本橋孝太騎手」の2着1回、3着1回。
とはいえ、どの騎手にもチャンスが出てきたと言っても良さそうだ。
ちなみに、2025年4月開催終了時点での浦和リーディングは「1位:笹川翼騎手」「2位:山中悠希騎手」「3位:福原杏騎手&野畑凌騎手」。
特筆は「東京湾カップ(S2)」で初タイトルを獲得し、例年以上のペースで勝ち星を量産している「山中悠希騎手」だろう。
重賞での騎乗機会も増えてきており、相性の良い浦和コースで2つ目のタイトルを目指したい。
2025年浦和リーディングはこちら
地元勢が結果を残す傾向
所属 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
浦和 | 6 | 7 | 2 | 38 | 11.3% | 24.5% |
船橋 | 1 | 2 | 5 | 13 | 4.8% | 14.3% |
大井 | 1 | 0 | 1 | 11 | 7.7% | 7.7% |
川崎 | 2 | 1 | 2 | 14 | 10.5% | 15.8% |
準重賞当時を含めると「浦和所属馬」が6勝、2着7回、3着2回の成績。
現在、3年連続で「浦和所属馬」が勝利しており、
直近2年の勝ち馬「サヨノグローリー」&「アマネラクーン」は初タイトル奪取だった。
その他、少数精鋭ではあるが「船橋所属馬」と「川崎所属馬」の好走率は高い傾向にある。
上位人気馬が強い!
人気別 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1人気 | 4 | 3 | 0 | 3 | 40.0% | 70.0% |
2人気 | 1 | 3 | 2 | 4 | 10.0% | 40.0% |
3人気 | 4 | 0 | 1 | 5 | 40.0% | 40.0% |
4人気 | 0 | 2 | 1 | 7 | 0.0% | 20.0% |
5人気 | 1 | 0 | 1 | 8 | 10.0% | 10.0% |
6人気以下 | 0 | 2 | 5 | 49 | 0.0% | 3.6% |
上位人気馬が順当に結果を残しているレース。
「1~3番人気馬」が揃って3着内を外したことは1回もなく、逆に3着内に「1~3番人気馬」が2頭以上来た回数は7回を数える。
ちなみに、3着内を「1~3番人気馬」が独占したケースは2023年の1回のみだ。
組み合わせ次第では!?
年 | 単勝(円) | 馬複(円) | 三連単(円) |
---|---|---|---|
2024年 | 530 | 1,270 | 11,120 |
2023年 | 400 | 220 | 1,630 |
2022年 | 170 | 1,600 | 40,420 |
2021年 | 2,170 | 1,790 | 33,900 |
2020年 | 150 | 1,180 | 5,100 |
2019年 | 650 | 370 | 17,710 |
2018年 | 150 | 340 | 10,680 |
2017年 | 420 | 730 | 7,010 |
2016年 | 180 | 170 | 2,790 |
2015年 | 450 | 3,300 | 105,210 |
平均 | 527 | 1,097 | 23,557 |
「単勝」の平均配当は527円。
2021年こそ単勝2,170円のアンティノウスが勝利しているが、基本的には人気馬が順当に結果を残している。
「馬複」も平均1,097円と平穏。
一方、「三連単」は平均23,557円となっており、「1~3番人気馬」が活躍する割には高配当気味と言えそうだ。
「8枠」は取扱注意!?
枠番 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1枠 | 1 | 2 | 0 | 7 | 10.0% | 30.0% |
2枠 | 1 | 3 | 2 | 4 | 10.0% | 40.0% |
3枠 | 2 | 1 | 0 | 7 | 20.0% | 30.0% |
4枠 | 1 | 0 | 1 | 8 | 10.0% | 10.0% |
5枠 | 2 | 1 | 1 | 9 | 15.4% | 23.1% |
6枠 | 1 | 1 | 3 | 11 | 6.3% | 12.5% |
7枠 | 2 | 2 | 1 | 13 | 11.1% | 22.2% |
8枠 | 0 | 0 | 2 | 17 | 0.0% | 0.0% |
「1枠」~「7枠」の「勝率」は概ね横一線、「連対率」はやや内枠有利という傾向。
一方、大外の「8枠」のみ連対実績がないのは気になるところ。
ここで2024年1月1日~2024年12月31日に行われた「浦和1,400m」の枠番別成績を見てみると…
「8枠」は勝率、連対率、3着内率の全てで上位の成績を残しているのだ。
プラチナカップに限ると「8枠」のみ好走実績が少ないものの、「外枠」だからといって軽視するのは禁物となりそう。
牝馬も軽視禁物
性別 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
牡馬 | 8 | 6 | 5 | 51 | 11.4% | 20.0% |
牝馬 | 0 | 3 | 2 | 11 | 0.0% | 18.8% |
セン馬 | 2 | 1 | 3 | 14 | 10.0% | 15.0% |
「牡馬」と「セン馬」が10勝、2着7回、3着8回を占める。
基本的には「牡馬」が優勢のレースではあるが、「牝馬」も2着3回、3着2回と侮れない。
若い馬が上昇中?
年齢 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
3歳 | 0 | 1 | 0 | 2 | 0.0% | 33.3% |
4歳 | 2 | 1 | 1 | 5 | 22.2% | 33.3% |
5歳 | 3 | 3 | 1 | 12 | 15.8% | 31.6% |
6歳 | 0 | 3 | 3 | 16 | 0.0% | 13.6% |
7歳以上 | 5 | 2 | 5 | 41 | 9.4% | 13.2% |
準重賞当時は若い馬が活躍していたものの、重賞に昇格してからは高齢馬が活躍する傾向。
重賞昇格以降の7年で見ると、「7歳以上」が5勝を挙げ、2着2回、3着4回の成績を残している。
若い馬は2着、3着まで…という傾向ではあるが、直近3年で「5歳馬」が2勝と徐々に盛り返してきていると言えそう。
「過去10年の優勝馬」の項目でも記述したが、開催時期が7月⇒5月に変更となった。
「3歳馬」にとっては“初の古馬戦が重賞”というケースも出てくるだろう。
経験は大事!
1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | |
---|---|---|---|---|---|---|
経験あり | 9 | 9 | 7 | 64 | 10.1% | 20.2% |
経験なし | 1 | 1 | 3 | 12 | 5.9% | 11.8% |
小回りの浦和コースは経験と適性が重要なファクター。
浦和コースの「経験あり/なし」別の成績は上記データの通り。
古馬戦なので浦和コースの経験がある馬は多いものの、「経験あり」の馬が9勝と圧倒的に有利な状況。
また、勝利した9頭は全て浦和での連対実績(うち、6頭は勝ち星あり)があったことを付け加えておこう。
今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は6月4日(水)に船橋競馬場で行われる「若潮スプリント(S3)」です!
南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
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(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
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