~南関重賞を解く~ 南関データ分析

2025年5月28日(水) 
サラ系3歳以上 浦和1,400m
プラチナカップ(S3)

レース紹介

目指せさきたま杯!「プラチナカップ(S3)」!
2018年に準重賞から重賞に昇格した1,400m戦。
昨年より春の大一番「さきたま杯(Jpn1)」のトライアルレースとして夏から春開催に移設となった。

※2017年までの準重賞を含めたデータ分析とする

▼データ分析のポイント
・人気馬が活躍する傾向
・浦和1,400mは「8枠」が好成績だが!?
・コース経験は重要

【過去10年の優勝馬】

優勝馬 所属 種牡馬 人気
2024年 アマネラクーン 浦和 パイロ 3人気
2023年 サヨノグローリー 浦和 トゥザグローリー 2人気
2022年 ティーズダンク 浦和 スマートファルコン 1人気
2021年 アンティノウス 大井 クロフネ 5人気
2020年 ベストマッチョ 川崎 Macho Uno 1人気
2019年 ノブワイルド 浦和 ヴァーミリアン 3人気
2018年 キタサンミカヅキ 船橋 キングヘイロー 1人気
2017年 フォクスホール 浦和 ホールウォーカー 3人気
2016年 タマモホルン 浦和 ワイルドラッシュ 1人気
2015年 インフォーマー 川崎 タイムパラドックス 3人気

2023年⇒2024年の大きな変更点は実施時期の変更(7月⇒5月)。
ただし、出走条件にある「3歳以上」は変わらないため、南関東で最初の「3歳以上」で争われる重賞だ。

斤量面も3歳馬は優遇されることになる。
重賞に昇格した2018年~2023年の斤量は「A1級58kg」「A2級56kg」「B級以下54kg」で3歳馬及び牝馬は2kg減量。
これが2024年からは「A1級56kg」「A2級以下54kg」で3歳馬は4kg、牝馬は2kg減量される。

加えて、2023年5月28日~2025年5月16日までのG1/Jpn1馬は4kg、G2/Jpn2及びS1馬は2kg、G3/Jpn3及びS2馬は1kg加増されることになる。
この加増条件は2歳・3歳限定競走が除かれるので、3歳馬の最高斤量は52kg、最軽量は3歳牝馬の48kgだ。

条件が変更となった2024年は1着から順に「56kg」⇒「54kg(牝馬)」⇒「56kg」。
唯一、加増されていたのは同年の「東京スプリント(Jpn3)」覇者ジャスティン(57kg)だったが10着という結果に。
また、3歳馬の出走がなかったため、斤量的には54kg~57kgでの争いだった。

5月重賞に3歳馬が参戦となれば非常に興味深いところではあるが果たして…

過去の成績はこちら
第1回からの歴代優勝馬はこちら

山中悠希騎手に注目?

【騎手の傾向(敬称略)】

1着 2着 3着
2024年 森 泰斗 和田 譲治 笹川 翼
2023年 澤田 龍哉 森 泰斗 和田 譲治
2022年 和田 譲治 張田 昂 本橋 孝太
2021年 矢野 貴之 本橋 孝太 本田 正重
2020年 森 泰斗 矢野 貴之 左海 誠二
2019年 橋本 直哉 森 泰斗 笹川 翼
2018年 森 泰斗 今野 忠成 張田 昂
2017年 笹川 翼 中野 省吾 左海 誠二
2016年 張田 昂 赤岡 修次 本田 正重
2015年 張田 昂 石崎 隆之 本田 正重

抜群の相性を誇った「森泰斗元騎手」が現役を引退。
また、直近3年で1勝、2着1回、3着1回の「和田譲治騎手」も浦和で騎乗できないとなると…

直近5年で比較的成績が良いのは「矢野貴之騎手」の1勝、2着1回、「本橋孝太騎手」の2着1回、3着1回。
とはいえ、どの騎手にもチャンスが出てきたと言っても良さそうだ。

ちなみに、2025年4月開催終了時点での浦和リーディングは「1位:笹川翼騎手」「2位:山中悠希騎手」「3位:福原杏騎手&野畑凌騎手」。
特筆は「東京湾カップ(S2)」で初タイトルを獲得し、例年以上のペースで勝ち星を量産している「山中悠希騎手」だろう。
重賞での騎乗機会も増えてきており、相性の良い浦和コースで2つ目のタイトルを目指したい。

2025年浦和リーディングはこちら

地元勢が結果を残す傾向

【所属競馬場別の成績】

所属 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
浦和 6 7 2 38 11.3% 24.5%
船橋 1 2 5 13 4.8% 14.3%
大井 1 0 1 11 7.7% 7.7%
川崎 2 1 2 14 10.5% 15.8%

準重賞当時を含めると「浦和所属馬」が6勝、2着7回、3着2回の成績。
現在、3年連続で「浦和所属馬」が勝利しており、
直近2年の勝ち馬「サヨノグローリー」&「アマネラクーン」は初タイトル奪取だった。

その他、少数精鋭ではあるが「船橋所属馬」と「川崎所属馬」の好走率は高い傾向にある。

上位人気馬が強い!

【人気別成績】

人気別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1人気 4 3 0 3 40.0% 70.0%
2人気 1 3 2 4 10.0% 40.0%
3人気 4 0 1 5 40.0% 40.0%
4人気 0 2 1 7 0.0% 20.0%
5人気 1 0 1 8 10.0% 10.0%
6人気以下 0 2 5 49 0.0% 3.6%

上位人気馬が順当に結果を残しているレース。
「1~3番人気馬」が揃って3着内を外したことは1回もなく、逆に3着内に「1~3番人気馬」が2頭以上来た回数は7回を数える。

ちなみに、3着内を「1~3番人気馬」が独占したケースは2023年の1回のみだ。

組み合わせ次第では!?

【配当傾向】

単勝(円) 馬複(円) 三連単(円)
2024年 530 1,270 11,120
2023年 400 220 1,630
2022年 170 1,600 40,420
2021年 2,170 1,790 33,900
2020年 150 1,180 5,100
2019年 650 370 17,710
2018年 150 340 10,680
2017年 420 730 7,010
2016年 180 170 2,790
2015年 450 3,300 105,210
平均 527 1,097 23,557

「単勝」の平均配当は527円。
2021年こそ単勝2,170円のアンティノウスが勝利しているが、基本的には人気馬が順当に結果を残している。

「馬複」も平均1,097円と平穏。
一方、「三連単」は平均23,557円となっており、「1~3番人気馬」が活躍する割には高配当気味と言えそうだ。

「8枠」は取扱注意!?

【枠番別の成績】

枠番 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1枠 1 2 0 7 10.0% 30.0%
2枠 1 3 2 4 10.0% 40.0%
3枠 2 1 0 7 20.0% 30.0%
4枠 1 0 1 8 10.0% 10.0%
5枠 2 1 1 9 15.4% 23.1%
6枠 1 1 3 11 6.3% 12.5%
7枠 2 2 1 13 11.1% 22.2%
8枠 0 0 2 17 0.0% 0.0%

「1枠」~「7枠」の「勝率」は概ね横一線、「連対率」はやや内枠有利という傾向。
一方、大外の「8枠」のみ連対実績がないのは気になるところ。

ここで2024年1月1日~2024年12月31日に行われた「浦和1,400m」の枠番別成績を見てみると…
「8枠」は勝率、連対率、3着内率の全てで上位の成績を残しているのだ。

プラチナカップに限ると「8枠」のみ好走実績が少ないものの、「外枠」だからといって軽視するのは禁物となりそう。

牝馬も軽視禁物

【牡馬牝馬別の成績】

性別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
牡馬 8 6 5 51 11.4% 20.0%
牝馬 0 3 2 11 0.0% 18.8%
セン馬 2 1 3 14 10.0% 15.0%

「牡馬」と「セン馬」が10勝、2着7回、3着8回を占める。
基本的には「牡馬」が優勢のレースではあるが、「牝馬」も2着3回、3着2回と侮れない。

若い馬が上昇中?

【年齢別の成績】

年齢 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
3歳 0 1 0 2 0.0% 33.3%
4歳 2 1 1 5 22.2% 33.3%
5歳 3 3 1 12 15.8% 31.6%
6歳 0 3 3 16 0.0% 13.6%
7歳以上 5 2 5 41 9.4% 13.2%

準重賞当時は若い馬が活躍していたものの、重賞に昇格してからは高齢馬が活躍する傾向。

重賞昇格以降の7年で見ると、「7歳以上」が5勝を挙げ、2着2回、3着4回の成績を残している。
若い馬は2着、3着まで…という傾向ではあるが、直近3年で「5歳馬」が2勝と徐々に盛り返してきていると言えそう。

「過去10年の優勝馬」の項目でも記述したが、開催時期が7月⇒5月に変更となった。
「3歳馬」にとっては“初の古馬戦が重賞”というケースも出てくるだろう。

経験は大事!

【浦和コースの経験有無別の成績】

1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
経験あり 9 9 7 64 10.1% 20.2%
経験なし 1 1 3 12 5.9% 11.8%

小回りの浦和コースは経験と適性が重要なファクター。

浦和コースの「経験あり/なし」別の成績は上記データの通り。
古馬戦なので浦和コースの経験がある馬は多いものの、「経験あり」の馬が9勝と圧倒的に有利な状況。
また、勝利した9頭は全て浦和での連対実績(うち、6頭は勝ち星あり)があったことを付け加えておこう。

今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は6月4日(水)に船橋競馬場で行われる「若潮スプリント(S3)」です!

南関データ分析とは

南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
知って得するデータから豆知識まで、予想に役立つデータをご紹介いたします!

(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
競走除外馬及び出走取消馬はデータには含めておりません。
また、当コンテンツの内容においては、特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

データ満載!南関東4競馬場の情報は「nankankeiba.com」をチェック!

南関東4競馬場公式ウェブサイト nankankeiba.com

>重賞一覧