
3歳スプリント重賞「若潮スプリント(S3)」!
重賞に昇格して今年で5回目を迎える3歳スプリント重賞。
南関東の3歳スプリント王を決する「優駿スプリント(S2)」に向けても見逃せない一戦だ。
なお、今回の分析はオープン特別当時(2019/20年)のデータも使用する。
※2019年は1,000m、2020年は1,200mでの実施
▼データ分析のポイント
・船橋所属馬&騎手が好成績
・スピード勝負なら牝馬でも!
・距離延長組は3着内ゼロ
年 | 優勝馬 | 所属 | 種牡馬 | 人気 |
---|---|---|---|---|
2024年 | ギガース | 船橋 | マジェスティックウォリアー | 1人気 |
2023年 | メンコイボクチャン | 船橋 | コパノリチャード | 7人気 |
2022年 | スティールルージュ | 船橋 | マジェスティックウォリアー | 2人気 |
2021年 | ファイナルキング | 船橋 | サウスヴィグラス | 1人気 |
2020年 | カプリフレイバー | 船橋 | サウスヴィグラス | 3人気 |
2019年 | カンゲキ | 大井 | ヨハネスブルグ | 5人気 |
船橋の3歳スプリンターにとっては目標となる重賞。
と同時に、南関東の3歳スプリント王を決する「優駿スプリント(S2)」のトライアルという役割も担っている。
過去を振り返ると、2020年の優勝馬カプリフレイバーは優駿スプリントも制して世代No.1スプリンターに。
2023年は2着馬フジコチャンが優駿スプリントを制覇、昨年は優勝馬ギガースが優駿スプリントで2着に好走している。
若潮スプリントは3歳スプリント路線の主要レースとなるだけに是非ともチェックしておきたい。
重賞昇格以降、地元騎手が4連覇中
年 | 1着 | 2着 | 3着 |
---|---|---|---|
2024年 | 森 泰斗 | 福原 杏 | 御神本 訓史 |
2023年 | 澤田 龍哉 | 今野 忠成 | 御神本 訓史 |
2022年 | 本橋 孝太 | 森 泰斗 | 笹川 翼 |
2021年 | 左海 誠二 | 川島 正太郎 | 御神本 訓史 |
2020年 | 真島 大輔 | 笹川 翼 | 本田 正重 |
2019年 | 森 泰斗 | 石崎 駿 | 笹川 翼 |
2021年の重賞昇格以降は全て「船橋所属騎手」が勝利。
また、同期間においては「御神本訓史騎手」の3着3回が目立つところだが、この3頭はいずれも「若潮スプリントTR」の勝ち馬だった。
2025年クロッカススプリント(若潮スプリントTR)の結果
重賞昇格以降、地元所属馬が4連覇中
所属 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
浦和 | 0 | 1 | 1 | 6 | 0.0% | 12.5% |
船橋 | 5 | 3 | 4 | 23 | 14.3% | 22.9% |
大井 | 1 | 2 | 1 | 13 | 5.9% | 17.6% |
川崎 | 0 | 0 | 0 | 13 | 0.0% | 0.0% |
地元の「船橋所属馬」が過去6年で5勝、2着3回、3着4回。
重賞昇格以降の4年間でも4勝、2着1回、3着2回とさらに勢いを増している印象だ。
ただし、2・3着には「浦和所属馬」「大井所属馬」が好走している。
上位人気馬が活躍
人気別 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1人気 | 2 | 0 | 2 | 2 | 33.3% | 33.3% |
2人気 | 1 | 1 | 1 | 3 | 16.7% | 33.3% |
3人気 | 1 | 1 | 1 | 3 | 16.7% | 33.3% |
4人気 | 0 | 2 | 1 | 3 | 0.0% | 33.3% |
5人気 | 1 | 0 | 0 | 5 | 16.7% | 16.7% |
6人気以下 | 1 | 2 | 1 | 39 | 2.3% | 7.0% |
「1~4番人気馬」が連対率33.3%で並ぶ。
上位人気馬が好走する傾向的にはあるが、確固たる軸は不在といったところだろう。
ちなみに、「6番人気以下」の1勝、2着2回、3着1回は重賞に昇格した2021年以降の成績だ。
配当は低くない!
年 | 単勝(円) | 馬複(円) | 三連単(円) |
---|---|---|---|
2024年 | 270 | 13,200 | 51,580 |
2023年 | 2,010 | 6,390 | 166,410 |
2022年 | 310 | 620 | 4,240 |
2021年 | 190 | 3,110 | 19,260 |
2020年 | 610 | 1,750 | 11,550 |
2019年 | 800 | 2,570 | 35,790 |
平均 | 698 | 4,607 | 48,138 |
「馬複」の平均配当は4,607円、「三連単」は48,138円。
前項の通り、上位人気馬の選択が難しい反面、配当面での魅力は大きいところだろう。
真ん中の枠が良さそう
枠番 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1枠 | 0 | 0 | 1 | 5 | 0.0% | 0.0% |
2枠 | 0 | 0 | 1 | 5 | 0.0% | 0.0% |
3枠 | 0 | 0 | 0 | 7 | 0.0% | 0.0% |
4枠 | 1 | 0 | 1 | 5 | 14.3% | 14.3% |
5枠 | 4 | 1 | 1 | 5 | 36.4% | 45.5% |
6枠 | 1 | 0 | 2 | 9 | 8.3% | 8.3% |
7枠 | 0 | 3 | 0 | 9 | 0.0% | 25.0% |
8枠 | 0 | 2 | 0 | 10 | 0.0% | 16.7% |
2019年は1,000m、2020年からは1,200mでの実施。
サンプル数が少なく距離も異なるため参考データではあるが、真ん中の「5枠」が過去6回中、4勝を占めている。
また、その他の2勝も「4枠」と「6枠」となるので「センター枠」には注目となりそうだ。
それでは、直近1年に行われた「船橋1,200m」の傾向はどうだろう。
同条件での「枠番別の成績」は以下の通りとなる。
外枠有利?
枠番 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|
1枠 | 7.2% | 13.8% | 22.8% |
2枠 | 10.9% | 21.1% | 31.5% |
3枠 | 8.8% | 16.0% | 23.0% |
4枠 | 10.1% | 20.0% | 27.7% |
5枠 | 7.2% | 17.1% | 26.8% |
6枠 | 9.7% | 18.4% | 28.0% |
7枠 | 11.8% | 21.5% | 33.0% |
8枠 | 10.6% | 23.9% | 35.0% |
※5月27日時点
極端な差はないが、全体的には「外枠」が好成績で「1枠」はやや劣るという傾向。
船橋1,200mは2コーナーポケットからのスタートとなるため、内枠の馬は馬群に包まれて力を発揮できないケースがあるのかもしれない。
船橋競馬は2022年11月開催よりオーストラリア産の砂でレースが施行されている。
以下のリンクは【過去1年】と【過去3か月】の船橋1,200mの成績となっているので参考にして頂きたい。
【過去1年】船橋1,200mの成績はこちら
【過去3か月】船橋1,200mの成績はこちら
牝馬も速い
性別 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
牡馬 | 5 | 3 | 4 | 37 | 10.2% | 16.3% |
牝馬 | 1 | 3 | 2 | 17 | 4.3% | 17.4% |
セン馬 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0.0% | 0.0% |
他の牡牝混合重賞と比較すると「牝馬」の出走数は多い。
対戦成績は「牡馬」の5勝、2着3回、3着4回に対して、「牝馬」は1勝、2着3回、3着2回だ。
「牝馬」は重賞昇格以降で1勝、2着3回、3着1回。
2021年は出走数0なので、実質的には3年間で上記の成績を残している(3年連続連対中)。
スピード勝負なら「牡馬」と互角以上の争いが展開できるだろう。
コース経験は重要なファクター!?
1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | |
---|---|---|---|---|---|---|
経験あり | 4 | 4 | 5 | 31 | 9.1% | 18.2% |
経験なし | 2 | 2 | 1 | 24 | 6.9% | 13.8% |
若潮スプリントの条件を経験しているか否かの成績。
※2019年は「船橋1,000m」、2020年以降は「船橋1,200m」
「経験あり」は4勝、2着4回、3着5回。
対して「経験なし」は2勝、2着2回、3着1回となっている。
経験があるに越したことはないが、コース実績が無い馬でもチャンスは十分だ。
スペシャリスト or 条件替わり
1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1,000m未満 | 0 | 0 | 0 | 6 | 0.0% | 0.0% |
1,000m~1,200m | 3 | 4 | 4 | 27 | 7.9% | 18.4% |
1,201m以上 | 3 | 2 | 2 | 22 | 10.3% | 17.2% |
こちらは前走の距離別の成績。
前走「1,000m~1,200m」組の成績が良いのは当然だが、「1,000m未満」からの距離延長は分が悪くなっている。
一方、見逃せないのが「1,201m以上」からの距離短縮組の成績。
3歳世代の大目標である中距離のクラシック戦線に挑戦した馬などが、適距離に戻って巻き返すシーンがあるようだ。
今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は3歳ダート三冠第2戦「東京ダービー(Jpn1)」を特別公開します!
南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
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(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
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また、当コンテンツの内容においては、特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。
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