~南関重賞を解く~ 南関データ分析

2026年3月10日(火) 
サラ系4歳以上 大井1,400m
フジノウェーブ記念(S3)

レース紹介

レース名は芦毛の名馬!「フジノウェーブ記念(S3)」!
地方馬初のJBCスプリント覇者フジノウェーブ号を冠した競走。
自身、4連覇した「東京スプリング盃」が2014年より「フジノウェーブ記念」として行われている。

▼データ分析のポイント
・人気薄の馬に要注意
・「1枠」は人気薄でも要チェック
・距離延長のトライアル組より距離短縮組

【過去10年の優勝馬】

優勝馬 所属 種牡馬 人気
2025年 イグザルト 大井 ドゥラメンテ 1人気
2024年 ギャルダル 船橋 ホッコータルマエ 1人気
2023年 ギャルダル 船橋 ホッコータルマエ 3人気
2022年 ルーチェドーロ 川崎 マクフィ 1人気
2021年 キャプテンキング 大井 ファスリエフ 6人気
2020年 トロヴァオ 大井 カネヒキリ 6人気
2019年 キャプテンキング 大井 ファスリエフ 1人気
2018年 リッカルド 船橋 フサイチリシャール 1人気
2017年 ケイアイレオーネ 大井 Henny Hughes 3人気
2016年 ソルテ 大井 タイムパラドックス 1人気

自身の名前がレース名となっている「フジノウェーブ」が2010年の第1回から4連覇を達成!
同一重賞4連覇(南関東)の記録は南関東史上初の快挙(※)だった。

フジノウェーブは笠松競馬場でデビューし、3歳秋から大井所属として南関東で活躍。
大井では「JBCスプリント(Jpn1)」など、重賞9勝を挙げており、8歳~11歳の時に「フジノウェーブ記念(旧東京スプリング盃)」を制している。

ちなみに、デビュー戦で勝利に導いたのは安藤光彰元騎手。
笠松からJRAに移籍した名手だが、南関東では“安藤洋一騎手の父”としても馴染み深いところだろう。

※他に南関東重賞で4連覇を達成した馬は以下の2頭
▼ナイキマドリード:2012年~2015年「船橋記念(S3)」
▼オメガパフューム:2018年~2021年「東京大賞典(G1)」

過去10年の成績はこちら
第1回からの歴代優勝馬はこちら
フジノウェーブの生涯成績はこちら

名馬の主戦が抜群の相性

【騎手の傾向(敬称略)】

1着 2着 3着
2025年 御神本 訓史 達城 龍次 吉井 章
2024年 矢野 貴之 和田 譲治 本田 正重
2023年 澤田 龍哉 森 泰斗 矢野 貴之
2022年 御神本 訓史 森 泰斗 西 啓太
2021年 和田 譲治 森 泰斗 御神本 訓史
2020年 藤田 凌 中島 龍也 本橋 孝太
2019年 坂井 英光 御神本 訓史 矢野 貴之
2018年 矢野 貴之 真島 大輔 繁田 健一
2017年 的場 文男 笹川 翼 山崎 誠士
2016年 吉原 寛人 中野 省吾 柏木 健宏

南関東でフジノウェーブ号の手綱を主に取ってきたのは「御神本訓史騎手」。
「JBCスプリント(Jpn1)」をはじめ、同馬とのコンビでは7つのタイトルを手にしている。

その「御神本訓史騎手」は2025年の勝利を含め、過去7年で2勝、2着1回、3着1回の活躍。
2014年に「フジノウェーブ記念」と名称が改められて以来、2022年が初めてのフジノウェーブ記念制覇だった。

「御神本訓史騎手」は2025年12月18日に地方通算3,000勝達成!
今年も2月20日時点で勝率28%前後、連対率46%前後とハイアベレージを残しており、重賞も2勝と大活躍中だ。

大井所属馬が中心

【所属競馬場別の成績】

所属 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
浦和 0 1 1 18 0.0% 5.0%
船橋 3 2 1 18 12.5% 20.8%
大井 6 6 7 85 5.8% 11.5%
川崎 1 1 1 3 16.7% 33.3%

地元の「大井所属馬」が6勝、2着6回、3着7回。
優勝した6頭のうち、2頭がダートグレード競走覇者、3頭(※)が南関クラシックホース&重賞4勝馬という豪華なラインナップだ。
※キャプテンキングが2勝しているので2頭扱い

ちなみに、「大井所属馬」が上位3着内を独占した回数は2016年と2025年の2回。
逆に「大井所属馬」が3着内に1頭も入らなかったのは2024年の1回のみでどちらもレアケースとなっている。

馬券の組み立てとしては「大井所属馬」を中心に、少数精鋭の「川崎所属馬」、質量ともに申し分ない「船橋所属馬」だろう。

伏兵の台頭も!?

【人気別成績】

人気別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1人気 6 1 0 3 60.0% 70.0%
2人気 0 3 2 5 0.0% 30.0%
3人気 2 1 1 6 20.0% 30.0%
4人気 0 0 0 10 0.0% 0.0%
5人気 0 0 2 8 0.0% 0.0%
6人気以下 2 5 5 92 1.9% 6.7%

「1番人気馬」が6勝、2着1回で“頭固定”の安定感。
次いで「2番人気馬」「3番人気馬」が連対率、3着内率で続く。

しかしながら、「6番人気以下」の2勝、2着5回、3着5回もインパクトが大きい。
過去10年で「6番人気以下」が馬券に絡まなかった年は2回しかなく、データ上では「1番人気馬」から手広く流したいところ。

ちなみに、「1番人気馬」と「6番人気以下」の組み合わせは過去10年で5回ある。

高配当を提供中!

【配当傾向】

単勝(円) 馬複(円) 三連単(円)
2025年 310 81,350 905,440
2024年 180 330 4,920
2023年 510 3,330 51,240
2022年 230 420 16,060
2021年 1,690 2,350 32,580
2020年 1,680 28,430 1,729,830
2019年 360 1,030 8,450
2018年 230 2,970 14,070
2017年 850 9,530 117,620
2016年 120 690 6,970
平均 616 13,043 288,718

1番人気馬が6勝しているため、「単勝」は堅い決着が多い。
一方、「馬複」「三連単」は6番人気以下の台頭により高配当となる傾向にある。

2020年は馬複2万円、三連単170万円、2025年は馬複8万円、三連単90万円。
トリッキーな大井1,400mで行われる影響もあってか、超ビッグ配当も期待できる重賞となっている。

その他の年も高配当となる傾向にあり、基本的には堅い決着は少ないとみて良さそう。

1枠はやはり有利?

【枠番別の成績】

枠番 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1枠 1 5 0 12 5.6% 33.3%
2枠 1 2 2 15 5.0% 15.0%
3枠 1 0 1 18 5.0% 5.0%
4枠 2 0 1 15 11.1% 11.1%
5枠 0 2 3 14 0.0% 10.5%
6枠 0 1 1 18 0.0% 5.0%
7枠 4 0 1 14 21.1% 21.1%
8枠 1 0 1 18 5.0% 5.0%

「大井1,400m」の古馬重賞は「フジノウェーブ記念」のみ(※)。
2コーナー奥のポケットからスタートするコースで、外側の馬はややコースロスがあると言われるが…
※2歳重賞では「ゴールドジュニア(S3)」が大井1,400mで実施

“勝利”という観点だと「7枠」が4勝と好相性だが、勝利実績は「5・6枠」を除く全ての枠にある。
これが“2着”となると「1枠」と「2枠」が良く、両枠を合わせると2着は7回にもなるのだ。

ちなみに、「1枠」の2着5回中、3回は「6番人気以下」だったので、前評判を上回る走りを見せている。
人気の有無にかかわらず、内枠の馬は是非ともマークしておきたい。

なお、直近3か月に行われた「大井1,400m」のデータはこちらを参考にして頂きたい。
※アクセス時点での成績により変動あり

【牡馬牝馬別の成績】

性別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
牡馬 9 7 10 109 6.7% 11.9%
牝馬 0 0 0 4 0.0% 0.0%
セン馬 1 3 0 11 6.7% 26.7%

「牡馬」と「セン馬」が3着内を独占。
「牝馬」には厳しいレースとなっている。

年長馬が強い!?

【年齢別の成績】

年齢 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
4歳 1 0 1 16 5.6% 5.6%
5歳 2 1 2 11 12.5% 18.8%
6歳 3 0 1 21 12.0% 12.0%
7歳以上 4 9 6 76 4.2% 13.7%

「7歳以上」の馬が4勝、2着9回、3着6回と好成績。
出走頭数が飛び抜けて多いので致し方ないところだが、ベテラン勢強しの傾向となっている。

ただし、勝ち切れないケースも多く、1着は「4歳~6歳」、2着は「7歳以上」という狙い方でも良いかもしれない。

参考データ

【斤量別の成績】

斤量 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
58kg以上 5 2 4 22 15.2% 21.2%
57kg 4 6 5 74 4.5% 11.2%
56kg 1 1 0 15 5.9% 11.8%
55kg以下 0 1 1 13 0.0% 6.7%

フジノウェーブ記念の斤量は2025年を境に条件が大きく変更。
データ傾向の分析は割愛するが、参考までに2024年以前との違いをご紹介しよう。

----------------------------
■2025年
A1級56kg A2級以下54kg 牝馬2kg減
※2023.3.6から2025.3.7までのG1/Jpn1勝ち馬3kg G2/Jpn2/南関東S1重賞勝ち馬2kg G3/Jpn3/南関東S2重賞勝ち馬1kg加増
(2・3歳限定競走の成績を除く)

■2024年
A1級57kg A2級55kg B1級以下53kg 牝馬2kg減
※2023.3.6から2024.2.23までのダートグレード競走及びJRA重賞勝ち馬は2kg、南関重賞勝ち馬は1kg加増
(3歳限定競走の成績を除く)
----------------------------

A1級の基本重量が「57kg」から「56kg」に変更。
実績による加増条件も変更となったが、2025年は結果的に「56kg」の出走馬が非常に多くなった。
(加増された馬は出走16頭中、1頭のみ)

なお、2026年の条件は以下となるが、基本的には2025年と同じような斤量となるだろう。

■2026年
A1級56kg A2級以下54kg 牝馬2kg減
※2024.2.26から2026.3.6までのG1/Jpn1勝ち馬3kg、G2/Jpn2/南関東S1重賞勝ち馬2kg、G3/Jpn3/南関東S2重賞勝ち馬1kg加増
(2歳・3歳限定競走の成績を除く)

あまり相性は良くない

【船橋記念の着順別の成績】

船橋記念着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
船橋記念1着 0 0 0 3 0.0% 0.0%
船橋記念2着 0 0 0 3 0.0% 0.0%
船橋記念3着 0 0 0 3 0.0% 0.0%
船橋記念4着以下 1 0 1 5 14.3% 14.3%

船橋1,000mで行われる「船橋記念(S3)」。
2023年度より実施時期が前倒しとなり、1月から前年の11月に変更となっている。

「船橋記念」出走組はのべ16頭が参戦して1勝、3着1回。
なかなか「船橋記念」上位馬は好走できないが、2022年は船橋記念4着のルーチェドーロが勝利し、同10着のクルセイズスピリツが3着に好走した。

なお、2016年以降の10年間で「船橋記念1~5着馬」はのべ12頭出走し、好走したのはルーチェドーロ1頭のみだ。

2025年船橋記念の結果

こちらも苦戦しているが…

【ウインタースプリント(ウインターS)の着順別の成績】

ウインターS着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
ウインターS1着 0 1 0 7 0.0% 12.5%
ウインターS2着 0 0 3 4 0.0% 0.0%
ウインターS3着 1 0 0 2 33.3% 33.3%
ウインターS4着以下 0 2 0 35 0.0% 5.4%

大井1,200mで行われる「ウインタースプリント(準重賞)」。
本競走はフジノウェーブ記念のトライアルレースとなっており、1・2着馬に優先出走権が付与されている。

「ウインタースプリント」出走組でフジノウェーブ記念を制した馬は2025年のイグザルトのみ。
上位馬は多数出走しているものの本番には繋がりにくく、前項の「船橋記念」と同様に苦戦を強いられている。

2026年ウインタースプリントの結果

敗れた馬にもチャンスあり!

【ゴールドカップの着順別の成績】

ゴールドカップ着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
ゴールドカップ1着 2 0 0 1 66.7% 66.7%
ゴールドカップ2着 0 0 1 1 0.0% 0.0%
ゴールドカップ3着 0 1 1 2 0.0% 25.0%
ゴールドカップ4着以下 1 0 0 13 7.1% 7.1%

※2016年までは「浦和1,500m」で実施

前年12月に浦和1,400mで行われている重賞。

過去10年で「ゴールドカップ」優勝馬は3頭出走して2勝。
また、「ゴールドカップ」で敗れた馬からも好走馬を輩出しているように相性は良い。

浦和コースは1周1,200mの左回り、大井コースは1周1,600m(外)の右回り。
コース形態こそ異なるものの、2017年以降は同じ「1,400m」で争われるだけに要注目となるだろう。

2025年ゴールドカップの結果

距離短縮組が好結果!

【前走の距離別の成績】

前走距離 1着 2着 3着
1,400m未満 2 3 4
1,400m 2 3 1
1,401m以上 6 4 5

こちらのデータは、フジノウェーブ記念で3着内に好走した馬の「前走距離」を示している。

データを見ると明らかなように、前走が「1,401m以上」、いわゆる“距離短縮”の馬が好成績を残している。
逆に「船橋記念」「ウインタースプリント」が該当する「1,400m未満」の“距離延長組”はあまり芳しくない。

データ的には、スピード戦で好走してきた馬より、スタミナがあるタイプの方が好結果を残していると言えるだろう。

なお、2025年は前走「1,200m」からの距離延長組によるワンツー。
さらに、3着には前走「1,400m」の馬が好走しており、前走「1,401m以上」の距離短縮組が3着内に好走しない唯一のケースとなった。

ちなみにちなみに、「1,400m未満」の距離延長で勝利した2回はいずれも「御神本訓史騎手」だ。

芦毛伝説!

【毛色別の成績】

毛色別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
栗毛 2 6 4 43 3.6% 14.5%
栃栗毛 0 0 0 0 - -
鹿毛 3 2 3 40 6.3% 10.4%
黒鹿毛 3 2 1 28 8.8% 14.7%
青鹿毛 0 0 1 8 0.0% 0.0%
青毛 0 0 0 1 0.0% 0.0%
芦毛 2 0 1 4 28.6% 28.6%
白毛 0 0 0 0 - -

芦毛の名馬フジノウェーブにちなみ、「毛色別」の成績を抽出。
出走頭数の多い「栗毛」「鹿毛」「黒鹿毛」に並び、「芦毛」が肩を並べているのは特筆データだろうか。

ちなみに、「大井所属」「芦毛」「4歳以上」という条件に合致する馬は2月27日時点で66頭。


今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は南関東牝馬クラシック!3月18日(水)に浦和競馬場で行われる「桜花賞(S1)」です!
※3月12日(木)「ネクストスター東日本(S3)」は持ち回り重賞のため割愛

南関データ分析とは

南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
知って得するデータから豆知識まで、予想に役立つデータをご紹介いたします!

(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
競走除外馬及び出走取消馬はデータには含めておりません。
また、当コンテンツの内容においては、特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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