~南関重賞を解く~ 南関データ分析

2026年6月16日(火) 
サラ系4歳以上 川崎900m
川崎スパーキングスプリント(S3)

レース紹介

南関東では最も距離の短い重賞「川崎スパーキングスプリント(S3)」!
川崎900m戦は年間150レースほど組まれる。
その最高峰に位置する本競走は究極のスピード決戦と言ってもいいだろう。

▼データ分析のポイント
・牝馬が過去10年で5勝
・リピーターが活躍
・コース経験は関係なさそう

【過去の優勝馬】

優勝馬 所属 種牡馬 人気
2025年 エンテレケイア 浦和 アジアエクスプレス 1人気
2024年 プライルード 大井 ラブリーデイ 1人気
2023年 キモンルビー 船橋 コパノリチャード 1人気
2022年 コパノフィーリング 船橋 ヘニーヒューズ 3人気
2021年 カプリフレイバー 船橋 サウスヴィグラス 1人気
2020年 ポッドギル 大井 フリオーソ 8人気
2019年 ラディヴィナ 川崎 サウスヴィグラス 1人気
2018年 ラディヴィナ 川崎 サウスヴィグラス 2人気
2017年 フラットライナーズ 船橋 シニスターミニスター 1人気
2016年 フラットライナーズ 船橋 シニスターミニスター 1人気

2020年まではオープン特別として実施されていた一戦。
オープンクラス(A1)による900m戦は年数回という貴重な条件でもあり、歴代優勝馬にはスピードスターが並んでいる。

重賞に昇格した2021年以降の優勝馬5頭は全て複数のスプリント重賞勝ち馬。
2020年以前でもフラットライナーズ、ポッドギルが重賞馬、ラディヴィナは本競走の連覇を含めて川崎900m戦で9戦8勝だった。
また、牝馬が5回優勝しているのも他の重賞にはない特徴だろう。

ちなみに、データ分析の対象期間外ではあるが、
2014年の優勝馬ユーリカが叩き出した「51.5秒」は現在も破られていない「川崎900m」のレコードだ。

参考までに2026年に行われた川崎900mの最高タイムは「スパーキングスプリントチャレンジ@ハーフブルー」の52.9秒。
この「52.9秒」という時計は、2023年以降では最速(約500レース)、2022年の同レース以来となる好タイムだった。

過去の成績はこちら
第1回からの歴代優勝馬はこちら

川崎S重賞完全制覇がかかる!?

【騎手の傾向(敬称略)】

1着 2着 3着
2025年 吉原 寛人 矢野 貴之 本田 正重
2024年 本田 正重 和田 譲治 御神本 訓史
2023年 御神本 訓史 吉原 寛人 笹川 翼
2022年 森 泰斗 池谷 匠翔 御神本 訓史
2021年 真島 大輔 町田 直希 矢野 貴之
2020年 今野 忠成 笹川 翼 水野 翔
2019年 笹川 翼 御神本 訓史 橋本 直哉
2018年 瀧川 寿希也 左海 誠二 本田 正重
2017年 左海 誠二 江川 伸幸 山崎 誠士
2016年 左海 誠二 増田 充宏 真島 大輔

「川崎900m」という条件に焦点を当ててみよう。

2025年の川崎900mリーディングは「町田直希騎手」。
川崎全レースのリーディングでは4位だったが(この成績も凄い)、この条件だと勝率、連対率ともに跳ね上がる。
ちなみに、川崎900mリーディングは2020年以来2回目、2023年・24年も同リーディングでは2位と得意にしている条件だ。

そんな「町田直希騎手」は重賞昇格元年の2021年に2着がある。
2026年の川崎重賞は全15タイトル、ダートグレード競走を除くと10レースだが、そのうちの9レースは関しては既に獲得済。
最後に残されているのが本競走「川崎スパーキングスプリント」ということになる。
得意の条件で最後の1ピースを埋められるだろうか。

なお、直近3年は「吉原寛人騎手」「本田正重騎手」「御神本訓史騎手」が勝利。
この3名は2着ないし3着が同期間に1回ずつあるので、レース相性としては申し分ないと言えるだろう。

2025年川崎900mリーディングはこちら
2026年川崎900mリーディングはこちら

船橋所属馬が圧倒

【所属競馬場別の成績】

所属 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
浦和 1 1 2 16 5.0% 10.0%
船橋 5 2 2 11 25.0% 35.0%
大井 2 2 3 8 13.3% 26.7%
川崎 2 5 3 49 3.4% 11.9%

「船橋所属馬」が5勝、2着2回、3着2回と抜群の成績。
特に1番人気に支持された際の成績が良く、該当馬は6頭で4勝、4着1回、5着1回となっている。
重賞昇格以降でも2021年カプリフレイバー、2023年キモンルビーが1番人気に応えて勝利した。

また、重賞昇格以降を比較すると…

▽浦和所属馬:1勝、2着1回、3着1回
▽船橋所属馬:3勝、2着0回、3着1回
▽大井所属馬:1勝、2着1回、3着3回
▽川崎所属馬:0勝、2着3回、3着0回

データ的には「船橋所属馬」から「大井&川崎所属馬」に流したいところだろう。

究極のスピード勝負には紛れなし

【人気別成績】

人気別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1人気 7 0 0 3 70.0% 70.0%
2人気 1 2 4 3 10.0% 30.0%
3人気 1 3 0 6 10.0% 40.0%
4人気 0 1 2 7 0.0% 10.0%
5人気 0 3 1 6 0.0% 30.0%
6人気以下 1 1 3 59 1.6% 3.1%

スピードの絶対値を競うような条件。
ということが関係しているのかは分からないが、「1番人気」に支持された馬は勝率70.0%と圧倒している。
「1番人気馬」は2着、3着こそ0回ではあるものの、掲示板を外したことは1度も無い。

なお、「1番人気馬」は重賞昇格以降の5年間で4勝。
信頼度はさらに上昇していると言って良いだろう。

配当も低めの傾向

【配当傾向】

単勝(円) 馬複(円) 三連単(円)
2025年 150 930 3,600
2024年 250 330 2,240
2023年 310 1,000 17,450
2022年 390 2,750 13,020
2021年 270 760 3,890
2020年 1,330 5,960 196,360
2019年 230 320 2,330
2018年 280 840 27,830
2017年 170 1,100 5,380
2016年 290 1,010 7,140
平均 367 1,500 27,924

「単勝」の平均は367円。
1番人気馬が結果を残すレースだけに堅い決着が多い。

「馬複」「三連単」も同様の傾向。
1番人気馬が3着内に好走しなかった年は2018年、2020年、2022年の3回だ。

内~外まで大きな差は無い

【枠番別の成績】

枠番 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1枠 0 0 1 9 0.0% 0.0%
2枠 2 3 1 4 20.0% 50.0%
3枠 2 2 0 6 20.0% 40.0%
4枠 2 1 2 5 20.0% 30.0%
5枠 0 1 4 13 0.0% 5.6%
6枠 0 0 1 18 0.0% 0.0%
7枠 3 0 1 15 15.8% 15.8%
8枠 1 3 0 14 5.6% 22.2%

向こう正面入り口からスタートして、3、4コーナーから直線へ。
コーナーがきついと言われる川崎コースだが、先行争いと最後の勝負は直線を目一杯使って行われる。

全体的にはやや「内枠」が有利な傾向。
特に「2枠~4枠」は連対率、3着内率ともに上位を占める半面、最内の「1枠」だけは連対率0.0%と大苦戦している。

一方の「外枠」も不利かと言われるとそうでもない。
「7枠」「8枠」ともに好走率は高く、2025年は1着「7枠」⇒2着「8枠」での決着だった。

こちらは直近3か月の「川崎900m」の成績。
※アクセス時点での成績なので変動あり

枠番によってバラつきはあるものの、内~外まで大きな差は無いようだ。

牝馬が強い

【牡馬牝馬別の成績】

性別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
牡馬 5 6 6 58 6.7% 14.7%
牝馬 5 2 4 20 16.1% 22.6%
セン馬 0 2 0 6 0.0% 25.0%

「牝馬」が5勝を挙げる活躍。
南関東の牡牝混合重賞は「牡馬優勢」の傾向にあるが、川崎スパーキングスプリントに限ると牝馬も負けていない。

重賞昇格以降もこの傾向に変わりはなく、2022年コパノフィーリング、2023年キモンルビーが牡馬勢を相手に勝利している。

4歳~6歳が活躍!リピーターも!

【年齢別の成績】

年齢 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
3歳 0 0 0 1 0.0% 0.0%
4歳 3 1 1 9 21.4% 28.6%
5歳 4 2 5 19 13.3% 20.0%
6歳 2 6 3 17 7.1% 28.6%
7歳以上 1 1 1 38 2.4% 4.9%

※2020年までの出走条件は「3歳以上」だったが、重賞昇格とともに「4歳以上」に変更

「4~6歳馬」の成績が良い。
南関東では7歳以上の経験馬が活躍する重賞も少なくないが、“スピード勝負”では若い馬たちに分がありそうだ。

また、年を重ねてリピーターとなるケースが非常に多い重賞。
続いては、過去10年の1~3着馬をご紹介しよう。

リピーターが活躍

【川崎スパーキングスプリントの1~3着馬】

1着 2着 3着
2025年 エンテレケイア ティアラフォーカス プライルード
2024年 プライルード エンテレケイア ティアラフォーカス
2023年 キモンルビー プリモパイソン エンテレケイア
2022年 コパノフィーリング コウギョウブライト キモンルビー
2021年 カプリフレイバー ダンディーヴォーグ ポッドギル
2020年 ポッドギル クイーンズテソーロ カワナ
2019年 ラディヴィナ ヨンカー ノブワイルド
2018年 ラディヴィナ フラットライナーズ ケイエスソード
2017年 フラットライナーズ キョウエイアドニス ディーズプリモ
2016年 フラットライナーズ リコーシルエット イセノラヴィソン

こちらの表は過去10年の川崎スパーキングスプリント1~3着馬。
「太字」の馬が3着内に複数回好走した馬となる(2015年以前を含む)。

とりわけ際立つところではフラットライナーズとラディヴィナの連覇。
また、フラットライナーズは、エンテレケイアとともに3年連続で3着内に好走している。

さらに、2025年に関しては前年と同じ馬たちが3着内を独占。
2,600mの長距離重賞「金盃(S2)」と同じく、オープンクラスでは貴重な条件なので、本競走を目標としたリピーターの活躍が目立つのだろう。

A1級のオープン馬が中心

【斤量別の成績】

斤量 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
51kg以下 0 0 0 4 0.0% 0.0%
53kg~55kg 2 3 4 28 5.4% 13.5%
57kg以上 3 2 1 12 16.7% 27.8%

本競走の出走条件は以下の通り(重賞昇格後)。
▼A1級57kg A2級55kg B1級以下53kg 牝馬2kg減

2020年までは3歳馬が出走可能だったため「3歳馬2kg減」、加えて重賞ではなかったため減量騎手も適用されていた。
過去最低斤量は「48.0kg」、2020年は3歳ダンディーヴォーグが「☆中越琉世騎手(-1kg)」を起用して「50.0kg」だった。

上記の表は重賞に昇格した2021年以降のデータ。
「51kg以下」の馬は全て4着以下に敗れているので、実質は「53kg以上」の馬たちの争いと言って良さそう。

なお、「53kg~55kg」の優勝馬2頭はA1級の牝馬(55kg)なので、基本的にはA1級のオープン馬を中心に考えたい。

コース経験は関係ない?

【川崎900mの経験有無別の成績】

1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
経験あり 6 8 7 51 8.3% 19.4%
経験なし 4 2 3 33 9.5% 14.3%

川崎900mを経験しているか否かの成績。
「経験あり」が6勝、2着8回、3着7回に対し、「経験なし」は4勝、2着2回、3着3回となる。

重賞昇格以降の5年間では「経験あり」が2勝、2着5回、3着5回。
「経験なし」が3勝の結果を残しているのは興味深いところだろう。


今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は6月30日(火)に大井競馬場で行われる「優駿スプリント(S2)」です!

南関データ分析とは

南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
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(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
競走除外馬及び出走取消馬はデータには含めておりません。
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