~南関重賞を解く~ 南関データ分析

2026年5月20日(水) 
サラ系4歳以上 大井2,000m
大井記念(S1)

レース紹介

伝統の中距離重賞「大井記念(S1)」
南関東の有力馬が一堂に会す伝統の一戦。
1,2着馬に優先出走権が付与される“帝王賞トライアル”としての役割も担っている重賞だ。

▼データ分析のポイント
・南関東を代表する名馬が活躍
・ブリリアントカップ組が好成績
・金盃優勝馬は苦戦する傾向

【過去10年の優勝馬】

優勝馬 所属 種牡馬 人気
2025年 ライトウォーリア 川崎 マジェスティックウォリアー 3人気
2024年 サヨノネイチヤ 大井 ダノンレジェンド 1人気
2023年 セイカメテオポリス 大井 マジェスティックウォリアー 3人気
2022年 ランリョウオー 浦和 パイロ 2人気
2021年 ミューチャリー 船橋 パイロ 2人気
2020年 ストライクイーグル 大井 キンシャサノキセキ 1人気
2019年 モジアナフレイバー 大井 バトルプラン 4人気
2018年 リッカルド 船橋 フサイチリシャール 1人気
2017年 ウマノジョー 大井 ウイングアロー 6人気
2016年 ケイアイレオーネ 大井 Henny Hughes 1人気

南関東を代表する中長距離馬が優勝している。
2017年ウマノジョー以外は複数のタイトルホルダーだが、その馬たちの実績を挙げると…

▼ケイアイレオーネ:重賞6勝(ダートグレード競走2勝)
▼リッカルド:重賞5勝(ダートグレード競走1勝)
▼モジアナフレイバー:重賞4勝、2019年東京大賞典3着
▼ストライクイーグル:重賞3勝
▼ミューチャリー:2021年「JBCクラシック(金沢・Jpn1)」制覇、NARグランプリ2021・年度代表馬
▼ランリョウオー:重賞6勝
▼セイカメテオポリス:重賞5勝
▼サヨノネイチヤ:重賞3勝
▼ライトウォーリア:2024年「川崎記念(Jpn1)」制覇、NARグランプリ2024・年度代表馬
※2026.5.6現在での現役馬を含む

南関東史に残る名馬が歴代優勝馬に名を連ねているのがお分かり頂けるだろう。

過去10年の成績はこちら
第1回からの歴代優勝馬はこちら

名手・御神本騎手と吉原騎手が活躍

【騎手の傾向(敬称略)】

1着 2着 3着
2025年 R.クアトロ 吉原 寛人 矢野 貴之
2024年 西 啓太 森 泰斗 吉原 寛人
2023年 吉原 寛人 澤田 龍哉 矢野 貴之
2022年 本橋 孝太 真島 大輔 町田 直希
2021年 御神本 訓史 本橋 孝太 笹川 翼
2020年 御神本 訓史 山崎 誠士 本田 正重
2019年 繁田 健一 左海 誠二 森 泰斗
2018年 矢野 貴之 笹川 翼 森 泰斗
2017年 山本 聡哉 繁田 健一 的場 文男
2016年 的場 文男 森 泰斗 吉原 寛人

過去10年で「御神本訓史騎手」が2勝、「矢野貴之騎手」が1勝、3着2回。
大井を代表するジョッキーの二人が“大井”と名の付く唯一の重賞で存在感を放っている。

また、存在感といえば全国の競馬場を駆け回る「吉原寛人騎手」も忘れてはならない。
現在、3年連続で3着内に好走、いずれも上位人気に支持された馬での成績だけにキッチリと仕事をしている印象だ。

南関東最高グレード「S1(※)」で行われる「大井記念」は名手の手綱捌きにも注目したい。

ちなみに、2025年の優勝は短期騎手免許で騎乗していた「ライアン・クアトロ騎手」。
南関東では4回目の短期免許だったが、日本で初めて勝利した重賞が2025年の大井記念だった。
同騎手は2025年の短期免許終了時点で地方通算594戦82勝(勝率13.8%)、2着66回(連対率24.9%)、3着60回(3着内率35.0%)。
今年の騎乗は現時点で予定されていないが、次回の来日時には是非ともご注目頂きたい。

※南関東のグレード
南関東で行われる重賞の表記は「S1~S3」「Jpn1~Jpn3」「G1」の3種類
▽[S]:南関東所属馬 or 地方所属馬のみが出走可能
▽[Jpn]:JRA所属馬も出走可能なダートグレード競走
▽[G1]:地方競馬唯一の国際G1「東京大賞典」が該当

1番人気と実績馬に注目

【人気別成績】

人気別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1人気 4 1 4 1 40.0% 50.0%
2人気 2 1 2 5 20.0% 30.0%
3人気 2 2 1 5 20.0% 40.0%
4人気 1 0 0 9 10.0% 10.0%
5人気 0 3 0 7 0.0% 30.0%
6人気以下 1 3 3 83 1.1% 4.4%

過去10年で「1番人気馬」は4勝、2着1回、3着4回。
南関東を代表する馬たちが揃う激戦必至の重賞ではあるが、人気に推された馬が3着内率90.0%の活躍を見せている。

「2~5番人気馬」は人気相応といった感じ。
勝利数こそ「1番人気馬」の4勝に対して「2~4番人気馬」は計5勝となるが、「1番人気馬」を巡る争いと見て差支えないだろう。

また、「6番人気以下」の馬たちも1勝、2着3回、3着3回の成績を残している。
該当馬の中にはJpn1馬カジノフォンテン&オールブラッシュなどが含まれるので、人気を落とした実績馬は侮れないところだ。

1番人気から手広く

【配当傾向】

単勝(円) 馬複(円) 三連単(円)
2025年 1,090 720 24,300
2024年 240 1,450 5,180
2023年 740 7,600 55,540
2022年 630 2,650 55,200
2021年 250 770 2,710
2020年 270 570 8,900
2019年 850 1,710 14,000
2018年 170 5,910 30,900
2017年 1,830 14,020 198,100
2016年 250 2,260 15,310
平均 632 3,766 41,014

1番人気の優勝は2016年・2018年・2020年・2024年の4回。
この4回の「馬複」平均配当は2,548円、「三連単」は15,073円と堅い配当とは言い難い。

また、1番人気が2着だったのは2025年。
さらに同3着は2017年・2019年・2021年・2023年だが、これら5回の平均は「馬複」4,964円、「三連単」58,930円となっている。

データ的には堅軸の「1番人気」から手広く流したい。

地元の大井所属馬が強い

【所属競馬場別の成績】

所属 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
浦和 1 3 3 11 5.6% 22.2%
船橋 2 2 2 28 5.9% 11.8%
大井 6 4 4 65 7.6% 12.7%
川崎 1 1 1 6 11.1% 22.2%

地元の「大井所属馬」が6勝、2着4回、3着4回。
過去10年で「大井所属馬」によるワンツーは1度も無いが、大井の名を冠した重賞だけあって全ての年で連対を果たしている。

その他、好走数では「船橋所属馬」と「浦和所属馬」が互角。
「川崎所属馬」は2008年を最後に勝利から遠ざかっていたが、2025年にライトウォーリアが勝利して一矢報いた形だ。

1枠1番が3連覇中

【枠番別の成績】

枠番 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1枠 4 0 2 8 28.6% 28.6%
2枠 0 1 1 14 0.0% 6.3%
3枠 2 0 2 13 11.8% 11.8%
4枠 2 2 0 14 11.1% 22.2%
5枠 1 2 1 14 5.6% 16.7%
6枠 0 0 0 19 0.0% 0.0%
7枠 0 3 2 13 0.0% 16.7%
8枠 1 2 2 15 5.0% 15.0%

現在、「1枠」が3連覇中。
過去10年では4勝、3着2回となり、勝率・連対率は28.6%、3着内率は42.9%だ。
ここ3年で急上昇中の枠ではあるが、やはり経済コースを走れる「1枠」は有利と言う傾向が出ている。

また、勝利している枠は「1」~「4枠」までで8勝、「5枠」までで9勝を占める。
2・3着数はそれほど大きな差は出ていないが、勝つなら「内枠」といったところだろうか。

【牡馬牝馬別の成績】

性別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
牡馬 9 8 9 89 7.8% 14.8%
牝馬 0 0 0 5 0.0% 0.0%
セン馬 1 2 1 16 5.0% 15.0%

過去10年で「牡馬」が9勝、2着8回、3着9回。
「セン馬」が1勝、2着2回、3着1回なので、実質的には“牡馬”がパーフェクトだ。

経験豊富な馬が活躍

【年齢別の成績】

年齢 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
4歳 3 0 1 9 23.1% 23.1%
5歳 3 1 2 18 12.5% 16.7%
6歳 1 4 3 19 3.7% 18.5%
7歳以上 3 5 4 64 3.9% 10.5%

各年代の実力馬が活躍。

勝利数は「4歳」「5歳」「7歳以上」がそれぞれ3勝ずつ。
3着内数では出走頭数の多い「7歳以上」が3勝、2着5回、3着4回で最多となっている。

南関東は高齢馬が活躍する傾向にあるが、チャンピオンディスタンスで行われるS1重賞はガチンコ勝負が期待できそうだ。

最重要トライアル!

【ブリリアントカップ(BC)の着順別の成績】

BC着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
BC1着 4 2 0 3 44.4% 66.7%
BC2着 0 0 1 6 0.0% 0.0%
BC3着 0 1 0 2 0.0% 33.3%
BC4着以下 1 3 1 33 2.6% 10.5%

※2017年までは準重賞

大井記念トライアル「ブリリアントカップ(S3)」。
2018年までは「2,000m」で争われていたが、2019年からは「1,800m」で行われている。

「ブリリアントカップ」の優勝馬は9頭が参戦して4勝、2着2回。
実に4頭の馬が「ブリリアントカップ」と「大井記念」を連勝しているように非常に相性の良いレースだ。

「ブリリアントカップ」2・3着馬はやや分が悪いものの、4着以下から巻き返すケースは多い。
該当馬は過去10年で1勝、2着3回、3着1回となっており、「ブリリアントカップ」で4着以下に敗れているからと言って軽視は禁物。

大井のチャンピオンロードは「ブリリアントカップ」⇒「大井記念」⇒「帝王賞(Jpn1)」と続く。
その初戦でもある「ブリリアントカップ」には春シーズンを担う有力馬が揃う傾向にあり、レースレベルもおのずと高くなるのだろう。

2026年ブリリアントカップの結果

金盃覇者の成績は奮わず…

【金盃の着順別の成績】

金盃着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
金盃1着 0 0 0 7 0.0% 0.0%
金盃2着 1 0 2 5 12.5% 12.5%
金盃3着 1 0 0 4 20.0% 20.0%
金盃4着以下 1 1 0 22 4.2% 8.3%

同年1月に大井2,600mで行われる「金盃(S2)」。

過去10年で7頭の「金盃」覇者が大井記念に出走。
大井コースの重賞ウイナーということで注目度も高いところだが3着内に好走した馬は1頭もいない。
ただし、4着2頭、5着3頭と掲示板に載る馬は多いので、全くの圏外という訳でもないのが難しいところか。

また、「金盃2着以下」の馬たちを合計すると3勝、2着1回、3着2回。
こちらも際立つ成績ではないが、大井2,600mで敗れた馬が2,000mで巻き返すシーンは少なくない。

データ傾向を見る限り、大井2,600mと2,000mでは求められる能力が違うということだろう。

2026年金盃の結果


今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は5月27日(水)に浦和競馬場で行われる「プラチナカップ(S3)」です!

南関データ分析とは

南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
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(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
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