~南関重賞を解く~ 南関データ分析

2026年6月30日(火) 
サラ系3歳 大井1,200m
優駿スプリント(S2)

レース紹介

3歳スプリント王決定戦「優駿スプリント(S2)」!
南関東の3歳スプリンターにとって大目標となる重賞。
生粋のスプリンター vs クラシックからの路線変更組に注目だ。

▼データ分析のポイント
・10番人気以下の激走が多い
・短距離組では優駿スプリントTRの優勝馬に注目
・クラシックからの転戦馬が好走率高し

【過去10年の優勝馬】

優勝馬 所属 種牡馬 人気
2025年 ハーフブルー 大井 サンダースノー 3人気
2024年 ティントレット 大井 ホッコータルマエ 3人気
2023年 フジコチャン 大井 エスポワールシチー 3人気
2022年 プライルード 大井 ラブリーデイ 2人気
2021年 ワールドリング 船橋 トゥザワールド 5人気
2020年 カプリフレイバー 船橋 サウスヴィグラス 1人気
2019年 ナガタブラック 川崎 クロフネ 6人気
2018年 クルセイズスピリツ 大井 サウスヴィグラス 11人気
2017年 バンドオンザラン 川崎 スズカコーズウェイ 8人気
2016年 エイシンヒート 大井 Street Sense 2人気

ハーフブルー、ティントレット、プライルード、ワールドリング、カプリフレイバー…
歴代優勝馬からは南関東の短距離重賞を複数回勝利している“スピードスター”が誕生している。

スピードの指標の1つとなるのが「タイム」。
過去10年の平均勝ちタイムは「1:12.6」、最速タイムは2023年にフジコチャンが走破した「1:11.7」だ。
このタイムは2011年にミヤサンキューティが叩き出したレースレコード「1:11.6」に迫る好タイムだった。

大井競馬場は2023年10月末の開催よりオーストラリア産の砂(通称:白砂)を採用。
導入当初から“重い砂”と評されてきたが、徐々にタイムは短縮傾向にあり、2024年12月からは砂厚を10cm⇒9cmとしたことで高速化が顕著に。
2024年12月以降の最高タイムは2025年10月「東京盃(Jpn2)」と今年4月「東京スプリント(Jpn3)」で計時された「1:10.7」となる。
1分10秒台の決着は白砂以前の重賞では出ていたのだが、最近はその当時の水準に戻ってきた印象だ。

なお、2026年の3歳1,200m戦に限定すると、最速タイムは5/1「3歳(一)(二)(三)」で計時されたサヨノホーチュラスの「1:12.1」。
例年、好タイムとなる傾向にある「優駿スプリントトライアル」は「1:13.0」で際立って速いタイムではなかった。
※6/12時点

過去10年の成績はこちら
第1回からの歴代優勝馬はこちら

地元の94ライン

【騎手の傾向(敬称略)】

1着 2着 3着
2025年 笹川 翼 西 啓太 矢野 貴之
2024年 矢野 貴之 森 泰斗 西 啓太
2023年 森 泰斗 藤本 現暉 澤田 龍哉
2022年 本田 正重 岡村 健司 笹川 翼
2021年 張田 昂 今野 忠成 左海 誠二
2020年 繁田 健一 御神本 訓史 本橋 孝太
2019年 伊藤 裕人 森 泰斗 川島 正太郎
2018年 西 啓太 赤岡 修次 本田 正重
2017年 赤岡 修次 的場 文男 左海 誠二
2016年 矢野 貴之 上田 健人 笹川 翼

1994年生まれの「西啓太騎手」と「笹川翼騎手」が好成績。

1月14日がお誕生日の「西啓太騎手」は1勝、2着1回、3着1回。
2018年の優駿スプリントが自身初タイトルで、直近は2年連続で3着内に好走している。

続いては7月17日生まれの「笹川翼騎手」。
過去10年で1勝、3着2回となっており、2025年の優駿スプリントが同レース初勝利だった。
ちなみに、学年では「西啓太騎手」の1つ下となるが、デビューは「笹川翼騎手」の方が1年早い。

その他、「矢野貴之騎手」も2勝、3着1回と好成績。
1984年8月3日生まれの先輩騎手で、6月19日終了時点で地方通算3,195勝となっている。

堅実な大井

【所属競馬場別の成績】

所属 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
浦和 0 0 3 19 0.0% 0.0%
船橋 2 2 3 31 5.3% 10.5%
大井 6 7 4 60 7.8% 16.9%
川崎 2 1 0 18 9.5% 14.3%

地元の「大井所属馬」は6勝、2着7回、3着4回。
過去10年で連対を外したのは1回という堅実ぶりで、「大井所属馬」によるワンツーは4回ある。

二桁人気馬の激走

【人気別成績】

人気別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1人気 1 4 1 4 10.0% 50.0%
2人気 2 2 0 6 20.0% 40.0%
3人気 3 0 0 7 30.0% 30.0%
4人気 0 0 1 9 0.0% 0.0%
5人気 1 0 2 7 10.0% 10.0%
6人気以下 3 4 6 95 2.8% 6.5%

「1~3番人気馬」を合計すると6勝、2着6回、3着1回。
数字だけ見ると好成績ではあるが、「1~3番人気馬」によるワンツーは3回、3着内独占は1回なので人気馬揃い踏みは少ない。

注目は「6番人気以下」の3勝、2着4回、3着6回。
直近2年こそ人気馬が好走しているが、その他の8年は全て「6番人気以下」が3着内に入っている。
さらに際立つのが“二桁人気の馬”で、該当馬だけで1勝、2着2回、3着3回と波乱を演出しているのだ。

ちなみに、二桁人気で激走した6頭のうち、5頭が前走からの「距離短縮」だった。

高配当の傾向

【配当傾向】

単勝(円) 馬複(円) 三連単(円)
2025年 650 770 14,450
2024年 750 1,180 7,160
2023年 930 9,280 149,610
2022年 560 13,480 138,150
2021年 820 2,100 55,480
2020年 170 4,110 105,230
2019年 1,590 3,110 299,330
2018年 4,780 31,940 1,389,700
2017年 2,890 1,050 76,140
2016年 450 1,060 71,690
平均 1,359 6,808 230,694

「単勝」の平均配当は「1,359円」。
2017年~2019年は高配当だったものの、その3年を除いた平均は「619円」と低めの配当が多い。

一方、「馬複」は4桁配当が7回、万馬券が2回。
同様に「三連単」も高めの配当が期待できそうで、過去10年では万馬券が9回、うち10万超が4回、100万円超も1回ある。

全⇒中⇒外

【枠番別の成績】

枠番 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1枠 1 0 0 19 5.0% 5.0%
2枠 2 1 0 17 10.0% 15.0%
3枠 1 2 0 15 5.6% 16.7%
4枠 2 2 2 14 10.0% 20.0%
5枠 0 2 1 17 0.0% 10.0%
6枠 2 2 4 12 10.0% 20.0%
7枠 1 0 1 18 5.0% 5.0%
8枠 1 1 2 16 5.0% 10.0%

過去10年は全てフルゲート16頭立て。
すなわち各枠番に2頭ずつ収まることになるので、枠別の出走頭数はイーブンということになる。
※2017年のみ2頭除外で14頭

優勝馬は5枠を除く全ての枠番から輩出されているので互角。
続いて2着馬は「3~6枠」から各2頭、合計8頭、最後に3着馬は「4~8枠」で全10頭を占めている。
すなわち、1着から順に「全枠」⇒「中枠」⇒「外枠」となっており、3着内率は真ん中から外側が高い傾向となっている。

直近3か月の枠番傾向(大井1,200m)もチェックしておこう。
※アクセス時点での成績なので変動あり

それほど大きな差は出ていないが、「7枠」「8枠」は好走率が高い傾向にあるようだ。

牝馬だって速い!

【牡馬牝馬別の成績】

性別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
牡馬 8 5 9 88 7.3% 11.8%
牝馬 2 5 1 39 4.3% 14.9%
セン馬 0 0 0 1 0.0% 0.0%

「牡馬」が8勝、2着5回に対して、「牝馬」は2勝、2着5回。

3歳スプリント路線は牡馬/牝馬ともに「優駿スプリント」が大目標のレース。
勝ち星こそ「牡馬」に分があるものの、スピード勝負なら「牝馬」も劣らないところだろう。

ちなみに、直近3年で「牝馬」によるワンツーは2回ある。

トライアル優勝馬は安定

【優駿スプリントトライアル(優駿STR)の成績】

優駿STR着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
優駿STR1着 1 4 1 3 11.1% 55.6%
優駿STR2着 1 0 2 6 11.1% 11.1%
優駿STR3着 0 1 1 5 0.0% 14.3%
優駿STR4着以下 1 0 0 33 2.9% 2.9%

「優駿スプリント」と「同コース」「同距離」で行われる最重要トライアル。

現在、9年連続でトライアル優勝馬が参戦。
結果は1勝、2着4回、3着1回と安定した成績を残している。

なお、トライアル2着以下の馬に逆転Vを許したケースは2回のみ。
となると、他の路線からの馬に注目ということになるだろう。

2026年優駿スプリントトライアルの結果

重賞昇格でレベルアップ?

【若潮スプリント】

若潮スプリント着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
若潮スプリント1着 1 1 1 2 20.0% 40.0%
若潮スプリント2着 1 0 1 5 14.3% 14.3%
若潮スプリント3着 0 0 0 6 0.0% 0.0%
若潮スプリント4着以下 0 2 1 18 0.0% 9.5%

「若潮スプリント」は2019年から実施されている優駿スプリントのトライアル競走。
2021年から重賞に昇格している注目の一戦だ。

「若潮スプリント」出走組はのべ39頭が参戦して2勝、2着3回、3着3回。
抜群の成績というわけではないが、2019年の第1回から2024年まで6年連続で3着内馬を送り出している。
※2025年は4着止まり

なお、「若潮スプリント」4着以下の馬は2着2回、3着1回だが、3頭全てが「若潮スプリント」の4着馬だった。
レースレベルが高い重賞の上位馬には是非とも注目したいところだろう。

2026年若潮スプリントの結果

クラシック組の意地

【前走別の成績】

前走 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
クラシック 3 3 1 7 21.4% 42.9%
その他 7 7 9 121 4.9% 9.7%

スプリント戦を歩んできたスペシャリストか、それともクラシックロードで揉まれてきた経験か。
こちらのデータは優駿スプリントの“前走”が「南関東クラシック(※)」か「それ以外」かに分類した成績となる。

データを見ても明らかなように前走「クラシック組」が勝率、連対率ともに抜群の成績を残す。
もちろん、「その他」組は出走頭数が多いので好走率は下がってしまうが、それにしても「クラシック組」の成績は目を引く。

「クラシック組」で好走した7頭のうち、1,200m以下のスプリント戦で勝利実績があった馬は6頭。
短い距離でデビューする馬が多いこともあるが、距離の長いクラシック戦線から適距離に戻って好走するケースは多いということ。

なお、「クラシック組」で好走した7頭の平均人気は「4.7人気」なので、人気の盲点となっていたことは付け加えておきたい。

※南関東クラシック(分析対象レースのみ)
【牡馬】羽田盃・東京ダービー
【牝馬】桜花賞・東京プリンセス賞・関東オークス

コース経験は重要なファクター!?

【大井1,200m経験有無別の成績】

1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
経験あり 5 8 6 88 4.7% 12.1%
経験なし 5 2 4 40 9.8% 13.7%

優駿スプリントの舞台である「大井1,200m」の経験があるか否か。

「経験あり」が5勝、2着8回、3着6回。
対する「経験なし」が5勝、2着2回、3着4回なのでほぼほぼ互角と言って良さそうだ。

さらに、細かく見てみよう。
「大井1,200m」を3勝以上している馬の成績は以下の通り。

1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
3勝以上馬 0 2 1 15 0.0% 11.1%

「大井1,200m」を3勝以上している馬は0勝、2着2回、3着1回。
得意条件に越したことは無いものの、突出した成績ではないので、「経験」や「得意条件」の他にも重要なファクターを探すことが必要そうだ。

なお、前項【前走別の成績】でクラシック組の3着内馬7頭のうち、大井1,200mの「経験あり」は3頭(2着2回、3着1回)。

優勝は逃げ先行、2着は先行、3着は差し寄り

【1~3着馬の4コーナー通過順】

1着 2着 3着
1番手 1 1 2
2~5番手 8 6 1
6~10番手 1 3 4
11番手以降 0 0 3

「1~3着馬」の「4コーナーでの位置取り」はご覧の通り。

先手を奪って3着内に残すケースは少なく、1・2着は「2~5番手」の馬が大半を占める。
一方の差し馬も勝ち切るまでには至らなく、「6~10番手」は2・3着、「11番手以降」は3着までといったところだ。

“短距離=逃げ馬”というイメージは優駿スプリントに限ると当てはまらないのかもしれない。


今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は7月22日(水)に大井競馬場で行われる「サンタアニタトロフィー(S3)」です!

南関データ分析とは

南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
知って得するデータから豆知識まで、予想に役立つデータをご紹介いたします!

(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
競走除外馬及び出走取消馬はデータには含めておりません。
また、当コンテンツの内容においては、特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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