~南関重賞を解く~ 南関データ分析

2017年11月1日(水) 
サラ系2歳 大井1,600m
ハイセイコー記念(S2)

レース紹介

南関東所属の2歳馬によるマイル重賞「ハイセイコー記念(S2)」
大井が生んだ国民的アイドルホース“ハイセイコー”を冠したレースでもあり、
将来のスターホース候補生の誕生が期待される一戦だ。
まだまだ経験の浅い2歳馬だが、過去10年の傾向を探ってみよう!

【過去10年の優勝馬】

優勝馬 所属 種牡馬 人気
2016年 ミサイルマン 大井 カネヒキリ 1人気
2015年 トロヴァオ 大井 カネヒキリ 3人気
2014年 ストゥディウム 船橋 ルースリンド 5人気
2013年 ブラックヘブン 大井 パイロ 2人気
2012年 ソルテ 大井 タイムパラドックス 9人気
2011年 ドラゴンシップ 船橋 クロフネ 4人気
2010年 セルサス 船橋 タイムパラドックス 1人気
2009年 ショウリュウ 大井 バゴ 4人気
2008年 ナイキハイグレード 船橋 アグネスタキオン 2人気
2007年 ヴァイタルシーズ 川崎 カコイーシーズ 2人気

カネヒキリ産駒が連勝中!
さらには、タイムパラドックス産駒2勝、クロフネ産駒1勝、ルースリンド産駒1勝と、日本国内のダートで活躍した馬の産駒が目立つ。

過去5年の成績はこちら
第1回からの歴代優勝馬はこちら

前年の上位騎手に注目!?

【騎手の傾向(敬称略)】

1着 2着 3着
2016年 笹川 翼 矢野 貴之 今野 忠成
2015年 本田 正重 笹川 翼 石崎 駿
2014年 石崎 駿 繁田 健一 吉原 寛人
2013年 有年 淳 今野 忠成 御神本 訓史
2012年 金子 正彦 今野 忠成 酒井 忍
2011年 御神本 訓史 的場 文男 坂井 英光
2010年 石崎 駿 山田 信大 的場 文男
2009年 的場 文男 桑島 孝春 戸崎 圭太
2008年 戸崎 圭太 張田 京 左海 誠二
2007年 酒井 忍 左海 誠二 的場 文男

複数回の優勝は「石崎駿騎手」の2回。
また、3着以内に複数回好走しているのは石崎駿騎手を含めて「8名」いるが、
面白いことに、そのほとんど(太字)が「2年連続」ないし「3年連続」で3着以内に来ている。

この傾向は今年も続くのか?それとも来年に持ち越しか!?はたまた…

大井&船橋の2強!

【所属競馬場別の成績】

所属 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
浦和 0 0 1 7 0.0% 0.0%
船橋 4 5 2 14 16.0% 36.0%
大井 5 4 7 82 5.1% 9.2%
川崎 1 1 0 13 6.7% 13.3%

地元大井勢と船橋勢が他を圧倒!
大井所属馬は「5勝、2着4回、3着7回」、船橋所属馬は「4勝、2着5回、3着2回」の成績を収めている。
船橋所属馬に関しては「勝率16.0%」、「連対率36.0%」と、質の高さが際立っている印象だ。

南関デビュー馬が意地を見せる!

【デビューした地区別の成績】

デビュー地区 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
南関東 9 9 9 96 7.3% 14.6%
ホッカイドウ競馬 1 1 1 19 4.5% 9.1%
その他 0 0 0 1 0.0% 0.0%

続いて、デビューした競馬場別の成績。

過去10年では「南関東デビュー馬」が9勝、2着9回、3着9回に対して、「ホッカイドウ競馬デビュー馬」は1勝、2着1回、3着1回。
近年の南関東2歳重賞&クラシック戦線は「ホッカイドウ競馬デビュー馬」の活躍が顕著となっているが、
ハイセイコー記念に限ればそれほど目立つ成績は残していないようだ。
※その他の1頭は「佐賀競馬」所属

1番人気馬は過信禁物!?

【人気別成績】

人気別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1人気 2 0 4 4 20.0% 20.0%
2人気 3 3 1 3 30.0% 60.0%
3人気 1 4 1 4 10.0% 50.0%
4人気 2 0 0 8 20.0% 20.0%
5人気 1 2 1 6 10.0% 30.0%
6人気以下 1 1 3 91 1.0% 2.1%

「1番人気馬」が苦戦している。
過去10年で2勝、3着4回にとどまっており、勝率及び連対率はともに20.0%と低い。
逆に最も成績が良いのが「2番人気馬」で、3勝、2着3回、3着1回と安定した成績を収めている。

全体的に「5番人気以内」が好走している傾向にあるが、確固たる”軸”が不在と言ったところだろう。

配当金は低めの傾向

【配当傾向】

単勝(円) 馬複(円) 三連単(円)
2016年 310 1,790 58,570
2015年 520 1,160 178,720
2014年 1,110 2,360 83,840
2013年 490 1,830 11,130
2012年 2,280 9,170 102,600
2011年 530 1,140 17,380
2010年 190 450 3,580
2009年 800 2,960 20,080
2008年 380 1,340 4,900
2007年 380 1,850 12,280
平均 699 2,405 49,308

過去10年の「単勝配当」は3ケタが8回で、平均699円。
また、「馬複」は平均2,405円、「三連単」は平均49,308円と、比較的平穏な配当となっている。

前述の「人気別成績」の通り、1番人気馬の成績は振るわないものの、5番人気以内の馬が上位に来ている結果だろう。

ちなみに、過去10年の単勝最高配当は2012年の2,280円。
今では考えられないが、優勝馬は当時、9番人気の伏兵評価だったソルテだ。

外枠有利!

【枠番別の成績】

枠番 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1枠 0 3 0 10 0.0% 23.1%
2枠 0 0 0 16 0.0% 0.0%
3枠 1 0 2 16 5.3% 5.3%
4枠 1 2 0 17 5.0% 15.0%
5枠 2 0 4 14 10.0% 10.0%
6枠 2 0 2 15 10.5% 10.5%
7枠 2 2 2 14 10.0% 20.0%
8枠 2 3 0 14 10.5% 26.3%

枠番別の成績は「外枠(※)」に良績が集中。
「5枠~8枠」が8勝を挙げており、2着は5回、3着も8回と抜群の成績を残している。

逆に「内枠」は苦戦しており、「1枠」、「2枠」からは優勝馬が出ていない。
まだまだ経験の浅い2歳馬だけに、馬群が密集する「内枠」は割引が必要なのかもしれない。

※「1~4枠」を内枠、「5~8枠」を外枠とする

牡馬が強さを見せる!

【牡馬牝馬別の成績】

性別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
牡馬 9 9 10 103 6.9% 13.7%
牝馬 1 1 0 12 7.1% 14.3%
セン馬 0 0 0 1 0.0% 0.0%

「牡馬」が9勝、2着9回、3着10回と強さを見せている。
一方、「牝馬」は出走数自体が14頭と少なく、2011年にドラゴンシップ、アイキャンデイのワン・ツーが1回あるのみ。

トライアルレース出走組は!?

【ゴールドジュニアー(GJ)の着順別の成績】

GJ着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
GJ1着 0 2 2 4 0.0% 25.0%
GJ2着 1 0 1 5 14.3% 14.3%
GJ3着 1 0 1 5 14.3% 14.3%
GJ4着以下 1 1 0 18 5.0% 10.0%

ハイセイコー記念のトライアルレースとして行われている準重賞「ゴールドジュニアー」。
コース設定は「大井1,400m(外回り)」となっており、「ハイセイコー記念:大井1,600m(内回り)」とは条件が大きく異なる。

「ゴールドジュニアー優勝馬」は8頭が出走し、2着、3着がそれぞれ2回あるのみ。
「ゴールドジュニアー出走組」に広げてみても、3勝、2着3回、3着4回と苦戦ぎみだ。

トライアル⇒本番でコース設定が大きく変わる点には注目したいところだろう。

2017年ゴールドジュニアーの結果

素質馬に距離は関係ない!?

【マイル戦の経験有無別の成績】

1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
経験あり 3 7 3 66 3.8% 12.7%
経験なし 7 3 7 50 10.4% 14.9%

2歳馬にとって克服すべき課題の1つは「距離の壁」。
ハイセイコー記念が行われる「1,600m」の「経験あり/なし」別の成績は表の通り。

「経験あり」が3勝、2着7回、3着3回に対して、「経験なし」は7勝、2着3回、3着7回となっている。
初めて経験する距離は課題でもあるが、重賞を制するような素質馬は「克服している」という結果になっている。

経験値か?それとも…!?

【レース経験数別の成績】

1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
3戦以内 8 2 4 33 17.0% 21.3%
4戦以上 2 8 6 83 2.0% 10.1%

こちらの表はハイセイコー記念までの「レース経験数」を「3戦以内」と「4戦以上」に分けた成績だ。

「3戦以内」の成績は8勝、2着2回、3着4回、「4戦以上」は2勝、2着8回、3着6回。
「マイル戦の経験有無」と同様に、経験の浅さを素質・能力で補っていると言えそうだ。


今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は次週11月8日(水)「ロジータ記念(S1)」です!

南関データ分析とは

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(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
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