~南関重賞を解く~ 南関データ分析

2017年5月10日(水) 
サラ系3歳 大井1,800m
羽田盃(S1)

レース紹介

南関東クラシック第1戦「羽田盃(S1)」
南関東クラシック三冠は春シーズンに全て行われるのが特徴で、
「羽田盃(S1)」「6/7東京ダービー(S1)」「7/12ジャパンダートダービー(Jpn1)」と続く。

過去10年の羽田盃の傾向は?

【過去10年の優勝馬】

優勝馬 所属 種牡馬 人気
2016年 タービランス 浦和 パイロ 1人気
2015年 ストゥディウム 船橋 ルースリンド 2人気
2014年 ハッピースプリント 大井 アッミラーレ(父SS) 1人気
2013年 アウトジェネラル 船橋 アドマイヤドン 2人気
2012年 アートサハラ 大井 マンハッタンカフェ(父SS) 8人気
2011年 クラーベセクレタ 船橋 ワイルドラッシュ 1人気
2010年 シーズザゴールド 大井 スキャターザゴールド 2人気
2009年 ナイキハイグレード 船橋 アグネスタキオン(父SS) 1人気
2008年 ニックバニヤン 大井 デヒア 11人気
2007年 トップサバトン 船橋 タヤスツヨシ(父SS) 2人気

過去10年の「種牡馬(父馬)」に注目してみよう。
”地方競馬らしく”同じ種牡馬の産駒はいないが、いわゆる”SS系”の種牡馬からは4頭が戴冠している。
ちなみに、過去10年の南関東リーディングサイアー(収得賞金順)は「サウスヴィグラス」「ゴールドアリュール」「アジュディケーティング」の3頭。
アジュディケーティング産駒は2000年にイエローパワーが優勝しているが、その他の2頭からは羽田盃ウイナーが出ていない。

過去5年の成績はこちら
第1回からの歴代優勝馬はこちら

【騎手の傾向(敬称略)】

1着 2着 3着
2016年 森 泰斗 本田 正重 赤岡 修次
2015年 石崎 駿 左海 誠二 今野 忠成
2014年 吉原 寛人 川島 正太郎 今野 忠成
2013年 御神本 訓史 真島 大輔 張田 京
2012年 今野 忠成 戸崎 圭太 本橋 孝太
真島 大輔
2011年 戸崎 圭太 町田 直希 酒井 忍
2010年 内田 博幸 戸崎 圭太 木村 健
2009年 戸崎 圭太 酒井 忍 今野 忠成
2008年 的場 文男 今野 忠成 御神本 訓史
2007年 石崎 駿 戸崎 圭太 内田 博幸

過去10年で複数回(2回)優勝している騎手は「石崎駿騎手」「戸崎圭太騎手」の2名。
また、2013年にJRAに移籍した「戸崎圭太騎手」は2着も3回あり、過去10年で5連対と相性は良い(2013年~2016年は騎乗機会なし)。
2017年の羽田盃当日は「JRA交流戦」が番組に組まれており、戸崎騎手をはじめとしたJRA所属騎手が騎乗するようなら注目となりそうだ。
南関東所属騎手では「今野忠成騎手」に注目。
過去10年で優勝1回、2着1回、3着3回と羽田盃での活躍が目立っている(2013年,2016年は騎乗機会なし)。
※2012年はジャルディーノ、プレティオラスが3着同着

1,2番人気の信頼度は高い!

【人気別成績】

人気別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1人気 4 3 1 2 40.0% 70.0%
2人気 4 1 2 3 40.0% 50.0%
3人気 0 4 2 4 0.0% 40.0%
4人気 0 2 1 7 0.0% 20.0%
5人気 0 0 0 10 0.0% 0.0%
6人気以下 2 0 5 81 2.3% 2.3%

過去10年の優勝馬は「1番人気」「2番人気」がそれぞれ4勝を挙げており、「1番人気or2番人気」の勝率は80%と高勝率。
「3番~5番人気」は0勝と結果が出ていなく、「6番人気以下」が2勝を挙げている。
2着には全て「4番人気以内」の馬が入っており、上位人気馬同士の決着が多いことが分かる。
ちなみに、「1番人気&2番人気」が1,2着を独占した回数は3回。
一方、3着には「6番人気以下が5頭(※)」絡んでおり、人気薄にも気を配りたいところだ。
※2012年は9番人気ジャルディーノ、11番人気プレティオラスが3着同着

荒れることが少ない!?

【配当傾向】

単勝(円) 馬複(円) 三連単(円)
2016年 240 660 9,520
2015年 640 490 61,170
2014年 110 450 1,180
2013年 390 1,400 9,340
2012年 2,610 7,190 307,890
321,880
2011年 120 720 6,020
2010年 560 330 3,870
2009年 150 210 1,460
2008年 10,980 4,300 176,550
2007年 510 1,450 8,000
平均 1,631 1,720 90,688

※2012年は3着同着のため、合算金額を2012年の配当として平均配当を算出

前述の「人気別成績」で示した通り、人気上位馬での決着が多いため、「単勝」「馬複」は比較的堅い配当となっている。
また、3着には人気薄の台頭はあるものの、「三連単」が万馬券となったのは2015年・2012年・2008年の3回のみ。

船橋&大井所属馬が好成績!

【所属競馬場別の成績】

所属 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
浦和 1 0 1 10 8.3% 8.3%
船橋 5 4 2 22 15.2% 27.3%
大井 4 4 3 60 5.6% 11.3%
川崎 0 2 5 15 0.0% 9.1%

過去10年の優勝馬は船橋所属馬5頭、大井所属馬4頭、浦和所属馬1頭となっている。
「過去10年の優勝馬」で示すように、2007年から船橋所属馬と大井所属馬が隔年で優勝馬を輩出していたが、
2016年は浦和所属のタービランスが優勝。
「勝率・連対率が高い船橋所属馬」、「地元の利がある大井所属馬」、それとも・・・

枠番による有利不利は少ない

【枠番別の成績】

枠番 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1枠 1 1 0 10 8.3% 16.7%
2枠 0 1 2 10 0.0% 7.7%
3枠 2 1 1 13 11.8% 17.6%
4枠 3 0 1 13 17.6% 17.6%
5枠 0 1 1 17 0.0% 5.3%
6枠 1 2 3 14 5.0% 15.0%
7枠 3 3 0 14 15.0% 30.0%
8枠 0 1 3 16 0.0% 5.0%

7枠が3勝2着3回と好成績を挙げているものの、内枠/外枠の成績に大きな偏りは見られない。
羽田盃の過去10年の平均出走頭数は13.8頭。
南関東で一番広い「大井外回りコース(1周1,600m)」ということもあり、どの枠からでも各馬が力を出し切れる傾向にあるようだ。

実績ある牝馬には要注目

【牡馬牝馬別の成績】

性別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
牡馬 9 9 10 101 7.0% 14.0%
牝馬 1 1 1 5 12.5% 25.0%
セン馬 0 0 0 1 0.0% 0.0%

牡馬のクラシック第1戦ということもあり、過去10年の牝馬の出走頭数は8頭と少ないものの、
「2012年エミーズパラダイス(2着)」、「2011年クラーベセクレタ(優勝)」、「2009年モエレエターナル(3着)」の3頭が3着以内に好走している。
クラーベセクレタは羽田盃トライアル「京浜盃(S2)」、モエレエターナルは「ニューイヤーカップ(S3)」の牡馬混合重賞のウイナー。
エミーズパラダイスは2歳女王決戦「東京2歳優駿牝馬(S1)」で2着の実績があった。

京浜盃優勝馬は見逃せない!

【京浜盃の着順別の成績】

京浜盃着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
京浜盃1着 5 2 0 2 55.6% 77.8%
京浜盃2着 2 2 1 5 20.0% 40.0%
京浜盃3着 0 0 2 6 0.0% 0.0%
京浜盃4着以下 2 2 3 40 4.3% 8.5%

羽田盃トライアル「京浜盃(S2)」との関連性は非常に高い。
過去10年の京浜盃優勝馬は9頭が羽田盃に出走しているが、5頭が優勝し、2着が2頭という成績を残している。
京浜盃2着馬も2勝2着2回と好成績だが、京浜盃1,2着馬がそのまま羽田盃でワンツーを決めたのは、
2009年1着ナイキハイグレード(京浜盃1着)、2着シャレーストーン(同2着)、
2007年1着トップサバトン(京浜盃1着)、2着アンパサンド(同2着)の2回。
なお、京浜盃以外のレースをステップに羽田盃を制した2012年アートサハラは、
羽田盃と同舞台の「チューリップ特別(大井1,800m)」を制しての戴冠だった。
※2017年のチューリップ特別は大井2,000mで実施

頑張れクラウンカップ組!

【クラウンカップの着順別の成績】

クラウンC着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
クラウンC1着 0 0 0 4 0.0% 0.0%
クラウンC2着 0 0 1 2 0.0% 0.0%
クラウンC3着 0 0 0 3 0.0% 0.0%
クラウンC4着以下 0 0 1 8 0.0% 0.0%

羽田盃トライアルの「クラウンカップ(S3)」
クラウンカップは施行時期によって「羽田盃トライアル」or「東京ダービートライアル」として実施されており、
過去10年では、2014年・2013年・2009年・2008年が東京ダービートライアルとして実施。
※東京ダービートライアル時は、クラウンカップ⇒羽田盃が”連闘”となり、2009年の1頭だけが出走している。

クラウンカップ出走馬のうち、羽田盃で3着以内に好走した馬は、2015年クラウンカップ10着のラッキープリンス(羽田盃3着)、
2011年クラウンカップ2着のヴェガス(羽田盃3着)の2頭のみ。
3歳トップクラスが参戦する京浜盃と比較すると、データ上では劣勢と言わざるを得ない。

南関データ分析とは

南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
知って得するデータから豆知識まで、予想に役立つデータをご紹介いたします!

(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
当コンテンツの内容においては、特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

データ満載!南関東4競馬場の情報は「nankankeiba.com」をチェック!

南関東4競馬場公式ウェブサイト nankankeiba.com

>重賞一覧