~南関重賞を解く~ 南関データ分析

2017年8月11日(金祝) 
サラ系3歳 大井1,800m
黒潮盃(S2)

レース紹介

真夏の3歳重賞「黒潮盃(S2)」
南関クラシック出走組と、夏場に力をつけてきた上がり馬との激突が見所となる競走だ。
さらに、南関所属馬以外の遠征馬の活躍も目立つ競走を、過去10年のレースから分析してみよう。
※黒潮盃は8月11日(金祝)に行われるのでご注意を!

【過去10年の優勝馬】

優勝馬 所属 種牡馬 人気
2016年 ミスミランダー 船橋 アッミラーレ 1人気
2015年 ブラックレッグ 大井 タイキシャトル 5人気
2014年 スマイルピース 大井 プリサイスエンド 1人気
2013年 トラバージョ 船橋 ワイルドラッシュ 1人気
2012年 アスカリーブル 船橋 ブラックタキシード 1人気
2011年 オオエライジン 兵庫 キングヘイロー 1人気
2010年 ツルオカオウジ 大井 メイセイオペラ 1人気
2009年 ツクシヒメ 船橋 カコイーシーズ 4人気
2008年 ギャンブルオンミー 船橋 アメリカンボス 5人気
2007年 マルヨフェニックス 笠松 エイシンサンディ 9人気

冒頭でも述べてるように、黒潮盃にはバラエティに富んだメンバーが参戦してくる。
そして、それは結果も同様。
南関での実績馬はもとより、連勝中の上がり馬、さらには南関以外の所属馬もチャンスをものにしている。

過去5年の成績はこちら
第1回からの歴代優勝馬はこちら

優勝騎手の傾向はなし!

【騎手の傾向(敬称略)】

1着 2着 3着
2016年 森 泰斗 大畑 雅章 本橋 孝太
2015年 矢野 貴之 本橋 孝太 的場 文男
2014年 楢崎 功祐 御神本 訓史 本橋 孝太
2013年 石崎 駿 坂井 英光 山田 信大
2012年 今野 忠成 左海 誠二 鮫島 克也
2011年 木村 健 左海 誠二 的場 文男
2010年 町田 直希 真島 大輔 戸崎 圭太
2009年 山田 信大 真島 大輔 木村 健
2008年 戸崎 圭太 張田 京 今野 忠成
2007年 尾島 徹 石崎 駿 張田 京

優勝馬がそうなら、優勝騎手も千差万別。

過去10年で同じ騎手が複数回優勝したことはなく、所属競馬場も地元大井勢が抜きんでているわけでもない。
これを2,3着まで広げてみると、複数回馬券に絡んでいる騎手が出てくる。
直近で相性が良いのは「本橋孝太騎手」で、優勝こそないが、2014年から3年連続3着以内の成績を残している。

船橋所属馬が好成績!

【所属競馬場別の成績】

所属 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
浦和 0 0 1 3 0.0% 0.0%
船橋 5 7 3 20 14.3% 34.3%
大井 3 1 4 56 4.7% 6.3%
川崎 0 1 0 16 0.0% 5.9%
南関以外 2 1 2 32 5.4% 8.1%

優勝回数は「船橋所属馬」の5回がトップ。
2着も7回と突出しており、連対率34.3%は群を抜いて高い数字となっている。

「船橋所属馬」の中でも特に好成績を挙げているのは、3勝(※)を挙げる「佐藤賢二厩舎」。
「佐藤賢二厩舎」と言えば、今年の「東京ダービー(S1)」&「ジャパンダートダービー(Jpn1)」を制したヒガシウィルウィンを管理。
過去には2001年の南関クラシック三冠馬「トーシンブリザード」、2006年の同牝馬三冠馬「チャームアスリープ」も管理しており、
3歳重賞での信頼感は抜群といったところだろうか!?
※2016年ミスミランダー、2013年トラバージョ、2008年ギャンブルオンミー

そして、忘れてはならないのが「南関以外」から遠征してくる馬たち。
過去10年で2勝、2着1回、3着2回の成績を残している。
「南関以外」の馬が同じ年に2頭以上3着以内に好走したことはないが、計算上では2年に1回は好走していることになる。
各地の”ダービー馬”が参戦することも多く、”南関ドリーム”を手にするチャンスは十二分にあると言えそうだ。

1番人気は「堅軸」!?

【人気別成績】

人気別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1人気 6 1 1 2 60.0% 70.0%
2人気 0 1 2 7 0.0% 10.0%
3人気 0 1 1 8 0.0% 10.0%
4人気 1 1 1 7 10.0% 20.0%
5人気 2 1 1 6 20.0% 30.0%
6人気以下 1 5 4 97 0.9% 5.6%

「1番人気馬」が過去10年で6勝。
目下、8年連続で「1番人気馬」が3着以内に来ており、軸としては最適と言えそうだ。

逆に「2番人気」「3番人気」からは優勝馬は出ておらず、「4番人気」「5番人気」の台頭がある。
また、「6番人気以下」からは2着が5回、3着が4回と、穴をあけるシーンも多い。

馬複&三連単は高配当!

【配当傾向】

単勝(円) 馬複(円) 三連単(円)
2016年 230 1,030 36,480
2015年 900 5,710 64,500
2014年 240 320 1,990
2013年 280 2,880 44,170
2012年 220 4,820 82,810
2011年 200 3,790 36,960
2010年 340 1,120 8,480
2009年 770 740 29,190
2008年 1,180 6,890 69,640
2007年 5,220 21,360 587,430
平均 958 4,866 96,165

過去10年の「単勝平均配当」は「958円」。
2007年の「5,220円」が平均を押し上げており、それを除いた9年の平均は「484円」となる。
ちなみに、1番人気が勝利したのは2010年~2014年、2016年の6回だが、単勝1倍台での決着は1度も無い。
実績馬、上がり馬など、様々な要素が入り混じる”夏の3歳重賞”を具現した配当とも言えそうだ。

一方、「馬複」「三連単」は高配当となる傾向にある。
「人気別成績」でも示したように、人気薄もマークする必要はありそうだ。

枠順による有利不利はない!?

【枠番別の成績】

枠番 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1枠 3 1 1 14 15.8% 21.1%
2枠 2 1 0 17 10.0% 15.0%
3枠 0 3 0 17 0.0% 15.0%
4枠 0 3 1 14 0.0% 16.7%
5枠 1 0 3 16 5.0% 5.0%
6枠 2 0 4 14 10.0% 10.0%
7枠 2 1 1 16 10.0% 15.0%
8枠 0 1 0 19 0.0% 5.0%

最初に目が行くのは「1枠」「2枠」の勝利数だが、外枠勢も遜色ない成績を残している。
あえて傾向を挙げるとすれば…「3枠」「4枠」は2着が多く、「5枠」「6枠」は3着が多いという点だろうか。

※「1~4枠」を内枠、「5~8枠」を外枠とする

関東オークス上位馬に注目!

【牡馬牝馬別の成績】

性別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
牡馬 7 10 7 105 5.4% 13.2%
牝馬 3 0 3 22 10.7% 10.7%
セン馬 0 0 0 0 0.0% 0.0%

「牡馬」が7勝、2着10回と強さを見せている。

一方、「牝馬」は3勝を挙げているが、勝ち馬にははっきりとした傾向が出ている。
それは…南関牝馬クラシック第3戦「関東オークス(Jpn2)」の”連対馬”ということだ。
2016年ミスミランダー&2009年ツクシヒメは関東オークス2着、2012年アスカリーブルは関東オークスを制している。
2010年3着のハーミアも関東オークス2着の実績があり、実力ある牝馬には注目したいところだ。

2017年関東オークスの結果

JDD最先着馬を狙え!?

【ジャパンダートダービー(JDD)の着順別の成績】

JDD着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
JDD1着 0 0 0 0 0.0% 0.0%
JDD2着 0 0 0 0 0.0% 0.0%
JDD3着 0 0 0 0 0.0% 0.0%
JDD4着以下 3 4 2 16 12.0% 28.0%

南関クラシックに出走していた各馬の成績はどうだろう。
まずは、南関クラシック第3戦「ジャパンダートダービー(Jpn1)」に出走していた各馬の成績。

「JDD1~3着馬」は黒潮盃に出走していないものの、「JDD4着以下」の馬は3勝、2着4回、3着2回。
その中でも、特に好成績を挙げているのが、以下に示す「黒潮盃に出走するメンバーでのJDD最先着馬」だ。

1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
JDD最先着 2 4 1 2 22.2% 66.7%

過去10年で9回(※)、JDD出走馬が黒潮盃に出走しているが、「JDD最先着馬」は2勝、2着4回、3着1回。
9回中、7回までもが3着以内に好走していることになる。
※2015年はパーティメーカーのみ出走で3着

JDDは南関クラシックの上位馬やJRAのトップクラスが出走してくるハイレベルなレース。
それら強敵に揉まれた経験を力に変えていると言えそうだ。

2017年ジャパンダートダービーの結果

東京ダービー2着馬が好成績!?

【東京ダービー(東京D)の着順別の成績】

東京D着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
東京D1着 0 0 0 0 0.0% 0.0%
東京D2着 1 1 1 1 25.0% 50.0%
東京D3着 0 0 0 1 0.0% 0.0%
東京D4着以下 1 4 3 24 3.1% 15.6%

南関クラシック第2戦「東京ダービー(S1)」出走組の成績。

東京ダービー馬の出走はないものの、2着馬は4頭が出走し、1着2着3着がそれぞれ1回ずつ。
4着以下に敗れた馬からも黒潮盃優勝馬が1頭出ており、2,3着に好走する馬も多い。

東京ダービー上位馬の出走は少ないものの、2着馬が出走するようなら注目してみたいところだ。

2017年東京ダービーの結果

羽田盃組は苦戦

【羽田盃の着順別の成績】

羽田盃着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
羽田盃1着 0 0 0 0 0.0% 0.0%
羽田盃2着 0 1 0 0 0.0% 100.0%
羽田盃3着 0 0 0 2 0.0% 0.0%
羽田盃4着以下 1 3 2 24 3.3% 13.3%

そして、南関クラシック第1戦「羽田盃(S1)」出走組の成績。

羽田盃出走組で唯一の黒潮盃優勝馬は2014年スマイルピース。
スマイルピース自身は羽田盃6着⇒東京ダービーTR1着⇒東京ダービー2着と駒を進めており、
「東京ダービー(東京D)の着順別の成績」で示した「東京ダービー2着」の路線に乗ったとも言えそうだ。

と、強引な結び付けかもしれないが、羽田盃組は黒潮盃で2着、3着がやっとという成績となっている。

2017年羽田盃の結果

夏は勢いが大切!

【黒潮盃1~3着馬の前走成績】

前走着順 1着 2着 3着
前走1着 4 2 3
前走2着 3 1 4
前走3着 0 1 0
前走4着以下 3 6 3

過去10年の「1~3着馬」の「前走成績」はご覧の通り。
※2011年黒潮盃優勝オオエライジンは「前走1着に含む」(前走除外、前々走1着)

優勝馬10頭中、4頭が「前走1着馬」、うち2頭は「自己条件(重賞以外)」を勝ち上がってきている。
また、「前走2着馬」も3勝を挙げており、前走で連対した馬は要注目となりそう。
なお、上記の「前走1着馬」「前走2着馬」の計7頭中、6頭が「2走前も連対」しており、近走好調な馬が結果を出している傾向にあるようだ。

一方、「前走4着以下」から優勝した馬は3頭。
この3頭の前走はいずれも「ジャパンダートダービー」だ。


今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は9月7日(木)「戸塚記念(S2)」です!

南関データ分析とは

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(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
競走除外馬及び出走取消馬はデータには含めておりません。
また、当コンテンツの内容においては、特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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