~南関重賞を解く~ 南関データ分析

2017年11月15日(水) 
サラ系3歳以上 大井1,600m
マイルグランプリ(S2)

レース紹介

南関マイル戦線の総決算「マイルグランプリ(S2)」
歴代優勝馬には南関東を代表する名馬が並ぶ一戦。
今回も過去10年(10回)のデータを分析するが、2011年(3月/第17回)は「開催中止」のため、
実質的には過去9年(9回)分のデータ分析となる。
また、施行時期が2011年度(11月/第18回)より「春⇒秋」となっており、一部の分析は第18回以降の6年分とさせて頂く。

【過去10年の優勝馬】

優勝馬 所属 種牡馬 人気
2016年 セイスコーピオン 川崎 デュランダル 1人気
2015年 ソルテ 大井 タイムパラドックス 1人気
2014年 セイントメモリー 大井 アフリート 3人気
2013年 トーセンアドミラル 船橋 キングカメハメハ 1人気
2012年 ピエールタイガー 大井 カコイーシーズ 2人気
2011年(11月) ボク 大井 タヤスツヨシ 8人気
2011年(3月) 開催中止
2010年 クレイアートビュン 浦和 トーホウエンペラー 4人気
2009年 ロイヤルボス 大井 アメリカンボス 3人気
2008年 デスモゾーム 大井 マジックマイルズ 4人気

マイルグランプリで初タイトルを飾った馬は「セイスコーピオン」と「デスモゾーム」の2頭。
その他の7頭は南関東もしくはホッカイドウ競馬の重賞を制している実力馬だ。
ちなみに、ホッカイドウ競馬の重賞馬は「ピエールタイガー」と「ボク」の2頭だが、ともに「北海優駿(ダービー)(H1)」を制している。

過去5年の成績はこちら
第1回からの歴代優勝馬はこちら

真島騎手が2勝、2着1回!御神本騎手も好相性!?

【騎手の傾向(敬称略)】

1着 2着 3着
2016年 森 泰斗 柏木 健宏 矢野 貴之
2015年 吉原 寛人 笹川 翼 張田 昂
2014年 本橋 孝太 御神本 訓史 的場 文男
2013年 川島 正太郎 真島 大輔 和田 譲治
2012年 真島 大輔 有年 淳 坂井 英光
2011年(11月) A.ムンロ 御神本 訓史 町田 直希
2011年(3月) 開催中止
2010年 的場 文男 水野 貴史 坂井 英光
2009年 張田 京 内田 博幸 御神本 訓史
2008年 真島 大輔 御神本 訓史 戸崎 圭太

「真島大輔騎手」が2勝、2着1回と好成績を挙げている。
逆に悔しい思いをしているは「御神本訓史騎手」で2着3回、3着1回と勝ち切れていない。
とはいえ、「御神本訓史騎手」は2007年にフジノウェーブで制しており、
このコンビでのマイルグランプリ成績は1勝、2着2回(2011年11月、2008年)。

また、2011年(11月)は短期騎手免許で騎乗していたアラン・ムンロ騎手が優勝。
今年はライアン・クアトロ騎手が短期騎手免許を取得し南関東で騎乗しており、出走するようならご注目頂きたい。

地元大井勢が強い!

【所属競馬場別の成績】

所属 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
浦和 1 0 1 9 9.1% 9.1%
船橋 1 2 1 37 2.4% 7.3%
大井 6 6 5 59 7.9% 15.8%
川崎 1 1 2 6 10.0% 20.0%

地元の「大井所属馬」が6勝、2着6回、3着5回と好成績を挙げている。
「浦和」、「船橋」、「川崎」の各所属馬には差が無く、それぞれ1勝ずつとなっている。

人気上位馬が順当に!

【人気別成績】

人気別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1人気 3 2 0 4 33.3% 55.6%
2人気 1 1 2 5 11.1% 22.2%
3人気 2 0 2 5 22.2% 22.2%
4人気 2 1 1 5 22.2% 33.3%
5人気 0 1 2 6 0.0% 11.1%
6人気以下 1 4 2 86 1.1% 5.4%

「1番人気馬」は3勝、2着2回の連対率55.6%と、人気別では最も信頼度が高い。
また、「2番人気~4番人気馬」も安定した成績を残しており、3着内率は全て44.4%だ。

紐荒れ!?

【配当傾向】

単勝(円) 馬複(円) 三連単(円)
2016年 200 2,250 28,680
2015年 140 790 18,510
2014年 910 750 9,030
2013年 260 4,150 35,860
2012年 340 9,770 116,090
2011年(11月) 2,460 13,360 317,580
2011年(3月) 開催中止
2010年 620 47,010 1,858,060
2009年 810 1,300 21,820
2008年 550 1,070 9,150
平均 699 8,939 268,309

「単勝」は2011年(11月)に「2,460円」の高配当が出たが、その他の年は全て3桁配当に収まっている。

一方、「馬複」は万馬券が2回、4桁配当が5回。
「三連単」は2010年の「1,858,060円」を筆頭に、平均「268,309円」と荒れた決着が多くなっている。

4枠が4勝、2着3回と好相性!

【枠番別の成績】

枠番 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1枠 0 2 3 11 0.0% 12.5%
2枠 0 2 1 12 0.0% 13.3%
3枠 1 0 1 15 5.9% 5.9%
4枠 4 3 0 11 22.2% 38.9%
5枠 0 1 2 15 0.0% 5.6%
6枠 3 0 0 15 16.7% 16.7%
7枠 0 1 2 15 0.0% 5.6%
8枠 1 0 0 17 5.6% 5.6%

「4枠」が過去9回で4勝、2着3回と抜群の相性を示している。
「4枠」同士でのワンツー決着は1度も無いため、9回中、7回も連対したことになる。

次いで成績が良いのは「6枠」の3勝。
過去9回の1着馬の枠番を2016年から遡ると「4 4 6 6 6 4 3 4 8」。
「4枠」or「6枠」しか勝っていないと言っても過言ではない。

ちなみに、2016年10月1日~2017年9月30日の大井1,600mの枠番別成績はこちら
「4枠」、「6枠」が秀でているわけでもないので、マイルグランプリ特有の傾向なのかもしれない。

【牡馬牝馬別の成績】

性別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
牡馬 9 8 9 95 7.4% 14.0%
牝馬 0 1 0 8 0.0% 11.1%
セン馬 0 0 0 8 0.0% 0.0%

「牡馬」が9勝、2着8回、3着9回と準パーフェクト。
「牝馬」及び「セン馬」は出走頭数自体が少なく、2012年に牝馬のラインジュエルが10番人気で2着に激走したのみ。

円熟味を増した6歳馬!

【年齢別の成績】

年齢 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
3歳 0 0 1 3 0.0% 0.0%
4歳 2 1 3 10 12.5% 18.8%
5歳 2 3 3 10 11.1% 27.8%
6歳 4 2 1 26 12.1% 18.2%
7歳以上 1 3 1 62 1.5% 6.0%

過去9回の「年齢別の成績」は上表の通りだが、年齢の出走条件が2011年11月より「4歳以上⇒3歳以上」となっている。
そこで、2011年11月以降の”過去6回”を以下に集計してみた。

年齢 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
3歳 0 0 1 3 0.0% 0.0%
4歳 1 1 2 5 11.1% 22.2%
5歳 1 2 1 8 8.3% 25.0%
6歳 3 1 1 18 13.0% 17.4%
7歳以上 1 2 1 42 2.2% 6.5%

経験豊富な「6歳馬」が3勝でトップ。
連対率では「25.0%」の「5歳馬」、次いで「22.2%」の「4歳馬」が続いている。

「3歳馬」は出走頭数が4頭と少なく、唯一、3着に好走したのは2013年のソルテだ。

マイルグランプリに直結するトライアル!

【ムーンライトカップ(ムーンライトC)の着順別の成績】

ムーンライトC着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
ムーンライトC1着 2 2 0 1 40.0% 80.0%
ムーンライトC2着 0 0 1 3 0.0% 0.0%
ムーンライトC3着 0 0 0 2 0.0% 0.0%
ムーンライトC4着以下 1 1 0 11 7.7% 15.4%

マイルグランプリと同舞台で行われているトライアルレース。
昔から秋口に行われているレースだが、マイルグランプリが秋に移行してからの過去6年分を分析してみよう。

「ムーンライトカップ」の優勝馬はマイルグランプリで抜群の成績を収めている。
現在、5年連続で優勝馬がマイルグランプリに参戦し、2勝、2着2回、連対率は驚異の80.0%!

例年、「ムーンライトカップ」は好メンバーが集結するレースだが、そこでの勝利は実力の証と言えそうだ。

2017年ムーンライトカップの結果

【マイル重賞の着順別の成績】

南関東では春~夏にかけて、南関(地方)馬限定のマイル重賞が4レース行われる。
以下の表は、それぞれのレースの着順別のマイルグランプリでの成績だ。
※マイルグランプリの施行時期が秋に変更となった2011年以降、6回分のデータ

スパーキングサマーカップ(SサマーC)

SサマーC着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
SサマーC1着 1 0 0 0 100.0% 100.0%
SサマーC2着 0 0 0 2 0.0% 0.0%
SサマーC3着 0 0 0 3 0.0% 0.0%
SサマーC4着以下 1 1 0 7 11.1% 22.2%

2017年スパーキングサマーカップの結果

サンタアニタトロフィー(サンタアニタT)

サンタアニタT着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
サンタアニタT1着 2 0 0 1 66.7% 66.7%
サンタアニタT2着 1 1 0 1 33.3% 66.7%
サンタアニタT3着 0 0 0 1 0.0% 0.0%
サンタアニタT4着以下 0 3 1 21 0.0% 12.0%

2017年サンタアニタトロフィーの結果

京成盃グランドマイラーズ(京成盃GM)

京成盃GM着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
京成盃GM1着 1 0 0 1 50.0% 50.0%
京成盃GM2着 0 0 0 2 0.0% 0.0%
京成盃GM3着 1 0 0 3 25.0% 25.0%
京成盃GM4着以下 1 1 1 8 9.1% 18.2%

2017年京成盃グランドマイラーズの結果

川崎マイラーズ(川崎M)

川崎M着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
川崎M1着 1 0 1 1 33.3% 33.3%
川崎M2着 0 1 0 1 0.0% 50.0%
川崎M3着 0 0 0 2 0.0% 0.0%
川崎M4着以下 0 0 0 3 0.0% 0.0%

2017年川崎マイラーズの結果

最も出走頭数が多く、関連性が高いのは「サンタアニタトロフィー(S3)」だろう。
マイルグランプリと同舞台で行われている重賞で、サンタアニタトロフィー連対馬は6頭が参戦し、3勝、2着1回と好成績を挙げている。

ちなみに、2015年のマイルグランプリ覇者ソルテは同年の「川崎マイラーズ(S3)」、
「京成盃グランドマイラーズ(S3)」、「サンタアニタトロフィー」を制している。


今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は、今年から「S2」に昇格した12月20日(水)「ゴールドカップ(S2)」です!

南関データ分析とは

南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
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