~南関重賞を解く~ 南関データ分析

2017年12月31日(日) 
サラ系2歳牝馬 大井1,600m
東京2歳優駿牝馬(S1)

レース紹介

大晦日に行われる2歳女王決戦「東京2歳優駿牝馬(S1)」
地方競馬全体で行われている世代別牝馬重賞シリーズ 「グランダム・ジャパン2017 2歳シーズン」の最終戦。
全国各地から有力馬が大井競馬場に集結し、2歳女王の座を競い合う。
歴代優勝馬には地方を代表する名牝が名を連ねているが、過去10年の傾向をデータから分析してみよう。

グランダム・ジャパン2017(外部サイト KEIBA.GO.JP)
【パソコン】
http://www.keiba.go.jp/grandame_japan.html
【スマートフォン】
http://sp.keiba.go.jp/grandame_japan.html

【過去10年の優勝馬】

優勝馬 所属 種牡馬 人気
2016年 ピンクドッグウッド 愛知 サウスヴィグラス 6人気
2015年 モダンウーマン 川崎 サウスヴィグラス 1人気
2014年 ララベル 大井 ゴールドアリュール 2人気
2013年 ブルーセレブ 川崎 アサクサデンエン 8人気
2012年 カイカヨソウ 船橋 ティンバーカントリー 1人気
2011年 エンジェルツイート 大井 タイキシャトル 2人気
2010年 クラーベセクレタ 船橋 ワイルドラッシュ 2人気
2009年 プリマビスティー 船橋 プリサイスエンド 3人気
2008年 ネフェルメモリー 船橋 アジュディケーティング 1人気
2007年 マダムルコント 川崎 メジロライアン 2人気

現在、サウスヴィグラス産駒が連覇中!

南関東リーディングサイアー(勝利数)は2013年~2016年まで「サウスヴィグラス」、「ゴールドアリュール」が上位2位を独占している。
2014年はゴールドアリュール産駒が制しており、直近3年の東京2歳優駿牝馬では”旬”の種牡馬の産駒が活躍している傾向にあるようだ。
なお、2017年のリーディングサイアーは、12月15日時点で1位「サウスヴィグラス」、2位「ゴールドアリュール」。

過去5年の成績はこちら
第1回からの歴代優勝馬はこちら
2017年リーディングサイアー(勝利数)はこちら

南関東地区以外の騎手が活躍!

【騎手の傾向(敬称略)】

1着 2着 3着
2016年 戸部 尚実 阿部 龍 森 泰斗
2015年 阿部 龍 桑村 真明 石崎 駿
2014年 真島 大輔 矢野 貴之 酒井 忍
2013年 森 泰斗 楢崎 功祐 山崎 誠士
2012年 戸崎 圭太 張田 京 坂井 英光
2011年 森 泰斗 戸崎 圭太 真島 大輔
2010年 戸崎 圭太 矢野 貴之 今野 忠成
2009年 左海 誠二 今野 忠成 柏木 健宏
2008年 戸崎 圭太 山田 信大 五十嵐 冬樹
2007年 町田 直希 張田 京 内田 博幸

現在、2年連続で南関東地区以外の所属騎手が優勝している。
さらに、2着も同様に南関東地区以外の騎手だ。
※阿部龍騎手はホッカイドウ競馬所属だが、2016年2着時は南関東地区で期間限定騎乗(川崎所属)

南関東所属騎手では「森泰斗騎手」が2勝、3着1回と活躍。
ちなみに、「森泰斗騎手」の南関東S1競走初優勝は、2011年の東京2歳優駿牝馬(エンジェルツイート号)である。

2017年度に南関東地区で期間限定騎乗する他地区所属騎手はこちら

船橋所属馬に注目!

【所属競馬場別の成績】

所属 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
浦和 0 0 1 3 0.0% 0.0%
船橋 4 3 1 25 12.1% 21.2%
大井 2 2 4 59 3.0% 6.0%
川崎 3 4 3 24 8.8% 20.6%
南関以外 1 1 1 18 4.8% 9.5%

過去10年で「船橋所属馬」が4勝、2着3回と好成績を挙げている。
勝率12.1%、連対率21.2%も全体でトップとなる成績だ。
次いで、「川崎所属馬」が3勝、2着4回(勝率8.8%、連対率20.6%)で、地元の「大井所属馬」は2勝、2着2回(勝率3.0%、連対率6.0%)と苦戦気味。

ホッカイドウ競馬デビュー馬が強い!

【デビューした地区別の成績】

デビュー地区 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
南関東 2 3 6 71 2.4% 6.1%
ホッカイドウ競馬 8 7 4 44 12.7% 23.8%
その他 0 0 0 14 0.0% 0.0%

続いて、デビューした競馬場別の成績。

「南関東」でデビューした馬の成績は2勝、2着3回、3着6回。
対して、「ホッカイドウ競馬」でデビューした馬は8勝、2着7回、3着4回となり、南関東でデビューした馬を圧倒している。
さらに顕著なのは直近2年で、1~3着馬は全て「ホッカイドウ競馬」でデビューした馬たちだった。

一方で、「ホッカイドウ競馬所属馬」としては優勝馬がいない。
ホッカイドウ競馬のシーズンは11月半ばまでとあり、シーズン後半から終了後に南関東へと移籍し、活躍する馬が多いようだ。

ちなみに、「南関東」でデビューした馬、いわゆる”南関生え抜き”での優勝は2014年ララベルと2013年ブルーセレブの2頭。

1~3番人気が8勝!

【人気別成績】

人気別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1人気 3 3 0 4 30.0% 60.0%
2人気 4 0 0 6 40.0% 40.0%
3人気 1 1 1 7 10.0% 20.0%
4人気 0 1 3 6 0.0% 10.0%
5人気 0 0 0 10 0.0% 0.0%
6人気以下 2 5 6 96 1.8% 6.4%

「1番人気馬」は3勝、2着3回の成績で、勝率は30.0%、連対率は60.0%。
「2番人気馬」は4勝、「3番人気馬」は1勝、2着1回で、「1~3番人気馬」を合計すると、8勝、2着4回と好成績を挙げている。
一方、「6番人気以下」は2勝を挙げているものの、2着、3着に食い込むケースが多く、連下にはマークした方が良さそうだ。

ちなみに、のちに「JBCレディスクラシック(Jpn1)」を制すララベルは2番人気、
「南関東牡馬2冠」に輝くクラーベセクレタも2番人気での戴冠だった。

単勝式は堅く、連勝式は荒れる!

【配当傾向】

単勝(円) 馬複(円) 三連単(円)
2016年 1,870 1,450 28,530
2015年 190 620 13,180
2014年 370 4,230 86,450
2013年 6,400 28,030 683,340
2012年 160 1,150 11,140
2011年 610 400 14,740
2010年 540 114,110 1,800,940
2009年 570 660 8,960
2008年 220 4,780 136,990
2007年 690 2,680 76,510
平均 1,162 15,811 286,078

1~3番人気馬が8勝していることもあり、「単勝」は落ち着いた配当となっている。

一方、2着、3着は「6番人気以下」の台頭が多く、「馬複」、「三連単」の配当は高め。
特に、「三連単」は4桁配当が1度のみとなっており、人気馬同士での決着は少ない傾向だ。

内枠勢は苦戦気味…!?

【枠番別の成績】

枠番 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1枠 1 2 2 15 5.0% 15.0%
2枠 1 0 2 17 5.0% 5.0%
3枠 0 1 0 19 0.0% 5.0%
4枠 1 1 2 15 5.3% 10.5%
5枠 1 1 0 18 5.0% 10.0%
6枠 3 2 1 14 15.0% 25.0%
7枠 2 2 1 15 10.0% 20.0%
8枠 1 1 2 16 5.0% 10.0%

好成績を残しているのは「6枠」で、3勝、2着2回、3着1回。
次いで、「7枠」の2勝、2着2回、3着1回で、全体的には外枠(※)の成績が良いようだ。

過去5年に限ると、優勝馬は全て「馬番号」が10番以降。
「枠番」では5、7、8枠が1勝ずつ、6枠が2勝(連勝中!)と、外枠勢強しを印象付ける結果となっている。

フルゲート16頭立て(2009年のみ15頭)の2歳牝馬重賞だけに、内枠を引いた馬には”試練”となりそうだ。

※「1~4枠」を内枠、「5~8枠」を外枠とする

ローレル賞優勝馬を狙え!

【ローレル賞の着順別の成績】

ローレル賞着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
ローレル賞1着 3 1 2 4 30.0% 40.0%
ローレル賞2着 0 1 1 7 0.0% 11.1%
ローレル賞3着 0 1 1 6 0.0% 12.5%
ローレル賞4着以下 0 1 0 27 0.0% 3.6%

東京2歳優駿牝馬のトライアルとして行われる川崎マイル重賞。
南関東の2歳牝馬重賞は東京2歳優駿牝馬と「ローレル賞(S3)」しかないため、必然的に有力馬が集まってくる。

過去10年の「ローレル賞優勝馬」は10頭全てが東京2歳優駿牝馬に出走し、3勝、2着1回、3着2回の成績。
連対率は40.0%、3着内率は60.0%と高く、”本番”に直結するトライアルとなっている。

「ローレル賞」で2着以下に敗れた馬たちはどうだろう?
「ローレル賞2着馬」は9頭、「ローレル賞3着馬」は8頭が参戦し、それぞれ2着、3着が1回ずつ。
さらに、「ローレル賞4着以下」は28頭が参戦し、2着が1回のみと、本番で勝ち切るまでには至っていない。

2017年ローレル賞の結果

エーデルワイス賞組は4着以下でもチャンスあり!

【エーデルワイス賞の着順別の成績】

エーデルワイス賞着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
エーデルワイス賞1着 0 1 0 1 0.0% 50.0%
エーデルワイス賞2着 1 1 1 2 20.0% 40.0%
エーデルワイス賞3着 2 0 0 4 33.3% 33.3%
エーデルワイス賞4着以下 1 1 2 10 7.1% 14.3%

ホッカイドウ競馬の2歳牝馬重賞戦線の頂点に位置するダートグレード競走。

過去10年の「エーデルワイス賞(Jpn3)」出走組からは、優勝馬を4頭輩出し、2、3着馬もそれぞれ3頭ずつ。
「エーデルワイス賞」はJRA勢との一戦だけに、上位馬は東京2歳優駿牝馬でも好成績を挙げているが、
「エーデルワイス賞4着以下」の馬でも、勝率7.1%、連対率14.3%の成績を残している。

レベルの高さには定評のあるホッカイドウ競馬の2歳馬。
「エーデルワイス賞」にまで出走した馬であれば、チャンスは十分と言ったところだろう。

2017年エーデルワイス賞の結果


今回の「南関データ分析」はここまで!
次回はバレンタインデー♪2018年2月14日(水)「ユングフラウ賞(S2)」です!

南関データ分析とは

南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
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(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
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また、当コンテンツの内容においては、特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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