~南関重賞を解く~ 南関データ分析

2017年9月7日(木) 
サラ系3歳 川崎2,100m
戸塚記念(S2)

レース紹介

夏の3歳重賞第2弾「戸塚記念(S2)」
戸塚記念が行われる川崎2,100mは「川崎記念(Jpn1)」や「関東オークス(Jpn2)」が行われるコースで、
スタミナはもちろんのこと、コーナーを6回通過する器用さ、川崎競馬場でのコース経験などが求められる。
川崎経験馬が強いのか?勢いある上がり馬が強いのか?過去10年の傾向を探ってみよう。
※今年の戸塚記念は9月7日の[木曜日]に行われるのでご注意を!

【過去10年の優勝馬】

優勝馬 所属 種牡馬 人気
2016年 ベルゼブブ 浦和 アグネスデジタル 3人気
2015年 ミスアバンセ 船橋 パイロ 5人気
2014年 キットピーク 大井 マーベラスサンデー 7人気
2013年 トラバージョ 船橋 ワイルドラッシュ 1人気
2012年 アスカリーブル 船橋 ブラックタキシード 1人気
2011年 ナターレ 川崎 クロフネ 2人気
2010年 ハーミア 大井 フィガロ 1人気
2009年 ブルーラッド 川崎 シーロ 5人気
2008年 ジルグリッター 船橋 スリリングサンデー 1人気
2007年 ロングウェーブ 船橋 ウイングアロー 5人気

過去5年の成績はこちら
第1回からの歴代優勝馬はこちら

今野騎手が好相性!吉原騎手にも注目!

【騎手の傾向(敬称略)】

1着 2着 3着
2016年 山崎 誠士 吉原 寛人 真島 大輔
2015年 矢野 貴之 澤田 龍哉 吉原 寛人
2014年 岡部 誠 御神本 訓史 繁田 健一
2013年 石崎 駿 真島 大輔 今野 忠成
2012年 今野 忠成 御神本 訓史 繁田 健一
2011年 的場 文男 今野 忠成 石崎 駿
2010年 戸崎 圭太 町田 直希 山崎 誠士
2009年 御神本 訓史 真島 大輔 石崎 隆之
2008年 張田 京 戸崎 圭太 桑島 孝春
2007年 今野 忠成 町田 直希 内田 博幸

過去10年で複数回優勝しているのは「今野忠成騎手」の2回。
今野騎手は2着、3着もそれぞれ1回ずつあり、過去10年で4回馬券に絡んでいる。

直近2年では「吉原寛人騎手」が2016年2着、2015年3着と活躍している。
金沢所属の騎手ではあるものの、南関東での活躍も目立つだけに、スポット参戦してくるようなら要注目となりそうだ。

船橋所属馬強し!地元川崎所属馬の巻き返しは!?

【所属競馬場別の成績】

所属 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
浦和 1 0 0 8 11.1% 11.1%
船橋 5 2 4 37 10.4% 14.6%
大井 2 3 3 14 9.1% 22.7%
川崎 2 5 3 44 3.7% 13.0%

「船橋所属馬」が最多の5勝を挙げている。
出走頭数が地元川崎所属馬(54頭)に次ぐ「48頭」と多いこともあり、勝率/連対率は他の3場と大差はないが、
”実力の船橋”を示している結果と言えそうだ。

対する地元「川崎所属馬」は2勝、2着5回、3着3回。
直近5年に絞ってみると2着、3着が1回ずつと苦戦している印象だが、今年は地元の意地を見せることが出来るだろうか!?

5番人気馬に注目!?

【人気別成績】

人気別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1人気 4 2 0 4 40.0% 60.0%
2人気 1 1 2 6 10.0% 20.0%
3人気 1 1 1 7 10.0% 20.0%
4人気 0 1 1 8 0.0% 10.0%
5人気 3 3 0 4 30.0% 60.0%
6人気以下 1 2 6 74 1.2% 3.6%

「1番人気馬」は過去10年で4勝を挙げているが、「勝率40.0%」「連対率60.0%」を高いと見るか低いと見るかは判断が分かれるところだ。
一方、「2番人気~4番人気馬」は過去10年で計2勝にとどまっており、信頼度は低いと言わざるを得ない。

その中で、特筆したいのは「5番人気馬」。
過去10年で3勝、2着3回の成績を収めており、「1番人気馬」に匹敵する好成績となっている。
また、「6番人気以下」は3着の6頭をはじめ、計9頭が馬券に絡んでおり、人気薄もマークする必要がありそうだ。

配当金は落ち着き傾向?

【配当傾向】

単勝(円) 馬複(円) 三連単(円)
2016年 1,520 1,470 68,340
2015年 590 19,640 402,040
2014年 1,870 1,910 19,590
2013年 180 1,070 5,310
2012年 130 670 7,800
2011年 570 2,770 33,480
2010年 200 1,040 27,640
2009年 1,040 780 12,390
2008年 190 1,130 37,960
2007年 1,120 19,800 248,230
平均 741 5,028 86,278

過去10年の「単勝平均配当」は741円。
前述の通り、「5番人気3勝」、「6番人気以下1勝」ではあるものの、配当的にはそれほど荒れている印象は受けない。
これは「馬複」「三連単」でも同様で、大きく荒れた「2015年」「2007年」を除くと(8年の馬複平均配当1,355円、同三連単26,564円)、
比較的平穏(中穴?)な決着と言えそうだ。

真ん中の枠が好成績!

【枠番別の成績】

枠番 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1枠 0 1 2 7 0.0% 10.0%
2枠 0 2 0 8 0.0% 20.0%
3枠 1 1 1 15 5.6% 11.1%
4枠 3 1 0 14 16.7% 22.2%
5枠 3 0 5 10 16.7% 16.7%
6枠 2 2 1 14 10.5% 21.1%
7枠 1 1 1 17 5.0% 10.0%
8枠 0 2 0 18 0.0% 10.0%

1着回数が多いのは「4枠・5枠」の各3回。
また、「5枠」は3着が5回もあり、過去10年で8回も馬券に絡んでいることになる。

一方で、成績が芳しくないのが「1枠・2枠・8枠」の”両端”。
川崎コースはフルゲート14頭のため、「1枠・2枠」は必然的に頭数が少なくなるが、
1周1,200mと小回りなコースでもあり、極端な枠はやや割引が必要なのかもしれない。

夏は牝馬!?

【牡馬牝馬別の成績】

性別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
牡馬 6 9 8 82 5.7% 14.3%
牝馬 4 1 2 21 14.3% 17.9%
セン馬 0 0 0 0 0.0% 0.0%

「牡馬6勝」に対して「牝馬4勝」と互角の戦いを繰り広げている。
残暑厳しい9月初旬に行われる重賞。”夏は牝馬”の格言どおりの結果とも言えそうだ。

戸塚記念5番人気での戴冠は芙蓉賞をステップレースにした2頭!

【芙蓉賞の着順別の成績】

芙蓉賞着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
芙蓉賞1着 1 0 0 5 16.7% 16.7%
芙蓉賞2着 0 0 1 4 0.0% 0.0%
芙蓉賞3着 1 0 0 4 20.0% 20.0%
芙蓉賞4着以下 0 0 2 10 0.0% 0.0%

川崎2,000mで行われる戸塚記念トライアル「芙蓉賞」。

過去10年の芙蓉賞優勝馬(※)は全て戸塚記念に出走し、優勝は2015年のミスアバンセのみ。
また、2007年は芙蓉賞3着のロングウェーブが戸塚記念を制しており、芙蓉賞組からは計2頭の優勝馬を輩出している。
※2011年~2014年は未実施であるため、実質6年分の成績

なお、「人気別成績」で好成績を挙げていた「5番人気馬」。
芙蓉賞をステップに優勝した「ミスアバンセ」「ロングウェーブ」の2頭が該当する。

2017年芙蓉賞の結果

黒潮盃組は見逃せない!

【黒潮盃の着順別の成績】

黒潮盃着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
黒潮盃1着 2 0 0 1 66.7% 66.7%
黒潮盃2着 1 1 0 4 16.7% 33.3%
黒潮盃3着 1 0 0 3 25.0% 25.0%
黒潮盃4着以下 2 4 4 28 5.3% 15.8%

戸塚記念の約1か月前に大井競馬場で行われる3歳重賞「黒潮盃」。
条件が「大井1,800m」⇒「川崎2,100m」に替わるが、その関連性はどうだろう。

過去10年の戸塚記念には「黒潮盃優勝馬」が3頭出走。
「黒潮盃優勝馬」の出走が意外にも少なかったが、そのうちの2頭が戸塚記念も制している。
また、「黒潮盃2着」「黒潮盃3着」からも1頭ずつが戸塚記念を制しており、黒潮盃上位組はやはり注目となりそうだ。

さらに、「黒潮盃4着以下」に敗れた馬からは2頭の優勝馬が出ており、2着、3着に好走する馬も多い。
大井⇒川崎の条件替わりで一変する馬を見つけるのも馬券検討のひとつと言ってよさそうだ。

ちなみに、過去10年で「黒潮盃出走組」が戸塚記念の馬券に絡まなかったことは”1度もない”ということを付け加えておこう。

2017年黒潮盃の結果

関東オークス上位馬には大注目!

【関東オークスの着順別の成績】

関東オークス着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
関東オークス1着 1 0 0 0 100.0% 100.0%
関東オークス2着 1 0 0 1 50.0% 50.0%
関東オークス3着 0 1 0 0 0.0% 100.0%
関東オークス4着以下 0 0 1 5 0.0% 0.0%

南関東牝馬クラシック第3戦「関東オークス(Jpn2)」。
戸塚記念と同舞台で行われるだけに、当然ながら注目のレースとなる。

関東オークスはJRA勢とのレースとなるだけに、「上位争い=実力馬」がそのまま当てはまる。
過去10年で「関東オークス1~3着馬」は戸塚記念に4頭参戦しているが、そのうちの2頭が優勝、1頭が2着に好走している。
また、「関東オークス4着以下」からは2011年のハルサンサン(関東オークス4着!)が3着に食い込んでいる。

2017年関東オークスの結果

連勝馬には注目!

【戸塚記念1~3着馬の前走成績】

前走着順 1着 2着 3着
前走1着 4 3 1
前走2着 1 1 1
前走3着 2 1 1
前走4着以下 3 5 7

黒潮盃の「南関データ分析」と同様に、過去10年の「1~3着馬」の「前走成績」を調べてみた。

過去10年の優勝馬のうち、「前走1着馬」は4頭、うち3頭は前々走も制している”上がり馬”だ。
さらに、そのうちの2頭は3走前も制しており、戸塚記念で4連勝を達成している。

「前走4着以下」から戸塚記念を制したのは2014年キットピーク、2011年ナターレ、2009年ブルーラッドの3頭。
うち、キットピーク、ブルーラッドは「黒潮盃4着以下」からの戴冠となっている。

川崎巧者は見逃せない!

【川崎コースの経験有無別の成績】

1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
経験あり 9 8 7 84 8.3% 15.7%
経験なし 1 2 3 19 4.0% 12.0%

1周1,200mと小回りなコースは経験がものをいう!?
過去10年の優勝馬のうち、実に9頭が川崎コースの「経験があり」、2着、3着も「経験あり」が大勢を占めている。
「経験なし」での優勝は2014年キットピークただ1頭で、これはレアケースと言えそうだ。

さらに細かく見てみると、「経験あり」のうち、「川崎コース無敗馬」の成績は以下のとおり。

1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
無敗馬 6 1 1 12 30.0% 35.0%

「経験あり」の9頭中、6頭までが「川崎コース無敗」を誇る”川崎巧者”。
「1~3着馬の前走成績」で示した「前走4着以下」から戴冠したナターレ、ブルーラッドも「川崎コース無敗馬」に該当する。
特にナターレは川崎コース3戦3勝、重賞「クラウンカップ(S3)」も制していた。


今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は9月13日(水)「東京記念(S2)」です!

南関データ分析とは

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(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
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