
南関東牝馬クラシック第1戦「桜花賞(S1)」
南関東牝馬クラシックは「桜花賞(浦和1,600m)」、「5/10東京プリンセス賞(★大井1,800m・S1)」、
そして、「6/13関東オークス(★川崎2,100m・Jpn2)」と、南関東3場を舞台に行われる。
距離、コース、開催時間と全て異なる条件で行われるが、今回は“第1関門”「桜花賞」の傾向を見てみよう。
※★:ナイター開催
※2011年の桜花賞は中止のため、データは2011年を除いた9回分
年 | 優勝馬 | 所属 | 種牡馬 | 人気 |
---|---|---|---|---|
2017年 | スターインパルス | 浦和 | サウスヴィグラス | 3人気 |
2016年 | モダンウーマン | 川崎 | サウスヴィグラス | 1人気 |
2015年 | ララベル | 大井 | ゴールドアリュール | 3人気 | 2014年 | シャークファング | 大井 | パイロ | 5人気 | 2013年 | イチリュウ | 川崎 | キングヘイロー | 2人気 | 2012年 | コテキタイ | 川崎 | サウスヴィグラス | 3人気 | 2011年 | 開催中止 | - | - | - | 2010年 | ショウリダバンザイ | 大井 | プリサイスエンド | 3人気 | 2009年 | ネフェルメモリー | 船橋 | アジュディケーティング | 1人気 | 2008年 | フィリアレギス | 川崎 | ビッグサンデー | 5人気 |
過去9回の桜花賞で3勝を挙げるサウスヴィグラス産駒だが、2017年の南関クラシック(牡馬/牝馬)も同産駒が席巻!
2017年の南関東クラシック6レース中、サウスヴィグラス産駒の連対は5レース(3勝)。
桜花賞においてもサウスヴィグラス産駒のスターインパルスが優勝し、2着にも同産駒のグラスサファイヤが入っている。
今年も南関東リーディングを快走中のサウスヴィグラス産駒から目が離せない!
過去5年の成績はこちら
第1回からの歴代優勝馬はこちら
2018年南関東リーディングサイアー(勝利数)はこちら
真島騎手が好相性!
年 | 1着 | 2着 | 3着 |
---|---|---|---|
2017年 | 石崎 駿 | 今野 忠成 | 矢野 貴之 |
2016年 | 山崎 誠士 | 真島 大輔 | 笹川 翼 |
2015年 | 真島 大輔 | 田中 学 | 森 泰斗 |
2014年 | 矢野 貴之 | 森 泰斗 | 真島 大輔 |
2013年 | 的場 文男 | 石崎 隆之 | 今野 忠成 |
2012年 | 張田 京 | 本橋 孝太 | 森 泰斗 |
2011年 | 開催中止 | - | - |
2010年 | 真島 大輔 | 坂井 英光 | 張田 京 |
2009年 | 戸崎 圭太 | 今野 忠成 | 吉田 稔 |
2008年 | 戸崎 圭太 | 的場 文男 | 御神本 訓史 |
過去9回で2勝、2着1回、3着1回と好成績を挙げる「真島大輔騎手」。
2010年はショウリダバンザイ(ヴィブラビの母)、そして、2015年はララベルを桜の女王に導いている。
「真島大輔騎手」は牝馬との相性が良く、重賞勝ち鞍23のうち、13勝が牝馬によるものだ。
また、直近4年で1勝、3着1回の「矢野貴之騎手」。
南関東での初タイトルは、シャークファングとのコンビで手にした2014年桜花賞である。
真島大輔騎手の重賞タイトルはこちら
矢野貴之騎手の重賞タイトルはこちら
※TCKサイトにリンク
川崎所属馬が好成績!
所属 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
浦和 | 1 | 0 | 0 | 6 | 14.3% | 14.3% |
船橋 | 1 | 2 | 4 | 19 | 3.8% | 11.5% |
大井 | 3 | 3 | 3 | 22 | 9.7% | 19.4% |
川崎 | 4 | 3 | 2 | 18 | 14.8% | 25.9% |
南関以外 | 0 | 1 | 0 | 5 | 0.0% | 16.7% |
「川崎所属馬」が好成績!
過去9回の成績は4勝、2着3回、3着2回で、連対率25.9%はトップの数字だ。
一方、出走数自体が少ない地元の「浦和所属馬」だが、昨年、スターインパルスが待望の桜花賞馬に。
この勝利が「浦和所属馬」としては、2007年マルノマンハッタン以来、10年ぶりの桜花賞制覇となった。
また、桜花賞は2010年から地方交流となり、2015年には兵庫のトーコーヴィーナスが2着に好走している。
人気上位馬が強さを見せているが…
人気別 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1人気 | 2 | 1 | 3 | 3 | 22.2% | 33.3% |
2人気 | 1 | 3 | 0 | 5 | 11.1% | 44.4% |
3人気 | 4 | 2 | 0 | 3 | 44.4% | 66.7% |
4人気 | 0 | 1 | 2 | 6 | 0.0% | 11.1% |
5人気 | 2 | 1 | 0 | 6 | 22.2% | 33.3% |
6人気以下 | 0 | 1 | 4 | 47 | 0.0% | 1.9% |
過去9回で4勝を挙げる「3番人気馬」。
勝率は44.4%あり、連対率66.7%も人気別ではトップの成績だ。
一方、「1番人気馬」は2勝、2着1回、3着3回と堅実な反面、なかなか勝ち星を手にできていない。
また、特徴的なのが連対馬18頭の人気。
計18頭中、17頭を「1~5番人気馬」が占めている。
ちなみに、唯一、「6番人気以下」で連対したのは、昨年2着のグラスサファイヤで「6番人気」だった。
流すなボックス!?
年 | 単勝(円) | 馬複(円) | 三連単(円) |
---|---|---|---|
2017年 | 530 | 3,270 | 37,410 |
2016年 | 110 | 260 | 3,410 |
2015年 | 410 | 940 | 19,570 |
2014年 | 1,110 | 1,400 | 11,380 |
2013年 | 830 | 5,360 | 25,550 |
2012年 | 820 | 4,010 | 29,520 |
2011年 | 開催中止 | - | - |
2010年 | 530 | 700 | 17,550 |
2009年 | 150 | 180 | 1,030 |
2008年 | 910 | 2,610 | 76,270 |
平均 | 600 | 2,081 | 24,632 |
前項の「人気別成績」のとおり、上位人気馬が順当に勝利を手にしている。
それゆえ、「単勝配当」は4桁配当が1度あるのみで、その他は全て3桁配当での決着となっている。
「馬複」は組み合わせで妙味有。
連対馬17頭が「1~5番人気」ではあるものの、「馬複平均配当」は2,081円となっている。
平均配当で見れば「5頭BOX(組み合せ数10通り)」でもプラスになる計算だ。
迷わず1枠?迷ったら1枠?
枠番 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1枠 | 2 | 2 | 1 | 4 | 22.2% | 44.4% |
2枠 | 0 | 1 | 1 | 7 | 0.0% | 11.1% |
3枠 | 3 | 1 | 2 | 3 | 33.3% | 44.4% |
4枠 | 2 | 0 | 2 | 5 | 22.2% | 22.2% |
5枠 | 1 | 3 | 1 | 4 | 11.1% | 44.4% |
6枠 | 0 | 1 | 1 | 14 | 0.0% | 6.3% |
7枠 | 0 | 1 | 1 | 16 | 0.0% | 5.6% |
8枠 | 1 | 0 | 0 | 17 | 5.6% | 5.6% |
「浦和1,600m」は南関東で最も特殊なコース形態の1つで、下図のとおり、3、4コーナーの中間からスタートする。
過去9回の優勝馬は「1~4枠」の「内枠勢(※)」に集中しており、「3枠」の3勝を筆頭に、「1枠」及び「4枠」が2勝ずつを挙げている。
一方、「5枠~8枠」の「外枠勢」は2勝を挙げているものの、全体的には「内枠勢」が優勢と言えそうだ。
浦和1,600mはフルゲート11頭なので「6枠以降」が2頭となるが、勝率、連対率が「6枠」からガクッと下がっているのはやはり気になる。
さて、好成績を挙げている「3枠」。
過去5年に限ると3勝、2着1回で、目下のところ4年連続連対中だ。
また、「5枠」も堅実な枠番で、過去5年で1、2、3着が1回ずつある。
そして、気になる「1枠」の成績。
過去9回で2勝、2着2回、3着1回と秀でている印象は受けないが、馬券に絡んでいない残りの4回は全て4着だった。
つまり、過去9回の“4着内率”は100%なのである。
「1枠」を軸にするとなかなかのスリルが味わえるのかもしれない(^_^)
※「1~4枠」を内枠、「5~8枠」を外枠とする
2016年10月1日~2017年9月30日の「浦和1,600m」の枠番別成績
大注目のユングフラウ賞組!
ユングフラウ賞着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ユングフラウ賞1着 | 1 | 3 | 1 | 2 | 14.3% | 57.1% |
ユングフラウ賞2着 | 2 | 0 | 2 | 4 | 25.0% | 25.0% |
ユングフラウ賞3着 | 0 | 4 | 0 | 4 | 0.0% | 50.0% |
ユングフラウ賞4着以下 | 2 | 0 | 4 | 19 | 8.0% | 8.0% |
合計 | 5 | 7 | 7 | 29 | 10.4% | 25.0% |
桜花賞トライアルの「ユングフラウ賞(S2)」。
「ユングフラウ賞出走組」からは、過去9回で5頭の桜花賞馬を輩出している最重要トライアルだ。
「ユングフラウ賞優勝馬」は7頭が桜花賞に参戦し1勝、2着3回、3着1回。
4着以下に敗れるケースは少ないものの、“最有力馬の1頭”としてはやや物足りない成績かもしれない。
ちなみに、4着以下に敗れた2頭はともに「桜花賞7枠」だった。
「ユングフラウ賞出走組」はむしろ“敗れた馬”に注目したい。
「ユングフラウ賞2着」からの戴冠は2頭、同じく「4着以下」に敗れた馬からも2頭(2頭とも「ユングフラウ賞4着」)の桜花賞馬が誕生。
上記の4頭、桜花賞での枠順は、2頭が「1枠1番」、もう2頭が「3枠3番」からのスタートだったことを付け加えておこう。
2018年ユングフラウ賞の結果
それでは、「ユングフラウ賞に未出走」だった馬の成績はどうだろう。
1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 | |
---|---|---|---|---|---|---|
ユングフラウ賞未出走組 | 4 | 2 | 2 | 41 | 8.2% | 12.2% |
※ユングフラウ賞除外馬を含む
「ユングフラウ賞」には有力馬が多く参戦していることもあり、「未出走組」の勝率、連対率は「出走組」に劣る結果となっている。
ただし、「未出走組の優勝馬4頭」のうち、ララベル、ネフェルメモリーの2頭は「東京2歳優駿牝馬(S1)」を制した2歳女王だった。
大井1,600mで行われる準重賞「桃花賞(とうかしょう)」。
1着馬は桜花賞に優先出走できるが、2018年の「桃花賞」は走路コンディション不良の為、競走取止となっている。
なお、過去9回の桃花賞優勝馬からは、2010年ショウリダバンザイが桜花賞を制している。
2歳女王の貫禄!3着内率は85.7%!!
東京2歳優駿牝馬着順 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 | 勝率 | 連対率 |
---|---|---|---|---|---|---|
東京2歳優駿牝馬1着 | 3 | 1 | 2 | 1 | 42.9% | 57.1% |
東京2歳優駿牝馬2着 | 0 | 1 | 0 | 5 | 0.0% | 16.7% |
東京2歳優駿牝馬3着 | 0 | 0 | 1 | 4 | 0.0% | 0.0% |
東京2歳優駿牝馬4着以下 | 2 | 3 | 0 | 25 | 6.7% | 16.7% |
前年末に行われる2歳女王決戦「東京2歳優駿牝馬(S1)」。
過去9回で7頭の2歳女王が桜花賞に出走し、3勝、2着1回、3着2回の成績を残している。
勝率では42.9%、連対率は57.1%、3着内率にいたっては驚異の85.7%だ!
「東京2歳優駿牝馬」で4着以下に敗れた馬も2勝、2着3回と侮れない。
2勝は2017年スターインパルスと2014年シャークファングだが、ともに桜花賞では3枠3番からの逃げ切りVだった。
2017年東京2歳優駿牝馬の結果
今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は翌週!3月28日(水)に大井競馬場で行われる「京浜盃(S2)」です!
南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
知って得するデータから豆知識まで、予想に役立つデータをご紹介いたします!
(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
競走除外馬及び出走取消馬はデータには含めておりません。
また、当コンテンツの内容においては、特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。
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