~南関重賞を解く~ 南関データ分析

2018年3月21日(水祝) 
サラ系3歳牝馬 浦和1,600m
桜花賞(S1)

レース紹介

南関東牝馬クラシック第1戦「桜花賞(S1)」
南関東牝馬クラシックは「桜花賞(浦和1,600m)」、「5/10東京プリンセス賞(★大井1,800m・S1)」、
そして、「6/13関東オークス(★川崎2,100m・Jpn2)」と、南関東3場を舞台に行われる。
距離、コース、開催時間と全て異なる条件で行われるが、今回は“第1関門”「桜花賞」の傾向を見てみよう。

※★:ナイター開催
※2011年の桜花賞は中止のため、データは2011年を除いた9回分

【過去9回の優勝馬】

優勝馬 所属 種牡馬 人気
2017年 スターインパルス 浦和 サウスヴィグラス 3人気
2016年 モダンウーマン 川崎 サウスヴィグラス 1人気
2015年 ララベル 大井 ゴールドアリュール 3人気
2014年 シャークファング 大井 パイロ 5人気
2013年 イチリュウ 川崎 キングヘイロー 2人気
2012年 コテキタイ 川崎 サウスヴィグラス 3人気
2011年 開催中止
2010年 ショウリダバンザイ 大井 プリサイスエンド 3人気
2009年 ネフェルメモリー 船橋 アジュディケーティング 1人気
2008年 フィリアレギス 川崎 ビッグサンデー 5人気

過去9回の桜花賞で3勝を挙げるサウスヴィグラス産駒だが、2017年の南関クラシック(牡馬/牝馬)も同産駒が席巻!
2017年の南関東クラシック6レース中、サウスヴィグラス産駒の連対は5レース(3勝)。
桜花賞においてもサウスヴィグラス産駒のスターインパルスが優勝し、2着にも同産駒のグラスサファイヤが入っている。

今年も南関東リーディングを快走中のサウスヴィグラス産駒から目が離せない!

過去5年の成績はこちら
第1回からの歴代優勝馬はこちら
2018年南関東リーディングサイアー(勝利数)はこちら

真島騎手が好相性!

【騎手の傾向(敬称略)】

1着 2着 3着
2017年 石崎 駿 今野 忠成 矢野 貴之
2016年 山崎 誠士 真島 大輔 笹川 翼
2015年 真島 大輔 田中 学 森 泰斗
2014年 矢野 貴之 森 泰斗 真島 大輔
2013年 的場 文男 石崎 隆之 今野 忠成
2012年 張田 京 本橋 孝太 森 泰斗
2011年 開催中止
2010年 真島 大輔 坂井 英光 張田 京
2009年 戸崎 圭太 今野 忠成 吉田 稔
2008年 戸崎 圭太 的場 文男 御神本 訓史

過去9回で2勝、2着1回、3着1回と好成績を挙げる「真島大輔騎手」。
2010年はショウリダバンザイ(ヴィブラビの母)、そして、2015年はララベルを桜の女王に導いている。
「真島大輔騎手」は牝馬との相性が良く、重賞勝ち鞍23のうち、13勝が牝馬によるものだ。

また、直近4年で1勝、3着1回の「矢野貴之騎手」。
南関東での初タイトルは、シャークファングとのコンビで手にした2014年桜花賞である。

真島大輔騎手の重賞タイトルはこちら
矢野貴之騎手の重賞タイトルはこちら
※TCKサイトにリンク

川崎所属馬が好成績!

【所属競馬場別の成績】

所属 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
浦和 1 0 0 6 14.3% 14.3%
船橋 1 2 4 19 3.8% 11.5%
大井 3 3 3 22 9.7% 19.4%
川崎 4 3 2 18 14.8% 25.9%
南関以外 0 1 0 5 0.0% 16.7%

「川崎所属馬」が好成績!
過去9回の成績は4勝、2着3回、3着2回で、連対率25.9%はトップの数字だ。
一方、出走数自体が少ない地元の「浦和所属馬」だが、昨年、スターインパルスが待望の桜花賞馬に。
この勝利が「浦和所属馬」としては、2007年マルノマンハッタン以来、10年ぶりの桜花賞制覇となった。

また、桜花賞は2010年から地方交流となり、2015年には兵庫のトーコーヴィーナスが2着に好走している。

人気上位馬が強さを見せているが…

【人気別成績】

人気別 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1人気 2 1 3 3 22.2% 33.3%
2人気 1 3 0 5 11.1% 44.4%
3人気 4 2 0 3 44.4% 66.7%
4人気 0 1 2 6 0.0% 11.1%
5人気 2 1 0 6 22.2% 33.3%
6人気以下 0 1 4 47 0.0% 1.9%

過去9回で4勝を挙げる「3番人気馬」。
勝率は44.4%あり、連対率66.7%も人気別ではトップの成績だ。
一方、「1番人気馬」は2勝、2着1回、3着3回と堅実な反面、なかなか勝ち星を手にできていない。

また、特徴的なのが連対馬18頭の人気。
計18頭中、17頭を「1~5番人気馬」が占めている。
ちなみに、唯一、「6番人気以下」で連対したのは、昨年2着のグラスサファイヤで「6番人気」だった。

流すなボックス!?

【配当傾向】

単勝(円) 馬複(円) 三連単(円)
2017年 530 3,270 37,410
2016年 110 260 3,410
2015年 410 940 19,570
2014年 1,110 1,400 11,380
2013年 830 5,360 25,550
2012年 820 4,010 29,520
2011年 開催中止
2010年 530 700 17,550
2009年 150 180 1,030
2008年 910 2,610 76,270
平均 600 2,081 24,632

前項の「人気別成績」のとおり、上位人気馬が順当に勝利を手にしている。
それゆえ、「単勝配当」は4桁配当が1度あるのみで、その他は全て3桁配当での決着となっている。

「馬複」は組み合わせで妙味有。
連対馬17頭が「1~5番人気」ではあるものの、「馬複平均配当」は2,081円となっている。
平均配当で見れば「5頭BOX(組み合せ数10通り)」でもプラスになる計算だ。

迷わず1枠?迷ったら1枠?

【枠番別の成績】

枠番 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
1枠 2 2 1 4 22.2% 44.4%
2枠 0 1 1 7 0.0% 11.1%
3枠 3 1 2 3 33.3% 44.4%
4枠 2 0 2 5 22.2% 22.2%
5枠 1 3 1 4 11.1% 44.4%
6枠 0 1 1 14 0.0% 6.3%
7枠 0 1 1 16 0.0% 5.6%
8枠 1 0 0 17 5.6% 5.6%

「浦和1,600m」は南関東で最も特殊なコース形態の1つで、下図のとおり、3、4コーナーの中間からスタートする。
コース図

過去9回の優勝馬は「1~4枠」の「内枠勢(※)」に集中しており、「3枠」の3勝を筆頭に、「1枠」及び「4枠」が2勝ずつを挙げている。
一方、「5枠~8枠」の「外枠勢」は2勝を挙げているものの、全体的には「内枠勢」が優勢と言えそうだ。
浦和1,600mはフルゲート11頭なので「6枠以降」が2頭となるが、勝率、連対率が「6枠」からガクッと下がっているのはやはり気になる。

さて、好成績を挙げている「3枠」。
過去5年に限ると3勝、2着1回で、目下のところ4年連続連対中だ。
また、「5枠」も堅実な枠番で、過去5年で1、2、3着が1回ずつある。

そして、気になる「1枠」の成績。
過去9回で2勝、2着2回、3着1回と秀でている印象は受けないが、馬券に絡んでいない残りの4回は全て4着だった。
つまり、過去9回の“4着内率”は100%なのである。
「1枠」を軸にするとなかなかのスリルが味わえるのかもしれない(^_^)

※「1~4枠」を内枠、「5~8枠」を外枠とする

2016年10月1日~2017年9月30日の「浦和1,600m」の枠番別成績

大注目のユングフラウ賞組!

【ユングフラウ賞の着順別の成績】

ユングフラウ賞着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
ユングフラウ賞1着 1 3 1 2 14.3% 57.1%
ユングフラウ賞2着 2 0 2 4 25.0% 25.0%
ユングフラウ賞3着 0 4 0 4 0.0% 50.0%
ユングフラウ賞4着以下 2 0 4 19 8.0% 8.0%
合計 5 7 7 29 10.4% 25.0%

桜花賞トライアルの「ユングフラウ賞(S2)」。
「ユングフラウ賞出走組」からは、過去9回で5頭の桜花賞馬を輩出している最重要トライアルだ。

「ユングフラウ賞優勝馬」は7頭が桜花賞に参戦し1勝、2着3回、3着1回。
4着以下に敗れるケースは少ないものの、“最有力馬の1頭”としてはやや物足りない成績かもしれない。
ちなみに、4着以下に敗れた2頭はともに「桜花賞7枠」だった。

「ユングフラウ賞出走組」はむしろ“敗れた馬”に注目したい。
「ユングフラウ賞2着」からの戴冠は2頭、同じく「4着以下」に敗れた馬からも2頭(2頭とも「ユングフラウ賞4着」)の桜花賞馬が誕生。
上記の4頭、桜花賞での枠順は、2頭が「1枠1番」、もう2頭が「3枠3番」からのスタートだったことを付け加えておこう。

2018年ユングフラウ賞の結果

それでは、「ユングフラウ賞に未出走」だった馬の成績はどうだろう。

【ユングフラウ賞未出走組の成績】

1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
ユングフラウ賞未出走組 4 2 2 41 8.2% 12.2%

※ユングフラウ賞除外馬を含む

「ユングフラウ賞」には有力馬が多く参戦していることもあり、「未出走組」の勝率、連対率は「出走組」に劣る結果となっている。
ただし、「未出走組の優勝馬4頭」のうち、ララベル、ネフェルメモリーの2頭は「東京2歳優駿牝馬(S1)」を制した2歳女王だった。

【桃花賞】

大井1,600mで行われる準重賞「桃花賞(とうかしょう)」。
1着馬は桜花賞に優先出走できるが、2018年の「桃花賞」は走路コンディション不良の為、競走取止となっている。

なお、過去9回の桃花賞優勝馬からは、2010年ショウリダバンザイが桜花賞を制している。

2歳女王の貫禄!3着内率は85.7%!!

【東京2歳優駿牝馬の着順別の成績】

東京2歳優駿牝馬着順 1着 2着 3着 4着以下 勝率 連対率
東京2歳優駿牝馬1着 3 1 2 1 42.9% 57.1%
東京2歳優駿牝馬2着 0 1 0 5 0.0% 16.7%
東京2歳優駿牝馬3着 0 0 1 4 0.0% 0.0%
東京2歳優駿牝馬4着以下 2 3 0 25 6.7% 16.7%

前年末に行われる2歳女王決戦「東京2歳優駿牝馬(S1)」。

過去9回で7頭の2歳女王が桜花賞に出走し、3勝、2着1回、3着2回の成績を残している。
勝率では42.9%、連対率は57.1%、3着内率にいたっては驚異の85.7%だ!

「東京2歳優駿牝馬」で4着以下に敗れた馬も2勝、2着3回と侮れない。
2勝は2017年スターインパルスと2014年シャークファングだが、ともに桜花賞では3枠3番からの逃げ切りVだった。

2017年東京2歳優駿牝馬の結果


今回の「南関データ分析」はここまで!
次回は翌週!3月28日(水)に大井競馬場で行われる「京浜盃(S2)」です!

南関データ分析とは

南関重賞の過去の傾向をデータで分析!
知って得するデータから豆知識まで、予想に役立つデータをご紹介いたします!

(SPAT4プレミアムポイント事務局調べ)
競走除外馬及び出走取消馬はデータには含めておりません。
また、当コンテンツの内容においては、特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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