
というわけで、11月1日は金沢競馬場にいた私ですが、11月3日は大井競馬場に行きますよ!
しかしJBCクラシックが終了したら、そのまま石川県に逆戻り。
業務の都合とはいえ、非効率ったらありゃしない。
でも朝から激しく降っていた雨はすっかり止んだし、秋晴れのすばらしい空のもと、JBCを楽しみましょう!
4年前に大井で行われたJBCのときは、その前日にマイルグランプリが実施されたなあ。
その年は盛岡競馬場から来たジャンボ焼鳥屋さんを2日間とも手伝って、たくさんの人に盛岡の味を楽しんでもらった。
ちなみにその年の優勝馬はボクで、2着はフジノウェーブ。
こんなの私の脳みそでは当たりませんよ。焼鳥を売ってて助かった~。
というわけで私は日本海側にいる予定のマイルグランプリには、吉原寛人騎手が参加しますなあ。
吉原騎手は9月10日に名古屋競馬場の秋桜賞で、船橋のケンブリッジナイスに騎乗。
みごとに1着でゴールしたのだが、そこから50mほど進んだところでいきなりケンブリッジナイスが転倒。
乗っていた吉原騎手は馬場に投げ出され、両者ともしばらくまったく動くことがなかった。
そのとき私は名古屋競馬場にいたのだが、どうすることもできず。
ただ、ケンブリッジナイスは数分後にいきなり立ち上がり、歩様にも見た感じは異常がなく、検体採取所に向けて歩いていった。
しかし吉原騎手は表彰式が始まっても動けない状況が続いていた。
「背中が痛い」という意思は周囲の人に伝えていたようだが、そうなると半身不随の可能性だって考えられる。
そして20分ほど経ってから、救急隊員の手によって吉原騎手は搬送された。
その日の夜、私のところに愛知県競馬組合から連絡が届いた。
吉原騎手の搬送先:中京病院
担当医師より説明を受けた内容:背骨の2か所が圧迫骨折。および鼻骨骨折。内臓系は現在のところ異常なし。
うーむ、背骨かあ……。これは長引くかもしれないなあ……。
と思ったのが今年の9月10日ですよ。
それからまだ2か月も経ってないんですよね。
で、この前の日曜日。
金沢競馬場の検量室前で吉原騎手に遭遇したんですわ。
「こんちわ~」「おお、こんちわ~」
…………。んんん?
なんで歩いてるの?
つーか、なんで馬に乗ってんの!?
背骨の圧迫骨折、もちろん重度軽度があるのだろうけれど、一歩間違えば脊髄損傷だってありうるわけですよ。
ええっ? そんなにすぐ復帰できちゃうわけ???
吉原騎手とすれ違ってからしばらくして、「あれ?」と思ったので、
10月25日に復帰するまでのことについては聞けなかったが、どちらにしてもそのくらいで済んでよかったよかった。
回復力があるって素晴らしいなあ。
という話の流れになれば、マイルグランプリで中心視するのは当然、吉原騎手が乗るソルテ。
昨年は4着だったが、そのときは重賞で2着が続いてサンタアニタトロフィーは10着。
今年は重賞1着が3回続いているのだから、昨年との比較は無意味だろう。
なので相手探しに徹することにして、その筆頭には大井のマイルで安定しているグランディオーソを指名したい。
一昨年の覇者、トーセンアドミラルにも注意が必要だ。
ムサシキングオーは上昇ムードがあるが、展開的に微妙かも。
それでも実力的に侮れないところ。
ゴールスキーは前走をザ石(硬いものを踏んで蹄を負傷するケースが大半)で出走取消となったが、影響はそれほどないとみる。
堅実に差を詰めるカネトシイナーシャにも警戒したい。
そして穴馬は、初コースのインフォーマー。
その理由は、なんとなく来そうな気がする……からです、スミマセン。
◎ソルテ
○グランディオーソ
▲トーセンアドミラル
△ムサシキングオー
△ゴールスキー
△カネトシイナーシャ
穴インフォーマー
浅野 靖典
1969年8月1日生まれ
1998年にグリーンチャンネル「中央競馬中継」のキャスターから競馬関係のキャリアをスタート。
現在は各種媒体に原稿を寄稿し、競馬関係のメディアにも出演。
JRA、青森、九州のセリ市場の司会進行役も担当している。
ときどきグリーンチャンネルの番組「競馬ワンダラー」で、ワゴン車の運転手として全国を放浪。
各地の地方競馬場には1~2年に一度以上は訪問している。